ペルグリーノ博士の講座に初めて参加して感じたこと ~ カップル関係について ~ | 数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

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アドラー心理学的な世界観のコラムやエッセイを書いています

東京、ヒューマンギルド主催のペルグリーノ博士によるワークショップ

「豊かな家族を築くために」 に参加しました。

 

ペルグリーノ博士は、アメリカに伝わるアドラー心理学

 

「シカゴ学派」

「ニューヨーク学派」

「サンフランシスコ学派」

 

のすべてを学んだ世界で唯一の人です。

 

ぜひ、ペルグリーノ博士からアドラー心理学を学びたいと思い、

私は東京を訪れました。

 

 

2日間みっちりのワークショップです。

 

ペルグリーノ博士(講師)、岩井俊憲先生(ファシリテーター)、埴原由美さん(通訳)

の3人が前の講師席に座ります。

 

3人は古くからの盟友で 

 

「ゴールデントライアングル」 

 

とよばれているそうです。

素敵な関係だと感じました。

 

 

 

 

ワークショップは、

 

1日目に 「カップル」 との関係、

2日目に 「子ども (主に、ティーン・エイジャー) 」 との関係

 

をアドラー心理学に基づき学びます。

 

参加者はグループに分かれ、

 

岩井先生のファシリテートのもと、

グループで読み合わせや意見交換を行います。

 

さらに、

 

ペルグリーノ博士の説明で理解が深まります。

 

埴原さんの通訳は聞きやすく、

ペルグリーノ博士や岩井先生との相性もピッタリで、

 

さすがゴールデントライアングルです。 

 

 

1日目は、『カップル』 に対するアドラー心理学ですが、

これは、結婚相手、恋人、大切な人 ・ ・ ・ に対する心得のように感じました。

 

 

2日目は、ティーン・エイジャーとの良好な関係がメインでした。 

 

どちらもグループでテキストを読み進めては、 

ペルグリーノ博士からの説明で理解を深めました。 

 

 

 

アドラー心理学には、

 

「仕事」 「交友」 「愛」

 

の3つのライフタスク (人生で直面する課題)があります。

 

 

とはいうものの

 

愛のタスクは、意外と学ぶ機会が少ないと思うのです。

 

 

私自身、今回のように、

カップル関係を中心に据えた講座は初めてで、

とても新鮮でした。

 

 

一般的に、育児教育にアドラー心理学はよく効きますが、

恋愛夫婦関係には使いにくいと聞いたことがあったのですが、

 

今回、

 

「恋愛や結婚生活にアドラー心理学は有効なんだ」

 

と目からウロコの体験でした。

 

 

 

それでは、

 

どういうときにカップルの幸せが育まれるのかを、

岩井先生のブログから引用させていただきます。

 

 

「カップルの幸せは次のような時、育まれます」

(1)パートナーが尊敬と協力の上に関係を築くとき
(2)パートナーが、思考、感情、欲求、そして期待を心から伝えるとき
(3)不一致がある場合でも交渉を通して和解し、表出した感情、意見の相違、日々の生活の問題を建設的に扱うとき

 

 

そのための最重要項目が、カップルの 

 

「対話のための時間をとること」

TTT: Time to Talk Together)

 

です。岩井先生のブログに、次のようにあります。

 

 

「TTTによってカップルのお互いの生活の側面を分かち合うことや、
 カップル関係に起こる問題や困難を解決することが可能になり、
 カップルの基本的欲求を満たし、幸せでいられるよう、
 尊敬、ポジティブな態度、そして協力を通して行われる」

 

(枠内は岩井先生のブログより引用させていただきました)

 

 

TTT は、ペルグリーノ博士が開発された概念だそうで、

カップルや親子関係など、さまざまな場面で有効だと感じました。

 

 

 

 

また、

 

カップル関係をテーマにした今回の講座では、

 

親密さ

 

という言葉が印象的でした。

 

親しくて深い関係、

 

つまり、

 

 

が、カップル関係には大切なのだなと感じました。

 

 

ペルグリーノ博士の講座を通して、

 

私は、

 

もっと愛に積極的になってもいい

 

と感じました。

 

 

日本人って内向的だと思うのです。

 

付き合いだした頃の恋人ならともかく、

結婚して何年も経つ夫婦にもなると、

 

ジェスチャーなどで、

 

はっきりした愛情表現をすることは、

あまりないと思うのです。

 

 

 

ペルグリーノ博士は、ご自身で、

 

自分はイタリア系のカナダ人だから、

愛に対して、情熱的

 

だと 仰っていました。

 

私には、

 

ペルグリーノ博士がまぶしかったです。

 

 

 

 

講座では、ペルグリーノ博士のオープンカウンセリング

見学する機会がありました。

 

相談者のカップル (夫婦) と

ペルグリーノ博士、通訳の埴原さん

 

の4人が前の椅子に座りました。

 

 

私は、ペルグリーノ博士のカウンセリングを見て、

 

 

柔らかくて優しい

 

 

と感じました。

 

柔和で穏やかな雰囲気が、

私の胸に染みこんできました。

 

心地いい波動に包まれた空間に

涙が出てきます。

 

 

 

カウンセリングは順調に進んでいきますが、

私は、ペルグリーノ博士が、

 

あまり自分の意見を言っていない

 

ことに気づきました。

 

カウンセラーは自分の価値観を持ちこんではいけない

本人に自分の価値観を押し付けてはいけない

 

とは言いますが、

 

これはとても難しいことだと思います。

 

人は無意識のうちに、

自分の価値観が出てしまうからです。

 

 

そこが、さすがペルグリーノ博士。

 

絶妙の間合いで、

 

カウンセリングを進めていきます。

 

 

ペルグリーノ博士は言います。

 

「この場で解決しなくてもいいんだ。

今後の2人の人間関係に解決を任せてもいい」

 

 

なるほど、この場で解決しようと

肩に力を入れる必要はないんですね。

 

 

「相談者は、ヘルプを求めてカウンセリングにやってきます。

しかし、最終的に解決するのはその人自身。

 

なぜなら、その人の人生だからです」

 

 

というペルグリーノ博士の言葉が印象的でした。

 

 

 

 

2日間を通して、

 

ペルグリーノ博士の優しい雰囲気

岩井先生のファシリテート

埴原さんの通訳

 

という3人による講座の進行が

とても心地よく感じました。

 

 

ペルグリーノ博士、岩井先生、埴原さんと参加者が一体となって、

会場全体に暖かな空気を創っていたように思いました。

 

 

ペルグリーノ博士、岩井先生、埴原さん、ヒューマンギルドの方々、

素晴らしいワークショップを開催してくださり、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

■ 講座の様子は岩井先生のブログに詳しく紹介されています。

 

ペルグリーノ博士のワークショップ: 豊かな家族を築くために

 

ペルグリーノ博士のワークショップ: 豊かな家族を築くために 2日目

 

【まるで奇跡】をテーマにしたペルグリーノ博士歓迎パーティーのご報告

 

ペルグリーノ博士離日:博士の来日を支えた人たち

 

 

 

■ 松岡学によるアドラー心理学のコラムやエッセイの一覧