5次元って何だろう?
そんな問いについて、
今回は物理学の観点から考えてみたいと思います。
さて、5次元以上の世界観について、
物理学ではどのように考えているのでしょう?
私たちの世界には、「タテ、ヨコ、高さ」 の3方向あるので、
感覚的には3次元の世界に住んでいるように感じます。
ですが、物理学では 「時間」 を4番目の次元と考えて、
私たちは4次元の世界に住んでいると考えます。
(空間が3次元で、時間が1次元で合わせて4次元です)
では、5次元の世界は存在するのでしょうか?
実は、物理学の理論は、
5次元の世界が存在する可能性を示唆しています。
そのことを最初のコラムで書きました。
5次元の世界を考えるきっかけの理論は?
5次元とは何だろう? ~ その1 物理学からのアプローチ ~
5次元の理論が提唱されてから、90年以上も経ちます。
最初の理論以来、様々な理論が作られました。
そして、近年、
興味深い5次元の理論が提唱されました。
ランドール・サンドラム理論といって、
その理論によると、
5次元の海に浮かぶ4次元の私たちの世界
というような風景が見えてきます。
一体どんな理論なのでしょうか?
ランドール・サンドラム理論について、コラム2で書きました。
興味深い5次元の理論とは?
5次元とは何だろう? ~ その2 ランドール・サンドラム理論について ~
この世界は一体何次元なんだろう?
そんな問いかけの答えとなるかもしれない理論があります。
超弦理論 や M理論 といって、
現在、研究中の理論です。
これらの理論によると、
この世界は、11次元の可能性があるといいます。
とてつもなく大きく、私たちの想像を絶する世界だといえます。
最先端の物理学の理論は、どうなっているのでしょうか?
これらの理論について、コラム3で書きました。
5次元を超える、さらに高次元の物理学とは?
5次元とは何だろう? ~ その3 5次元を超える物理学、超弦理論やM理論 ~
私たちは、(時間を除くと) 3次元空間に住んでいるので、
4次元以上の世界は想像できません。
では、
4次元の空間を、どうやってイメージすればいいのでしょうか?
最後に、4次元空間について、
数学的にイメージする方法を考えます。
そんなことを、こちらのコラムに書きました。
4次元を数学的に考えるとどうなるの?
◆ 「数」 と次元については、私の本 『数の世界』 をご覧ください。
私の本では、実数から八元数までの「数の広がり」について、
数学的な観点から詳しく書かれています。
実数、複素数、四元数、八元数は、
1次元、2次元、4次元、8次元の数とみなすことができます。
(ブルーバックス)
【執筆者】
松岡 学
数学者、博士 (学術)
高知工科大学 准教授
大学で研究や教育に携わる傍ら、
一般向けの講座を行っている。
アドラー心理学の造詣も深く、
数学の教育や一般向け講座に取り入れている。
音楽 (J-POP) を聴くのが趣味。
ファッションを意識し、自然な生活を心がけている。
出版物:『数の世界』ブルーバックスシリーズ、講談社。
『5歳からはじめる いつのまにか子どもが算数を好きになる本』スタンダーズ社。
『キララな恋愛や結婚生活を送るエッセンス』CLAP。
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