私の短い正月が明けて3日に出社し、一人でパソコンを眺めていると、戻って来た部長から会社のおじさんが死んだと言われた。
以前私が通勤で使っている車に、会社のトラックを後方確認せずにバックでぶつけて来ておいて、「前からあった損傷だろう」と言いがかりをつけて来たおじさんだ。
仕事中、仕事上乗らないとならないマシンの上(検索避けの為あいまいに)で大の字になって倒れている所を、他社の方が見つけてくれ状況が発覚したのだけれど、既に数時間経過していた。
その日の仕事は全てやり終えていて、最後の片付けで悲劇が起きてしまった。
仕事道具の上で死ぬとか、矢吹ジョーかよと思った(いい意味)
正直仲は良くなかったのに、やたら『死んだ人の姿が見える時の部屋のような空間』に現れ、親が死んだ時よりも鮮明に見えた。
事務所に人が居なくなったタイミングで、話してみると、元々せっかちな事もあって、亡くなった事が解っているのかいないのか、混乱した様子だった。
少し話して、せかせかし続けているから、残念だけど亡くなってしまった事や、仕事の事もその後の事も大丈夫だよと伝えたら、
おじ「ぁ?なにがっすか?」
って言われた。死ぬ前と全くかわらねーなと思いながら、意識を切った。
普通に仕事を終えて、実家に買い物を届けて様子見て、自宅に帰る頃に、今度はあちらからコンタクトがあった。
おじ「あの、あのすいません」「伝えて欲しい事があるんですけどっ」
「だめ!会社でキチ〇〇だと思われるから無理だよ」
おじ「うちのに、すまないって伝えて下さい」「お願いします(ぺこ)(人に迷惑かけた時によくやってた見覚えがあるおじぎ)」
結局、私の事解ってくれてる人2人(部長とトモダチ)には話した。
部長は「家族に伝えてあげたいね・・・」って言ってたけれど、到底言えない。本当に言ってあげたかったけど。
おじさんには子供が3人居て、そのうち2人はある障害があって。無粋な事平気でするけど、一生懸命家族の為に働いてはいた。
亡くなったって聞いた時、その事が一番最初に頭に浮かんで、家族を思って涙が出た位だった。
だからこそ、お一人で何とかしないとならない奥さんには、伝えたかったけれど、一連の流れで数日経ったけれど、一度も表に出てこなかったのと、警察や対応した人達の話を聞くと、奥さんも普通に話ができる状態ではないかもしれなかった。
そんな状況なので、20歳前後に見える長男くんが御親戚の方と、昨日会社に私物を取りに来た。
私自身、2年程前に父親を亡くして、それまでの2週間くらいは、ずっと集中治療室に居る親の傍に居た。
誰も頼れず必死だったし、心がどうにかなりそうで、全く気が付かなかったけれど、今回気付いた事があった。
おじさん本人と、前述の部屋みたいな所で話す時は、全く普段の状態と変わらないし、身体に変わった事もない、体感も無かった。
でも、親御さんを亡くしたその子が来た時、喪は凄く重いのだと知った。
両肩と背中にかかる空気がかるくグーっと押してくるような、部屋中に喪が広がり圧し掛かって来るような、そういう重さの掛かり方だった。
(家系が背負って居られるものもあるようですけれど、当日感じた重さは、やっぱり喪に関するものでした)
ご家族には、やっぱり伝言する事は出来なくて、本当に申し訳ない気持ちだけが残った。
<箇条書き!
お仕事メニューは少し古くなってきているので、書き直していきますね今までの物ももちろんいつでもどうぞ。