まそほ繁盛記
「楽しかったですなあ!ムビラのライブ!うち、初めてでっせ、丸々きいたん。素朴な音色でしたなあ。」「楽器できたらええなあ。耳から入るもんて、心に届くまでの距離が短いですもんなあ。」
「うちが昔なろてた、ピアノの先生が言うてはりましたわ。『一つの楽器と一つの外国語が出来たら、人生はずっと豊かになる』て。」
「ほんまですなあ。せめて、なんぞ一芸身につけたいですなあ。」
「Gはん、前に腹話術やりたいて言うてはりましたなあ。うちは、催眠術覚えたいですわ。」
「やめときなはれ!どうせ手始めに身近なもんにかけますのやろ?うち、犬やニワトリにされんの、ごめんでっせ!」
「へっへっへっ…ばれましたか?けど、なんとか術て惹かれますやろ?」
「忍術とか、ええですなあ。火遁の術…えへへへ。
読唇術、読心術…人の心なんか読みたないですわ。
解らんぐらいがええんですわ。」
「手術もありまっせ。頭の線つなぎたいわ。魔術も捨て難いですなあ。」
二人の口から芸術という言葉は、出なかった。
つづくも
「うちが昔なろてた、ピアノの先生が言うてはりましたわ。『一つの楽器と一つの外国語が出来たら、人生はずっと豊かになる』て。」
「ほんまですなあ。せめて、なんぞ一芸身につけたいですなあ。」
「Gはん、前に腹話術やりたいて言うてはりましたなあ。うちは、催眠術覚えたいですわ。」
「やめときなはれ!どうせ手始めに身近なもんにかけますのやろ?うち、犬やニワトリにされんの、ごめんでっせ!」
「へっへっへっ…ばれましたか?けど、なんとか術て惹かれますやろ?」
「忍術とか、ええですなあ。火遁の術…えへへへ。
読唇術、読心術…人の心なんか読みたないですわ。
解らんぐらいがええんですわ。」
「手術もありまっせ。頭の線つなぎたいわ。魔術も捨て難いですなあ。」
二人の口から芸術という言葉は、出なかった。
つづくも
ムビラらいぶ
土曜日に、ムビラとギターのコラボレーションライブを開催致しました。
演奏者のお二人と、足を運んでいただいた方々に、感謝致します。
いやあー、素敵だったなあ。
アフリカの大きな赤い太陽が目にうかびました。
乾いた熱い風が、一瞬吹いたようで、音の素晴らしさを感じる事ができました。又、ぜひとも企画したいなあ。
音楽っていいね。
演奏者のお二人と、足を運んでいただいた方々に、感謝致します。
いやあー、素敵だったなあ。
アフリカの大きな赤い太陽が目にうかびました。
乾いた熱い風が、一瞬吹いたようで、音の素晴らしさを感じる事ができました。又、ぜひとも企画したいなあ。
音楽っていいね。
まそほ繁盛記
「あかん、このローラー隅っこまで塗れまへんでっ。それに、下地がみえまっせ。」
「自分の顔塗るみたいに、丁寧に二度塗りしたらよろしいんや。」
女将達は、せっせと店内の棚を塗っていた。
作品が映えるように白く塗る事にしたのだ。
「Gはん、うち、こんなん向いてまへんわ。綺麗に塗れまへんで。」
「あんさん、ただ飽きただけですやろ。ほんまに、すぐあきますなあ。インゲンの筋取るのんかて、5本で飽きたし」
「10本とりましたでっ!それに、蟻の巣やら蟻地獄見てんの、飽きまへんで。だから飽き性違いまっせ。なっ」
「何が、なっ、や。とにかく、今日中に仕上げまっせ。昨日から、塗りはじめたらお客さん来ますんやから。普段、けえへんくせに!こうなったら、ずうーと、塗りたくろか!
みんなが、うちの邪魔するんですわっ!
何かしよと思たら邪魔しよるんですわっ!
けどな、邪魔がはいるっちゅう事は、頑張りなさい、ゆう事やて、言うてはりましたで。」
「誰がですか?」
「なんや、ほら、焼き肉のタレみたいな名前の人ですわ。」
「ああ、あの人でっか!あの人テレビで時々見ますなあ。
それはそうと、暑いし、飽きたし…なんか壊してもええですやろか?」
「人間関係壊す覚悟あるんやったら、好きなもん壊しなはれっ!」
つるく
「自分の顔塗るみたいに、丁寧に二度塗りしたらよろしいんや。」
女将達は、せっせと店内の棚を塗っていた。
作品が映えるように白く塗る事にしたのだ。
「Gはん、うち、こんなん向いてまへんわ。綺麗に塗れまへんで。」
「あんさん、ただ飽きただけですやろ。ほんまに、すぐあきますなあ。インゲンの筋取るのんかて、5本で飽きたし」
「10本とりましたでっ!それに、蟻の巣やら蟻地獄見てんの、飽きまへんで。だから飽き性違いまっせ。なっ」
「何が、なっ、や。とにかく、今日中に仕上げまっせ。昨日から、塗りはじめたらお客さん来ますんやから。普段、けえへんくせに!こうなったら、ずうーと、塗りたくろか!
みんなが、うちの邪魔するんですわっ!
何かしよと思たら邪魔しよるんですわっ!
けどな、邪魔がはいるっちゅう事は、頑張りなさい、ゆう事やて、言うてはりましたで。」
「誰がですか?」
「なんや、ほら、焼き肉のタレみたいな名前の人ですわ。」
「ああ、あの人でっか!あの人テレビで時々見ますなあ。
それはそうと、暑いし、飽きたし…なんか壊してもええですやろか?」
「人間関係壊す覚悟あるんやったら、好きなもん壊しなはれっ!」
つるく
蒸し暑い
非常に蒸し暑い!
だいたい、蒸し暑いって言葉がいやだね。
水分逃がさず、中までじんわり火が通り、って感じ。湿気てるよぉ!どこもかしこも。
あーやだやだ!不快。
と言ってても仕方ないので快適に過ごす方法を考える事にするわ。
今、1番されたくない事。エアコン無しの満員電車で周りを相撲取りに取り囲まれる。
あと、汗でベタベタしてる身体に藁を巻かれて、納豆菌 を仕込まれる。
だめだ、ますます不快になってきたぞ。
どなたさんも、今日を楽しく過ごしましょう!
ねえ、ごうこさん!
だいたい、蒸し暑いって言葉がいやだね。
水分逃がさず、中までじんわり火が通り、って感じ。湿気てるよぉ!どこもかしこも。
あーやだやだ!不快。
と言ってても仕方ないので快適に過ごす方法を考える事にするわ。
今、1番されたくない事。エアコン無しの満員電車で周りを相撲取りに取り囲まれる。
あと、汗でベタベタしてる身体に藁を巻かれて、納豆菌 を仕込まれる。
だめだ、ますます不快になってきたぞ。
どなたさんも、今日を楽しく過ごしましょう!
ねえ、ごうこさん!
まそほ繁盛記
「Gはん、うちな、常々思てましてんけどな…。」
「なんでっか?何を常々思てましたんや?」
「ここらへんて、車もそやけど、自転車のマナー悪おますやろ?人込みでも平気でスピード出して、突っ込んで来ますさかい、危なあてしゃあないんだす。」
「へえへえ、それで?」
「いきなり、自転車が30cmぐらいに縮んだら面白いのにっ!高さは15cmぐらいで…。いーっひっひっひっ」
「常々、ろくな事考えてまへんのやな!脳みそ、もっとましな事につかいなはれ!それより、明日、ご飯何合炊こかいな…。炊き過ぎると余りますしなあ。」
「足りんかったら焦るし、ドキドキしますわ。黒ヒゲ危機一髪!」
「それより、相場はってるみたいですわ!」
「米相場、ですな?」
「小物ですなあ、うちらも。」
つつつ
「なんでっか?何を常々思てましたんや?」
「ここらへんて、車もそやけど、自転車のマナー悪おますやろ?人込みでも平気でスピード出して、突っ込んで来ますさかい、危なあてしゃあないんだす。」
「へえへえ、それで?」
「いきなり、自転車が30cmぐらいに縮んだら面白いのにっ!高さは15cmぐらいで…。いーっひっひっひっ」
「常々、ろくな事考えてまへんのやな!脳みそ、もっとましな事につかいなはれ!それより、明日、ご飯何合炊こかいな…。炊き過ぎると余りますしなあ。」
「足りんかったら焦るし、ドキドキしますわ。黒ヒゲ危機一髪!」
「それより、相場はってるみたいですわ!」
「米相場、ですな?」
「小物ですなあ、うちらも。」
つつつ
持ち運びにくい
私は今、飯切りを持ってまーす!
大変持ち運びにくいです。ハンギリとは、寿司飯を混ぜる時に使う、浅い桶みたいな物ね。
店で使おうと思って、家から持ってきました。
ああ、イラッとするほど持ち運びにくい。
大きさは、直径40ほど。それだけではなくってよ。オホホホ
ガラスの容器もありまーす。高さ25ほどで15×15ぐらい。
まだありまーす。
お醤油のペットボトルが。みんな、A2サイズのパネルバッグに入ってまーす。パネルバッグに言っておくわ!
「いつも、アート関係の物ばっかり入れて貰えると思ってんじゃねえ!次は、筍入れてやる。」
とにかく、持ち運びにくいったら。
おまけに傘まで持ってまーす。
ここに卵がきたら完璧なのにね。
卵を買ったばっかりに…という事は、よくあるわね。
大変持ち運びにくいです。ハンギリとは、寿司飯を混ぜる時に使う、浅い桶みたいな物ね。
店で使おうと思って、家から持ってきました。
ああ、イラッとするほど持ち運びにくい。
大きさは、直径40ほど。それだけではなくってよ。オホホホ
ガラスの容器もありまーす。高さ25ほどで15×15ぐらい。
まだありまーす。
お醤油のペットボトルが。みんな、A2サイズのパネルバッグに入ってまーす。パネルバッグに言っておくわ!
「いつも、アート関係の物ばっかり入れて貰えると思ってんじゃねえ!次は、筍入れてやる。」
とにかく、持ち運びにくいったら。
おまけに傘まで持ってまーす。
ここに卵がきたら完璧なのにね。
卵を買ったばっかりに…という事は、よくあるわね。
まそほ繁盛記
女将Bは焦っていた。
ご飯が炊けていないのに、客が来たのだ。
しかも、Gはまだ来ていなかった。
『ああ、ど ないしょう、ご飯まだですがな、15分はかかるし…いつもの注文しはったら大盛やろし…とりあえず、Gはんにメールしとこ』
Bは、客に少し待って貰えるように頼んでみた。
いつも来てくれている人達なので、こころよく了承してくれたのだが、気が気でないBは、厨房でうろうろしていた。
「おはようさんだす。なんやびっくりしましたわ。
いつもより早いですなあ、来はるの。」
「ああ~Gはん。焦ってましたんや。炊飯器がうちにいやがらせをして、ご飯がなかなか炊けまへんのだすっ!」
「スイッチ入れんの遅かったんと違いますか?
そら炊けまへんわな。」
「いつもやったら、ぼうっとしとったら、すぐに炊けるのに、なんでですのん?いまいましい炊飯器ですわ。」
「いつも、ぼうっとしてる時間が、そんだけ長いっちゅう事ですわ。あっ、炊けましたでっ!」
「炊飯器はん、いつもご苦労様ですなあ。今から頭開けさしてもらいまっせえ。パカっと」
「あほや」
つつき
ご飯が炊けていないのに、客が来たのだ。
しかも、Gはまだ来ていなかった。
『ああ、ど ないしょう、ご飯まだですがな、15分はかかるし…いつもの注文しはったら大盛やろし…とりあえず、Gはんにメールしとこ』
Bは、客に少し待って貰えるように頼んでみた。
いつも来てくれている人達なので、こころよく了承してくれたのだが、気が気でないBは、厨房でうろうろしていた。
「おはようさんだす。なんやびっくりしましたわ。
いつもより早いですなあ、来はるの。」
「ああ~Gはん。焦ってましたんや。炊飯器がうちにいやがらせをして、ご飯がなかなか炊けまへんのだすっ!」
「スイッチ入れんの遅かったんと違いますか?
そら炊けまへんわな。」
「いつもやったら、ぼうっとしとったら、すぐに炊けるのに、なんでですのん?いまいましい炊飯器ですわ。」
「いつも、ぼうっとしてる時間が、そんだけ長いっちゅう事ですわ。あっ、炊けましたでっ!」
「炊飯器はん、いつもご苦労様ですなあ。今から頭開けさしてもらいまっせえ。パカっと」
「あほや」
つつき
まそほ繁盛記
「えらいこと疲れましたなあ。はあ~」
Gは、大きなため息をついた。
「うちも、同じですわ。なんせ、真っ直ぐの線引かれまへんのやから。」
二人は、この日 、デッサンを教えて貰ったのだ。
「ものすご、集中しましたわ。久しぶりですな。」
「うち、下手くそやとは思てましたけど、あそこまでとは思いまへんでしたわ。がくう~としましたわ。」「うちかて、円柱かいてんのに、円柱にみえまへんのやで。小学生かてもっと上手ですわ。」
「あそこで、客さえけえへんかったら、もっと集中できましたのに。」
「ほんまですな!あそこで客さえ……店ですがなっ!来て貰わんと!」
「とにかく、なんや面白いですさかい、頑張りまひょな!」
「真っ直ぐの線引けるまでな、うちは酒飲みまへんでっ!」
「ええっ!ほんまですかっ?」
「嘘だすっ!…痛っ!殴ることないですやろ!あ痛っイタタタ…それ中華鍋やおまへんかあ!」
つゆく
Gは、大きなため息をついた。
「うちも、同じですわ。なんせ、真っ直ぐの線引かれまへんのやから。」
二人は、この日 、デッサンを教えて貰ったのだ。
「ものすご、集中しましたわ。久しぶりですな。」
「うち、下手くそやとは思てましたけど、あそこまでとは思いまへんでしたわ。がくう~としましたわ。」「うちかて、円柱かいてんのに、円柱にみえまへんのやで。小学生かてもっと上手ですわ。」
「あそこで、客さえけえへんかったら、もっと集中できましたのに。」
「ほんまですな!あそこで客さえ……店ですがなっ!来て貰わんと!」
「とにかく、なんや面白いですさかい、頑張りまひょな!」
「真っ直ぐの線引けるまでな、うちは酒飲みまへんでっ!」
「ええっ!ほんまですかっ?」
「嘘だすっ!…痛っ!殴ることないですやろ!あ痛っイタタタ…それ中華鍋やおまへんかあ!」
つゆく
もも
この季節、桃がおいしい。店の近所に、週末だけ売りに来る八百屋さんがあるのだが、そこの野菜は新鮮で私達のお気に入りだ。
先日、桃を買った。
おやつに食べようと思ったのだが、少し早かったみたいで、どうも固い感じがする。で、冷蔵庫に入れておくと、もっと熟れるかも…という結論に達し3日ほど冷蔵庫内に大切に保管。
これが、大失敗。
桃は、長時間冷蔵庫に入れると、どんどん甘みが無くなるらしい。
その通りだった。
私達は、柿を酢の物にするんだから桃だって、と、作ってみたのだ。
酢の物を。
桃と胡瓜のおろしあえ。
大変、美味しかった。
バナナの天ぷらがあるのだから、桃だって…。
やってみた。
美味しかった。
不思議なあじわい。
先日、桃を買った。
おやつに食べようと思ったのだが、少し早かったみたいで、どうも固い感じがする。で、冷蔵庫に入れておくと、もっと熟れるかも…という結論に達し3日ほど冷蔵庫内に大切に保管。
これが、大失敗。
桃は、長時間冷蔵庫に入れると、どんどん甘みが無くなるらしい。
その通りだった。
私達は、柿を酢の物にするんだから桃だって、と、作ってみたのだ。
酢の物を。
桃と胡瓜のおろしあえ。
大変、美味しかった。
バナナの天ぷらがあるのだから、桃だって…。
やってみた。
美味しかった。
不思議なあじわい。
まそほ繁盛記
女将達が、帰ろうと表に出ると、大雨が降っていた。「うわ!うわあ~、Gはんひどい降りですがな。どないしまひょ。」
「帰らんわけにはいかんのやさかい、しゃあないですわ。いきまっせ。せいっ!ぼやぼやしなはんな。」
「ああっ、まっとくれやすう~」
土砂降りは、しばらくやみそうもなかった。
二人は、駅までのみちのりを、大声で喋りながら歩いた。
その日は、結構お客さんが来てくれたのだ。
「これは、なんかのバチですやろか?なんでこんな酷い目にぃ~」
「バチなんか怖いことあるかいなっ!それよりあんさんの今のカッコのほうが怖いでっせ。なんか沼から上がってきたみたいや!」
「それを言うんやったら、Gはんこそ*#‘(=」
「なんだすっ?はっきりいいなはれ!」
「船幽霊みたいやなあ、て思ただけですがな。」
「へえへえ、はよ穴のあいたひしゃくおくんなはれっ!」
実のない会話は二人が別れるまで続いた。
つちく
「帰らんわけにはいかんのやさかい、しゃあないですわ。いきまっせ。せいっ!ぼやぼやしなはんな。」
「ああっ、まっとくれやすう~」
土砂降りは、しばらくやみそうもなかった。
二人は、駅までのみちのりを、大声で喋りながら歩いた。
その日は、結構お客さんが来てくれたのだ。
「これは、なんかのバチですやろか?なんでこんな酷い目にぃ~」
「バチなんか怖いことあるかいなっ!それよりあんさんの今のカッコのほうが怖いでっせ。なんか沼から上がってきたみたいや!」
「それを言うんやったら、Gはんこそ*#‘(=」
「なんだすっ?はっきりいいなはれ!」
「船幽霊みたいやなあ、て思ただけですがな。」
「へえへえ、はよ穴のあいたひしゃくおくんなはれっ!」
実のない会話は二人が別れるまで続いた。
つちく