梅田ではじめたギャラリーカフェ まそほのつぶやき -23ページ目

まそほ繁盛記

お盆休みも終わり、女将達はけだるい午後を過ごしていた。
「うちはなっ!腕っぷしが強うなりたいですわっ!」Gが、いきなり大声を出した。
「わっ!なんだす?いきなり。それは、格闘技の事でっか?」
「そうですわっ。今日、来る途中、舌打ちされましたんや。ほら、よくありますやろ。道で出くわして、おんなじ方向に行こうとして中々進む事できへん事って。」
「ああ、なんでか、お互いにおんなじ方に動きますわなあ。舌打ちされたんでっか?」
「しょうもない、あんちゃんに、チッて舌打ちされたんですわっ!むかつきますわ。」
「気持ち解りますわ。腕っ節強かったら、睨み返せますもんなあ!舌打ち返しも出来ますしな。」
「そうですわ。空手でもなんでも…。黒帯やったら、喧嘩したらあきまへんやろ。そやから、どんだけ強なっても昇段せえへんかったらよろしいのや。」
「うわあ…やる気満々ですなあ。けど、うちも時々、この両腕がマシンガンやったら…てな妄想しますもんなあ。」
「好戦的ですなあ!蜂の巣ですか?」
「ケケケケケケケケ」
「あかんわ。壊れてますわっ。水かけよ!」
つつくく

あっというま

お休みも、あっというまに終わりです。
何をしたかというと、なーんにもできんかったよ。
お墓参りに行って、草むしりしました。
小さな柘植の木を植えてあるんだけど、そこに空蝉がいっぱいくっついてて、まるで空蝉がなってるみたいだったよ。
たぶん、つくつくぼうしのよ。
ツクツクボウシ、とは聞こえないよね。
ツクツクウィス ツクツクウィス イーヨウィス イーヨウィス と聞こえるけどな…。
たくさん鳴いてて、涼しげでした。
暑かったんだけどねっ!
もうね、身体がとけそうよ、だらあ~と。
そうか~ボディラインがだらあ~としてるのは、暑さのせいかあ…。
又、明日から、まそほ繁盛記、続くよ!
お楽しみに!

アルコールタイム

当店では、開けた時間からアルコールタイム!
いつもでも、どうぞ!
今、お休みで自宅にいるのですが、アルコールタイムしようかなあ!
昼酒!くうう~いいねえ!決めた!今日は、ひるまっからビール飲んで、西瓜食べてお昼寝!
カーテン作りもしないとだめなんだけど、酔っ払いでミシン大丈夫か?
ま、直線縫いだしねっ!
私、上手いしねっ!
昂揚してるわ!
昼日中ビール!枝豆と、冷ヤッコで。

まそほ繁盛記

「明日からお盆休みですなあ。Gはんは、どうしはるんでっか?」
「休み言うても、4日しかありまへんし、家の用事が仰山おますしなあ…とりあえず、明日は朝寝しますわ。あんさんは?」
「うちは、モナコでバカンスですわ!プルーストでも読みながら…!」
「はいはい、他には?」
「嘘としても、もう少し聞いてくれてもええんと違いますかっ!優しさのかけらもないおなごですな!」
ぶもおおお~反撃音が鳴り響いた。
「うちに聴いてほしかったらな、もっとましな作り話しなはれっ!そんなぬるい話で、うちの心掴めるおもたんでっか?ああ、うちも嘗められたもんですなあ。へえへえ言うて聴くのんは簡単ですわ。けど、それやったら、あんさんの為になりまへんやろっ!もう少し修行しなはれ!」
「…うわわわ…うちびっくりしたあ!ほな、なんでっか、うちはいつの間にか話芸を生業としてるんでっかあ~そら大変ですなあ~!あんさんはさぞかし耳もこえてはるんやろなあっ!」「さあ、昼ご飯にしまひょ!」
「そうですな。うちカレー食べたいですわ。」
ちちく

暑中お見舞い

暑中お見舞い申し上げまする。
あつ あつ なのよ !
まずは、お盆休みのお知らせです。
8月16日までおやすみです。
17日の木曜日から通常営業いたしますので、よろしくお願いいたします。
ああ、海にでも行きたいけれど、昔、母に「お盆は海に行ったら駄目!」と言われて、ずっと守ってるわたくし!
とにかく、みなさん、良い夏休みをね!

まそほ繁盛記

「8月に入ってから、とんと暇ですなあ。どないなってますのや。」
「どないもこないも…ほんまになあ…くさってても仕方ありまへんから、気持ちを盛り上げんとあきまへんな。」
「Gはん、あのな、うち、つくづく思いますんやけど店してたら、いろんな人がきますなあ。面白いおもてなあ…」
「ほんまですわ。あっ、そやっ!暇やから、強盗が来た時の対策でも考えまひょか。」
「そら、ええですなあ。まず、うちが引き止めておきますから、その隙に、あんさんが外に出て、助けを呼んでおくんなはれ。」
「あほですか?あんさん!そんなんせんでも、レジごとやったらよろしいんや。小銭しか入ってまへんのやからっ!」
「けどっ、レジに入ってる金より、レジ本体の方が高いやなんて…!どうせやるんやったら、レジごと投げつけてやりますわっ!大体人の稼ぎ、あてにしてからに、あいつら、落雷におうたらええんですわっ!」
二人とも、強盗の心配をしていたが、心配するべきところは、他にあった。
つくづく

まそほ繁盛記

「ああ~、こないだは参りましたなあ。」
「そうですな。片付けよとしてた矢先でしたもんなあ。」
女将達が話しているのは、二、三日前の夜の出来事についてだった。
その日は、一日中暇で、片付けようとしていた時に、その客は登場したのだ。
「えらいこと、濃いキャラでしたなあ。だいたい、怪しいもんに限って、なんで自分の事『けして怪しいもんと違うから』言いはるんやろか?」
「黙っとったら怪しい事おまへんのに、そないな事いうから怪しさが増すんですわ。えろう酔っ払うてはりましたけど、無事に帰りついたんですやろか…」
「『またねぇーん』言うて投げキッスして帰りはりましたで。そこで、『おっちゃんバイバイ』なんか言うたら怒りはるやろなあ。」「当たり前ですがな。そうやなくても、おっちゃんは失礼ですのに、まして…なあ…言うんやったら『ねえさん』でっしゃろ。」
「あの、ねえさん、又きはるやろか?」
「うちの場所、覚えてまへんわ。来た事すら、覚えてはれへんですやろ。」
つつつん

まそほ繁盛記

「うち、気絶しそうですわ~」
Bは、情けない声を出した。
「はいはい、眠いんですやろ?椅子並べて寝たらどないですか!いつものように。」
「なんで解ったんでっか?眠たいて。」
「他に何がありますのや。大酒呑んでも気絶せんくせに!」
「あたりぃ。それはそうと、お腹かいですわ。あああ痒いっ!あせもやろか。」「あんさん、寝たら、いっつも寝間着めくりあげて、お腹かいてまっせ。うち、ボリボリいう音で目が覚めるんやから…」
「ええ~!いつもでっか?」
「泊めてもろた時は、いつもでっせ。知らんかったんですか?」
「確かに、お腹かくのん、小さい頃からの癖ですのや。寝て、無意識にかきますんやけど、大人になってからは、なおったと思てましたわ。」
「派手にかいてまっせ。
べろーっとめくりあげて。」
「ひええ~見られたんですな。けど、今まで誰もそんな事言いはりませんでしたで。」
「誰も、て、誰です?」
「いや、それはいろいろ…」
「変装だけやおまへんな。振られた理由。ふへへ」
「いっそ身体に鱗でもはえたらええんですわっ!うちなんか!」
つちき

歩道橋

暑中お見舞い申し上げます暑いでございます!
帰り、歩道橋の上を通るんだけど、実にいろんな人がいるね。
一番多いのが、ストリートミュージシャン。
ジャンルは様々。
次に、物売り。
アクセサリーやら自分で描いた絵やら。
そして、歩道橋を住まいとしている人達。
変わったところでは、『ネタやります』っていう看板を前に置いて、後ろ向きに座っている人がいたよ。
頭の後ろに、紙で作った目を貼り付けてた。
今度出会ったら、声をかけてみようと思うんだけど、一度見掛けたきりで、もういないのよね。残念
あと、外人は、なぜ歩道橋の上でビールを飲むのだろうか?
500mlぐらいの、大きい缶ビールを手に「アーハン!」とか「ヤー」とか言ってるんですぜ。
ほとんど毎日見掛ける。
違う人達なんだけどね。
くつろいでるのか?
心地いいのか?歩道橋は。

まそほ繁盛記

梅雨が明けたと思ったら、戸外は、いきなりの強い陽射しで眩しかった。
「あっつう~、こう暑いと外に出たないですなあ。」「体力、激減ですもんなあ。ところで、晩御飯何食べます?茸でも食べますか。茸汁は、どないですやろ?昼、どっさり食べたさかいに、お腹減りませんなあ。」
「きのこ汁、いう響きは、何かタヌキ汁みたいですなあ。」
Bは、鍋に茸を入れスープを作り始めた。
「味見しよかいな…。うっ…」
「Bはん、どないしはりました?」
「うち、この臭い、あきまへんわ!臭いですわっ!食べられまへんわっ!」
「自分で作っといて…解らんかったんですか?今まで!」
「しらんかったんだすう。茸、好きやから…そやから…美味しいかと思たんだす。炒めてもよし、煮てもよし、汁も又よし、かと思たのに…大好きやったのにっ…きのこ」
「ええい!泣きなはんなっ、そんな事で…あっ!」
「こんな、腐れきのこ汁なんか、こうしてやりますわ!こうやっ!」
ざばあ~
つつきい