まそほ繁盛記
「はあ~。おはようさんだす。」
Gは重たい足取りで、店に入ってきた。
「おはようさん。Gはん、どないしましてん。電車遅れましたんでっか?」
「朝寝坊しましたんや。目覚ましセットしといたのに二度寝してしもうたんですわ。」
「ここんとこ、眠たいですなあ。うちも、気を失いそうに眠いんだす。忙しかったら目ぇも覚めますけど、暇ですもんなあ。…Gはん!寝てますのか?」
「…あ、すんまへん。今、意識がとおーい所にいってましたわ。」
「うちが、覚醒させたげますわ。ええっと…ここに、丸描いて…」
「ちょっと、あんさん床に何描いてますのや?まさか…四方に蝋燭たてるんやないやろな。」
「その通りですわ。目覚めさせますのや!」
「いでよ!目覚めよ!とかいいますのやな?うちはメフィストやおまへんでっ!もう、目ぇ覚めましたわ!」
「そうですやろ?それが狙いでしたんや。」
「嘘つきなはんな!あんさん目ぇ輝いてましたで?」つづくぬ
Gは重たい足取りで、店に入ってきた。
「おはようさん。Gはん、どないしましてん。電車遅れましたんでっか?」
「朝寝坊しましたんや。目覚ましセットしといたのに二度寝してしもうたんですわ。」
「ここんとこ、眠たいですなあ。うちも、気を失いそうに眠いんだす。忙しかったら目ぇも覚めますけど、暇ですもんなあ。…Gはん!寝てますのか?」
「…あ、すんまへん。今、意識がとおーい所にいってましたわ。」
「うちが、覚醒させたげますわ。ええっと…ここに、丸描いて…」
「ちょっと、あんさん床に何描いてますのや?まさか…四方に蝋燭たてるんやないやろな。」
「その通りですわ。目覚めさせますのや!」
「いでよ!目覚めよ!とかいいますのやな?うちはメフィストやおまへんでっ!もう、目ぇ覚めましたわ!」
「そうですやろ?それが狙いでしたんや。」
「嘘つきなはんな!あんさん目ぇ輝いてましたで?」つづくぬ
お寿司
今、猛烈にお寿司が食べたい。
つやつやのシャリに本わさびを乗せて!
鮑食べたい、アワビ!
私は、魚貝甲殻類が大好きで、とりわけ貝にはめがない。
そして、貝の中のキング。それはアワビ様。
なのに、ラッコのヤツラときたら、…あ、野生のラッコのことね。
むしゃむしゃ喰いやがってうらやましいぞ。
美味しそうに食べるんだもんなあ。
寿司ネタにしたら高そうなものばっかり。
なまだこなまげそなまなまこ 早口言葉にしてみた。
だからなんなんだ。
アワビ様!なぜ食卓にお出ましにならないのですか?「それは、そなたの食卓から光が射さないからじゃ!まばゆい、金の光がのう!控えい!貧乏人めが!」
「へへぇ~畏れいりましたあ~」
つやつやのシャリに本わさびを乗せて!
鮑食べたい、アワビ!
私は、魚貝甲殻類が大好きで、とりわけ貝にはめがない。
そして、貝の中のキング。それはアワビ様。
なのに、ラッコのヤツラときたら、…あ、野生のラッコのことね。
むしゃむしゃ喰いやがってうらやましいぞ。
美味しそうに食べるんだもんなあ。
寿司ネタにしたら高そうなものばっかり。
なまだこなまげそなまなまこ 早口言葉にしてみた。
だからなんなんだ。
アワビ様!なぜ食卓にお出ましにならないのですか?「それは、そなたの食卓から光が射さないからじゃ!まばゆい、金の光がのう!控えい!貧乏人めが!」
「へへぇ~畏れいりましたあ~」
まそほ繁盛記
晩御飯も終わり、女将達はのんびりと辞典を読んでいた。
もちろん、新明解辞典である。
Gは、第5版。Bは、第6版をそれぞれ読んでいた。「うぷぷ。この辞典、なんや気合 い入りまくりですなあ。作り手のやる気が、ビンビン伝わりますわあ。」「当分、遊べますなあ。
あっ!いらっしゃいませえ~!」
二人は、油断した顔を、あわてて、笑顔で接客用に整えた。
先週のお昼から、時々来てくれる人達が、又来てくれたのだ。
いつも、4、5人で来て楽しそうに食事をしていく。近くの会社なのだろう。
「へえ!ガーリックライスとビールですなっ!」
二人は厨房の中を忙しく動きまわった。
「なあ、Gはん!ありがたいですなあ。気に入ってくれはったんやろか。」
「嬉しいですなあ。近くの会社なんですなあ。」
「今度、跡つけよかいな。いひひ!」
「やらしい事やめなはれっ!」
「冗談ですがな!それ位嬉しいっちゅう事ですわ。気分がええし、夏やし、蛙と風呂に入りたいですわ。」「また…阿呆なことばっかり…」
つづきん
もちろん、新明解辞典である。
Gは、第5版。Bは、第6版をそれぞれ読んでいた。「うぷぷ。この辞典、なんや気合 い入りまくりですなあ。作り手のやる気が、ビンビン伝わりますわあ。」「当分、遊べますなあ。
あっ!いらっしゃいませえ~!」
二人は、油断した顔を、あわてて、笑顔で接客用に整えた。
先週のお昼から、時々来てくれる人達が、又来てくれたのだ。
いつも、4、5人で来て楽しそうに食事をしていく。近くの会社なのだろう。
「へえ!ガーリックライスとビールですなっ!」
二人は厨房の中を忙しく動きまわった。
「なあ、Gはん!ありがたいですなあ。気に入ってくれはったんやろか。」
「嬉しいですなあ。近くの会社なんですなあ。」
「今度、跡つけよかいな。いひひ!」
「やらしい事やめなはれっ!」
「冗談ですがな!それ位嬉しいっちゅう事ですわ。気分がええし、夏やし、蛙と風呂に入りたいですわ。」「また…阿呆なことばっかり…」
つづきん
まそほ繁盛記
「こうてきましたで!こうてきましたで!」
Bは、Gの顔をみるなり、一冊の本を差し出した。
「Bはん、これBOOKOFFでかいましたんか?」
「違いまっせ。普通の本屋でこうたんだす。第6版やて。」
「楽しみですなあ。他のんと比べたり、色々遊べますわな。」
二人が、うきうき と眺めているのは、国語辞典だった。
先日、赤瀬川源平の「新解さんの謎」という本を読んだ二人は、いたく興味をそそられたのだ。
その本は、新明解国語辞典が、いかに面白い辞典であるか、という事が、掲載されている語句を引用しつつ、洒脱な文章で書かれていた。
「昨日、うちな、少し読んだんですけど、おもた通りでしたわ。例えば、売り払う、いう言葉な、『本来、売ったらいけない物を、やけになって売る』やて。」「すごいですなあ、あっ、うちらも新解さんてよびまひょか。」
「新解さん、ただものやおまへんなあ。」
つつく
Bは、Gの顔をみるなり、一冊の本を差し出した。
「Bはん、これBOOKOFFでかいましたんか?」
「違いまっせ。普通の本屋でこうたんだす。第6版やて。」
「楽しみですなあ。他のんと比べたり、色々遊べますわな。」
二人が、うきうき と眺めているのは、国語辞典だった。
先日、赤瀬川源平の「新解さんの謎」という本を読んだ二人は、いたく興味をそそられたのだ。
その本は、新明解国語辞典が、いかに面白い辞典であるか、という事が、掲載されている語句を引用しつつ、洒脱な文章で書かれていた。
「昨日、うちな、少し読んだんですけど、おもた通りでしたわ。例えば、売り払う、いう言葉な、『本来、売ったらいけない物を、やけになって売る』やて。」「すごいですなあ、あっ、うちらも新解さんてよびまひょか。」
「新解さん、ただものやおまへんなあ。」
つつく
すきなことのは
前回、美しい言葉について書きましたが、今回は、好きな言葉について、少しばかり語りたいと思います。私は、「しめしめ」が好きです。なんか、小物な自分を感じますね。
あと、「してやったり」とか「ちょこざいな」とかね。
わあ、どれもこれも、一生口に出しては、使いそうもないし、江戸時代だし。なんか、よく、小説などで「この泥棒猫!」というのが台詞として使われてたりしますが、実際にそんな事言ってる人には、出会った事がありません。
いるのでしょうか。
自分の事を「あたい」と言う人もね 。
昔、…中学生の頃、山村暮鳥という人の「菜の花」という詩を読んでいたく感動しました。
目の前に菜の花畑が広がったのです。
いちめんの菜の花…
あと、「してやったり」とか「ちょこざいな」とかね。
わあ、どれもこれも、一生口に出しては、使いそうもないし、江戸時代だし。なんか、よく、小説などで「この泥棒猫!」というのが台詞として使われてたりしますが、実際にそんな事言ってる人には、出会った事がありません。
いるのでしょうか。
自分の事を「あたい」と言う人もね 。
昔、…中学生の頃、山村暮鳥という人の「菜の花」という詩を読んでいたく感動しました。
目の前に菜の花畑が広がったのです。
いちめんの菜の花…
雨の日考
朝から、しとしと雨が降っています。
本格的な梅雨でしょうか。烏も今日は静かでした。
さすがに濡れるのは嫌とみえます。
烏の濡れ羽色、という言葉は、いいですね。
風情があって。
椿の名前で「侘助」というのがありますが、初めて耳にした時、なんて素敵なんだろうと思いました。
美しい言葉というのは、口にしても、耳にしても、周りの空気が透明になる感じがします。
今まで生きてきて、結構本を読みましたが、まだまだ知らない美しい言葉があるのでしょうね。
でも、本当は活字で目にするのではなく、実際に人の口から流れ出すのを聴きたいものです。
本格的な梅雨でしょうか。烏も今日は静かでした。
さすがに濡れるのは嫌とみえます。
烏の濡れ羽色、という言葉は、いいですね。
風情があって。
椿の名前で「侘助」というのがありますが、初めて耳にした時、なんて素敵なんだろうと思いました。
美しい言葉というのは、口にしても、耳にしても、周りの空気が透明になる感じがします。
今まで生きてきて、結構本を読みましたが、まだまだ知らない美しい言葉があるのでしょうね。
でも、本当は活字で目にするのではなく、実際に人の口から流れ出すのを聴きたいものです。
ごうこさんへ
ごうこさん、いつもこコメントありがとうございますなぜ、ここに書きこんだかというと、私がパソコンを持っていないからです。
欲望、といいう映画。
とても観たくなりました!また、お伺いしますね!
MASOHO
欲望、といいう映画。
とても観たくなりました!また、お伺いしますね!
MASOHO
まそほ繁盛記
蒸し暑い日が続いていたが、わけてもその日は、気温30度に達し女将達は、ぐったりしていた。
「暑いですなあ~。うち、もうすぐ溶けそうですわ。ああ~あっつう~」
「ほんまに暑いですな。もうエアコンつけましょか。試運転しとかんとなあ。」Bはエアコンのツマミを捻った。
店のエアコンは、古いタイプの物で水冷式になっていた。
運転しはじめて5分ほど経った時、エアコンから音がしなくなった。
「ん?おかしいですわ。あれ?…GはんっGはんっ!動いてまへんで…。止まってしまいましたわ。」
「ええ~なんだす~?」
それから二人は大あわてで、大家の事務所に連絡した。
「番頭はんがな、親切に電気屋に連絡してくれはってなあ、明日の夕方、見に来はるらしいでっせ。」
「明日の夕方まで、我慢ですなあ。このくそ暑いのに。」
「直るや ろか?修理代いくらかかるのやろ?なんや、涼しなりますわ。」
「背中の毛ぇ逆立ちますなあ。なんか、うちらの邪魔してるのやろか?」
「かかってきなはれ!」
「だれに、ゆうてますのや?」
つづかす
「暑いですなあ~。うち、もうすぐ溶けそうですわ。ああ~あっつう~」
「ほんまに暑いですな。もうエアコンつけましょか。試運転しとかんとなあ。」Bはエアコンのツマミを捻った。
店のエアコンは、古いタイプの物で水冷式になっていた。
運転しはじめて5分ほど経った時、エアコンから音がしなくなった。
「ん?おかしいですわ。あれ?…GはんっGはんっ!動いてまへんで…。止まってしまいましたわ。」
「ええ~なんだす~?」
それから二人は大あわてで、大家の事務所に連絡した。
「番頭はんがな、親切に電気屋に連絡してくれはってなあ、明日の夕方、見に来はるらしいでっせ。」
「明日の夕方まで、我慢ですなあ。このくそ暑いのに。」
「直るや ろか?修理代いくらかかるのやろ?なんや、涼しなりますわ。」
「背中の毛ぇ逆立ちますなあ。なんか、うちらの邪魔してるのやろか?」
「かかってきなはれ!」
「だれに、ゆうてますのや?」
つづかす
気絶しそうに
眠たいのでございます。
それというのも、烏のせいなのです。
わたくしが、一体何をしたというのでしょうか。
あのように、執拗な嫌がらせを受ける覚えは、全く無いのでございます。
いえ、心の底では、気付いていたのかもしれません。あの烏こそ、あいつの遣わした、おぞましきしもべであるという事に…。
どうですか?
江戸川乱歩でしたか?
昨日はTシャツを染めました。
それを加工して、Tシャツ展に出すのです。
R.Pギャラリーさんで企画されてるの。毎回楽しみにしてます。
さあ!今日も張り切って一日過ごすわよっ!
〇 お知らせ
まそほ では、楽しいイベントを企画されてる方に、場所を提供いたします。
お気軽にお問い合わせ下さい。
それというのも、烏のせいなのです。
わたくしが、一体何をしたというのでしょうか。
あのように、執拗な嫌がらせを受ける覚えは、全く無いのでございます。
いえ、心の底では、気付いていたのかもしれません。あの烏こそ、あいつの遣わした、おぞましきしもべであるという事に…。
どうですか?
江戸川乱歩でしたか?
昨日はTシャツを染めました。
それを加工して、Tシャツ展に出すのです。
R.Pギャラリーさんで企画されてるの。毎回楽しみにしてます。
さあ!今日も張り切って一日過ごすわよっ!
〇 お知らせ
まそほ では、楽しいイベントを企画されてる方に、場所を提供いたします。
お気軽にお問い合わせ下さい。
