梅田ではじめたギャラリーカフェ まそほのつぶやき -12ページ目

ありがとうございました

私達の作品展に来て下さった方々に…!
ありがとうございました。自分達の楽しみの為に制作しているとはいえ、やっぱり見て貰えると嬉しいよねえ…!
まだの人は、これから行ってみて下さいね!
自分の葬式には、誰もきていらん。
それより、作品展にきてくれた方がいいや。
そうだ、葬式は作品葬にしようかな。
自分の作品をずらりと並べて、棺の中にも入れて!
副葬品じゃないか、まるで。
誰が、そんな面倒な事をしてくれるってんだ。
Gさんに、頼もう。
けど、ほとんど同じ歳なので、どっちが先か、みたいな事になるよなあ…。
Gさんの子供に…。
無理だよねえ。
いくら母親の友達でも、親戚でもない婆さんの、それも、けったいな葬式。
何故、こんな話をしてるかと言うとね、昨夜の夢がね…自分が、埋葬される夢をみまして…鳥葬ってあるけど、虫葬でした!
疲れてるぞ、私!
憑衣されてる感があるぞ!何に?
ものつくりの神様、ならいいのにさ!

まそほ繁盛記

「何や、気が抜けましたなあ…」
作品展も、始まってしまえば、暫くする事がない。
女将達は、ぼぅっとしていた。
「腑抜けですわ。河童に尻子玉、抜かれたみたいですがな。」
「あかん!尻子玉取り戻して、しゃきっとせんと…けど、おばはん身体が、いうことききまへんわ!」
「考えたら、恋愛してる時っちゅうのは、すごいパワーですなあ。」
「いきなり、恋愛、でっか?なんで又…」
「いや、あのパワーをエネルギー換算したら、どんだけほどになるやろか、思いましてな。」
「そら、ペルーまで、掘ってたどり着くぐらいですやろ。マントルもなんのその!」
「わかります、わかりますペルーの農場に、いきなりボコーンて現れて『来ましたでえ』てなもんですな。」
「きっと、コンドルも素手で捕獲しますのやで!」
「地球、掘っていけるんやったら、もっと凄い事、できますやろ。パトリオットミサイル、ふと腿で挟む、いうのはどないだす?」
「いっひっひっひ~そしたら、これは?核弾頭、口で駄目にする!」
「けっけっけっ!なんだす?その、口で駄目にする、て!湿らすんでっか?唾液の成分は、なんでっか?恐ろしい!」
女将達は、まだまだ元気だった。
つづう

まそほ繁盛記

「ああ~しんど!」
Gが、へろへろになりながら登場した。
「あっ、おはようさんだす。作品できましたんでっか?」
「やっと、できました。今ギャラリーに搬入してきましたわ。うち、昨日、外の作業場で作ってましてな、はっ、気付いたら12時ごろでしたんやあっ!…あああー!夜中にさぞかしやかましかったやろなあ、ご近所。」
「そらそうですやろ、金属たたく音て、響きますからなあ。」
「うち、菓子折り持って、ご近所廻りせなあきまへんわ!そやないと…」
「後々の事もありますさかいに、ちゃんとしとかんとあきまへんわな。」
「大きな、工房がほしいですわ!防音もしてあって、床、コンクリで、集塵機も備え付けで、電気溶接も、ガス溶接も出来て…」
「それは、もはや、工場て言うんやおまへんか?ついでに、フォークリフトもあったらよろしなあ。」
「いっそ、クレーンも…」「何を目指してはるのか、ようわかりまへんな。とにかく、今日はものすごしんどいですわ。」
「あかん、ぼおっとしてたら死ぬ。次、何つくりまひょ?」
ふふふん

まそほ繁盛記

Gが、ふと作業の手を止めた。
「あんさんのお母はん、今日誕生日と違いますか?」「へえ、そうですわ。妹と日帰りカニ食べツアーに行ってますわ。」
「あんさん、なんかしてあげたんでっか?」
「いや、気付かんふりしとこう、思いましてな。」
「親と付き合えんのも、そうそう長いことやおまへんのやさかい、親孝行しなはれや!」
「そらもう、うちは、親孝行ですがな!うちの親孝行ぶりは、滝の水も酒に変わる程でっせ!」
「あーあ、お母はんも気の毒ですなあ…こんな娘を…」
「何言うてはりますのや!うちこそ、あの母親の言動には、悩まされてきましたんやっ!忘れもしまへんわ!中学校の運動会!」
「何があったんだす?」
「女子全員で、盆踊りを踊る事になりましてな、浴衣を持って来るように言われたんですわ。」
「かいらしなあ、浴衣は。」
「普通、浴衣て、金魚やら朝顔やら、染めてありますやろ?」
「そうですなあ…紺地に赤や、ピンクやらでな。」
「うちのんだけ違いましたんやでっ!」
「どんなんやったんでっか?」
「白地に紺の染めですわ!荒波とからかさが染めてありましてな、ところどころに短冊が散らしてあって…その短冊にな…」
「ふんふん、何て?」
「白浪五人男、て染めてありましたんやでっ!母親に、帰って文句いいましたらな、『粋ですやろ』の一言ですわ!」
「あっはっはっは」
「うちは、歌舞伎役者の楽屋姿みたいな恰好で、盆踊り、踊りましたんやで!女子中学生に、粋、は必要でっか?」
「いーひっひっひ!お腹痛い…」
つつぐ

まそほ繁盛記

「Gはん、Gはんっ!今きはったカップルな、あの男の子…前に歩道橋の上で、絵ぇ売ってた子やでっ!」「店のショップカード渡した子でっか?」
「そうですわ。来てくれはったんですなあ。」
その若者は、今、夢中になって作っている物を見せてくれた。
それは、木製の球体に丁寧に彫刻がほどこされてあった。
「Gはん、これ見てみなはれ!面白いですわ。」
「ほんまや!あの子、絵ぇより、これの方がええんとちがいますか?」
「デザインもええし…けど、彼女にプレゼントしようとしたら、あまりええ顔されんかったらしいでっせ。」
「モチーフが、骸骨ですからなあ…。そういえば、昨日、骨好きについて、話ししてたとこですがな。」
「そうでした、そうでした。人は、なんで骨に心惹かれるのか…みんなで散々話しましたなあ。」
「グリーンジャンボの話してたら、当たるかも知れまへんでっ!」
「それは、ないですやろ。せいぜいが、グリーンつながりのモンが現れるぐらいですわ。前に、『パンチのきいた作品が欲しい』言うたら、現れましたやないですか。」
「そうでした。島木じょうじが目の前に…」
「ぱちぱちパンチや。」
ちてた

まそほ繁盛記

「さぶいですなあ~。」
Gが、手をこすりあわせながら入ってきた。
「おはようさんだす。JR又、ダイヤ乱れたんでっか?」
「京都あたりで、誰かが非常停止ボタンを押したらしいですわ。それで、あちこちでダイヤ乱れまくりですのや!」
「誰や!押したん!ええ迷惑ですがな。」
「ほんまに…けど、どうせ後でJRに、たんまり怒られて、お金もはらわされますやろ。」
「あっ、そやっ、さっき来はったお客はんなあ、『カレーなんぼすんねん』て聞きましてな、うちが答えたら『高いなあ~、吉野家行ったらよかったなあ』って、言いよりましたんやっ!」
「あんさん、どない答えたんでっか?」
「頭にきましたけど、客商売やから…グッとこらえまして、『ほな、そうしはりますか?』て、言いましたんや。もちろん笑顔で。」「ちいとも、グッとこらえてまへんがな。それで、なんか注文しはったんでっか?」
「へえ、バビグリン食べはりました!最後に、『ああ、旨かった』言うてたからまあええですわ。」
「こんな商売してたら、いろんな人がきますわな。得意ですやろ?その場その場の言い訳やら、屁理屈やら」
「大得意!!その場限りやらその場のがれやら、うちは大得意だすぅ~ 。」
「威張って言いなはんな。」
つつき

ケシワスレ

さあ、出掛けよう!と思って、家をでた途端、ケシワスレに気がついた、という事はありませんか?
テレビだったりアイロンだったりエアコンだったり。めんどくさいんだ、これがまた。
ケシワスレが明らかな場合は、まだいいんだけど、困るのは、消したか消してないかはっきりしない場合。なーんだ、やっぱり消してたよ!と、安心すると同時におそいくる徒労感。
ちゃんと消してるところはしっかり者なのに、それを忘れてるところがうっかり者。
着脱のしにくい靴だったりしたら、ほんとに大変。
私は、ほふくぜんしんで、部屋に突入します!
めんどくさいからね。
以前勤めていた会社で、突然「私、ヤカンを火にかけっぱなしにしてきましたので帰ります!」と言って、帰った人がおります。
会議中に。
その人が、あまりにも切羽詰まった表情だったので、社長以下全員が「そうしなさい!」
「家が火事なので帰ります!」って言うのに準ずる迫力でした。
嘘だったら、凄いなあ。
ちなみに、その人が家に帰ったら、ちゃんと消してあったそうです。
習慣って結構身についてるもんです。
問題は記憶力…なのかな?

まそほ繁盛記

「ああ~しまったあ…」
作品を作っていたGが、大きな声を出した。
「どないかしはりましたか?」
「このパーツのサイズがあいまへんのや!うち、間違えたみたいですわ!」
「えっ、そしたらそのパーツは、また作り直しですか?」
「そうですわぁ~。又、こつこつ削りますわ。バネも作らんとあきまへんし…」「バネも作りはるんですか?そないなちっさいバネ…うわあ~なんかクラクラしますわ。時計職人みたいですなあ。手づくり時計職人…けど、これ出来上がったら可愛いですやろなあ…。」
「うまくいけばええんやけど…あんさん、傍で見とらんと、自分の作品作りなはれっ!あきましたんか?小さい物は。」
「そんな事おまへんで。あの作品は、メルヘンでメルヘンで、もうメルヘンがとまりまへんのや!ふぁんしぃ あんど めるへん!」
「あんど だぁく ですやろ?どうせ。」
「だぁく て…うちかて、たまには可愛いもん、作りたいですわっ!」
「あんさん、そない言うて、昔、可愛い絵に挑戦してましたな。あれは、何の絵でした?もっかい、教えとくなはれ。」
「何回、聞きますのや!ウサギが花束抱えて玄関に立ってる絵ですわっ!」
「いっひっひっ!完成にこぎつけたんでっか?」
「また、何回も…ラフのままほったらかしたあげく、捨ててしまいましたわあっ!」
「ぷくくっ…ウサギ…花束…」
うささ

まそほ繁盛記

女将達は、相変わらず作品作りに精をだしていた。
「なんや目が疲れてきましたわ。コーヒーでもいれまひょか?」
「美味しいケーキ、食べたいですなあ…そや、きんかんのケーキ、食べまひょか?」
「そら、ええなあ!うち、大好きですわ。こないだ作った、ハッサクのマーマレードも、ケーキにせなあきまへんな。」
「あの、ほんのりした苦味がまた…」
「口の中が、み、み、みかん畑やあ~」
「ためらいながら、彦まろの真似しなはんなっ!しかも、出来悪いし!」
「あきまへんか。あんなん簡単に出てくるかと思たけど、なかなか難しいもんでっせ!さすが彦まろ。」
「当たり前ですわ、あの人、それでご飯食べてますのやで!…さあ…コーヒーが入りましたで!」
「ああ、ええ香りですわ!…鼻の中が、コーヒー豆…」
「まだ、言うてますのか?鼻の中に豆て…ワハハの梅ちゃんですがな!」
「ふんっ」
「やめやはれっ!飛ばしなはんなっ!」
ひょひょ

まそほ繁盛記

「ちょっと、ダイコク薬局に行ってきますわ!」
「二日酔いの薬でも、買いに行きますのか?」
「違いますわっ!ダンボールもろてきますのや。」
「あそこは、ほんまに便利ですなあ。ダンボールも無尽蔵にありますし。」
Bは、勢いよく出ていった。
しばらくすると、両腕いっぱいにダンボールを抱えて戻ってきた。
「なんや、雨降ってきましたで。ダンボールの欠点は雨に弱いっちゅう事ですな。」
「欠点やのうて、特性ですやろ、それは。」
「わあ、この箱…」
「なんでっか?」
「濃縮ウコン、て印刷してありますんやけど、うち、濃縮ウランに見えましたわ!コの字の上にマジックで、点が書かれてますのや、まぎらわしい!」
「あのなあ…。なんで、そんなもんダンボールに入れますのやっ!旧ソ連でも、そんな事しまへんで!」
「三匹のこぶたの話ですけどな、家、何で作ったんでしたかいな?藁と煉瓦と…もう一つ…。」
「話、変わったんですか?なんで、三匹のこぶた…
ははあん、あんさん、ダンボールで家を連想しましたやろ?…たしか…泥と違いましたかいな?」
「ええっ、うちはてっきり、紙の家かと…」
「それは、あんさんですがな、木と紙の家!そして、昔住んでた、砂上の楼閣!」
「何を失礼なっ!木造モルタル二階建てでっせ!増築部分は、ガルバリウム瓦やでっ!」
「わかりましたから、これ片付けなはれ。」
はいい