このブログのネタほとんどはヴァイオリンの音響か作曲です。
しばらくストラディヴァリウスの話が続いたので、今回は最近発売となった楽譜についてです。
ユニバーサル・エディション(Universal Edition)という1900年ころに創業という100年以上もの伝統のある楽譜の出版屋さんです。ウィーンにあるのでウニフェルザールとドイツ語で発音されるのでしょうが、日本では英語式にユニバーサルと言われることが多いようですね。マーラーやシェーンベルクといったウィーンロマン派以降の作曲家のラインナップのイメージですが現代ものも結構多い。UEと書かれたシンプルなロゴが意外と印象的ですね。
それで、小職の作品も販売してもらえることになりましたのでお知らせです!
https://www.universaledition.com/masao-yokoyama-8497
リンクをたどっていただくとわかると思いますが、4曲ほど掲載されています。
サンプル楽譜や参考音源などもHP上から一発で行けます。
・フルート・ヴィオラ・ハープのためのバガテル
この編成はドビュッシーのトリオで有名ですが、ほかには武満徹やクセナキスにありますね。
(^^♪ピーンときた感の良い方は、ドビュッシーのその演奏会でカップリングに使えるよな・・・と思ったかもしれません。
実際に、草津音楽祭で元ウィーンフィルの首席フルーティストのフルーリーさんにこの楽譜を見せたら、いいねー使えるね。ナイスな編成だ!とのことでした(肝心の中身はまだ見てない・・・(*_*)今度コメントもらう予定)。初演は東京交響楽団のメンバの方々。
・ヴァイオリンとピアノためのカプリース~古い日本の歌による
こちらは2019年に私がイタリアに住んで研究していたころの作品。スロヴェニアのヴァイオリニストと地元のイタリア人男子が演奏してくれたものです。つまりのところ、「荒城の月」をテーマに使ったヴァリエーションの作品。
・Nocturen Concertant 夜想曲的な協奏曲
シュニトケ国際作曲コンクールで本選にて演奏してもらえた曲です。チェロのソロ+弦楽オケといった編成。現代音楽的要素がそれなりに入っています。特殊奏法としてチェロ独奏は弓を上下逆に持って演奏するよう指示があります。やはり、初演のチェリストがとても上手で、軽々と弾いていました。
・弦楽四重奏曲第1番
分かりやすく日本的なリズムや音色を表現しようとしています。2楽章はヴィオラのド・ソロ!3楽章は村祭りをイメージした乗りの良い軽快な音楽です。
実はこれらのほかにブルッフ「ロマンス」(ヴィオラソロの美しい曲)をソロ+弦楽にリダクション・アレンジしたものもレンタル譜でダウンロードできます。