クラシック音楽は昨今そんなに敷居の高いものでなくなってきました。

その背景には、高嶋ちさ子とか葉加瀬太郎といったようにバラエティー番組でひっぱりだこのヴァイオリニストによる、その親しみやすい&面白いキャラクターのおかげが多分にありますね。クラシック音楽業界&研究畑にいる自分としては大変ありがたいことです。
 

とはいえ、クラシックでも「現代音楽」となると、、、

まだまだ一般市民には近寄りがたい、理解不能なジャンルであることには間違いありません。

ちなみに、クラシック音楽というくくりは、一般概念としてバッハなどのバロック期から20世紀前半のロマン派といった19世紀前後の西洋芸術音楽を指します。それ以降のシェーンベルクの十二音技法に始まるとされる実験的音楽や電子音楽といった「現代音楽」は、一般聴衆の嗜好は無視した方向へと突進してきましたし、いまも多くはそんな状態です。

作曲家(&プロデューサー、奏者etc)が市民の理解を置いてけぼりにして、市民を新たな芸術の境地へといざなうことを怠っているというのが問題です。芸術家は最先端や自身の思いを追求するのも大事ですが、それをみんなに理解してもらう努力も必要です。あとから聴衆がついてくるだろう、と楽観的に指をくわえて待っているだけというのは間違いです。

一方、おなじ現代アートでも絵画や彫塑のジャンルは、市民権を得て、ピカソやカンディンスキーなどの展覧会は連日長蛇の列ですね。

かたや現代音楽のコンサートでは・・・演目がバルトークでも武満徹でも(ショスタコーヴィチは強烈なマニアがいるので大丈夫?!)、集客はいまひとつ・・・

現代音楽も、実際にコンサートでライブで聞いたり見たりするとかなり面白いんだけどなぁ。

作曲家はいろいろと面白い仕掛けがあるのです。ぜひ、一度でも現代音楽のライブに足を運んでいただきたいところ。

立体的な音響や目の前の奏者の細かな動き、その場の空気感はCDやDVDでは伝わらないのです。

 

ということで、この現代音楽と聴衆の壁。何とかならないかな・・・といった思いから、最近はいくつかアクションを起こしてきました。

TAMAフェスティバルという現代音楽の無料公開シンポジウムを大学で企画したりしたのも、その一つ。また、YouTubeやSNSで発信したり。

 

そして、現代音楽を聴く何らかのきっかけにならないか、ということで本を書きました!

とはいえ、やはり”自称情報系アーティスト”なので科学の視点から、音楽をみたスタイルにしたら面白いのではと出版社のご意向をうけて、「科学で読み解く」クラシック音楽入門としました。

A5判/264ページ 定価2,618円(本体2,380円+税10%) ISBN 978-4-297-11964-5

 

最初は、理系で音楽の研究を目標とした学生に向けて、科学的な内容ばかりにしようかと思ったのですが、

書いているうちにやっぱり、西洋音楽自体を知ってもらわんといかんなぁ、と思い、いろいろ書き足していったら

めちゃくちゃ広範囲な本になってしまいました!(^^;

2年もかかったし。

音とは何かといった物理や音響学から、音楽を知覚する脳科学、クラシック音楽の歴史、楽典、対位法、伴奏法などなどを経て、現代音楽の仕組みまで書きました。この本を執筆するにあたっては、もちろん脳科学などは非専門なので多くの参考書や論文を読んだので、私自身もたいへん勉強になりました。

いくつかの本書内のトピックスについては、このブログでも紹介しています。ワルツのテンポとか十二音技法とかですね。

 

なにはともあれ、理系でなくても読めて、図や絵、楽譜をなるべく使って、分かりやすさを目指しました。

軽い感じの文体にしてます。
ということで、もしご興味をいただけましたらご一読いただけると幸いです。


執筆にあたりご協力をいただいた先生方、友人、演奏家のみなさま、出版社のみなさま、大変お世話になりました。ここに感謝の意を表したいと思います。

 

 

子どもの発表会の曲って、いつも、みんなだいたい同じ曲なんですよね。

日本には教本が少なく曲も限られているというのは、ちょっと憂慮されるところ・・・

 

ということで、作ってしまいました!

うちの子どもがよく鼻歌的に歌っているフレーズから曲にしました。

タイトルはその歌っている不思議な歌詞からつけたのですが、

「はじっこパンパン」

もその一つ。

ミソッソ、ラーソー、その歌詞に当てはまります。

なんでそんな歌を歌っているのかはわが子ながら不思議(笑)

 

なにはともあれ、鼻歌メロディを曲らしく仕立てて試しに聞かせてみました。

自分が鼻歌で歌っている曲が実際にバイオリンの曲になっているのは

やっぱり嬉しいみたいです。

しめしめ・・・練習嫌いが少しでも解消できるかなと期待大!!

 

ちょっとノリの良いリズム、最後の盛り上がりや、

ちょっと普通のクラシックとは違う伴奏やコードもあり、

なかなか面白い曲になったと思います。

(参考YouTube動画のリンクがページ最後にあります)

 

他にも、10曲くらい作ってまして、どれも不思議なタイトル(うちの子の感性・・・(*_*;)

「ちょんまげちゃん」「ままはいっつもコゲコゲ」「みみみみ」などなど。

もし発表会で人とは一味違った曲を弾かせてみたい、ということでしたらご一報ください。

楽譜差し上げます。

バイオリン始めたばかりの子でも弾けるような曲もあります。

 

・音源

音楽教室の発表会の録画です。

最後、ちょっと間違えちゃいましたが、ご愛敬ということで!

 

 

 

ある動きを音楽にする。

現代音楽の作品制作のひとつの手法として定着してますが、

これは工学的には一種の可聴化(Sonification)とも言えます。

うちのゼミ(明星大学横山研)ではそういった「○○⇒音楽」というコンセプトで研究・開発を行ってます。

脳波を使ったり、ロボットとのインタラクションだったり。

 

今回は、学生のO君がVRや音楽が好きだというので、卒業研究として

モーショントラッカーをつかったシステムで音楽制作にチャレンジしてもらいました。

グローブ型の指動作のセンサーとしてHI5、腕や頭、足はVIVEを計6個装着。

Unityでこれらのセンサーから位置・速度の情報を得ます。

そしてそれら情報からリアルタイムで音に変換するのはMAXです。

 

どのような動作を音楽にするか、ということについては、

私の思い付きで「和」にしました。

だったこともあり、海外の参加者に楽しんでもらえるかな・・・ということで。

選んだ動作は、茶道(静)、空手(動)、ラーメン(?)。

ラーメンが日本的か?

いやいや、カップラーメンは日本で発展したソウルフードでしょ!

1971年、日清の創業者安藤百福が創始者のようです。

 

撮影や道具などの雰囲気はこの動画のような感じです。

グローブ自体はさほど重くないですが、VIVEが若干重さがあるので、

細かな動作や、空手のような激しい動作では気を付けないといけませんでした。

 

茶道は裏千家師範である友人、空手は友人の紹介による空手の日本強化選手!

ラーメンを食べるのは開発者本人のO君!

カメラと音の編集は筆者横山。

といった豪華メンバーでできた作品がこちら。

Masao Yokoyama & Yuki Ota

「Not just the Environment! - モーションセンサーによる3つの日本的所作 」

※ Program Note

この作品は日本の文化における所作を可聴化することに基づいている。伝統的な日本文化の茶道、今となっては世界的な武術である空手、そして、これまた世界各国に広まった庶民グルメであるラーメン。この3つの動きをVIVEモーショントラッカー(HI5)とMAXによる映像と音で表現した。今、音楽業界にとって多くの意味で困難な年である。しかし、それでも音楽と文化は、我々をとりまく環境どうであれ、そこに存在する。

 

作品はTAMAフェスティバル2021という明星大学情報学部主催(筆者がオーガナイザの一人)の

現代音楽のレクチャーイベントで発表しました。

(イベントについては↓のHPをご覧ください)

 

 

 

小職の著書「やさしい音と音楽のプログラミング」森北出版のサンプルプログラムについてです。

記載のサンプルプログラムが出版社のサイトからダウンロードできますが、

出版その後のVisual Studio (VS) 2017や現在の2019で、stdio.hなどの標準ライブラリが

参照できないよ、というエラーの解消についてです。

プロジェクト(ソリューション)のSDKの環境・構成が変わってしまってしまい、

ライブラリの参照先が別のフォルダになっていることに起因します。

(新しい場所はC:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Include)

 

さて、解消法ですが、手っ取り早いのは

VS2019でしたら、

VSのソリューションエクスプローラのプロジェクトで右クリック、

「プロジェクトの再ターゲット」を行います。

おそらくインストールしている最新のものが表示されますのでOKを押してください。

 

また、VS2017でしたら、さらに

「ソリューションの再スキャン」をしてください。

現状、以上の処理で解消できるかと思います。

それにしても困るんですよね。Microsoftの勝手な変更、しかもそのケアが新バージョンでちゃんとされないという風習・・・

ちなみに、この赤波線のでるエラー、無視しても実行できたりして。

また詳細がわかったらここにアップします。

 

やっとできた!...
 
Not just the Environment! - モーションセンサーによる3つの日本的所作
(Masao Yokoyama & Yuki Ota )
 
日本的な所作をVIVE motion trackerで記録して、MAXで電子音楽に変換した
マルチメディア作品を発表します。
 
TAMA music festival 2021で土曜日16:30、YoutubeLiveで公開です!
明星大学情報学部主催の公開シンポジウムですが、私がオーガナイザーをしております。
で、なにをモーションキャプチャーしたかというと、
茶道、空手、そしてラーメン🍜🍥?!
皆様ぜひ見に来てください🎵