作曲家と指揮者のはざまで

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写真は、今度とあるコンサートで使うモーツァルトのシンフォニア・コンチェルタンテのスコアを楽譜作成ソフトで打ち直しているとこ。珍しいバイオリン・ビオラ・チェロの三重協奏曲で、しばしば演奏されています。

 

そもそも、この曲はイントロからソロが出てくるとこまで書かれてはいるが未完の曲ですが、幾人かの作曲家が補筆して作品として世に出してます。だいぶ昔、学生のころに三枝成彰氏による補筆版をビデオで見ましたが、モーツァルトがそう書くとは思わないですが、それはそれでなんか面白かった記憶があります。詳細はすっかり忘れましたが。

いま私が私が譜面にしているのはオットーバッハの補筆版のスコアなのですが、なんとも鉛筆の書き込みの多いこと!


もとの作曲家のケアが足りないとこもありますが、かなりアーティキュレーションまでいじってる。聴くところによると30年も前に演奏したときに指揮者が書き入れたとのこと。つまりは、補筆版の補筆版!


そして、いま私がさらに補筆…と言いたいところですが、

でも、それはやめるつもり。


理由。確かに、指揮者の書き込み(修正)は演奏する身からするとごもっともな点がおおく、スラーやスタッカートが整合性がなく、強弱記号が抜けてると思いたくなるとこもかなりあります。

でも、さすがにこの書き込みは補筆作曲者の音符たちを変えすぎじゃあないですかねえ…と。なんか○ー○ース版の譜面を見てるみたいで、後に原曲の書きっぷりを知りたい人が困るのではと思っちゃう。


ということで、ぼくはとりあえず作曲者の書いたように復元して綺麗に直すだけにすることにしました。

オリジナルを残し都度演奏家が自分のオリジナリティで解釈すればよいですよね。ま、明らかな落ちのところは直しておきますが。

あとはこれを演奏するのがドイツやウィーンの名門オケの首席たちなので、むしろ彼らに任せた方が良いでしょ!リハーサルでなんとかなるさ。


ただいまそんな感じで、作曲者と指揮者の書き込みの狭間に立たされ、古くてかすれたスコアとにらめっこが続いてます。もー、ぐじゅぐじゅとペンで塗りつぶされた文字はもう読めないぞ!

ふう、やっとカデンツまできたぞー。あと残すは1/4くらいかな。頑張ろー。

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Selection of Astor Piazzolla for Piano Trio

ピアノトリオ(ヴァイオリン・チェロ・ピアノ)による編曲集を発売しました。


コンテンツは名曲4曲をカップリングしていて、アディオス・ノニーノ、リベルタンゴ、エスクアロ(鮫)、オブリビオン(忘却)です!

下記よりインターネットでお求めいただけます。

サンプルもいくページかご覧いただけます。


http://store.shopping.yahoo.co.jp/hottagakufu-store/z4jg1k4fw2.html






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ゼミのページができました

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うちの学生が、明星大学の横山研のアメブロを開設してくれました!!


「横山研究室」で検索してくださいねー。


ほんわか、学生がノリでゼミの様子などを更新しています。

ちょっとだけ面白い。


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先日、弦楽合奏の楽譜を出版しました。

「ふるさと」&「草津節の主題による弦楽合奏のための狂詩曲」
HOTTA Gakufu


「ふるさと」
作曲 岡野貞一/作詞 高野辰之/編曲 横山真男 2012年
弦楽合奏のために編曲されたこの作品は、東日本大震災の1周年にあたる2012年3月11日に行われた演奏会のために作曲された。この「ふるさと」という歌は最も良く知られた曲であると共に、ノスタルジックな旋律は多くの人々の心を癒している。作品の導入部では早春の情景を表現したものとなっている。


「草津節の主題による弦楽合奏のための狂詩曲」
作曲 横山真男 2014年
草津節は、湯量豊富な温泉でしられる群馬県草津町に歌い継がれる名曲である。源泉の温度が非常に高いため、湯を冷ますのに皆で一斉に長い板棒をつかって湯を掻き混ぜるという方法が取られ、その混ぜるときに、この「草津良いとこ一度はおいで~」の歌詞で始まる湯揉み歌が歌われてきた。この作品では雅楽のような日本古来の伝統的な音楽の要素を取り入れており、草津音楽の森国際コンサートホールでの初演時には弦楽合奏団Souvenir della Musicaにより、チャンチキや神楽鈴、クラベスといった打楽器を加えた版で演奏された。パーカッションパートはオプションでなくても演奏可能。


furusato-kusatsubushi
...

ボクの編曲による二曲セットで、スコアとパート譜二部が入ってなんと3900円ポッキリ!

お値打ち価格ですので一家に(一オケに!)一冊いかがでしょうか。(笑)


どちらも雅楽や浪曲のような日本古来の雰囲気を取り入れてます。

また草津節のラプソディはラストにロックのノリも入れていて盛り上がるの必至ですので

アンコールには最適かと。

お求めの場合、たぶんヤマハ店からでも大丈夫とのことですが、

出版社から直接ご注文頂けると助かります。
ちなみに表紙の絵は日本画家であるうちの母の作。
よろしくお願いしますm(_ _)m


現代曲の作曲方法

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最近、作曲の個別レッスンを受けてますが、

昨日は曲の構想をたてるときの、つまりスケッチについて先生といろいろ議論してきました。


先生は数十枚もメモを書くそうです。

すぐに五線譜に向かわない。

主題をどうするとか、リズムとか、音色とか、構成、アーティキュレーション・・・


先に素材を並べておくとのこと。


すぐに、五線譜に向かってしまうと、書きながら悩んだりすると行き詰りやすく

一貫性の欠如とか矛盾やら、難しくなるとのこと。


そりゃ、言われてみるとそうですね。


今、1分の曲を書いています。とあるハンガリーの作曲コンクールに向けてです。

実践してみよう!