Marc のぷーたろー日記 -69ページ目

「デスパレート・ラン」('21)

 

森の中でランニング中に、息子の通う高校で立てこもり事件が発生したと知った母親が、スマホを頼りに息子を救うために奮闘する姿を描いたシチュエーションスリラーです。主演はナオミ・ワッツ、共演はコールトン・ゴッボ、アンドリュー・チョーン、シエラ・マルトビー、ジャクリーン・キング・シラー他。

 

Wikipedia「デスパレート・ラン」

 

主人公の「いくらなんでも、それはダメでしょ…」な言動が事件解決に繋がるという、間違ったメッセージになりかねない展開にもやもやした気持ちにはなりますが、日常的に銃乱射事件が起きているアメリカの現実をリアルに感じさせる内容はグッド!

 

ただ、スリラーとしても、社会派の映画としても、物足りなさは否めませんでしたけどね…。

「ブラックライト」('21)

 

FBIの陰の任務を引き受けてきた凄腕フィクサーが陰謀へと巻き込まれていくさまを描いたハードアクションです。主演はリーアム・ニーソン、共演はエイダン・クイン、エミー・レイヴァー・ランプマン、テイラー・ジョン・スミス、クレア・ヴァン・ダー・ブーム、ヤエル・ストーン他。

 

Wikipedia「ブラックライト (映画)」

 

これは酷い (^^;;;

 

あまりにテキトーで穴だらけのストーリー。どうしてこれでOKになったのか謎。

 

これなら「リーアム・ニーソン主演で、これこれこういったアクションを散りばめて100分程度の尺で」と生成AIに指示して脚本を書かせた方がよっぽどマシな脚本が書けるでしょ。

 

とにかく、ここまでテキトーだと、中国の映画会社が出資していることから、「西側諸国は中国共産党をいろいろ批判するけど米国だって大して変わりないじゃん」と言いたいだけのストーリーなのかなと勘繰ってしまうよ。

「ライオンブックス」('83-'93)

 

手塚治虫の短編漫画を1話完結でアニメ化したシリーズ全6作です。

 

Wikipedia「ライオンブックス」

 

民話や童話、ファンタジー、ラブコメ、SFなど、バラエティに富んでいて、手塚治虫の守備範囲の広さを改めて示すものでグッド!

 

が、個々の作品の完成度はイマイチ。

 

ストーリーも物足りないですが、それ以上に作画レベルは当時の一般的なテレビアニメと比べてもかなりしょぼく(「悪右衛門」だけはさほど悪くない出来)、そもそもキャラデザインが古臭すぎてダウン

 

当初は26本のシリーズの予定が結局6本で終了したのも仕方ないかな…。

「近江商人、走る!」('22)

 

悪徳奉行の罠で千両もの借金を背負わされた米問屋を救うため、商才にたけたでっちの青年が仲間たちと奔走する姿を描いたビジネス時代劇です。主演は上村侑さん、共演は森永悠希さん、真飛聖さん、黒木ひかりさん、前野朋哉さん、田野優花さん、村田秀亮さん、筧利夫さん他。

 

Wikipedia「近江商人、走る!」

 

令和の時代の「娯楽時代劇」はこういう感じなんだなぁ…。

 

それがいいとか悪いとかではなく、時代と共に時代劇の表現方法は変わっていくのは当然ですし、ましてや「娯楽時代劇」であればなおのこと。昭和の娯楽時代劇にも相当におかしなものはいっぱいありましたし。

 

とにかく、そういった「時代の変化」がわかりやすい映画でした。

 

それにしても、普通の少年だった主人公が大人になったら「変人」になっていたのにはちょっと違和感。「人並外れた賢さ」をわかりやすく表現する意図があるのはわかりますが、この描き方には引っかかるものがあります。

「銀河漂流バイファム総集編」('84)

 

1983年から1984年にかけて放映された全46話のロボットアニメの総集編2部作です。声の出演は難波克弘さん、竹村拓さん、鳥海勝美さん、冨永みーなさん、羽村京子さん、原えりこさん、菊池英博さん、秋山るなさん、笠原弘子さん、野沢雅子さん、千々松幸子さん、佐々木るんさん、滝沢久美子さん他。

 

Wikipedia「銀河漂流バイファム」

 

総集編というよりは、当時のファン向けの名場面集という感じ。

 

なので、この作品に思い入れがなく、ストーリーをすっかり忘れてしまった自分には全く楽しめない「総集編」でした (^^;;;

 

芦田豊雄さんによる可愛らしいデザインのキャラクターたちによる青春コメディの要素と、ハードでリアルなSF要素のミスマッチが「売り」の作品とは言え、自分にはどうしても馴染めなかったんですよね…。たぶん小学校の高学年くらいであれば、もっと素直に楽しめたのかもしれませんが、当時既に高校生だった自分には合わなかったのだと思います。

 

ただ、当時のテレビアニメとしては相当に作画レベルが高かったことを改めて確認できたのはグッド!

「聖戦士ダンバイン総集編」('88)

 

1983年から1984年にかけて放映された全49話のテレビアニメの全3話構成のダイジェスト版で、1988年にビデオ発売された異世界ロボットアニメです。声の出演は中原茂さん、土井美加さん、安宅誠さん、川村万梨阿さん、速水奨さん、田中正彦さん、高橋美紀さん、佐々木るんさん他。

 

Wikipedia「聖戦士ダンバイン」

 

テレビ放映時以来、約40年ぶりに観てみたのですが、やっぱり面白い (^^)

 

もちろん、ダイジェスト版なので物足りなさは否めませんが、それでも観ているうちに放映当時を思い出し、充分に補完できたのでグッド!

 

異世界モノは今は定番中の定番ですが、当時としては相当に画期的で、そのためもあってか、決して完成度は高くないのですが、野心的な作品であることは確かです。

 

そして改めて、湖川友謙さんのシャープなキャラクターデザインとダイナミックな作画に惚れ惚れハート

 

ただ、一部の声優さんが変わっていたのだけはちょっと残念。

 

特にお気に入りのキャラクターだったトッド・ギネスが逢坂秀実さんから堀内賢雄さんに変わっていたのは本当に残念。堀内さんの声は好きだし、トッド役にも合っているんですけど、やはり逢坂さんの声で聴きたかったなぁ…。逢坂さんは早々に芸能界を引退してしまったそうなので、もしかすると1988年の時点でも既に引退状態だったのかもしれませんけど…。

 

そんなわけで機会があれば全49話を改めて観ようと思います (^^)v

「すずめの戸締まり」('22)

 

椅子に姿を変えられた「閉じ師」の青年とともに、災いの源である扉を閉める旅に出た少女の冒険を描いた、新海誠監督による長編アニメーション映画です。声の出演は原菜乃華さん、松村北斗さん、深津絵里さん、染谷将太さん、伊藤沙莉さん、花瀬琴音さん、花澤香菜さん、神木隆之介さん、松本白鸚さん他。

 

Wikipedia「すずめの戸締まり」

 

新海誠監督作品は、どれも映像は美しいし、映画としての出来も悪くないんですが、自分の価値観や倫理観に照らし合わせると「どうしても受け入れられない」部分があったりして、観終わった後にもやもやしちゃうことがよくあります。

 

その点、「君の名は。 」('16) はそういった部分がほとんど気にならず、充分に満足できた唯一の作品でした。

 

そして本作。

 

「どうしても受け入れられない」部分はなきにしもあらずですが、そこはあまり気にならなかったのは良かったです。いつもながら映像は美しく、映画としての出来もいいです。娯楽映画として楽しめました。

 

が、何かが足りない…。

 

描きたいこと、訴えたいことはよくわかりますし、その意図も理解できるんですが…。

 

その「足りない」ものが何か、何故そう感じるのかを、まだ自分でうまく整理できておらず、言語化できないのがもどかしいです…。もうちょっと「咀嚼」が必要なようです。

「ブラック・ジャック 劇場版」('96)

 

手塚治虫の人気医療漫画を、「超人類」を題材にしたオリジナルストーリーで映像化したアニメーション映画です。声の出演は大塚明夫さん、水谷優子さん、涼風真世さん、青森伸さん、折笠愛さん、若本規夫さん、星野充昭さん、井上喜久子さん他。

 

Wikipedia「ブラック・ジャック 劇場版」

 

大昔に観た記憶はあるのですが、内容をすっかり忘れてしまったので再見。観ているうちに段々と思い出してきました。

 

そのせいもあってか、ストーリーそのものよりも、出崎統監督らしい独特の演出と杉野昭夫さんの力強く美麗な作画という映像面の素晴らしさを存分に堪能できました。

 

ストーリーとしては、問題の解決の仕方があっさりしすぎていて若干の肩透かし感はありますが、今観ても古びてはいないです。

「M3GAN/ミーガン」('22)

 

AI人形が引き起こす惨劇を描いたサイコスリラーです。主演はアリソン・ウィリアムズ、共演はヴァイオレット・マッグロウ、エイミー・ドナルド、ジェナ・デイヴィス、ロニー・チェン他。

 

Wikipedia「M3GAN ミーガン」

 

リアリティという点では荒唐無稽すぎるところはあるけれど、ホラー映画としてはよくできてる。

 

ある種の「爽快感」のようなものもあるし、娯楽映画としては充分。

 

ホラー映画にありがちな「まだ終わっていない。物語は続いていく…」という終わり方も、陳腐ではありますが、この映画の場合は悪くないし。

 

とにかく、ミーガンを演じたスーツアクターの子役が見事。

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」('23)

 

人気テレビゲーム「スーパーマリオブラザーズ」をアニメ映画化した冒険アクションコメディです。声の出演はクリス・プラット、チャーリー・デイ、アニャ・テイラー=ジョイ、ジャック・ブラック、キーガン=マイケル・キー、セス・ローゲン他。

 

Wikipedia「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」

 

テレビゲームを全くやらない自分でも「これは楽しい♪」と思える映画でした。

 

ストーリーは単純で、捻りも全くないですが、それでも飽きさせない見せ方は見事だし、今風にアレンジしつつも、兄弟愛を中心に据えたストーリーは感動的。

 

とにかく、マリオ兄弟が愛らしくて、2人を観ているだけでも満足できちゃうほどでした (^^)v

 

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