Marc のぷーたろー日記 -71ページ目

「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」('23)

 

スパイダーマンが6人もいたらというアイデアをアニメ化し、第91回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞したアクション映画「スパイダーマン:スパイダーバース」('18) の続編となる2部作の前編です。声の出演はシャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ルナ・ローレン・ベレス、ジェイク・ジョンソン、ダニエル・カルーヤ他。

 

Wikipedia「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」

 

前作同様、映像表現の見事さに目を奪われました。

 

いわゆるCGアニメの「絵」が好きではない自分にとっては、こういった「手書きに見える絵」をそのまま動かしたアニメーションに惹かれるのです。

 

ただ、動きが激しすぎる上に色彩がチカチカしすぎていて、目が疲れましたし、映画館で観ていたら、酔って吐きそうな気がしますけど (^^;;;

 

ストーリーについては2部作の前編で物語として完結していないので、今の時点では何とも言えませんが、続編への期待感を高める力は間違いなくありました。

 

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「ゴッドマザー」('20)

 

警察で通訳として働く女性が、世話になっている女性の息子を救おうと型破りな手に打って出たことから起きる騒動を描いた犯罪コメディです。主演はイザベル・ユペール、共演はイポリット・ジラルド、ヤン・サンベール他。

 

イザベル・ユペールの浮世離れした雰囲気で何となく納得させられちゃうところもあるけれど、基本的には無理のある話。リアリティ云々以前のレベル。

 

そもそも現実に存在する深刻な社会問題をこんな風に描くのも不謹慎すぎて全く笑えないし、これをユーモアと思えちゃうセンスが自分とは決定的に合いませんでした。

「オオカミ狩り」('22)

 

極悪犯罪者たちを移送する貨物船内で血みどろの死闘が始まるさまを描いたバイオレンスアクション映画です。出演はソ・イングクさん、チャン・ドンユンさん、ソン・ドンイルさん、パク・ホサンさん、チョン・ソミンさん、コ・チャンソクさん他。

 

輝国山人の韓国映画「オオカミ狩り」

 

面白かった (^O^)

 

序盤は韓国映画お得意の過剰なまでの残酷描写で描かれたバイオレンスアクション映画かと思いきや、途中から全く違う話になり、そして最後も序盤からは全く想像できない終わり方。しかも続編がありそうだし、むしろそちらがメインで、本作はそのための「エピソード0」なのかと思ってしまうほど。

 

主人公が次々と変わっていき、序盤ではただの脇役だと思っていた人物が実は真の主人公だったという展開も、ありがちではありますが、この映画ではとても効果的。

 

また、お気に入りの名脇役、ソン・ドンイルさんとコ・チャンソクさんがいつもとは違ったタイプの役を演じているのも印象的だし、続編があればソン・ドンイルさんが続投しそうなのもワクワクしちゃう。

 

ただ、こんなに面白かったのに、映画自体はあまりヒットしなかったらしく、3部作の予定だったにもかかわらず、現時点で続編などは不透明とのこと。このまま終わってしまったら本当に残念…。

「渇水」('23)

 

水道料金滞納世帯に赴き、給水停止を執行する水道局員が、育児放棄された姉妹の家の水を止めたことで葛藤していく姿を描いたドラマ映画です。主演は生田斗真さん、共演は門脇麦さん、磯村勇斗さん、山崎七海さん、柚穂さん、田中要次さん、大鶴義丹さん、尾野真千子さん他。

 

題材はいいのですが、この映画の作り手に対して怒りしか感じませんでした。

 

結局、育児放棄された姉妹の話は主人公の「成長」を促すための「道具」として描かれているだけで、現実にある育児放棄の問題を真剣に描くつもりなんてないんでしょう。また、終盤の主人公の行動はあまりに無責任だし、給水制限が行われている中ではもはや反社会的とも言える行為。それを罰することもなく、むしろ同情的に描くセンスもおかしい。そしてご都合主義の雨とか、観ている人を馬鹿にしているとしか思えず。

 

明らかに育児放棄が起きているのを知っていながら、児童相談所に連絡しようともしない主人公も、その同僚も、とても今の時代に生きている大人とは思えません。何のために児童相談所虐待対応ダイヤル「189」が用意されているのか、この映画の作り手は考えたことはないんでしょうか?

 

育児放棄を見て見ぬふりをしても良い、どうしても何かしたかったら、この主人公のように「反社会的」行為をしても良いとの間違ったメッセージを送るこの映画は、その存在自体が罪です。

「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」('87)

 

中国の怪異譚の古典「聊斎志異」中の1編をもとに、旅の青年と美女の幽霊との恋を描いたホラーファンタジーアクションです。主演はレスリー・チャン、ジョイ・ウォン、共演はウー・マ、ラウ・シー・ミン、ラム・ウェイ他。

 

Wikipedia「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」

 

非常に有名な映画で、僕と同年代の映画好きなら観ていない人の方が圧倒的に少ないんじゃないかと思うんですが、これまで全く食指が動かなかったのです。今回、たまたま観られる機会があったので「やはり一度くらいは観ておくか」という気持ちで観てみました。

 

確かに面白い。ヒットしたのも大いに納得。

 

音楽や女性のメイクなど、1980年代の味付けが、今となっては違和感がありますが、当時はとても「現代風」だったんでしょうし、何と言ってもワイヤーアクションの見事さには感服。

 

ただ、「叶わぬ恋」の見せ方としては呆気ない結末だったなぁ…。そこはちょっと残念。

「スキャンダル 愛の罠」('85)

 

男にもてあそばれて捨てられた少女が、16年後にその男に愛と復讐の罠を仕掛ける姿を描いたラブサスペンスです。主演はラウラ・アントネッリ、トニー・ムサンテ、共演はフロリンダ・ボルカン、クリスティーナ・マルシラク、ラウラ・トロスケル、ブランカ・マルシラク他。

 

この手の「狂った愛」を描いた作品は好みなので、最後まで飽きることなく観ることができました。特に結末も好きな終わらせ方でグッド!

 

ただ、当時既に50歳近かったトニー・ムサンテは少し無理があったかなぁ…。16年前に30代前半という設定ならば間違ってはいないんですけど、10代の娘が惹かれるにはあまりに年寄り過ぎて違和感は拭えず…。年齢は50歳近くても見た目がもうちょっと若々しければよかったんですけど…。

 

おそらく、その違和感を含めて「狂気」なんでしょうけどね。

「犬も食わねどチャーリーは笑う」('22)

 

実在するSNS「だんなDEATH NOTE」をもとに、SNS「旦那デスノート」の投稿の中で罵倒されている夫が自分だと気付いてしまった男性を描いた夫婦げんかコメディです。主演は香取慎吾さん、岸井ゆきのさん、共演は井之脇海さん、的場浩司さん、眞島秀和さん、きたろうさん、浅田美代子さん、余貴美子さん他。

 

Wikipedia「犬も食わねどチャーリーは笑う」

 

この手の「夫婦」を題材にした話って、観る前から結末までが見え見えで、この映画も実在のSNS「だんなDEATH NOTE」をもとにしているだけで、それ以外はよくある話。終盤の展開なんて観ている方が苦痛になるほど陳腐。

 

それでも、岸井ゆきのさんが予想以上に素晴らしく、彼女の演技と存在感のおかげで、何とか最後まで観られたという感じ。

「ヘル・ディセント」('23)

 

アフガニスタンの砂漠の前線基地を舞台に、孤立無援の兵士たちと、旧ソ連の秘密軍事施設からよみがえった正体不明の怪物との死闘を描いたサバイバルアクションです。主演はシャーロット・カーク、共演はジョナサン・ハワード、ジェイミー・バンバー、レオン・オッケンデン、トロイ・アレクサンダー、ハリー・トーラジ、マーク・ストリーパン他。

 

これっぽっちも期待しないで観たのがよかったのか、意外に楽しめました (^^)v

 

もちろん、少しでも真面目に観ちゃうとおかしなことだらけで「何じゃこりゃ!?」なんですけど、そういう絵に描いたようなB級アクション映画であることを承知の上で難しいことを一切考えずに観れば退屈しのぎの時間潰しにはちょうどいい映画だと思います (^^)

「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」('23)

 

新宿・歌舞伎町を舞台に、バーのママ兼探偵の女性と常連客たちが織りなす6つのエピソードからなる群像劇です。主演は伊藤沙莉さん、共演は竹野内豊さん、北村有起哉さん、宇野祥平さん、久保史緒里さん、松浦祐也さん、高野洸さん他。

 

Wikipedia「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」

 

伊藤沙莉さんが探偵役ということで興味が湧いて観てみたのですが、

 

何じゃこりゃ?! (@o@)

 

ここまで雑でテキトーな内容で、どうして予算がついて、一流の役者たちが出演し、劇場公開できたのか、全く理解できません。

 

今の時代の日本映画ではこういうのがアリなんですか?

 

「ゆるい」とか「脱力系」と銘打てば、テキトーでOKってことなんですか?

 

観ていて怒りしか感じませんでした。

「aftersun/アフターサン」('22)

 

11歳の少女が夏休みに観光地で父親と2人だけで過ごすさまを、20年後に大人になった彼女が、かつて自ら撮影したビデオ映像で回想する形で描いたドラマ映画です。出演はポール・メスカル、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン=ホール他。

 

Wikipedia「aftersun/アフターサン」

 

はっきり言ってしまうと、わかりやすく「感動」させてくれるような面白さはありません。

 

ただ淡々と、若い父親と娘のひと夏のバカンスを撮しているだけで、何の説明もないまま終了。

 

「物語」の体を成していないので、観終わった後に「で?」と戸惑ってしまう人も多いはず。

 

それでも最後まで飽きることなく観ることができてしまう不思議な映画。

 

一見すると幸せそうに見える父と娘なのに、常に不穏な空気をまとっていて、若く未熟な父親の不安定さがところどころで観ている側にひっかかりを与え、不安にさせていく…。一種のスリラー映画のような雰囲気を感じつつも、次第に映画の中では全く描かれていない「その後の悲劇」が明確に想像できてしまい、その行間を考えれば考えるほど胸を締め付けられるような切ない気持ちに…。

 

そして何より印象的なのは、本作の演技でアカデミー主演男優賞にノミネートされた、1996年生まれのアイルランド人俳優ポール・メスカル。31歳になろうとしている若い父親を撮影当時25歳くらいだった彼が演じているわけですが、その繊細な演技と卓越した存在感は見事。

 

古風なルックスなので古代ローマの衣装が似合いそうと思っていたら、アカデミー作品賞などを受賞した映画「グラディエーター」('00) の続編に主演することが決まっているそうで、ここ数年で急速に評価を高めている彼の今後が楽しみでなりません。