Marc のぷーたろー日記 -73ページ目

「インクレディブル・スパイ」('22)

 

ロシアの潜水艦から盗まれた核ミサイルの奪還のため奮闘する精鋭スパイチームの活躍を描いたスパイアクションコメディです。主演はポール・オブライエン、共演はジョージア・ウォルターズ、カサンドラ・マグラス、テレサ・リアン、アミール・アイゼンストロス、クリスティ・ワーズワース、ナターシャ・メイモン他。

 

主人公のキャラクターはいいし、演じるポール・オブライエンも役に合っているので、それなりに楽しめるし、自分は嫌いじゃない (^^)v

 

ただ、もうちょっと「ストーリー」があってもいいんじゃなかなぁ (^^;;;

 

個々のシーンはショートコントのノリで楽しめるんだけれど、それが延々と続くだけで「ストーリー」になっていないので、途中で飽きちゃうし、ハラハラもドキドキもないというのはダウン

 

ポール・オブライエン主演でシリーズ化、と言っても映画ではなく、1話30分程度のテレビシリーズでいいんじゃないかなぁという感じ (^^)

「黒い森 殺人事件」('22)

 

フランスとの国境に面したドイツの広大な森「シュヴァルツヴァルト(黒い森)」の軍用地で12体の他殺体が見つかったことをきっかけに、十数年も続いた連続殺人事件の真相が社会問題とともに明らかになるさまを描いたサスペンスドラマシリーズ全4話です。出演はエレーヌ・ドゥ・フジュロール、グレゴリー・フィトゥーシ、チェッキー・カリョ、ティエリ・ゴダール、アストリッド・ホウェットノール、ヴィクトリア・エベル、レオ・マソ、ナタリア・ドンシェーヴァ、ゼバスチャン・リベサール、レティシア・エイドゥ他。

 

さほど期待していなかったせいか、二転三転するストーリー、社会問題の絡め方など、全4話でコンパクトにまとまっていてグッド!

 

対立と分断を煽っているような部分もありますが、それを全肯定しているわけではないなど、「バランス」のある配慮も感じました。

 

それにしても、男女平等が日本よりもはるかに進んでいるように見えるフランスでも、その実態は決して良くないどころか、かなり酷い状況である現実を赤裸々に描いており、そこに「絶望」を感じてしまったのはきっと僕だけではないでしょう…。

「MEMORY メモリー」('22)

 

アルツハイマーを発症して余命宣告を受けた殺し屋が、殺された少女のため巨悪に戦いを挑む姿を描いたクライムアクションです。主演はリーアム・ニーソン、共演はガイ・ピアース、モニカ・ベルッチ、タジ・アトウォル、レイ・フィアロン、ハロルド・トレス他。

 

Wikipedia「MEMORY メモリー」

 

いつもの「リーアム・ニーソン無双」のアクション映画を期待して観ると相当に裏切られます。

 

そもそも記憶障害で余命わずかという設定なので当然ではありますし、いろいろと新鮮味を出そうとしたのかもしれませんが、中途半端にリアル、中途半端にシリアスで、本当に全く面白くない。

 

人身売買や児童買春の問題を取り上げるのはいいんですが、描き方が単純過ぎて深みはないし、そのせいで深刻な問題をむしろ矮小化しているように見えてしまうのです。

「シャイロックの子供たち」('23)

 

池井戸潤さんの同名小説を原作とし、銀行の支店で起きた現金紛失事件をきっかけに、メガバンクの巨大な闇が暴かれるまでを描いたミステリードラマ映画です。主演は阿部サダヲさん、共演は上戸彩さん、玉森裕太さん、柳葉敏郎さん、杉本哲太さん、佐藤隆太さん、柄本明さん、橋爪功さん、佐々木蔵之介さん他。

 

Wikipedia「シャイロックの子供たち」

 

原作は未読ですが、WOWOWのテレビドラマ版は観ています。

 

あらかじめ原作ともドラマとも違う構成の作品であると聞いていたので、その違いを楽しもうと思って観てみました。

 

なるほど。

 

現金紛失事件や不正融資の謎解き部分については、視点を変え、最初からネタバレすることでミステリ要素を削除。また主人公の失踪事件も全て削除。

 

その上で銀行という組織の闇を全面に出し、終盤は同じ池井戸潤さんの「半沢直樹」シリーズのような「痛快な逆転劇」に持っていこうとしたアイデアは悪くないと思います。キャストも豪華で、WOWOWのドラマ版よりも年齢を上げたことで重厚感も出ていますし。

 

が、映画として全然面白くない。

 

この題材、この構成なら、もっと面白くできたんじゃないかなぁ…。

 

決してバッドエンドではないし、むしろハッピーエンドだと思うのですが、痛快さが全くなく、「サラリーマンの悲哀」を全面に出し過ぎたために必要以上に湿っぽく、たとえそれが作り手の意図通りだとしても、それが本当に今の観客に求められているものかというと、「それは違う」と言いたくなります。

「ロイヤルネイビー 米軍最強兵器を破壊せよ」('19)

 

何者かに拉致された元英国海兵隊員のシングルマザーが、家に残した病気の赤ん坊のために、光学迷彩の「見えない」拉致犯と闘う姿を描いたアクション映画です。主演はレベッカ・ロジャーズ、共演はローレンス・サウンダーズ、ナタリー・バスクーム、イモージェン・アーヴィング、イアン・シャープ他。

 

この邦題は本当に詐欺。

 

そんな派手な内容ではなく、めちゃめちゃ地味。

 

照明が必要以上に明るく、クローズアップが多いなど、明らかにテレビやスマホなどで観ることを想定して撮られており、友人や家族と一緒に突っ込みながら笑って観る「コメディショー」なんでしょう。

 

とにかく、主人公も拉致犯も行動がテキトーすぎて、全てが物語の展開のためというのが見え見え。

 

そして、この手のアクション映画の定番とも言える「しっかりトドメを刺さない不自然さ」まであり、最後の最後までツッコミどころしかありませんでした。

「ゲットバック 奪還」('16)

 

ドイツ出身でハリウッドで活躍したウォルフガング・ペーターゼン監督の遺作で、母国ドイツで撮った犯罪コメディです。主演はティル・シュヴァイガー、共演はマティアス・シュヴァイクホファー、ヤン・ヨーゼフ・リーファース、ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ、アンチュ・トラウェ、アレクサンドラ・マリア・ララ他。

 

ウォルフガング・ペーターゼン監督の作品はシリアスなイメージが強いので、遺作がこんな軽いコメディというのは本当に意外。

 

いくらコメディとは言っても、現実味がなさすぎて相当に無理がありますが、役者の演技と展開の速さで強引に押し切っちゃう潔さはグッド!

 

とにかく、「そんなバカなw」としか言いようのない、ツッコミどころしかない作品ですが、それを含めて楽しむ娯楽映画です。

 

ただ、邦題も宣伝画像のデザインも完全にシリアスなアクション映画みたいなので、それを期待して観た人は相当にガッカリするか、怒り出すんじゃないかと思います (^^;;;

「オータム・イン・ニューヨーク」('00)

 

ニューヨークの高級レストランを経営している48歳の独身男性と20歳以上も若い女性とのはかない恋を描いた恋愛映画です。主演はリチャード・ギア、ウィノナ・ライダー、共演はアンソニー・ラパーリア、エレイン・ストリッチ、ヴェラ・ファーミガ、シェリー・ストリングフィールド、ジル・ヘネシー、J・K・シモンズ他。

 

Wikipedia「オータム・イン・ニューヨーク」

 

昔どこかで観たような記憶もあるのだけれど、内容を全く覚えていないので観てみたら、初見でした (^^;;;

 

それはともかく、

 

こりゃ酷い (^^;;;

 

難病の悲恋モノは古今東西、大昔からラブストーリーの定番ではあるけれど、それは愛し合う2人がともに若者であるか、同年代だから成立するんであって、一方が父親ほども年上の中年男性で、しかも「リッチなプレイボーイ」という時点でダウン

 

また、主演2人の相性の悪さもブー

 

2人とも単独で見れば役に合っているんですけど、並んだ時の印象が、映画の中のセリフにもあるように「叔父と姪」にしか見えないので、その2人が男女として愛し合う姿には居心地の悪い違和感、もっとはっきりと言ってしまえば「気持ち悪さ」しかないのです。

「アナライザー」('16)

 

プロレスラーのアダム・コープランドが、膨大な知識を駆使して犯罪者の心理を分析する頭脳派のFBI捜査官に扮し、爆弾事件の容疑者と丁々発止の駆け引きを展開する姿を描いたアクション映画です。共演はパトリック・サボンギ、C・J・“ラナ”・ペリー、ジュリア・ベンソン、マイケル・ロジャース他。

 

序盤からあまりにご都合主義な展開で違和感ありまくりだったのですが、それ自体が伏線だったというのは(ありがちだけれども)娯楽映画としては悪くないです。

 

ただ、そんな物語そのものの出来云々よりも、この結末には「ハリウッド映画らしさ」を強く感じました。

 

西部劇の時代から、アメリカでは「銀行=悪」のイメージが強いのか、銀行強盗を死者さえ出なければ英雄的な行為と見なす風潮があるようで、その感覚を21世紀の今の時代らしく表現するとこうなるのかなという感じ。

 

大した内容ではないですが、尺も短いですし、時間潰しにはちょうどいい映画ではないかと思います。

「ゼイカム-到来-」('18)

 

家が黒いメタル状の物質に覆われ、外部との接触が断たれた家族が、唯一の頼りであるテレビの画面に映し出される謎めいた指示に振り回されていく姿を描いた不条理サスペンスホラーです。主演はサム・ギティンズ、共演はニーラ・ナイク、グラント・マスターズ、アビゲイル・クラッテンデン、ホリー・ウェストン、クリス・サドラー、デヴィッド・ブラッドリー他。

 

不条理劇としても、サスペンスホラーとしても良くできてる。

 

主人公とそのインド系の恋人の2人以外の家族が、揃いも揃って「クズの愚か者」ばかりなので、観ていて相当にイライラしますが、それもまた作り手の意図通りなんでしょうし、それが故に、どう考えても信じる方がおかしい「指示」に素直に従ってしまう「愚かさ」と「恐ろしさ」に説得力を与えています。

 

ただ、二度三度と繰り返して観たい映画ではないです (^^;;;

「クリティカル・ブロンド」('19)

 

任務中に重傷を負って昏睡状態になったCIAエージェントの夫を救うために、異常事態の原因を突き止めようと挑む元CIAの妻を描いたサスペンス映画です。主演はディアナ・アグロン、共演はマーク・ポーリッシュ、ジャスティン・バーサ、アンディ・ガルシア他。

 

サスペンスというよりは、不条理劇という感じで、世界観は好き。

 

夢(妄想)と現実の境目が曖昧な世界を凝った演出と映像で見せていくスタイルも好み。特に、色彩の鮮やかな映像とくすんだトーンの映像の使い分けは、ありきたりだけれど悪くない。

 

ただ、あまりに映像が凝り過ぎていて、人によっては乗り物酔いのような気分になったり、場合によっては発作を起こしてしまったりするのではないかと心配になってしまうほど。

 

また、映像を重視するあまりに「物語」を観客に示すことを完全に放棄していて、結果的に単なる作り手の自己満足に終わってしまっているのは残念。

 

オチも見え見えだし、この映画を劇場で観たら「金返せ!!」と怒り出す観客がいてもおかしくないでしょうね。

 

それにしても、邦題の「クリティカル・ブロンド」はあまりに酷い。

 

原題の「Against the Clock」にしろ、実際の内容にしろ、何をどう解釈したら、この邦題になるのか謎。