復興支援事業への道 | マニラではたらく社長のブログ

復興支援事業への道

私が現在保有する、大型のプロジェクトファイナンスの仕組みを少しずつ公開していきたいと思う。

当社が香港で持っている資金調達のルートは、簡単にいえば、貧困対策や、インフラ整備、災害復興支援などを中心とした、人道的支援事業に対する、無償資金援助の仕組みである。


例えば発展途上国の貧困層、まずそもそも住居がないから不法居住者がどんどん増える、犯罪も増加する、教育も受けられない、NGOやNPOなどが学校を作ったり、お金を集めて支援したりしているが、一部の地域に対する雀の涙にしかならない。利益も出ないので、続かずにギブアップする団体が殆ど。

また、インフラが不十分なので整備したくても、国や地方自治体にお金がなかったり、ペイしないからといって民間企業が参入しなかったり、入札に何年もかかったりして、なかなか進まないケース。

そして、大災害に対する復興支援。膨大な予算を必要とする事業。

そのような形で資金があってもあっても足りないケースが世界中にある。一方では、大手の銀行などを中心に、凍結されたまま全く動かない資金や資産が、実はとんでもない額で世界中に眠っている。

お金というのは回転しないと世の中が回らないので、そういったお金をサイクルさせる機能が実は香港にある。(NYやロンドンにもあるが)

眠っているだけのお金を、お金が必要なところに回し、お金を循環させる役割。そういった世界が存在するのです。

必要なところ、必要な事業に対する事業資金なので、ローンではなくあくまでも無償支援。よって営利目的の事業には適用させることが出来ない。

事業資金を提供し、事業が成立し、携わる人々にお金がまわり、仕事も増え、収入も増え、購買能力もつけば、経済の活性化につながる。それで十分なわけです。教育制度も充実し、優秀な子供達が育てばそれで十分なわけです。


今、私はそういった資金を拠出できる機関にアクセスできる立場にある。というか、ワンノブスタッフという立場である。日本人でそんな場所に立っているのはおそらく自分くらいのものだろう。


そして、今、自分に最も求められている役割は、2年前に未曾有の大災害を経験した、母国日本の復興を促進する支援事業への資金提供の役割だ。

原子力に代わる代替エネルギーの事業
港や漁業などの再生事業
放射能対策事業

非常に重要な役割であり、かつ繊細な部分であるので、きちんとした組織を構築して、綿密な計画のもと、資金提供の役目を果たしていかないといけない。


自分の事業活動はなかなかOPENにしづらいのだけれども、今これからやろうとしていることはそういうことなのです。

日本では、法人の機能を充実させて、そんな活動を中心に進めていきます。