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薬剤師の健やか更年期ナビ

ホットフラッシュ・不眠・イライラなどの更年期障害に悩む40代~50代の女性へ。アラフィフ薬剤師がやさしいセルフケアの選択肢をご提案します。

こんにちは。

薬剤師の安美です。




子どもが熱を出すと、ママも心配ですよね。
私も経験あります・・・。

 

とくに、うちの子は

熱せん妄を起こすことが多いので、

熱が出だすと何度か眠れない夜を過ごしました。

 

(発熱=熱せん妄とは限らないのですが)

 

 



薬を飲ませたけれど、子どもの熱が下がらない!
解熱剤が効かない!
そんな時に慌てずに確認してほしいのが、子どもの状態です。

 

 

 





発熱は、ウィルスや細菌と戦って体を守るための防御反応。


解熱剤で体温を下げることで、かえって治りが悪くなることもあります。

 



解熱剤は、熱を一時的に下げることで、
体の負担を楽にする薬です。


風邪やインフルエンザといった病気そのものを治すわけではありません。



子どもが熱を出すとママも心配ですが、
解熱剤で無理に熱を下げなくても、

水分補給して安静にすることで、治ることも多いです。

 

 

(ただし、けいれん、意識ない、ぜーぜーして苦しそう、水分がとれないといった症状、

生後3か月未満のあかちゃんの高熱は、すぐに病院を受診してください。)

 



発熱した=解熱剤を飲まないといけない!
そういうわけではありません。



体温計の数字よりも、

子どもの様子をしっかり見てあげてくださいね^^

 

 

 

うちの子供たちの場合、

高熱が続くことはほとんどありません。

 

水分がとれないほどの熱が出ることもないので、

解熱剤は飲まず、寝て治るという方が多いです。

 

 

 



むしろ、熱が下がった=もう治った!

 

そう思いがちですが、まだ病み上がりの段階。

ここで無理せずにゆっくり休むことも大切にしてくださいね!


 

こんにちは!

現役薬剤師の安美です。

 

 

勤務先の薬局の勉強会。

 

今回のテーマは、

心不全、高血圧治療薬エンレスト錠でした。

 

 

勉強会の内容を備忘録としてまとめたいと思います。

(医療関係じゃない方には

耳慣れない言葉も多いかもしれません、ごめんなさい)

 

 

 

 

 

心不全というのは、

心臓の働きが悪くなって、

息切れやむくみが出るようになる状態。

最終的には命の危険もあります。

 

 

新薬のエンレスト錠は、

2つの成分からできた薬です。

 

 

・製剤名 :サクビトリル バルサルタンナトリウム水和物錠
薬効分類名:アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI;アーニィ)

 

 

成分のひとつは、

高血圧治療薬としてすでに使われているディオバン

そして、もうひとつがサクビトリルです。

 

 

このサクビトリルがこの新薬のメイン。

ネプリライシン阻害薬という位置づけです。

 

 

利尿作用や血管拡張作用をもつホルモン
=内因性ナトリウム利尿ペプチド(ANP、BNP、CNP)

→心臓の負荷や血圧を下げる働き

 

このホルモンを分解する酵素、ネプリライシンを

サクビトリルが阻害して薬として効果を発揮するというわけです。

 

 

ですが、このネプリライシンという酵素は、

血圧上昇に関わる他の因子、アンジオテンシンⅡも分解する作用があるので、

 

こっちもサクビトリルが阻害してしまうと、

血圧が上がってしまります。

 

そこで、アンジオテンシンⅡが受容体にくっついて血圧を上げるのを

ブロックするために、ディオバンが使われています。

 

ディオバンは、ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)という種類の降圧薬です。

 

 

 

このディオバン、

私たち世代の薬剤師なら知っている

いわくつきの薬です。

 

ディオバン事件と言いますか…

臨床研究の論文不正事件があったんですね。

 

この事件を境に、

ディオバンを全く使わなくなったお医者さんもいました。

 

 

でも、何年も前のことなので、

新人の薬剤師さんは知らなくて…

ちょっとびっくり。

 

(大学であえて話題にはしないのかな?)

 

 

 

しばらく聞かなかった名前の薬でしたが、

こんな形で日の目を見るとは、

何があるかわからないものですねー。

 

 

 

 

そんなエンレスト錠。

注意する点がいくつかあります。

 

 

まず、第一に、

アンジオテンシン変換酵素阻害薬という血圧の薬を服用中の方は服用できない。

服用中止してから36時間以上たってからエンレスト錠は服用開始する

 

*アンジオテンシン変換酵素阻害薬

アラセプリル、イミダプリル塩酸塩、エナラプリルマレイン酸塩など。

 

36時間なので、1日半。

服用時点にもよりますが、2日空ければまず問題はないというところでしょうか。

 

 

次に、原則として、高血圧治療の第一選択薬としないこと。

 

理由は血圧が下がり過ぎるリスクがあるからだそうです。

 

他の血圧の薬から切り替えて使うということですね。

 

基本的には、アンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬からの切り替えだそうです。

 

 

 

最後に、用法用量が違うので、ここも注意が必要です。

 

エンレスト錠の添付文書より。


〈慢性心不全〉
通常、成人にはサクビトリルバルサルタンとして1回50mgを開始用量として1日2回経口投与する。
忍容性が認められる場合は、2~4週間の間隔で段階的に1回200mgまで増量する。
1回投与量は50mg、100mg又は200mgとし、いずれの投与量においても1日2回経口投与する。なお、忍容性に応じて適宜減量する。

〈高血圧症〉
通常、成人にはサクビトリルバルサルタンとして1回200mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、最大投与量は1回400mgを1日1回とする。

 

 

 

心不全の患者さんは、

何度か入退院を繰り返したり、

複数の薬を服用していても改善しない、

という方もいらっしゃいます。

 

 

どうしても治らないと薬の種類が増えがちです。

 

たくさんの種類の薬を飲むのは

患者さんにとってもかなり負担です。

 

 

現在服用している血圧の薬からエンレスト錠に切り替えることで

薬の数を増やさずに心不全の改善が期待できる!

 

となると、よい選択肢が増えるのではと期待しています^^

 

こんにちは!

薬剤師の安美です。

 

 

 

同じように、解熱や鎮痛薬として使われるロキソニンとカロナール。

 

↓こちらの記事で詳しく説明しているように、
カロナールとロキソニン(ロキソプロフェン)の飲み合わせと違いは?

薬が効くメカニズムは大きく違います。

 

 

 



 

 

薬の飲み合わせで心配なのは、
まず副作用ですよね。

 



ロキソニンとカロナールは効くメカニズムが違うので、

2つを併用しても、それぞれで作用します。
なので、大きな副作用が出る影響は考えにくいです。

 



実際に、ロキソニンとカロナールを併用することで副作用が増加する、
こういう報告は(私は)聞いたことがありません。



ロキソニンと同じ効き方をするNSAIDs、

例えばボルタレンなどとロキソニンの併用は避けた方がいいですが、
カロナールとロキソニンの飲み合わせ自体は問題ありません。

 



でも、ロキソニンやカロナールに限らず、クスリはリスク。

最小限の服用ですむなら、それにこしたことはありません。

 



カロナールだけで効く、ロキソニンだけで痛みが治った、
そういう場合は、あえて併用する必要はありません。

 



さらに言うと、

カロナールとロキソニンを併用したからといって、

相乗効果が期待できるわけではありません。

 

あまり意味がないということになります。



「カロナールが効かないのでロキソニンを飲みたい 」という場合、

まずカロナールを飲んで様子をみる、
それでも効かなかったらロキソニンを追加するという飲み方でも大丈夫です。


 

薬の副作用を考えた場合、

カロナールは長期の服用で肝障害のリスクがありますし、

ロキソニンにも、胃腸障害の危険があります。

ロキソニンとカロナールの2剤を併用するしないに関わらず、

症状がある時のみ、短期間の服用にした方が安心!
というのが、私の考えです。
 

 

 

こんにちは!

薬剤師の安美です。

 

 

子どもの発熱によく使われる

カロナール(アセトアミノフェン)。

 

 

 

 

風邪で受診したら

処方された経験も多いのでは?

 

 

 

病院で処方されるカロナールは

いろいろな種類があります。

 

 

 

■カロナールの剤型(薬のかたち)の違い

 

カロナールは4種類の薬の形があります。

 

子どもにも飲みやすいシロップや坐剤もあります。

 

 

・錠剤(カロナール錠)

 

・粉薬(カロナール細粒)

 

・液剤(カロナールシロップ)

 

・座薬(カロナール坐剤)

 

 

 

■カロナールの用量の違い

 

カロナールの用量による違いもあります。

 

赤ちゃんの発熱にも処方されることがあるので、

年齢と用量にあわせて種類があると考えています。

 

「錠剤を飲むのが苦手」な年配の患者さんの頭痛に

カロナール細粒が処方されたこともありました。

 

 

・カロナール錠200

(=アセトアミノフェンを200㎎含む錠剤ということ。))
・カロナール錠300
・カロナール錠500

 

 

・カロナール細粒20%
・カロナール細粒50%
・カロナール原末

 

*アセトアミノフェンとして、1回10~15mg/㎏(体重)。

 

 

・カロナール坐剤小児用50
=体重5㎏、1~1.5個
・カロナール坐剤100
=体重10㎏、1~1.5個
・カロナール坐剤200
=体重20㎏、1~1.5個
・カロナール坐剤400
=体重30㎏、1個

 

坐剤はアンヒバもよく使われますね。

同じ成分、アセトアミノフェンです。

(アンヒバ坐剤には400㎎はない)

 

 

 

カロナールの錠剤の用量が細かいのが

不思議でした。

 

 

あゆみ製薬株式会社、カロナール200mgの小児科領域における解熱・鎮痛の投与量の目安、2018年4月

によると、

 

子どもが飲めるカロナールの量の目安は、
6歳(体重20キロ)で、カロナール200mg 1錠、
12歳(体重40キロ)で、カロナール200mg 2錠、
14歳(体重50キロ)で、カロナール200mg 2.5錠 

*ただし、医師が診断して処方する場合

 

となるので、

カロナール200㎎は子ども用の錠剤ですね。

 

 

カロナールの添付文書によると、

風邪などの解熱鎮痛薬として大人は1回300~500mgとなっています。

 

カロナール300㎎、500㎎は大人用の錠剤といった感じです。

 

 

もちろん、大人でもカロナール200を飲んでも問題ないです。

量が少なくても効けばよいので。

 

(子どもは用量を守らないとだめです)

 

 

 

ちなみに、カロナール500㎎は劇薬扱いになります。

(しかも、大きいので飲みにくそう)

 

薬局の薬棚は劇薬は区別して並んでいるので、

薬剤師になりたての頃、

カロナール500の場所を忘れてしまって

よく手がとまっていました(^-^;

 

 

 

こんにちは!

薬剤師の安美です。

 

 

コロナワクチン接種後の副反応に備えて

カロナール(成分名:アセトアミノフェン)の市販薬が品薄になったりしました。

 

 

 

 

別にカロナールじゃないといけないわけではなく、

ロキソニンでも問題ないのですが、

 

子どもの場合の発熱や頭痛には、カロナールがファーストチョイスになります。

 

というのは、
ロキソニンなどのNSAIDsという解熱鎮痛薬はインフルエンザ脳症、

アスピリンはライ症候群のリスクがあるからです。

ただ、安全性が高い反面、カロナールの解熱鎮痛効果はおだやかです。



カロナールは市販薬の風邪薬や頭痛薬にも

たくさん使われています。

 

 

ただ、意外とカロナールだけが入っている市販薬は少ないんですよね。

 

鼻水を抑えるために抗ヒスタミン薬、

咳を抑えるための咳止め成分、

痛みを抑える働きを強化する成分、

こんな感じで複数の成分が使われていることが多いです。

 

 

 

私は、子どもに使う薬、

市販薬の場合はとくに、

必要な成分だけ、できるだけ少ない方がいい

と考えています。

 

 

医師が処方する病院の薬と

自己責任で服用する市販薬はちょっと違います。

 

からだへの負担は少ない方がいいに決まっています。

 

 

 

なので、子どもの発熱や頭痛に市販薬を選ぶポイントは、
まずカロナールの成分、アセトアミノフェンだけが入っているものにすること、

これが大切です。

 

 

 

カロナールの市販薬として有名なのが、

タイレノールです。

 

 

 

 

タイレノールについて詳しくはこちらで解説しています。
薬局で買える市販薬タイレノールAと処方薬のカロナールは同じ成分?

 


タイレノール1錠=カロナール300mgと同じです。
ですが、
タイレノールの用法用量には、15歳以下は服用しないことと書かれてあります。




市販薬は、自分の判断と責任で購入して使う薬。
なので、
効果よりも安全性が優先されています。

副作用のリスクを抑えるために、用法用量の設定が厳しいです。



決められた用法用量を守らなかった場合、
万が一、副作用が出た時に、
救済措置「医薬品副作用被害救済制度」の対象にならないという問題もあります。

子どもにカロナールの市販薬を飲ませる場合には、必ず用法用量を確認しましょう。



子どもが飲めるカロナールの市販薬で、

薬剤師の私がオススメする薬はこちらです。

 

 

■小児用バファリンCⅡ

 

 

 

1錠中に、アセトアミノフェンが33mg含まれています。

【用法用量:1回に飲む量】
・11才以上~15才未満:6錠(アセトアミノフェン約200mg)
・7才以上~11才未満:4錠(約130mg)
・3才以上~7才未満:3錠(約100mg)

*3才未満 服用しないこと

 

 

 

■小児用バファリンチュアブル

 

1錠中に、アセトアミノフェンが50mg含まれています。

【用法用量:1回に飲む量】
・11才以上~15才未満:4錠(アセトアミノフェン 200mg)
・7才以上~11才未満:3錠(150mg)
・3才以上~7才未満:2錠(100mg)

*3才未満 服用しないこと

小児用バファリンCⅡと比べると、7~11才の成分量が多め(30mg多い)になります。

チュアブル=水なしで飲めるということです。
オレンジ味です。

 

 

 

■バファリンルナJ

 

 

1錠中に、アセトアミノフェンが100mg含まれています。

 

【用法用量:1回に飲む量】

・15歳以上:3錠(アセトアミノフェン約300mg)
・11才以上~15才未満:2錠(200mg)
・7才以上~11才未満:1錠(100mg)

 

*7才未満 服用しないこと

 

 

7歳から15歳のお子さんの場合、

バファリンルナの方が1回に飲む錠数が少ないのが

メリットかなと思います。

 

 



たくさん販売されているカロナールの市販薬を

子ども用に選ぶ時は、

・カロナールの成分アセトアミノフェンだけの薬、
・子どもの用法用量が明記されている、

この2点に気をつけてくださいね!