「顧客第一」の麻薬密売人!?
前回はマズローの「自己実現理論」を使って「働きがいのある環境」についてお話しました。
私が思ったより難しく感じた方が多かったようです。反省してます。
今回はメッセージより、「実例」が聞きたいとありましたので、リクエストにお答えしますね。
極端な例から私自身の例まで挙げますので、是非頑張って下まで読んでみてくださいね。
私が住んでいたバンクーバーには、大人の男性でさえも
「ここだけは行っちゃいけない」と言う危険な地域があります。
バンクーバーに限らず、海外の都市ではだいたいそう行った危ない場所があります。
つまり犯罪多発地域ですね。
そこで何が起こっているかと言うと、強盗、窃盗、レイプ、麻薬取引なんかが常です。
以下の「麻薬密売人」の話はサンフランシスコ近郊に住んでいる友人から聞いた実例です。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
大麻を売っている麻薬密売人がたくさんいるアメリカのあるストリートで、一人だけ圧倒的な取引数を誇る密売人がいます。
たくさんのライバルがいるそのストリートで彼だけがなぜ売れているのかと言うと・・・
①いつもピンクのジャケットを着ている。
(ライバルは警察に捕まらないよう、目立たない格好をしています。)
②大麻の量がちょっと多い。
(ライバルは少しでも少ない量で売ろうとします。)
③携帯電話に客の電話番号を登録しない。
(ライバルは携帯の電話帳が顧客リストです。顧客リストは警察の重要な資料です。)
④取引時の携帯履歴を客の目の前で削除する。
(ライバルはそんなことしません。これも警察の資料になります。)
⑤警察が来たら、客に逃げる道を教え、客を先に逃がす。
(ライバルは客より先に逃げます。)
⑥約束の時間は必ず守る。
(麻薬密売人は時間にいいかげんな人が多いそうです。)
⑦取引時はいつも笑顔で語り口も優しい。
(ライバルは強面が多いです。)
⑧常連客には増量したり、たまに無料で大麻をあげる。
(もちろんライバルはそんなことしません。)
・・・etc
※雰囲気を出すためあえて、「お客さま」ではなく「客」と表記してます。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
皆さんはどう思われたでしょうか?
もちろん麻薬密売は違法です。絶対買ってはだめです。
しかし、違法ではあっても彼らにとっては商売です。
商売であったら顧客はより得な方、つまりより「満足出来る密売人」を選びますね。
この麻薬密売人は、意識的か無意識かは分かりませんが、「顧客満足度」でライバル達より差をつけて利益を上げてる。
大げさに言うと「顧客第一」の商売をしているのではないでしょうか?
詳細は分かりませんが、おそらく利益を追求するうちに「顧客が満足することをすれば売れる」と気が付いたのではないかと推測します。
そんなすばらしい才能があったら、違う仕事をすればいいとは思いますが・・・
次の例に参ります。私自身の周り例です。
私は仕事柄なのか、性格なのか、何かを選ぶ時は徹底的に調べ・比較し・実際に見て(もしくは会って)決定します。
例えば、私の「顧問税理士」を選ぶ時は、「50人以上」リストアップし、全員と電話でお話し、最終的に良いと思った方何名かとお会いしてから決めました。
また、私は賃貸業もやっていますので、「不動産管理会社」を選ぶ時リストした会社数は「70社以上」でした。
税理士先生や不動産管理会社は、自分の会社の経営を大きく左右する重要なパートナーです。
ですからこれ位は当たり前、むしろもっとやっても良かったと思ってる位です。
以下は私のマンションの専属リフォーム会社を決定する時のお話です。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
いつものように、ネット・知人の紹介等々の情報から50社以上のリフォーム会社をリストアップし、電話やメールでコンタクトした後、最終的に4社が残りました。
ここで私は4社に、私のマンションの部屋のフルリフォームの見積もりを取ることにしました。
いわゆる「相見積り」です。
そこで、あるリフォーム会社の社長さん(以下Sさん)にマンションに着て頂き、部屋を見ながら一緒に話をしました。
私はSさんに部屋をどうしたいのか、自分の希望を伝えて行きました。
彼はまず私の話を全て聞きました。
その上で、
「下條さん、三面鏡付洗面台は弊社に頼むより、ご自分でネットで探した方が全然安く手に入りますよ。」
実際、ネットのアウトレットで29,800円で購入し、ちょっとの手数料で取りつけて貰いました。
「そこに、5万円かけるなら、この工事をした方がお客さまは喜びますよ。」
逆に「カーテンレールはケチらない方がいいです。安物を使うとすぐ壊れて損しますよ。」
私を満足させることより、その先のお客さまを喜ばすことが、結局私が得をすると知っているのです。
「その工事はもったいないです。お金を取っておいて、リフォームではないところに使った方が良いです。」
終始こんな感じで、現場調査が終わりました。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
Sさんは、自分自身も大家で、しかも数千のリフォームをされています。
ですから、大家の目線、住人の目線で何が一番いいのかを良く理解されています。
結局4社の見積もりの金額はそんなに差がなかったのですが、圧倒的にSさんの見積もり内容が濃く、「顧客第一」の目線で考えてくれるSさんのリフォーム会社が専属に決定しました。
たぶん同じ工事を他の3社でしたら、1.3倍位の金額になったと思います。
私自身も、マンション・アパートの大規模修繕の提案を大家さんにすることがあります。
その時は、必ず大家さんの目線と住んでいる方の目線を一番に大切します。
相見積りを取られる場合も多いので、他社の見積もりを見せて頂くと、工事一つ一つの単価はそんなに差がなくても、「やらなくても良い工事」が大量に入れられている事がしょっちゅうあります。
逆に、絶対にあり得ない安価な見積もり金額を出す業者もあります。
私はほとんどの材料原価が頭に入っていますので、間違いなく「手抜き工事」をする業者だと分かります。
大規模修繕なんて10年に1回やるかやらないかですから、素人には分からないと思っているのでしょうか?
あきれるばかりです。
ここに、例を挙げた「税理士先生」・「不動産管理会社」・「リフォーム会社」はともに、「顧客を大切にする」と言う共通点があります。
私は自信を持って他の方におススメできますし(麻薬密売人はご紹介できませんよ!)、私の経営を支えて下さる大切なパートナーでもあります。
今日は難しい話はしませんでした。
前回の記事を読んで「読みやすいブログだったと思ってたのに・・・・」とご指摘下った方、ご指摘有難うございます。
今回の実例は参考になったでしょうか?
では、また近日中UPします。
みなさん、くれぐれも麻薬には手を出さないように!
私が思ったより難しく感じた方が多かったようです。反省してます。
今回はメッセージより、「実例」が聞きたいとありましたので、リクエストにお答えしますね。
極端な例から私自身の例まで挙げますので、是非頑張って下まで読んでみてくださいね。
私が住んでいたバンクーバーには、大人の男性でさえも
「ここだけは行っちゃいけない」と言う危険な地域があります。
バンクーバーに限らず、海外の都市ではだいたいそう行った危ない場所があります。
つまり犯罪多発地域ですね。
そこで何が起こっているかと言うと、強盗、窃盗、レイプ、麻薬取引なんかが常です。
以下の「麻薬密売人」の話はサンフランシスコ近郊に住んでいる友人から聞いた実例です。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
大麻を売っている麻薬密売人がたくさんいるアメリカのあるストリートで、一人だけ圧倒的な取引数を誇る密売人がいます。
たくさんのライバルがいるそのストリートで彼だけがなぜ売れているのかと言うと・・・
①いつもピンクのジャケットを着ている。
(ライバルは警察に捕まらないよう、目立たない格好をしています。)
②大麻の量がちょっと多い。
(ライバルは少しでも少ない量で売ろうとします。)
③携帯電話に客の電話番号を登録しない。
(ライバルは携帯の電話帳が顧客リストです。顧客リストは警察の重要な資料です。)
④取引時の携帯履歴を客の目の前で削除する。
(ライバルはそんなことしません。これも警察の資料になります。)
⑤警察が来たら、客に逃げる道を教え、客を先に逃がす。
(ライバルは客より先に逃げます。)
⑥約束の時間は必ず守る。
(麻薬密売人は時間にいいかげんな人が多いそうです。)
⑦取引時はいつも笑顔で語り口も優しい。
(ライバルは強面が多いです。)
⑧常連客には増量したり、たまに無料で大麻をあげる。
(もちろんライバルはそんなことしません。)
・・・etc
※雰囲気を出すためあえて、「お客さま」ではなく「客」と表記してます。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
皆さんはどう思われたでしょうか?
もちろん麻薬密売は違法です。絶対買ってはだめです。
しかし、違法ではあっても彼らにとっては商売です。
商売であったら顧客はより得な方、つまりより「満足出来る密売人」を選びますね。
この麻薬密売人は、意識的か無意識かは分かりませんが、「顧客満足度」でライバル達より差をつけて利益を上げてる。
大げさに言うと「顧客第一」の商売をしているのではないでしょうか?
詳細は分かりませんが、おそらく利益を追求するうちに「顧客が満足することをすれば売れる」と気が付いたのではないかと推測します。
そんなすばらしい才能があったら、違う仕事をすればいいとは思いますが・・・
次の例に参ります。私自身の周り例です。
私は仕事柄なのか、性格なのか、何かを選ぶ時は徹底的に調べ・比較し・実際に見て(もしくは会って)決定します。
例えば、私の「顧問税理士」を選ぶ時は、「50人以上」リストアップし、全員と電話でお話し、最終的に良いと思った方何名かとお会いしてから決めました。
また、私は賃貸業もやっていますので、「不動産管理会社」を選ぶ時リストした会社数は「70社以上」でした。
税理士先生や不動産管理会社は、自分の会社の経営を大きく左右する重要なパートナーです。
ですからこれ位は当たり前、むしろもっとやっても良かったと思ってる位です。
以下は私のマンションの専属リフォーム会社を決定する時のお話です。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
いつものように、ネット・知人の紹介等々の情報から50社以上のリフォーム会社をリストアップし、電話やメールでコンタクトした後、最終的に4社が残りました。
ここで私は4社に、私のマンションの部屋のフルリフォームの見積もりを取ることにしました。
いわゆる「相見積り」です。
そこで、あるリフォーム会社の社長さん(以下Sさん)にマンションに着て頂き、部屋を見ながら一緒に話をしました。
私はSさんに部屋をどうしたいのか、自分の希望を伝えて行きました。
彼はまず私の話を全て聞きました。
その上で、
「下條さん、三面鏡付洗面台は弊社に頼むより、ご自分でネットで探した方が全然安く手に入りますよ。」
実際、ネットのアウトレットで29,800円で購入し、ちょっとの手数料で取りつけて貰いました。
「そこに、5万円かけるなら、この工事をした方がお客さまは喜びますよ。」
逆に「カーテンレールはケチらない方がいいです。安物を使うとすぐ壊れて損しますよ。」
私を満足させることより、その先のお客さまを喜ばすことが、結局私が得をすると知っているのです。
「その工事はもったいないです。お金を取っておいて、リフォームではないところに使った方が良いです。」
終始こんな感じで、現場調査が終わりました。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
Sさんは、自分自身も大家で、しかも数千のリフォームをされています。
ですから、大家の目線、住人の目線で何が一番いいのかを良く理解されています。
結局4社の見積もりの金額はそんなに差がなかったのですが、圧倒的にSさんの見積もり内容が濃く、「顧客第一」の目線で考えてくれるSさんのリフォーム会社が専属に決定しました。
たぶん同じ工事を他の3社でしたら、1.3倍位の金額になったと思います。
私自身も、マンション・アパートの大規模修繕の提案を大家さんにすることがあります。
その時は、必ず大家さんの目線と住んでいる方の目線を一番に大切します。
相見積りを取られる場合も多いので、他社の見積もりを見せて頂くと、工事一つ一つの単価はそんなに差がなくても、「やらなくても良い工事」が大量に入れられている事がしょっちゅうあります。
逆に、絶対にあり得ない安価な見積もり金額を出す業者もあります。
私はほとんどの材料原価が頭に入っていますので、間違いなく「手抜き工事」をする業者だと分かります。
大規模修繕なんて10年に1回やるかやらないかですから、素人には分からないと思っているのでしょうか?
あきれるばかりです。
ここに、例を挙げた「税理士先生」・「不動産管理会社」・「リフォーム会社」はともに、「顧客を大切にする」と言う共通点があります。
私は自信を持って他の方におススメできますし(麻薬密売人はご紹介できませんよ!)、私の経営を支えて下さる大切なパートナーでもあります。
今日は難しい話はしませんでした。
前回の記事を読んで「読みやすいブログだったと思ってたのに・・・・」とご指摘下った方、ご指摘有難うございます。
今回の実例は参考になったでしょうか?
では、また近日中UPします。
みなさん、くれぐれも麻薬には手を出さないように!
あなたはレベルいくつ?
日本代表の韓国戦、録画して後から見ようと思って楽しみにしていたのですが、録画されていませんでした。
悲しいです。
そんなショックを振り払い、今日はアメリカの心理学者「アブラハム・マズロー」と言う人の唱えた理論についてお話しします。
「そんなの難しそうだ」と思われるかもしれませんが、私がいたカナダやアメリカでは学生でも普通に知っている理論なので、そんなことないですよ
仕事にも応用出来ますので、ちょっと我慢して読んで見てください。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「自己実現理論」(または欲求階層理論)参考文献:ウィキペディア
マズローは「人は常に上の自己実現や欲求に向かって絶えず成長する生き物である」と仮定して、人間の自己実現や欲求を5段階のピラミッド型の階層で表しました。
その5つは以下の通りです。
①生理的欲求(最下階層)
これは人間が生きて行くのに最低限必要な物を満たしたいと言う欲求です。
食べ物、睡眠、排便など、これがなくては生きることが出来ない事柄を求める欲求です。
②安全の欲求(下から2番目の階層)
脅威を感じることなく、安心・安全に生活したいと言う欲求です。
①を満たすと次は風・雨をしのいだり安心して食事や睡眠を取れる住居や、衣服、また戦争や病気などを回避したいと言う欲求の段階になります。
世界を見渡すと(先進国を除き)、この欲求を満たすことだけを求めて生涯が終わる人々多いのが現実です。
③所属と愛の欲求(真ん中の階層)
他人と関わりたい、他人と同じようでありたい、つまり家族・学校・会社・国家などに所属したいと言う欲求です。
②が満たされ、寝食が確保できると、次は集団に属し、誰かに愛されたいと願うようになります。
この欲求が満たされないと、孤独感や社会不安を感じやすくなります。
④尊敬(承認)の欲求(上から2番目の階層)
自分が所属した集団から価値ある存在だと認められ、尊敬されたいと言う欲求です。
③が満たされると、愛されるだけではなく、独立した個人として尊重されたいと願うと言うことです。
マズローはこの尊重欲求を低レベルと高レベルの2つに分けています。
「低レベルの尊重欲求」は、他者からの尊敬・羨望・地位・名声・名誉・利権・注目などを満たすことで満たすことが出来る欲求です。
「高レベルの尊重欲求」は、自己尊重感、自己信頼感、自立性、技術や能力の習得などを得ることで満たされる欲求です。
つまり、他人よりも自分自身への評価が重要になる欲求です。
マズローは低レベルの尊重欲求にとどまり続けることは危険だとも言っています。
政治家や官僚を思い出してください。(全員とは言いませんが・・・・)
⑤自己実現の欲求(最上階層)
自分の持つ能力や可能性を最大限に発揮し、具現化したいと言う欲求です。
最後にたどり着くのがこの欲求で、社会貢献・研究・芸術などへの欲求も含まれますが、「無償性」が特徴で、他人からの称賛を求めていれば「低レベルの尊重欲求」になります。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
以上が理論の説明になります。
少し難しかったですか
ここからこの理論がどのように「仕事」や「経営」に役に立つのか解説しますね!
私は会社・お店が働く人たちに提供出来るものが2つあると思っています。
1:経済的な提供
2:働きがいの提供
「経済的な提供」とはもちろん「お金」のことです。「給料」と言う形で提供しますね。
会社(お店)に所属しある程度のお給料をもらうことで、人は安全・安心に生活できて、人と関わりを持つことが出来ます。
そして一部の人はお給料の量によって、羨望や尊敬などの「低レベルの尊重欲求」まで欲求を満たすことが出来きます。
「働きがいの提供」とは自己実現の場の提供、つまり「お金」だけはでなく、働いていること、働く技術を高めることなど自体が喜びであったり、自己の鍛練、夢の実現などの場を提供することです。
この「場」が上手く提供されていた場合、自分自身への評価である「高レベルの尊重欲求」や無償性のある「自己実現の欲求」を満たすことが出来ます。
会社・お店が「より良い」商品・サービスでお客様に満足して頂き、その結果、会社・お店が利益を得て潤い、働いている人たちにお給料と言う「経済的な提供」をして行く。
その、「より良い」を作りだすためには、「働きがい」のある環境を作って行くことが重要になってきます。
例えば、島津製作所に一会社員として働いていた、田中耕一さんの偉業は(ノーベル科学賞受賞)、こうした「働きがい」のある環境を島津製作所が与えていたからだと、私は考えています。
単に「給料もらって終わり」の会社・お店より、「より良い物を生むこと自体が喜び」と言う会社・お店の方が、お客様はより高い満足を得て・従業員、経営者はより高い利潤を得て、そしてまたより高いサービスを提供すると言う、プラスのサイクルになって行くのだと私は思っています。
「自己実現の欲求」・「高レベルの尊重欲求」を満たす仕事場の環境作り、は商売・経営において非常に大切なことだと言えます。
少し前に「ディズニー」の記事を書いた時、いろいろな感想がありました。
あの短い記事の内容だけで全てが分かる訳ではないので、誰の意見が正解なんてことはないじゃないかと思います。
ただ、あの記事から、何かを感じ取って考えたり、実行したりする姿勢こそが大切なんだと思います。
私はそこに意見を頂いた全ての皆さんが、仕事に対して真摯に取り組まれている。
つまり、仕事に対するスタンスが、マズローの言うところの「高レベルの尊重欲求」以上の方たちなんだろうなと感じました。
もちろん「自己実現の段階」がどこにあるかで人の優越が決まる訳ではありません。
実際、突然病気になったり、会社が倒産したりと人の欲求は上に行ったり、下に行ったりします。
私自身も病気で何年間かほとんど会社のお荷物だったことがあります。
その時はただただ病気を治すことで精一杯でした。
ただ、基本的な欲求を満たしている方達に、より高いレベルの欲求を満たす「環境」を会社・お店は提供できれば、そこに関わる方々は欲求が満たされ、その会社・お店はより高次元の経営をすることが出来るのです。
個人で経営されている場合も同じ考え方です。
あなたの職場・仕事には「働きがい」がありますか?
今日は少し、難しかったですかね
読み返してみて、自分の文章力の無さに反省しています。
(一応「実在するある社会人になったばかりの女の子が理解出来る文章」を心がけてるつもりですなんです・・・・)
では、今日はここまで。
悲しいです。
そんなショックを振り払い、今日はアメリカの心理学者「アブラハム・マズロー」と言う人の唱えた理論についてお話しします。
「そんなの難しそうだ」と思われるかもしれませんが、私がいたカナダやアメリカでは学生でも普通に知っている理論なので、そんなことないですよ
仕事にも応用出来ますので、ちょっと我慢して読んで見てください。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「自己実現理論」(または欲求階層理論)参考文献:ウィキペディア
マズローは「人は常に上の自己実現や欲求に向かって絶えず成長する生き物である」と仮定して、人間の自己実現や欲求を5段階のピラミッド型の階層で表しました。
その5つは以下の通りです。
①生理的欲求(最下階層)
これは人間が生きて行くのに最低限必要な物を満たしたいと言う欲求です。
食べ物、睡眠、排便など、これがなくては生きることが出来ない事柄を求める欲求です。
②安全の欲求(下から2番目の階層)
脅威を感じることなく、安心・安全に生活したいと言う欲求です。
①を満たすと次は風・雨をしのいだり安心して食事や睡眠を取れる住居や、衣服、また戦争や病気などを回避したいと言う欲求の段階になります。
世界を見渡すと(先進国を除き)、この欲求を満たすことだけを求めて生涯が終わる人々多いのが現実です。
③所属と愛の欲求(真ん中の階層)
他人と関わりたい、他人と同じようでありたい、つまり家族・学校・会社・国家などに所属したいと言う欲求です。
②が満たされ、寝食が確保できると、次は集団に属し、誰かに愛されたいと願うようになります。
この欲求が満たされないと、孤独感や社会不安を感じやすくなります。
④尊敬(承認)の欲求(上から2番目の階層)
自分が所属した集団から価値ある存在だと認められ、尊敬されたいと言う欲求です。
③が満たされると、愛されるだけではなく、独立した個人として尊重されたいと願うと言うことです。
マズローはこの尊重欲求を低レベルと高レベルの2つに分けています。
「低レベルの尊重欲求」は、他者からの尊敬・羨望・地位・名声・名誉・利権・注目などを満たすことで満たすことが出来る欲求です。
「高レベルの尊重欲求」は、自己尊重感、自己信頼感、自立性、技術や能力の習得などを得ることで満たされる欲求です。
つまり、他人よりも自分自身への評価が重要になる欲求です。
マズローは低レベルの尊重欲求にとどまり続けることは危険だとも言っています。
政治家や官僚を思い出してください。(全員とは言いませんが・・・・)
⑤自己実現の欲求(最上階層)
自分の持つ能力や可能性を最大限に発揮し、具現化したいと言う欲求です。
最後にたどり着くのがこの欲求で、社会貢献・研究・芸術などへの欲求も含まれますが、「無償性」が特徴で、他人からの称賛を求めていれば「低レベルの尊重欲求」になります。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
以上が理論の説明になります。
少し難しかったですか
ここからこの理論がどのように「仕事」や「経営」に役に立つのか解説しますね!
私は会社・お店が働く人たちに提供出来るものが2つあると思っています。
1:経済的な提供
2:働きがいの提供
「経済的な提供」とはもちろん「お金」のことです。「給料」と言う形で提供しますね。
会社(お店)に所属しある程度のお給料をもらうことで、人は安全・安心に生活できて、人と関わりを持つことが出来ます。
そして一部の人はお給料の量によって、羨望や尊敬などの「低レベルの尊重欲求」まで欲求を満たすことが出来きます。
「働きがいの提供」とは自己実現の場の提供、つまり「お金」だけはでなく、働いていること、働く技術を高めることなど自体が喜びであったり、自己の鍛練、夢の実現などの場を提供することです。
この「場」が上手く提供されていた場合、自分自身への評価である「高レベルの尊重欲求」や無償性のある「自己実現の欲求」を満たすことが出来ます。
会社・お店が「より良い」商品・サービスでお客様に満足して頂き、その結果、会社・お店が利益を得て潤い、働いている人たちにお給料と言う「経済的な提供」をして行く。
その、「より良い」を作りだすためには、「働きがい」のある環境を作って行くことが重要になってきます。
例えば、島津製作所に一会社員として働いていた、田中耕一さんの偉業は(ノーベル科学賞受賞)、こうした「働きがい」のある環境を島津製作所が与えていたからだと、私は考えています。
単に「給料もらって終わり」の会社・お店より、「より良い物を生むこと自体が喜び」と言う会社・お店の方が、お客様はより高い満足を得て・従業員、経営者はより高い利潤を得て、そしてまたより高いサービスを提供すると言う、プラスのサイクルになって行くのだと私は思っています。
「自己実現の欲求」・「高レベルの尊重欲求」を満たす仕事場の環境作り、は商売・経営において非常に大切なことだと言えます。
少し前に「ディズニー」の記事を書いた時、いろいろな感想がありました。
あの短い記事の内容だけで全てが分かる訳ではないので、誰の意見が正解なんてことはないじゃないかと思います。
ただ、あの記事から、何かを感じ取って考えたり、実行したりする姿勢こそが大切なんだと思います。
私はそこに意見を頂いた全ての皆さんが、仕事に対して真摯に取り組まれている。
つまり、仕事に対するスタンスが、マズローの言うところの「高レベルの尊重欲求」以上の方たちなんだろうなと感じました。
もちろん「自己実現の段階」がどこにあるかで人の優越が決まる訳ではありません。
実際、突然病気になったり、会社が倒産したりと人の欲求は上に行ったり、下に行ったりします。
私自身も病気で何年間かほとんど会社のお荷物だったことがあります。
その時はただただ病気を治すことで精一杯でした。
ただ、基本的な欲求を満たしている方達に、より高いレベルの欲求を満たす「環境」を会社・お店は提供できれば、そこに関わる方々は欲求が満たされ、その会社・お店はより高次元の経営をすることが出来るのです。
個人で経営されている場合も同じ考え方です。
あなたの職場・仕事には「働きがい」がありますか?
今日は少し、難しかったですかね
読み返してみて、自分の文章力の無さに反省しています。
(一応「実在するある社会人になったばかりの女の子が理解出来る文章」を心がけてるつもりですなんです・・・・)
では、今日はここまで。
経営の「目的」と「目標」の違い分かりますか?
ザッケーローニ監督の初陣で、なんとアルゼンチン代表に勝ってしまいましたね。
サッカーオタクの私は思わずガッツポーズしてしまいました。
監督の「戦略」はなんだったのか気になります。
さて、前回は「戦略」と「戦術」の違いについてのお話でした。
「共通意識」の大切さを学びましたね。(きっとザッケローニ監督も選手に「共通意識」を植え付けていたと思います。)
今回は前回の続編で、経営においての「目的」と「目標」の違いについてお話して行きます。
「目的」も「目標」も同じだろと言う方、ちょっと我慢して読んでみてください。
まず、答えから
「目的」:経営において最終的にどうありたいのか。
「目標」:経営においての通過点。
良く分からない答えだと思いますので、解説して行きますね。
「どうありたいのか?」と聞かれれば、
最終的には当然「利益」でしょ
とおっしゃる方が多いと思いますが、残念ながら違います。
「目的」は別の言葉にすると、「理念」や「ビジョン」と呼ばれる物です。
例えば、
接骨院でしたら「地域の健康維持に貢献する」とか、
雑貨屋さんでしたら「お客様に潤いのある生活を提案し喜んで頂く」
などが「目的」にあたります。
あくまでも、その会社やお店がどのような方向に進んで行くのかを示しています。
利益を1000万上げる
売上を10億にする
お店を10店舗にする
と言うのは、「目的」を目指す上での通過点であって、「目標」はあなたの会社やお店が、どこまで、どれくらい、どのようにを表す評価でしかありません。
ですから、利益や売上を「目標」にすることは、当然必要となりますが、あくまでも「目標」なのです。
ではなぜ、「目的」を利益や売上にしてはいけないのでしょうか
一つ私自身の例をあげます。
私がGMS(大型スーパー)のマネージャーをしていた時、ある高額商品を扱う売り場長が、こんな指示を部下に出しました。
「一人月間の売上○○円必達」
「不良在庫の削減○○円必達」
「接客で誘導し高粗利商品重点販売。粗利率○○%必達」等々
彼は非常に優秀な人間で、部下達を上記のような感じで教育し、3か月でほとんどの数字を達成してしまいました。
彼の数字が上がったため、上司の私の評価も上がってめでたし、めでたし・・・ではないのです。
続きがあります。
好調はその後しばらく続きましたが、半年もするとだんだんお客様の数が減って来ました。
そして、彼はよりいっそう部下たちに、数字を求めて行きました。
すると、数字の達成どころか、売り場自体を半分にしなくてはならない程、急激な落ち込みがやって来てしまいました。
なぜだか分かりますか
私には分かりませんでした。
彼は優秀で、部下にも慕われ、数字に強く、誰より真剣に働きました。
それなのになぜ
彼の売り場でご購入されたお客さま達は「買わされた」と言う気持ちを持ったのです。
それは、お客さまからのお手紙で私は知りました。
数字に固執するあまり、お客さまの立場で「必要な物」をお勧めするのではなく、販売する側の立場で「処分したい在庫」や「粗利率の高い物」を買わせていたのです。
お客さまは馬鹿ではありません。
きっとご購入された後「もっと自分にいい物があったはず」「はずれを掴まされた」と思ったはずです。
そして、多くのお客さまが2度と行かないと言う選択をした訳です。
私もまだ若く、数字や効率を求めていた時のことでしたのでショックでした。
優秀な人材だったので、考え方を「顧客第一」に方向転換してもらい、あの手、この手でやり直して貰いましたが、この売り場を再建することは、私がいた期間(2年間)では無理でした。
私がそこで学んだことは、数字を求められる時こそ「原点に帰る」。
つまり、「目的」を再確認し、お客さまの目線でいい仕事をすることが、結局は数字に繋がるのだと言う事です。
「目標」と「目的」を混同すると、目の前の「数字」だけが「目的」になってしまい、「顧客」のことを忘れてしまいがちです。
数字はあくまでも「目標」とすることが正しい姿だと、私は思っています。
成果主義が導入されて、経営改革をした企業が近年、理念・ビジョンに沿った形で、評価の方法を方向転換しています。
短期間の成果だけを見るのであれば、「利益至上主義」でもいいかもしれません。
しかし、お店・会社は基本的に永遠に続くものです。
ずっと愛されるお店・会社でありたいならば、ぶれない「目的」に向かって歩み続けるべきです。
長い目で見れば、結局それが利益を上げるための最短距離なのだと思います。
「数字」を最終目的にされている方、気を付けてくださいね。
また、それ以前に「目的」さえもない、大家さん、店舗経営者様、よく経営を見つめ直してください。
今日も長くなりました。
日本代表の韓国戦楽しみです。
その前後にまた、UPします。
サッカーオタクの私は思わずガッツポーズしてしまいました。
監督の「戦略」はなんだったのか気になります。
さて、前回は「戦略」と「戦術」の違いについてのお話でした。
「共通意識」の大切さを学びましたね。(きっとザッケローニ監督も選手に「共通意識」を植え付けていたと思います。)
今回は前回の続編で、経営においての「目的」と「目標」の違いについてお話して行きます。
「目的」も「目標」も同じだろと言う方、ちょっと我慢して読んでみてください。
まず、答えから
「目的」:経営において最終的にどうありたいのか。
「目標」:経営においての通過点。
良く分からない答えだと思いますので、解説して行きますね。
「どうありたいのか?」と聞かれれば、
最終的には当然「利益」でしょ
とおっしゃる方が多いと思いますが、残念ながら違います。
「目的」は別の言葉にすると、「理念」や「ビジョン」と呼ばれる物です。
例えば、
接骨院でしたら「地域の健康維持に貢献する」とか、
雑貨屋さんでしたら「お客様に潤いのある生活を提案し喜んで頂く」
などが「目的」にあたります。
あくまでも、その会社やお店がどのような方向に進んで行くのかを示しています。
利益を1000万上げる
売上を10億にする
お店を10店舗にする
と言うのは、「目的」を目指す上での通過点であって、「目標」はあなたの会社やお店が、どこまで、どれくらい、どのようにを表す評価でしかありません。
ですから、利益や売上を「目標」にすることは、当然必要となりますが、あくまでも「目標」なのです。
ではなぜ、「目的」を利益や売上にしてはいけないのでしょうか
一つ私自身の例をあげます。
私がGMS(大型スーパー)のマネージャーをしていた時、ある高額商品を扱う売り場長が、こんな指示を部下に出しました。
「一人月間の売上○○円必達」
「不良在庫の削減○○円必達」
「接客で誘導し高粗利商品重点販売。粗利率○○%必達」等々
彼は非常に優秀な人間で、部下達を上記のような感じで教育し、3か月でほとんどの数字を達成してしまいました。
彼の数字が上がったため、上司の私の評価も上がってめでたし、めでたし・・・ではないのです。
続きがあります。
好調はその後しばらく続きましたが、半年もするとだんだんお客様の数が減って来ました。
そして、彼はよりいっそう部下たちに、数字を求めて行きました。
すると、数字の達成どころか、売り場自体を半分にしなくてはならない程、急激な落ち込みがやって来てしまいました。
なぜだか分かりますか
私には分かりませんでした。
彼は優秀で、部下にも慕われ、数字に強く、誰より真剣に働きました。
それなのになぜ
彼の売り場でご購入されたお客さま達は「買わされた」と言う気持ちを持ったのです。
それは、お客さまからのお手紙で私は知りました。
数字に固執するあまり、お客さまの立場で「必要な物」をお勧めするのではなく、販売する側の立場で「処分したい在庫」や「粗利率の高い物」を買わせていたのです。
お客さまは馬鹿ではありません。
きっとご購入された後「もっと自分にいい物があったはず」「はずれを掴まされた」と思ったはずです。
そして、多くのお客さまが2度と行かないと言う選択をした訳です。
私もまだ若く、数字や効率を求めていた時のことでしたのでショックでした。
優秀な人材だったので、考え方を「顧客第一」に方向転換してもらい、あの手、この手でやり直して貰いましたが、この売り場を再建することは、私がいた期間(2年間)では無理でした。
私がそこで学んだことは、数字を求められる時こそ「原点に帰る」。
つまり、「目的」を再確認し、お客さまの目線でいい仕事をすることが、結局は数字に繋がるのだと言う事です。
「目標」と「目的」を混同すると、目の前の「数字」だけが「目的」になってしまい、「顧客」のことを忘れてしまいがちです。
数字はあくまでも「目標」とすることが正しい姿だと、私は思っています。
成果主義が導入されて、経営改革をした企業が近年、理念・ビジョンに沿った形で、評価の方法を方向転換しています。
短期間の成果だけを見るのであれば、「利益至上主義」でもいいかもしれません。
しかし、お店・会社は基本的に永遠に続くものです。
ずっと愛されるお店・会社でありたいならば、ぶれない「目的」に向かって歩み続けるべきです。
長い目で見れば、結局それが利益を上げるための最短距離なのだと思います。
「数字」を最終目的にされている方、気を付けてくださいね。
また、それ以前に「目的」さえもない、大家さん、店舗経営者様、よく経営を見つめ直してください。
今日も長くなりました。
日本代表の韓国戦楽しみです。
その前後にまた、UPします。