6月18日(日)マルカフェ美術部、開催しました。
第十八回は、まさに原点回帰ともいえる「マルカフェで食べられるものを描いてみよう」企画。
今回は、「ししゃも」を用い、加熱前/後、食べる経過を描いてみました。
第一回開催時に、ドライカレーを描いたところからスタートしたマルカフェ美術部。久しぶりに、食べ物を題材に筆をとるたのしさをご満喫いただけたのではないでしょうか
マルカフェといえば、燻製が名物。
ですので、ししゃもは燻してお持ちいたしました。さくらのチップでもくもく6分間。澄んだ目をしたししゃもの顔が、真白に曇った様がなんともいえませんでした。生生しい干物のの匂いから、香しい「ししゃもの燻製」の匂いに変わり、ひとまわり小さくなったからだには旨味がギュと凝縮され、とたんに「おいしそう」の声が。匂いをかいだり、ちいさなヒレを起こしたり、ひっくり返したり、かじってみたり、其々に「ししゃも」を観察しながら、紙に落とし込んでいきました。
鉛筆、コピック、水彩、筆ペン、使う道具も自由。お道具は、部員間で貸し借りをしたり、使い方を教え合ったりすることもあります。
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今回は、加熱前30分、加熱後40分で描きました。
こちらは、完成集合図。
こちらは、くりまるさん作。ダイナミックな筆さばきに、的確な描写が毎度のことながら実にお見事。
こちらは、マスター。なんかもう信じられないくらいに上達をしています。とにかくよく見ること、それがポイントみたいですね。
こちらは、しーのさん作。静かな佇まいになんともいえない哀愁を感じます。色使いがきれい。
こちらは、副部長KazuTabuさん作。
まるで図鑑みたいな仕上がりにはため息がこぼれてしまいました。すごく素敵。
同じ題材でもタッチが異なるのが面白いですね。
食材には「お料理」に変わる瞬間があって、例えば、真白な大根が半透明になるあの瞬間、真っ赤なお肉がこうばしさを纏うあの瞬間、お料理として各々の魅力が存分に引き出されるその時を見計らうのが、火を前に立つわたしのお仕事でもあり、そこに立ちあえる喜びの一つだったりするのですが、こうして筆を執るのも、その狭間を愛でる行為によく似ていて、「いのち」に対する深い感謝をおぼえずにはいられないような気がいたしました。
もとは、死体を描いてみようという物騒なお題だったのですが、コンプライアンス的にあれだなという大人の配慮で、先の名称に変更いたしました。おいしくてたのしい、マルカフェ美術部ならではの名企画ではないかと自負しております。
初めてご参加くださったK様を交え、部員による自己紹介が始まると、皆さんが口々に「たのしい」「すごくたのしい」「とにかくたのしい」、と、一緒に描くたのしみを惜しみなく言葉にしてくださったのが、じんわりうれしかったです。
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次回は、7月30日(日)を予定しています。
テーマは、顔! みなさまのご参加をお待ちしています。
【今後の予定】
●7月1日(土) #024MBC開催/貸切営業
●7月2日(日) 終日貸切営業
●7月15日(土) 満月タロット