出来る人は、「欲求」を遠ざけるのが上手(日経BPオンラインコラムより) | 生命(いのち)を輝かせる言葉の森

出来る人は、「欲求」を遠ざけるのが上手(日経BPオンラインコラムより)

人生に与えられた時間をどのように使うかは重要です。
何もすべてを効率で判断するつもりはありませんが、早いにこしたことはない仕事は沢山あります。
その意味で非常に参考になる情報をご紹介します。
紹介元は、日経ビジネスのオンライン記事です。
(時間のある方は是非全文お読みください)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20131128/256430/?P=1

「つながる」欲求を遠ざける

 人間に欲求に関して、米シカゴ大学のウィルヘルム・ホフマン准教授が実験を行った。示唆に富んだ研究結果が出ている。

 たとえば、中毒性がある酒やタバコへの欲求はどの程度強いのだろうか。嗜好品への欲求は強烈に思えるが、ホフマン氏の実験によると、結果はその反対で一番弱い部類だった。

 一方で、「社会とつながる」「性行為」「睡眠」という3つの欲求は最も強かった。自分を律しないと、フェイスブックやツイッターへアクセスしたくなり、もやもやと性欲が湧き、眠くなるということだ。

 ネットサーフィン、テレビの視聴、メールのチェックなども、こうした欲求に結びついている。特に「社会とつながりたい欲求」はなかなか充足されない。気が進まない仕事の最中にスマホを触って時間を浪費するのは、本能的な行動と言える。ニュースをチェックするのも、SNSを見るのも、バラエティー番組を観るのも社会とつながる行動だし、確かに暇つぶしには最適の方法だ。

 仕事で成功する人は、こうした欲求をコントロールできる。従来はそう考えられてきた。しかし現実は少々違っていたようだ。実験結果から、次のような結論が引き出されている。

欲求との接点を避けられる人が、仕事に打ち込める――。

 なるほど、理にかなっている。人間のセルフコントロールの能力はそれほど高くない。欲求にアクセスできる道具を触らないのは至難の業。目の前にある食べ物と一緒で、我慢するのが本当に難しい。

 スマホやタブレットは確かに便利だ。情報収集するときには本当に重宝する。しかし使い方を間違えると、「欲求垂れ流しマシン」になる。送られてきたメッセージに即返するよりも、友人のSNS日記を読むよりも、ネットニュースのはしごをするよりも前に、やるべきことがある。

 デジタルデバイスに触れない時間を作る。集中力を発揮して目の前の仕事に取り組む。あるいはビジネスのプロフェッショナルになるための勉強をする。これを当たり前にできるようになりたい。

 こんなちょっとしたことを知っているだけで、仕事力は格段にパワーアップされ、人よりも一歩先に行ける。他の人が知らないノウハウは、それだけでビジネスの武器になる。アービトラージできるちょっとしたネタになる。

 同じことは読書にも当てはまる。本を手に取る人は、直接的な欲求の避け方を無意識に知っている。その本に没頭する間、スマホなどの欲求増幅マシンから離れられるのだ。これを知っていると効率的に勉強できる。

 これからの日本人は、自分に相当な負荷をかけないと世界から取り残される。日本国内でサバイバルすることを選んでも、ビジネスの仕組みを根本から変える労力が求められる。人口減少によって国内市場は猛烈なスピードで縮小している。私も企業再生コンサルタントして、経営者として、それを肌で感じている。

 日本語のSNSで時間を浪費している場合じゃない。やるべきことは山積みなのだ。(以下略)

(引用ここまで)

自分自身も反省しないといけませんが、確かに仕事の効率が悪い時には集中力が低くなっています。そのときに、どの欲求を遠ざけるとよいのか、非常に参考になる情報です。

気がつけば周囲の人にもそういう方がいたりもしますので、作業効率を上げるアイデアとして共有しておきたいと思いました。しばらく、電話にも出ない、携帯もオフにする集中時間を取って効率の改善度を確認してみます。(笑)

ではまた。