一昨日、県内の移住先候補地の役所に書類を郵送。
webで空き家物件を紹介していて、その所在地などの情報は、身分証明等の提出する利用登録が必要との事で。

気になっている物件が一つ。
制作作業をするのに使えそうな納屋に畑、庭、離れ、土蔵もあったか。
築年数はかなり古そうな物件ではあるけれど、自分の希望予算で少し頑張れば手が届く範囲の物件。

ただし、大規模な改修は必要だろう。というより、しなければならない。
収入を少しでも安定させるため、予約制の古民家カフェ、石窯パンの店ができないと考えてる。
実家のリフォームも一人で続けていて、もうじき終わるけれど、仮にあの物件を手に入れたとして、あれをまた一人で改修するのかと考えると、またエネルギーを使いそうだなぁと。
いや、まぁ「頑張るだけの何か」があれば。挑んでよかったなと思える何かがあれば。

現在の間取り図を見ても、玄関を入ってすぐの所が風呂になっていたり、トイレは北西の壁面へ。ヘンな所に風呂があるよなと・・・。

この間取りの変更だけでも、手間かかるのが見えてる。もちろん図面は自分で描くけれど。

いっその事新築にしたほうが早いのかもしれないけれど・・・。
そんなお金がある訳もなく。いや、改修のための資金もすぐには捻出はできないので、アタマの使いどころになるだろうと思う。
近所や裏山の木や竹、土などの他、近場で解体した家屋の部材、基礎代わりに使われている野辺石などの再利用、もちろん解体作業の際の壁土も再利用して。

過去の例でいえば、例えばこれ。
2011年の暮れから翌年にかけて、実家の外構回りを整備した時の様子。



産廃処分場に持ち込まれる石垣の石(間知石)や野辺石を割って、平らな石を作る方法。
材料費はタダ。出費は持ち帰るためのガソリンくらいかな。

こんな感じで、矢を打ち込んで

割れるんだよ。素人でも。この写真はもう一本矢を打ち込んでもよかったかも。


不要品の石も、使い方によってまた再利用できるという訳。
産廃処分場も処分するのに困っていて、重機で砕くしか方法がなくてね。

消耗品として、ハンマードリルのキリがわりと使うけれど、炭素鋼のタガネなどがあれば
それを焼き入れして、石鑿を作ってもいい。
普通は職人を頼むか、出来合の製品を買って使うか・・・という選択しかないけれど。

実家のリフォームも壁土を再利用してる訳だし。


他に、材料費削減のため、柱の交換が必要であれば、根接ぎをするのも一つの方法だろう。
ジャッキアップしておいて、柱の傷んだ部分だけ切除、すげ替えるという方法。
管柱が3mの長さであれば、1mの長さの交換部材が3本できる。
一本の材料で3本分の交換ができるという訳。
それだけ手間はかかるけれど。自分でやれば人件費はかからない訳だから。

セルフビルドスクールの一発目の企画としてできないかなと。
こんな事を教える学校なんてないだろう。いい機会になると思うけれど。



 
ちょっと事情があって、納屋、畑付きの古民家を探しています。
当面は賃貸でもいいんですが、おそらく大規模な改修工事が必要な場合、将来買い取りという事になるかと。
このような場合で原状回復を求められるとは思えないけれど。


仕事の規模を縮小する事と同時に、副業を拡大する事。
例えば、古民家カフェのような事、石窯を作ってパンを焼く技術もあるので、予約制でできればと考えています。
そのため、仕事をするための納屋、オーガニックな野菜の提供も考え、自家菜園も考えている訳です。
本音をいえば、夜遅くまで仕事をしたいんです。
音の問題があって、それがなかなかできなくて。


岡山、兵庫、広島東部あたりで探しています。
希望する地域があって、今も役所に問い合わせしている最中ですが、まだ回答がありません。

あちこち探していますが、情報があればよろしくお願い申し上げます。
今はあまり使われる事がなくなった日本古来の大工道具の一つ「ちょうな」



元来は打ち割り製材しかできない時代に使われていた道具で、似たような構造のものは古代エジプトの壁画にもあるように、人類が生み出した文明の影で、その成長を支えてきた道具の一つ。
エジプトのピラミッド建設も、木材の加工ができなければ完成する事がなかったといっても過言ではない訳で。

日本では相次ぐ戦乱で、その度に寺社、宮殿などの建て替えが行われ、節のない良質な木材が枯渇していった訳で。
節があると、打ち割り製材はものすごくやりにくいものになるため。割れないんだよね。
そんな頃、大陸から縦挽きの鋸が日本にやってきて、飛躍的に製材が楽になった。
鎌倉時代の頃と言われてる。
硬くて使えなかったケヤキなども製材ができるようになった。
もっとも、良質なヒノキがなくなって、ケヤキを使わざるをえない状況にあった事もあるのだろう。
「日光東照宮は花魁のかんざし」だと批判されるのは、ケヤキを使っているから。
でも、あの当時、そんな良質なヒノキを確保できたかといえば、家康の力を持ってしても不可能だったと思う。

そんな話はちょっと置いといて。

一般建築では使われる事がなくなった「ちょうな」。
これから始めるセルフビルドスクールでは積極的に使いたいと思う。
真っ直ぐな木ではなく、あえて曲がりくねった、あるいは二股に枝分かれしたような木も構造材に使う事ができるし、とても個性的な家造りができる。
そのためには、ちょうなのような道具は必須になってくる。
製材所で挽けないから。

効率を考えれば真っ直ぐな木を使ったほうが遙かに早い。当たり前の事。
それが故に個性まで犠牲にするよりは・・・という訳で。
おそろしく手間のかかる話ではあるけれど、個性を大事にしたいから。



建築ではあまり使われなくなった道具だとしても、活用の方法はいくつもあると思う。
木工、家具作りの場面でも。




粗っぽい表情だけど、表面はツルツル。すごくいい肌触りに仕上がる。

こんな道具、絶対に残して行きたい。

 
実家のリフォームに年明けからかかりっきりになっているけれど、たまには収入源になる事もしなければ・・・という訳で、作業の段取り上、空き時間ができた時に鉄をしばいて作品を作ってる。
作家モノ専門のネットショップに出品して販売するしか、今は術がなくなったので、次から次へと作らなければならないのだけど。なかなかやって時間がない。

たまの息抜きとしても、鉄を焼いて、しばきあげるのはメンタルにも効果がある。
こういう危ない事はとにかく集中していないとできないから。



シェルフの金物と燭台の別パターンのデザイン。
完成までには、もう少しかかりそうだけど、今日は風が強いのでできないかも。

木工作業に集中しようか。
 
先日の記事で、土壁そのものには断熱性がないという話題に少し触れたけれど、その続きを書いてみたいと思う。
経産省の方針で2020年には性能表示のできない住宅は建ててはならないという事になりそうで、伝統構法で建ててきている工務店などは、これまで以上に苦しくなる事が予想される。

確かに土壁っていうか、土そのものには「断熱性」はないね。
過去に粘土から作った日干しレンガで、パンやピザを焼く窯の作り方の指導をした事があるけれど、石窯と比べて、熱しやすく冷めやすい窯・・・という印象が強かった。
パンを焼くよりピザを焼くにはいいのかもしれない。
商業ベースで使う窯ではないので、それでもいいかと思ったけれど、より効率よく燃焼させようと思ったら、日干しレンガを使う場合は、なんらかの断熱対策をしたほうがよさそうだなと。
木灰がいい断熱材代わりに使えるんだけど、窯の構造がややこしくなりそうで。
なかなか現実的ではないかもしれない。

話を戻して、建築での土壁の断熱性をどうやって確保するかと、実家のリフォームで実験的に導入してみたのが、ストローベイル工法という方法。
元来、アメリカの広大な穀倉地帯で木材の供給が難しかった地域で発達した建築方法がストローベイルハウスと呼ばれる建築。
小麦を収穫した後の麦藁を圧縮したブロックを積み上げ、壁構造とし、梁を渡して屋根を構成する。
麦藁のブロックの上に土を塗って仕上げるという工法。

この工法が日本にも入ってきて約20年ほど。

残念ながら日本は地震が多いので、ただストローベイルブロックを積み上げただけの構造では一抹の不安が残る。
やはり軸組み工法との併用が必要かと。

断熱材として、このストローベイルブロックを使うだけでなく、これまでの伝統構法の「貫き」と同じ効果も期待できる。
柱と柱の間に圧縮した麦藁のブロックを入れる事で、耐力壁としての強度を出そうと言うわけで。
もっとも、先日の記事の通り、うちの実家はいくら耐力壁を強化したとしても、あの桁の加工では、耐震性があるとは思えないけれど・・・。

さて、本来のストローベイルブロックとは、農業機械のアタッチメント(ベイラー)で、油圧でカチカチに圧縮してあるものなのだけど。
牛馬向けの飼料、敷き藁を回収して保管するための機械なので、出来上がるブロックも厚さ30cm近くあって、日本建築にはとても使いづらい。
そこで、オリジナルサイズのストローベイルブロックを作るためのベイラーを合板で作ってみた。



作り方はネットで探してみた。日本にはなかったものなので英語で探して。

構造的には、たったこれだけの事。難しくも何もない。


出来上がったストローベイルブロック。
圧縮した状態で、麻縄で縛ってあるだけ。
最初のうちは反発が強いんだけど、こうして縛ってやると、面白いことに麦藁同士が癒着してくるのだ。麻縄が切れたり解けても、パーンと破裂するような事がない。あれは不思議だなと。


このストローベイルブロックを実際に壁に積み上げてみたのが、これ。
これはトイレの壁。

竹小舞を併用して、壁の強度をより強めてみようと。
最初のうちの麦藁の圧縮加減がいまいち弱かったのもあって、補強も兼ねて。
同時に壁に曲線を取り入れたいので、しならせた竹を組んである。


壁土を塗った後の様子。
麦藁の表面にも壁土が付いて、竹小舞にも壁土がついて、決して落ちる事がない。
試しに一度、小さなストローベイルブロックに実際に壁土を塗って乾かしたものを、放り投げてみたり、揺らしてみた限りでは壁土が剥離する事はなかった。

まだ仕上げが終わってはいないけれど、トイレは格段に暖かくなった。
リフォーム前が酷すぎたのもあるのだろうけれど。

また、このストローベイルブロックが崩れない限りは、例えば地震で倒壊したとしても、生存空間ができやすいのではないか?と思うのだけど。
まだ工夫は必要だろうと思う。



欠点もいくつかある。
一人でやってるのもあるのだろうけれど、手間がかかりすぎ。
人数をかけて、手際よくやれば、もっと早くできるだろうけれど、アタマの硬い職人たちでは、おそらくやらないだろう。人件費もそれだけかかる事になるし。

それから本来のストローベイルブロックの厚みの半分とはいえ、18cmくらいある訳だから、日本建築の真壁、大壁との取り合いの問題が出てくる。
今回は外側は真壁、内側は大壁という仕上がりにしたけれど。
外側を真壁にするにしても、柱の太さを5寸角くらい欲しい所。
そうなると材料費はそれだけ高いものになる。普通に材木屋で購入すれば・・・。




 
昨日、実家のリフォームに関連して耐震性の事についてブログを更新したのだけど、もう一つ耐震性についての話。

写真は、この辺りで使われている壁土。

この辺りで粘土質な土は赤土が多いためか、赤土と真砂、切り藁で作られている壁土。


同様に赤土と真砂で作られた壁土。
瀬戸内沿岸でよく使われている壁土なんだけど。
今はこの壁土を取り扱っている建材店も、ほぼなくなった。県南部では絶滅に近い文化となった。

解体作業の際に気が付いたんだけど、ちょっと握っただけでボロボロと崩れてしまう。
塗り厚も竹小舞一枚分だけ。

土壁そのものには断熱性能もほとんどないのだけど、その話はちょっと置いといて。
こんなに簡単に崩れてしまう土で耐力壁を構成しても、耐震性はないよな・・・と。
昭和30~40年代に限った訳ではなく、昔から使われている壁土なんだと思うけれど。


かつて近畿のとある地方での仕事で、初めて、粘土と真砂、切り藁を混ぜて発酵させた壁土を見て、驚いた事があった。
地元しか知らなかったのもあるので、上記の写真のような赤土の粗壁が当たり前だろうと思っていたんだけど、粘り、硬さがまったく違う事に驚いた訳で。

今回、新たに材料を買う予算を削減するために、6年前だったか。瀬戸内国際芸術祭に応募した際の作品作りで使うつもりで集めた粘土も使っている。
選考の結果が落選だったので、約1t近くの粘土がそのまま残っていたので。
この粘土は真砂と硅砂、切り藁を混ぜて発酵させたものになる。


水を含むと、黒っぽいというより、なんと表現するべきか、独特の色になる。



微生物などによって、土の中の鉄分が還元されるのだろう。
発酵後がこんな青黒い色になる。



解体の際に発生した既存の壁土にも、この粘土を混ぜて強度を高めてみたのだけど。



考察として、赤土以外の粘土も存在するのに、なぜこんな脆い壁土を使った建築文化が栄えたのか?という事が一つ。
比較的地震が少ない地域でもあるので、昔から耐震性より施工性を優先させたのか?とも考えたりするのだけど、どうなんだろう?と。







 
実家のリフォームをするに当たって、悩ましい事が多々あるんだけど。
正直、対策が思い付かなくて。

例えばこれ。



この写真で状況が判るだろうか?
40数年前の新築時に、当時の大工がした仕事の痕跡。
四隅の柱を桁に差し込んでいるんだけど、ちょうど柱がくる位置、桁が半分切り欠いてあるのが判るだろうか?

つまり半分の断面欠損。ホゾ穴のすぐ隣で。
これ一箇所だけではない。総ての桁がこんな事になってる。
筋交いなんか効かせようものなら、横揺れで外側に押し出されてしまうだろうな。
写真にあるように、金具を一つ付けてはいるけれど、これだけでは効いていないだろう。
なんらかの補強を追加しない事には・・・。




挙げ句、柱を交換する前はこんな感じだった。




ベイツガの柱。もちろん芯持ち材ではない。真ん中に流れ節の状態。柱の断面が半分しかないのと同じ事・・・。
まぁ、この当時、木材の価格がべらぼうに高い時期でもあったのだけど、これはひどい。
大工が木を見る目がなくなったら、本当にどうしようもない。

解体作業で発覚した訳だけど、恐くて一番に補強をした部分でもある。


後世になって、他人に後ろ指指されないような仕事をしたいものだけど。

ちなみに40数年前に作られた基礎は無筋。もちろんコンクリートベースのようなものは建築基準にもないので存在しない。

今回、リフォームで触った所は金物等で補強したものの、上記の通り、桁の総てが半分なくなってたら、どうしようもないかなと。

30年のローンを払った両親だけど、果たして本当にそれだけの価値があったのだろうか?
自分が建築をするようになって思う事ではあるけれど、どうしようもない粗悪品に飛び付いてしまった感じは否めない。
頑張っても、これではね・・・。


 
2月3日、節分か。

更新の間隔が空いています。
ブログに書くネタはいくらでもあるんだけど、記事にしようという意欲がない。
困ったもので。

相変わらず実家のリフォームが続いてる。

今回で3回目のリフォーム。ま、いずれも部分的に行ってきたものだけど。
今回は下水道の開通に伴う水回りのリフォーム・・・だけど。


ご覧の有様。今回は下屋だけだけどね。
シロアリではないけれど、土台も柱も腐っていて、いつ倒壊してもおかしくない状態だった。
柱も土台も総て交換、屋根を葺き替える予算は到底ないので、屋根部分をジャッキアップ。


屋根だけなので、単管だけで、ジャッキアップ自体はできた。
土台の敷き込みの際は応援に一人、大工を6日頼んだ。
他は設備屋、建具屋、増築部分の屋根板金、電気工事。これらの工程だけは業者や職人を頼んだけれど、それ以外は総て一人で。
この4月で3年目に突入する。



通常なら職人の人件費、材料費諸々を合計すると500万近くかかる内容だろうと思う。
予算がとにかくないもので、一人で進めている訳で。
解体工事に始まり、大工の刻み、造作。
解体時に出た壁土を保管しておいて再利用。なるべく新たに材料を購入しないように。
無論、竹小舞に左官作業も一人でやってる。






それだけ予算がないので給料ももらえないんだけど、まぁ、あと20年は両親も生きているだろうから、その間に家が倒壊しないようにだけはしておかなければ。
この家には居たくないんだけど、これだけは終わらせておなければ。

今日も壁土を塗らない部分の鎧貼りを。

誰にも感謝されず、理解されず、ただ一人で戦ってる。



 
興味があって時々この動画を見てる。
 

水を5V~12Vくらいの電圧の電流で水素と酸素に電気分解。水素だけを燃焼させるという方法。
電極を作るためにカミソリの刃を使うというアイディアには恐れ入った。
固着させるために、手芸で使うグルーガン使ってたり。

燃えた水素はいずれ再び酸素と結合して水に戻る。
極端な話、川の水でもいいし、雨水を溜めておいて、必要な時に水素ガスを作る事ができる。
ただ水素自体は貯めておくことが危険でかなり難しいので、あくまで使う時だけ電気分解する事になると思うけど。

一見、ほとんど永久機関のようにも思うけれど、実際はどうなんだろう?
ブラジルだったかな。実際にバイクの内燃機関にこの動画と同じような構造を自作して1リットルの水で500kmくらいの走行を可能にした発明家のおじさんもいたけれど。
このバイクの例に関しては批判的な意見もあって、搭載するバッテリーの耐寿命がないのではないか?といった意見をネット上で読んだ事もあるけれど。

移動工房での熱源としても、これ使えないかなと。