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まほろです

 

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築95年の夫の実家をリフォームして
 

行ったり来たりのニ拠点生活をしています
 

 

 

実家のリフォームにまつわるアレコレや
 

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 いつも通る道で

 

 

先週のある日。
 
駅に向かって自転車をこいでいると
ある家の庭先で
重機がエンジン音を立てていました。
 
 
 
あれ、ここにこんな家があったっけ?
 
 
見た感じ、築60年以上は経っていそうな
純和風の木造家屋。
 
 
南向きの庭は、植木や庭石で整えられて
その庭に面して長い縁側がありました。

 
今まで何百回と通っているのに
この家の存在に気が付かなかったのは
塀で囲まれていたからか。


 どうやら、この家は
今から取り壊されるようです。

 
重機はブーンと低い音を立てて
庭石を掘り起こし
 
電動ノコギリは、植木を切っていく。
 
 
視界を遮る塀がなくなって
縁側の大きなガラスの掃き出し窓や
その奥にはガラスのはまった雪見障子も見えます。
 
 
木でできた建具は、どれも温もりがあって
家全体が一つの温かい作品のようです。
 
 
壊すの、もったいないなあ
 
 
せめてあの建具だけでも、
絶対欲しい人がいるはず。
 
 
でもわざわざ使えそうなものを取り出して
引取り手を探す手間なんて
かけていられないでしょうね。
 
 
悲しいような、なんとも言えない
気持ちで通り過ぎました。
 
 
 
帰り道にもう一度見ると、
庭の撤去作業がほぼ終わったようでした。
 
 
 
その後一週間。
通るたびに、気になって見てしまう。
 
 
庭木や石が撤去された後、
 
 
次は家の窓が開け放たれて
裏の出入り口まで筒抜けになっていました。
 
 
その次に見た時には、
家の建具が全部取り外されて
スカスカな感じがしました。
 
 
次に通った時には、土埃を上げながら
家が壊されている最中でした。
 
 
その数日後にはもう、家も撤去されて
敷地にコンクリートの塊が
ゴロゴロしていました。
 
 
そして今日。
すっかり更地になっていました。
 

 

 

 

 身近にあるほど気づかない

 

 

 
私がこのブログを書き始めた理由の一つは
 
このように古い家が
古いという理由で壊されて行くのが
悲しかったから。
 
 
私が見かけたあの家も
 
もしかしたら、
住人にとって時代に合わず
住みにくかったので
建て替えるのかもしれないし
 
 
見えないところで
傷んでいたのかもしれない。
 
 
古い家は売れなくて、
やむを得ず更地にしたのかもしれない。
 
 
買い取った業者が、壊した方が
お金になると思ったのかもしれない。
 
 
相続などの事情で手放したのかもしれない。
 
 
それぞれのやむを得ない事情は
いくらでもあるでしょう。
 
 
でももし、その人が
 
 
こんな古い家はどうしようもない
こんな家に価値はない
 
と思って壊していたら
 
勿体無いなあと思うのです。
 


案外、ずっとそこで暮らしている人ほど
魅力に気づかないものだから。

 

そう言えば、
実家をリフォームする前の年に
家の前を2人連れの外国人紳士が

 
Beautiful house!
 
と言いながら通っていきました。
 
 
追いかけていって
Thank you!  と言えたらよかったなと
今でも時々思い出します。
 
 

私がこのブログを書きながら思うことは
 
 
古い日本の家は
私たちが思ってぃたより素晴らしい。
もっと認められてもいいんじゃないかな
ということ。
 
 
少し手を加えれば快適になるし
多少の不便は逆に
時には楽しみにもなります。
 
 
伝統の建築は
長い年月を経て知恵の蓄積であり
研ぎ澄まされた洗練のカタチなのです。
 

 一度壊したら、
もう今では建てられないよ。

良いものは良いものとして
本当の価値を見直してもいいんじゃない?

 
 
日本中のBeautiful house
大切にされるといいなあと思います。
 
 
 

 

 

 


 

 

 

 


 

今日も最後までお読みいただき

ありがとうございました

 



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