こんにちは

まほろです

 

 

 

築95年の夫の実家をリフォームして

行ったり来たりの二拠点生活をしています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ​古い家と新しい家

 

 

 

 

我が家の二拠点生活。

 

ベースは大阪の家。

築16年の標準的な木造家屋です。

 

 

 

築95年の夫の実家とを毎週行き来していて感じる違い。

 

 

 

その一番は、匂いなんです。

 

 

 

特に暑くなってくるこの時期から


 

大阪の家では、家の中の空気がこもってムヮーンとしてきます。

 


 

真夏は外出から帰ってくると、

玄関を開けた瞬間ムッと暑くて

外気よりも室温が高く感じることもあります。

 

 

そういう日は熱気だけでなく

匂いも気になります。

 

 


生活臭もあるでしょうが、

おそらく壁紙や建材の化学系の匂いも。

 

 

 

その点、実家の古民家は

外が暑くても家に入るとヒンヤリ涼しい〜

 

 

外からの風が入ると家の中の空気が動いて

スーッと涼しい風になります。

 

 

外気よりも室温が高くなることはありません。

 

 


匂いも、古い木の匂いと時々湿った土っぽい匂いがするくらい。

 

 

玄関の土間から、床下の涼しい空気が家の中に回っているのです。

 

 

  

 

 

 ​天然素材の気持ちよさ

 

 


 

 

 

2軒の家を比べて考えてみました。

 

 

 

実家の方が匂いがしない理由は

 

 

・家が広くて空間が大きい

・隙間や空気の出入り口がある

・毎日は使わない

 


など思い浮かびましたが

 

 

 

家のほとんどが天然素材でできている

 

 

ことが大きいのでは、と思い至りました。

 

 

 

太い木の柱や梁を組んだ骨組み。

床は畳か無垢の板張り。

建具は障子と襖。

天井は板張りです。

 



ニオイの元が少なくて、空気がこもりにくい構造なのです。

 
 

 

さらに、玄関と台所の吹き抜けと井戸のスペースの壁は漆喰を塗っています。

 

 

 

その漆喰が、匂いを防いでくれていると思っています

 

 

 

 

キッチンの天井

 

 

 

 

  漆喰の効果

 

 

 

 

実際、漆喰の効果を調べてみると

 

耐久性が高い

調湿効果がある

耐火性

抗菌作用がある

消臭効果がある

光を取り込み、反射する

 

 

たくさんありました!

 

 

においも湿気も漆喰が吸い取ってくれているようです

 


 

たしかに漆喰の耐火性は、

蔵は漆喰塗りが多いし、お城だって漆喰ということで実証されていますね。

 


耐久性の点でも、漆喰壁は何十年経っても白いままです。


それに引き換え、我が家の壁紙の方が黄ばんできて数年のうちに張り替えが必要です。


長い目で見れば、

漆喰はメンテナンスが楽だと思います。

 

 

 

調湿効果も目に見えにくいものながら

実感したことがあります。

 

 

以前、井戸の近くの壁に

一部だけ壁紙を貼っていたのですが、

10数年で湿気で壁紙が浮いてブヨブヨになっていました。

浮いていないところも、経年で変色して継ぎ目が剥がれそうでした。


でも周りの漆喰の壁は、

数十年前のものなのに少しも痛まず

白いままです。



これも調湿効果のなせる技。

自然に湿度を吸っていたんですね。



今回のリフォームでは壁紙部分も漆喰仕上げにしてもらいました。

 


 

 

 ↓ブヨブヨになった壁があった場所

 

 


 

それに静電気が出ないので

ホコリを寄せ付けないのも

漆喰の良いところです。

 

 


↑リフォーム前もここに冷蔵庫を置いていました



リフォームの際、20年使っていた冷蔵庫を動かしたところ

背面の漆喰の壁には、全く埃がついていなかったんです。

 

冷蔵庫の背面の壁は真っ黒になっているのがお決まりだと覚悟していただけに、びっくりしました。


 

どうりで年数が経っても、吹き抜けの上も白いままなんですね。

 

 

 

古民家は日本の知恵がつまった伝統建築。



夏の涼しさと冬の寒さが背中合わせなのが困りものですが、



今からはメリットの方を実感できる季節なので、味わっていきたいと思います。






今日も最後までお読みいただき

ありがとうございます