へんくつマッキーの日向ぼっこ

 へんくつマッキーの日向ぼっこ

 偏屈オヤジが映画・小説・マンガ等について、
 独断と偏見に満ちた戯言を綴っていきます。
 暇つぶしになれば幸いです。

Amebaでブログを始めよう!

 

おはよう、フェルプス君。写真の男はカール・バンダム。ヨーロッパの大物だが、事業を広げすぎ破産の危機に直面している。財政を立て直すため盗んで手に入れたプルトニウム240で水素爆弾を作り、競売で売ろうと計画している。好戦的な小国が爆弾を手に入れたら世界大戦にもなり得る。今回の任務は、プルトニウムを奪い彼をつぶすことだ。

 

入札者たちはクーラ、ウー将軍と仲間のドクター・リュー、そしてローランが扮するカスティヨ将軍だ。

バンダムの国は非核保有国であり、核の存在を知らせることはできず入札は極秘で行われる。

バーニーは油で滑るエレベーター・シャフトを登り、警報装置を避けながら爆弾にアクセスする。

その時間を稼ぐためローランとシナモンは、入札を引き延ばさなければならない。

まずはバニーが商品を売り込むふりをして、バンダム工業に入り込むところから始める。

 

特許の売り込みのため試作品を持ったバーニーが、バンダム研究棟の7階、706号室に案内された。

上昇するエレベータ―の中でバーニーは、天板を開けてエレベーターの上にあがる。

更に機械室を経て建屋の屋上に上がり、役員用エレベーターの機械室に入った。

そこからエレベターのシャフトを伝い爆弾の保管してある倉庫へ通じる通気口へと潜っていく。

 

ジム、シナモン、ウィリーの3人は、ヘルム銀行へ行き300万ドルを預けてクーラへの面会の取次ぎを依頼する。

大口の顧客の依頼に銀行側もイヤとは言えない。

銀行の紹介でクーラの元に来たジムは、300万ドルをすぐに用意できる会社の社長として名乗り、シナモンを物理学の博士という触れ込みで紹介する。

ウィリーは共同経営者だ。

何の用か、と尋ねるクーラにジムは、あなたの300万ドルと自分の300万ドルを合わせて爆弾をセリ落とそう、と持ち掛ける。

ジムの狙いは、周辺の石油産油国への影響力を持つこと。

もっともらしい理由にクーラも納得した様子だ。

 

バンダムの取り仕切る入札が始まった。

ウー将軍の要求により、入札前の現品確認が行われる。

地下の倉庫に来た入札者たち。

中にはクーラに付き添うシナモンの姿もある。

ローラン扮するカスティヨ将軍が、爆弾の中のプルトニウムの確認を要求した。

バンダムの助手が爆弾からプルトニウム入りの筒の入った容器を取り出して、放射性物質を隔離操作できるケースに入れた。

そしてケース越しに自動操作で容器からプルトニウムの筒を取り出すと、いきなりガイガーカウンターが限界まで振れた。

すごい放射能だ。

一同は納得し、入札会場の事務所に戻った。

その様子を通気口から見ていたのはバーニーだ。

 

入札者たちが去った倉庫に、通気口を走るパイプから降ろしたロープを伝いバーニーが入っていく。

爆弾の周囲にはレーザーの警報装置があり、上から降りるしか爆弾に近寄ることはできないのだ。

首尾よく爆弾に跨ったバーニーは、プルトニウム入りの筒が入った容器の交換に取り掛かる。

 

バンダムの事務所では入札が始まった。

ウー将軍の325万ドルが最高額だ。

再度の入札ではローランの450万ドルが最高だ。

3度目の入札を提案するバンダムに、ウー将軍が入札額について本国と相談するため爆弾の仕様書見たい、と言い出した。

仕様書は爆弾が収めてある倉庫にある。

バンダムの助手が仕様書を取りに行こうとするため、ローランが立ち上がった。

今、倉庫ではバーニーがプルトニウムの交換作業を行っている。

助手に倉庫に降りさせる訳にはいかない。

ローランは、すぐに3度目の入札を行うべきだ、と注文をつけるがバンダムは助手に仕様書を取りに行かせた。

 

倉庫ではバーニーがプルトニウムの容器の交換作業を終え、ロープを伝い上がっていくところであった。

しかし、ロープを固定するパイプ留めてあるボルトが外れかけて壁の一部が剥がれ落ちてきた。

登るしかないバーニーには、爆弾に落ちた剥がれた壁を処理することができない。

どうにかバーニーが通気口に隠れた時、助手が倉庫に入ってきて爆弾に降りかかった壁の一部を見つけてしまう。

そして警備室に命じて、ビルから誰一人出してはいけない、と命令するのだ。

 

倉庫からの連絡を受けてバンダムが確認に地下に降りる。

慌てた様子のバンダムに、ローランとシナモンも何が起きたのか、動揺が隠せない。

一方、通気口からエレベーターを通って屋上に出たバーニーは、取りあえず704号室に身を隠す。

爆弾からプルトニウム入りの容器を確認したバンダムは、ガイガーカウンタが何も示さないことから容器が取り換えられたことを知る。

プルトニウムは取り戻さなければならないが、金も必要だ。

バンダムは、警備員に館内を捜索させながら、入札を続行することにする。

 

事務所に戻ったバンダムは、平然と仕様書をウー将軍に渡して入札を続ける。

3度目もローランの550万ドルが最高額。

ここでウー将軍は降りた。

残ったのはローランとシナモン・クーラ組だ。

 

追い詰められたバーニーは、もう一度エレベーターシャフトに戻るがそこにも警備兵が点検に来た。

エレベーターの下のシャフトに掴まり身を隠すバーニー。

両手はしびれあわや転落という寸前、警備兵がエレベーターシャフトから出て行き、事なきを得る。

 

4度目の入札の最高額はクーラの600万ドル。

ローランは次の入札を辞退し、クーラが現金と引き換えに爆弾を手にすることになる。

 

預けた300万ドルの引き出しにジムがヘルム銀行に来た。

クーラのボディーガードのマルコも300万ドルを引き出し、ジムはマルコに自分の300万ドルを渡す。

この600万ドルが爆弾の代金だ。

ただしジムが渡した300万ドルには仕掛けがあった。

 

マルコが届けた600万ドルを受け取ったバンダムは、金庫にしまい爆弾を引き渡そうとする。

そこにシナモンがもう一度爆弾を確認したい、と言い出した。

断り切れないバンダムは、クーラとシナモンを倉庫に案内する。

事務所を出るときシナモンは隠し持ったスイッチを押した。

すると金庫の中の600万ドルが燃えだしたではないか。

ジムがマルコに渡した300万ドルに発火する仕掛けがあったのだ。

 

 

 

爆弾の倉庫に降りたシナモンはプルトニウムの確認を求めた。

渋るバンダムにクーラもプルトニウムの確認を強く迫った。

仕方なくプルトニウムが盗まれたことを白状するバンダム。

盗まれたにも関わらず入札を続けたことにクーラは、泥棒を捕まえて、プルトニウムを取り戻すまでは600万ドルを返せ、と要求する。

一行は事務所に戻るが金庫を開けると札束の燃えくずしかない。

600万ドルはどこへやった、と詰問するクーラにバンダムは答えられない。

全ては最初から仕組んだことだ、と判断したクーラはマルコに銃の引き金を引かせた。

銃声に紛れて事務所を出たシナモンは、エレベータで地階に降り警備員にバンダムが撃たれたことを教える。

警備員がバンダムの事務所に向かう隙に、シナモンはバーニーと合流しジムとウィリーの待つ車に乗り込むのであった。

 

こんなに簡単に水爆が売買されるとは驚きだ。

そもそもバンダムなる男、プルトニウムをどこから盗んできたのやら。

 

☆☆☆☆・・・推薦

 

おはよう、フェルプス君。この男はアントン・ライズナー。横暴な政府と戦うレジスタンスのリーダーだ。3週間前、彼はトラスト刑務所に収監された。脱出不可能な牢獄だ。刑務所の所長であるニコラス・ゼリンコ少佐は、仲間の名を吐かせるべく彼を拷問している。今回の任務は、ライズナーを刑務所から救出することだ。

 

バーニーが用意したのは、相手のテープを消して録画できる装置だ。

バーニーとウィリーはレジスタンス集会で捕まり、トラスト刑務所に送られる。

暗号は97、17、43。

ローランが扮するブリノフ少佐は、ゼリンコとは5年会っていないからバレることはないだろう。

シナモンが扮するアンナ・ニラス刑務長官はブリノフ同様、任務で国外に行っており、1週間は戻らない。

ゼリンコは脱獄防止にこだわっている。

脱獄不可能ならば、彼のほうからライズナーを差し出すように仕向けるのだ。

 

ライズナーは、6角形のガラスの独房に入れられている。

ゼリンコは、仲間の名を告げろ、と迫りライズナーにつけたヘッドホンの音量を上げていく。

耳をつんざく高音がライズナーを苦しめる。

そこにドライガ大佐を名乗るジムが新しくライズナーの担当になった、と電話を入れてきた。

そして今からブリノフ少佐と一緒に行く、と告げて電話を切った。

念のためゼリンコはドライガ大佐を調べることにし、ライズナーへの拷問を取りやめる。

明日の朝、脳の手術をして廃人にしてやる、と脅して・・・。

 

シナモンがアンナ・ニラスとしてトラスト刑務所に来た。

刑務長官のニラス女史は誰も会ったことのない謎の人物。

やってきたのは本人なのか?

ゼリンコは検査して調べるように部下のグルカ大尉に命じた。

この男、相手の肩書に動じない用心深い男だ。

事務室に通されたニラス役のシナモンは、堂々とゼリンコに視察に来た、と訪問の目的を告げる。

ゼリンコには保安長官への昇進の話を向け、関心を引こうとする。

その時、ゼリンコに電話連絡が入った。

もう一人のニラスがやってきた、というのだ。

どちらがホンモノなのか?

部屋にニラスを名乗るもう一人のニラスがはいってきた。

シナモンに銃を向け、その正体を尋ねるゼリンコ。

だがシナモンは動じない。

臭い芝居はやめろ、とゼリンコをたしなめるのだ。

替え玉を使って試そうとしていたゼリンコの思惑は外れ、シナモンはホンモノのニラスとして迎え入れられる。

 

続いてジムがドライガ大佐として、ローランがブリノフ少佐として刑務所に乗り込んできた。

二人の到着を知らされたゼリンコは、監視カメラで顔見知りのブリノフの姿を確認すると事務室に通すように指示した。

ゼリンコとシナモンがいる事務室に入ってきたジムとローラン。

シナモンはローラン扮するブリノフ少佐と目を合わそうとしない。

どうやらニラスとブリノフは、過去に何らかの関係があったような感じである。

そしてローランはシナモンに、話があるから、と今夜、訪ねることを約束する。

そんな親しげに話しかけるローランから逃げるように、シナモンは所内の視察に行くことにする。

その時、ドライガ大佐のスーツケースと自分のスーツケースをすり替えて持っていく。

案内するグルカ大尉にゼリンコの印象を聞くシナモン。

そして思わせぶりにグルカにゼリンコの後任としての自信を問う。

ゼリンコの後を継げると期待したグルカに、シナモンはクルニエフ少佐の着任までの間のつなぎ役としてゼリンコが推薦した、と釘を刺す。

所長の後任のはずが単なるリリーフ役と聞かされたグルカは当てが外れ、ゼリンコに肩透かしを食らわされた気分になった。

そしてグルカが制御室に呼び出された隙に、シナモンはライズナーの収監記録を入れ替える。

 

ライズナーのガラスの独房に来たジムとローランは自白剤を試すが、効果はなかった。

制御室ではライズナーの独房の扉を閉めて、27回目の開閉記録をつける。

ジムは翌朝の脳手術の準備をゼリンコに命令し、独房を後にした。

その間、独房の制御室に入ったシナモンは催眠ガスの時限装置を仕掛けた。

 

ジム達が引き上げたため事務室に戻ったゼリンコにシナモンがブリノフも保安長官の座を狙っていることを告げる。

昇進のライバル出現に困惑するゼリンコにシナモンは、かつてブリノフと愛人関係にあったこと、ブリノフは人を利用するところがあること等告白し、今夕の食事に同席するように頼む。

ライバルのブリノフの旗色が悪そうな雰囲気にゼリンコは、同席を承知する。

 

所内の視察に戻ったシナモンは、14号房に来た。

14号房にはわざと捕まったバーニーとウィリーがいる。

この14号房も制御室で鍵の開閉が行われており、ゼリンコが開錠を命令しシナモンに中を視察させた。

中を調べる振りをしてシナモンはスーツケースから脱獄用の道具を包んだ毛布を密かにベットの上に残して出て行く。

 

シナモンの残した道具を使い14号房のカギをバーニーが開ける。

同じころ制御室にシナモンが仕掛けた催眠ガスの時限装置が働き、看守たちが次々と倒れていく。

独房から抜け出したバーニーとウィリーは、床に電流の流れる通路にさしかかった。

二人は床に触れずに通路を渡れるようにロープを張っていく。

 

シナモンはゼリンコにドアの外で待たせて、自分の部屋で待つローランと会う。

わざとゼリンコに聞こえる声で保安長官への昇進への口利きを頼むローラン。

聞かされているゼリンコとしては心中穏やかではない。

急に部屋の中が静かになり、気が気でないゼリンコは思わずドアをノックして中に入る。

私の考えは告げた通りだ、とシナモンにつれなくされたローランが入れ替わりに出て行った。

ゼリンコはシナモンがローランの昇進に協力しなかった、と思い込み安堵する。

 

通路に張ったロープにぶら下がり、突破していくバーニーとウィリー。

制御室に入ったバーニーは、監視カメラのテープに記録されている画像を消して、用意した画像を新たに記憶させた。

そしてライズナーのガラスの独房の扉を開閉させて、記録を1回増やして28にしておく。

一方、地下の配電室に忍び込んだウィリーは、一旦所内の電源を切り停電にさせた。

そして再び電源を入れると、所内の警報が鳴り響いた。

所内を警戒した看守達に、バーニーとウィリーは計画通り捕まった。

 

バーニーとウィリーを取り調べるゼリンコ。

脱獄するために捕まったわけではなく、何か目的があったはずだ。

シナモンがライズナーを確認するように仕向けゼリンコが制御室に行くとライズナーの独房の開閉記録が一つ増えている。

しかし、ライズナーは相変わらず独房におり逃げだしたわけではない。

そこでゼリンコは監視カメラの映像を再生してみる。

監視カメラには、バーニーが書き換えたライズナーが脱獄する映像が映っていた。

あわてて制御室からライズナーの独房へ降りるゼリンコとグルカ。

ライズナーは連れ出され、今、ガラスの独房に入れられているのはニセ者だ。

ライズナーを逃がしたとあっては、昇進どころではない。

ゼリンコが悪あがきを始めた。

 

 

 

その時、警報を聞きつけたジムとローランも制御室に駆け付けた。

制御室では、ライズナーの独房でのゼリンコとグルカの会話が流れていた。

ライズナーが連れ出された失態は隠さなければならない。

今、独房にいるニセ物を本物のライズナーとして、脳の手術をしてしまうのだ。

そこでゼリンコはライズナーの指紋を入れ替えるため、収監記録を取りに行く。

そこに来たのはブリノフ少佐役のローラン。

ライズナーの収監記録を手にしたゼリンコは固まった。

ゼリンコのライズナーの指紋を入れ替える企みは頓挫し、シナモンはライズナーと捕まえたバーニー、ウィリーを取り調べるため本部に連行すると宣告して、トラスト刑務所から連れ出した。

 

偽のニラス女史を使ったライズナーのハッタリにも動じないシナモン。

一方、本物のライズナーを入れ替えられたと思い込まされ狼狽えるゼリンコ。

役者の違いを見せつけられました。

 

☆☆☆・・・損はない

 

ナゾーの円盤に追われるヤマトネ博士、タケル、マリーの3人。

足に銃弾を受けたヤマトネ博士は崖から落ちた。

タケルとマリーがヤマトネ博士に手を貸して森に逃げ込む。

しかし、ヤマトネ博士の体力が尽てしまう。

ヤマトネ博士はナゾーが狙っている書類をタケルに預け、森を抜けたところにあるジュリー博士の地質学研究所へ行くように頼む。

地底産業都市計画の大切な書類なのだ。

タケルとマリーは先を急ぐが、ナゾーの手下達はタマトネ博士が書類を持っていないことを知ると、タケル達を捕えようと追いかける。

躓いたタケルもナゾーの手下に掴まり、書類はマリーに託された。

 

森深くに入って行ったマリー。

ナゾーは、森に住む妖婆を使うことにする。

妖婆とは何者なのか?

 

マゾは沼の妖婆を呼び出しマリーの捕獲を命令する。

黄金バットに気を付けろ、とマゾは忠告するが、妖婆はヒードロがいるから任しておけ、と強気の姿勢だ。

 

急に強い風が吹き出した。

怯えるマリーの前に妖婆が現れ、ついて来い、と命じるのだ。

逃げようとするマリーを竜巻で手繰り寄せると、妖婆の棲家に連れて行ってしまった。

 

ナゾーの命令によりヤマトネ博士とタケルを処刑するべく、銃口が向けられた。

そこに現れたのは黄金バット。

森の木を切り倒してナゾーの手下を下敷きにしていく。

次はマリーを助ける番だ。

 

マゾが捕えられたマリーを調べたが、書類はどこにもない。

マリーがどこかに隠したのだ。

妖婆はマリーを吊し上げ、火炙りにして隠し場所を聞き出そうとする。

だんまりを通すマリーは、気を失ってしまう。

 

ジュリー博士の研究所に辿り着いたヤマトネ博士とタケルだが、すでに研究所はナゾーの手下によって襲撃されたあとであった。

ジュリー博士の身を案じるヤマトネ博士である。

 

妖婆の棲家に黄金バットが侵入した。

黄金バットの侵入を察知したマゾは、落とし穴に誘導し、狙い通り剣山で串刺しにした。

 

だがこんなことでやられる黄金バットではない。

貫いた剣を折ると起き上がり、地中を突き進んで地上に出た。

一方、地下牢に入れられたマリーは、同じく捕えられているジュリー博士と出会う。

マリーはヤマトネ博士に書類を預かり、ジュリー博士に届けるところであったこと、書類は捕まる前に小川の傍の丸い石の下に隠したことを喋ってしまう。

するとジュリー博士の顔が変った。

なんとジュリー博士は妖婆が妖術で変装した姿だったのだ。

書類の隠し場所を聞き出した老婆は、マリーを地下牢に閉じ込めると、壁を破って沼の水を引き込む。

見る見る地下牢が水で満たされていく。

マリーは黄金バットの名前を呼んだ。

 

 

黄金バットに助けられたマリーは、ヤマトネ博士とタケルが待つ地質学研究所に連れて行ってもらう。

ようやく集まった3人。

だがこのままでは肝心の書類は妖婆の手に渡る。

そこで黄金バットは丸い石へ向かい、、妖婆と対峙する。

老婆はヒードロを呼び出し、黄金バットを飲み込ませてしまう。

しかし、ヒードロに喰われてしまう黄金バットではない。

シルバーバトンで内側から切り裂いてヒードロの体内から抜け出した。

絶命したヒードロは、妖婆を下敷きにて倒れてしまう。

妖婆の手から落ちた書類は黄金バットに渡り、ヤマトネ博士に届けられるのであろう。

 

☆☆☆・・・損はない

 

会議に出席するヤマトネ博士とインドに来たタケルとマリーは、空いた時間で街に出てみた。

街の至ることろには寺院がある。

近くの寺院を見学に行こうとした二人の前に、一人の老僧が倒れ込んできた。

老僧は手にしていた「インドの女王」と呼ぶ革袋をタケルに預け、道の先の寺院へ届ける様に頼む。

そして追っ手が来るから、とタケル達を急かすのだ。

馬の蹄の音を聞き、寺院へと走るタケルとマリー。

二人が去った後、馬に乗った5人の追っ手が現れた。

すでに老僧は息を引き取っている。

ピドロと呼ばれるボスが、手下に「インドの女王」を探させるが、見つからない。

そこに建物の影から出てきた少年が、老僧の持っていた革袋の行方を知っている、と持ちかけてきた。

ピドロは話せば金をやる、と誘い、少年から革袋を預かった二人が寺院へ向かった、と教えた。

そこまで聞くと、この小僧には用はない。

ピドロは金を渡さず、少年を捨て置いて寺院へ向かった。

 

寺院に着いたタケル達は、そこで3体の僧の死体に出くわす。

「インドの女王」をどうしたものかと、困惑したタケルは革袋から中身を取り出してみた。

すると出てきたのは大きなダイヤ。

タケルとマリーがびっくりした時、ピドロ達が寺院に追いついた。

寺院の中を逃げ出すタケルとマリー。

危く追い詰められそうになった時、仏像の後ろから声が聞こえた。

仏像の後ろから出てきたのは、ピドロに騙された少年だ。

少年は、ピドロへの腹いせにタケル達を助けようとする。

だが仏像の後ろの部屋にはピドロも気が付いた。

3人が隠れた部屋にピドロ達が入ってきた。

思わず黄金のこうもりを呼んだマリー。

登場した黄金バットに魔術で対抗するピドロ。

魔術で姿を消したピドロの剣が空中を舞い黄金バットに襲いかかる。

姿の見えな相手に流石の黄金バットも苦戦するが、離れた場所から操っていることを見抜くとピドロ達を追い払った。

一方、タケルとマリーは少年の手引きにより、抜け道を通って裏山に逃げる。

しかし、そこには寺院から命からがら逃げてきたピドロ達もいたのだ。

 

タケル達が吊り橋を渡ろうとした時、ピドロ達が出てきて吊り橋を切断してしまう。

マリーは転落し、崖にしがみついたタケルも「インドの女王」を空港にいるヤマトネ博士に渡してくれ、と少年に託して落ちて行く。

 

届けられた「インドの女王」を調べたヤマトネ博士は、そこに秘密基地の図面が隠されていることに気がついた。

新しく造られたナゾーの秘密基地に違いない。

少年の話では、カイバル峠にある宮殿で見たことがあるらしい。

 

カイバル峠の宮殿では、マゾがピドロに「インドの女王」の回収に失敗したことを責めていた。

ピドロはタケルとマリーを捕まえてきた戦果を自慢するが失敗は失敗である。

マゾは落とし穴を使い、ピドロを怪獣ゲンガルルーのいる地下に落してしまう。

地下からゲンガルルーの餌食になったピドロの悲鳴が聞こえた。

 

少年と宮殿に向かうヤマトネ博士を、マゾ一味が待ち受けていた。

タケルとマリーを人質にして、インド空軍への通信機を捨てさせ銃撃を仕掛けてくるマゾ一味。

ヤマトネ博士と少年は岩陰に隠れ、タケルとマリーはこの騒ぎにマゾの手下から逃げ出した。

そして、滝の後ろからゲンガルルーが出て来たではないか。

 

 

 

助けを呼びマリーの声に応えて現れた黄金バットは、ゲンバルルーに鷲掴みにされるが、シルバーバトンで腹を切り裂き倒してしまう。

インド空軍の出動を察知したナゾーは、ナゾータワーを発進させて逃亡を図る。

宮殿の秘密基地を跡形もなく爆破して・・・。

 

☆☆☆・・・損はない

 

愛馬に乗り荒野を行く005。

サボテンの傍に、弾丸で打ち抜かれた帽子が落ちていた。

銃声が聞こえた方向を見ると、一台の幌馬車を山賊が襲っている。

005は、ライフルで山賊を追い払う。

後には背中を撃たれ幌馬車から落ちた老人が残されていた。

 

老人は一生を賭けてインカ帝国の宝を探していた。

そして、005に一つの小箱を見せて娘に渡すように頼む。

老人は息を引き取った。

 

009に005からインカ帝国について調べてくれ、との依頼が来た。

その一方で005は、老人の娘キャサリンを手紙で呼び出していた。

005はキャサリンを駅で迎えるが、早速、銃で狙われる。

キャサリンを伏せさせて守った005は、父親の意志を継いでインカ帝国の宝を探すという彼女に協力することにした。

 

005は自分の牧場にキャサリンを連れて行き、託された小箱を渡す。

箱の中には何もないが、蓋の裏に地図があった。

インカの黄金宮殿への地図なのか。

そこに山賊が襲ってきた。

多勢に無勢、さすがの005も銃弾を浴び、家は火炎放射器で焼かれてしまう。

キャサリンも誘拐され、005はギルモア博士に救援を頼んだ。

 

特殊ヘリで009が来た。

そこに浴びせられた強力なライト。

反射的に009は光線銃で撃つが、ライトで照らしていたのは無人のロケット車。

ロケット車は反撃として、009のヘリへロケットを撃ち込んだ。

 

ヘリは失ったがギルモア博士の録音テープは残った。

ギルモア博士はインカ帝国の歴史を語り、スペイン軍に襲われたとき隠した財宝がまだ発見されていないことと伝えてきた。

が、テープレコーダーは007の変身した姿。

テープレコーダーに化けて無理やりついてきた007に、009は財宝よりもキャサリンを助けることが最優先と釘を刺す。

 

005が覚えていた地図に従い、ジープで出発した009達。

ギター片手に呑気に歌う007は、旅行気分だ。

ところが野牛の群れに襲われジープは大破。

009達は炎天下の中を歩いて進むことになる。

 

3人の前に断崖絶壁がそびえている。

009が綱を持って登ると、山賊達が銃を構えていた。

一斉に銃弾を浴びせてきたが、009の敵ではない。

009は、光線銃で全員を倒してしまう。

 

007と005も崖の上に登った。

どこからか聞こえるうめき声。

探してみると縛られたキャサリンがいた。

助けられたキャサリンは、この近くに宮殿へのトンネルがあるという。

007が辺りをみると光り輝く塔がある。

塔には輝く子箱があり、触ると塔の一部が開いた。

ここがトンネルの入り口なのだ。

 

トンネルを進むと滝があった。

滝の裏にさらに道がある。

入っていくと扉があった。

この中こそ黄金宮殿なのだ。

扉を開けて宮殿に入った009達の前に現れたのは、巨大な魔像の肩に乗ったキャサンリン。

キャサリンはインカの宝を守る王女ジザンパであった。

005の手紙は途中で奪われ本当のキャサリンには届いていなかったのだ。

ジザンパは、かつて征服されたインカの復讐のため財宝を使い世界を征服しようとしている。

そのため山賊を使い黄金宮殿を突き止めた老人を殺し、009達をも殺そうとする。

ジザンパの命令を受けた魔像が動き出した。

 

 

 

魔像は巨大なロボットだった。

目から光線銃を放ち襲ってくる魔像。

005が怪力で魔像の動きを止めている間に、009が魔像の眼を光線銃で撃ち抜く。

目を失った魔像は暴れ出し、ジザンパと共に地割れに落ちてしまう。

005は本当にキャサリンにもう一度手紙を出し、009と007は日本に帰ることにする。

 

☆☆☆・・・損はない

 

夜のビル街、鉄道の高架下。

夜回り中の二人の警官の前に女の子が泣きながら飛び出してきた。

ママが、ママが、と泣く少女。

高架下を抜けると壊れた車と気が触れたように叫ぶ女がいた。

 

とあるビル。

警備員が各部屋を見回っていると大きな影が動いた。

驚きのあまり階段を転げ落ちてしまうが、見るとシャッターが破られて大きな穴が開いていた。

 

倉庫街。

地響きのような足音が響く。

その音に眠りから覚めた乞食が迫る影に石を投げるが、恐怖のあまり気を失ってしまった。

 

ビルの間を走るトラック。

右折したとたん運転手が悲鳴を上げた。

トラックは何かに弾き出されたように飛び上がり、道路に直撃して炎上してしまう。

そこに009の車が通りかかかる。

破壊されたトラックの座席には、牙で裂いたようなキズがあった。

 

わずか一晩で4件の事件が起きた。

ギルモア博士に、まるで怪物に襲われたようです、と話す009。

そこに001がきて4件の事件の場所を地図で示した。

怪物はその円の中にいる。

009は囮になり怪物狩りをするつもりだが、そこに一人の少女が現れ自分が囮になると言い出す。

少女は007の変身した姿であった。

 

岸壁に立つ少女に化けた007.

後ろの倉庫の陰には007や006が控えている。

大きな腕のような影が見えたが、それはクレーン車。

安心したのもつかの間、巨大な怪物が現れた。

棍棒を振り回し007に襲い掛かってくる。

助けに009が現れると、怪物は素早い身のこなしで逃げて行った。

009、007、006が追うと、怪物は一軒の屋敷に逃げ込んだ

 

屋敷の中では化学博士が嘆いていた。

開発したエネルギー集中剤が思わぬ結果を招いたのだ。

その時、009が鳴らす呼び鈴が響いた。

応対に出た博士は、怪物が逃げ込んだと言うならば調べてくれ、と言い出す。

研究室に案内されるが誰もいない。

しかし、009は博士の肩に怪物の毛が付いてることに気付いた。

怪物との関係を問い詰められた博士は、壁に消えてしまう。

009が壁に触れると手が通り抜けた。

博士は壁に見せかけた映像を抜けて車で逃げ出す。

追う009。

博士は対向車を避けるため急ハンドルを切り、壁に激突。

車をすてて廃品置き場に逃げ込んだ。

追いついた009は、怪物の居場所を問いただす。

すると博士は、怪物はここにいる、と言い小瓶の薬を飲む。

見る見る怪物に変身していく博士。

廃車を握りつぶす怪力で009の首を絞める。

一瞬、力が抜けた隙に009が投げ飛ばすと薬の効果が切れたのか、怪物は元の博士の姿に戻った。

 

博士は人間の持てる力を全て出すことのできるエネルギー集中剤を開発した。

自分で飲んでみたが、エネルギーを制御することができず怪物となっていたのだ。

ギルモア博士の前で研究の失敗と4件の犯行を悔やむ博士。

そして薬の瓶が一つなくなっていることに気付く。

009に追われて事故を起こした時、傍に止めてあったオープンカーの中に落としたのだ。

 

オープンカーの持ち主は旅客機の機長。

009達はオープンカーの止めてあった家に行き、機長が車に乗って空港に行った教えられる。

急いで空港に向かう009の車の上を28便が飛んでいく。

28便では機長が例の小瓶を栄養剤と間違えて飲んでいた。

機長は怪物と化し、操縦室で暴れ出す。

管制塔が28便の行方を追うとコースを外れ、このままでは防衛軍の演習に飛び込んでしまうことが判明。

300人が乗る28便が危ない。

009と007はジェット機で追い、009が28便に飛び乗った。

操縦室の割れた窓から28便に乗り込んだ009は怪物と戦う。

しかし、すでに28便は演習圏内に入っていた。

薬の効果が切れて怪物は機長に戻ったが、気を失っている。

009は28便を操縦し空港に戻ることにした。

だが計器類のほとんどが破壊され胴体着陸をするしかない。

009の決死の挑戦が始まった。

 

 

 

胴体着陸した28便は、勢いが止まらず空港を外れてガスタンクへ向かう。

このまま突っ込めば大惨事だ。

すると最後の一瓶を飲み怪物となった博士が、28便を正面から受け止めた。

滑りながらも怪物により28便は止まった。

力を出し切った博士も息絶えた。

人を怪物に変える薬も最後に人の役に立つことができたのだ。

 

☆☆☆・・・損はない

 

 ロンドンで発生している連続ネクタイ絞殺事件。被害者は犯されたうえ、ネクタイで絞殺されている。

 

 バーの主人とケンカしてクビになったバーテンのブレイニー。ウィエイトレスで恋人のバーバラが気遣うが、気丈に店を出て青果市場の友人のラスクに店に顔を出す。ラスクはブレイニーが店を辞めたことを聞き、儲け話として競馬の予想を教える。本気にしないブレイニーは馬券を買う代わりにパブで酒を飲むが、ダブルの量が少ないと店員に文句を言っている。この男、相当短気なようだ。

 

 パブを出て歩いているとアパートの窓からラスクが顔を出して、競馬で20倍儲けただろう、と声を掛けてきた。競馬の予想は本当だったのか。適当に返事をするが、当たり馬券を買わなかったブレイニーは腐ってしまう。

 

 憂さ晴らしにブレイニーは元妻のブレンダが経営する結婚紹介所に行った。面会の約束があるのか、と聞く秘書を振り切り強引に事務所に入ったブレイニーは、ブレンダに八つ当たりをしてしまう。彼が失業したことを聞き、ブレンダは食事に誘う。

 

 食事中もブレイニーは10年の結婚生活だったが、俺と別れてよかっただろう、などと自嘲気味だ。帰り際、勘定を済ませたブレンダはブレイニーのコートを受け取り、彼に渡す。

 

 その晩ブレイニーは救世軍ホテルに泊まる。宿無しが流れ着くホテルである。大部屋で寝ていると隣の老人がコートに手を入れて金を盗もうとした。気がついたブレイニーが老人の手を締め上げる。コートの金は、ブレンダが入れてくれていたのであった。

 

 次の日の昼、ラスクがブレンダの事務所に来た。秘書は外食中。ラスクは女の紹介を頼んでいるが、彼の要求が特殊な趣味のためブレンダは断る。するとブレンダを口説きだし、拒否されると襲い掛かってきた。強姦するとネクタイピンを外し、ほどいたネクタイでブレンダを絞殺する。バックの金を奪って逃げだすラスク。入れ替わりにブラウニーがやって来る。しかし、ノックをしても返事がないため、そのまま帰った。 食事から戻った秘書はブラウニーがビルを出ていく姿を見る。そして、事務所に戻り悲鳴を上げることになる。

 

 事務所を出たブラウニーは、バーバラに店においてきた私物を持ってくるように頼んだ。一方、警察は秘書の証言からブラウニーを容疑者として手配した。

 

 ブレンダからの金を手にブラウニーは、バーバラをホテルに誘う。そして服をクリーニングに出した。ところが翌朝、新聞でブラウニー手配の記事をみたフロントが服の特徴に気づく。通報を受けた警察が駆け付けた時、ブラウニーとバーバラは裏口から逃げ出していた。

 

 公園でバーバラに事情を話すブラウニー。そこに戦友のジョニーが通りかかり、ひとまず匿ってくれることになる。仕事のためバーバラはバーに行くが、ブラウニーのことで店主とケンカになり店を辞めてしまう。その場にいたラスクは、しばらく留守にするので自分の部屋を使ってもいい、とアパートに案内する。

 

 その晩、ジャガイモの返品トラックに大きな麻袋を投げ込む男がいた。一仕事終えて部屋に戻ったラスクは、ネクタイピンがないことに気づく。残してあったバーバラの服やバックを見てもネクタイピンはない。バーバラを絞め殺した時、彼女がつかみ取ったのだ。

 

 慌ててトラックの荷台に乗りこ込みバーバラを入れた麻袋を探すラスク。そうこうしているうちに運転手が乗り込みトラックは出発してしまう。ようやくバーバラを見つけたラスクは、掴んでいた指を折ってネクタイピンを取り戻す。そしてトラックがドライブインに停まった隙に降りることができた。トラックが出ていくのを確認すると、砂だらけになった格好でドライブインに入っていく。

 

 次の朝、バーバラが殺された記事を見てジョニーに妻がブラウニーを追い出すように迫る。妻はブラウニーが犯人だと決めつけているのだ。叩き出されたブラウニーはラスクを頼る。しかしラスクにカバンを預けたためにバーバラの服を入れられた上、通報されて警察に逮捕される。濡れ衣を着せられタブラウニー。裁判では有罪判決を受けてしまう。

 

 法廷でブラウニーがラスクこそ真犯人だ、と叫んでいたことから、オックスフォード警部はラスクを調べ始める。ブレンダの秘書にラスクの写真を見せると、特殊な趣味の女を探していたことが判明する。またドライブインでも砂まみれのラスクが来たとの証言と砂埃を落としたブラシが証拠として上がる。

 

 ラスクへの復讐に燃えたブラウニーはわざと刑務所の階段から落ち、医療刑務所に搬送され、そこから脱出を図る。ブラウニーは鉄パイプを手にラスクのアパートへ向かった。ブラウニーの脱獄を知ったオックスフォード警部は、彼が復讐のためラスクの部屋に行くと察知した。

 

 

 

 ラスクのアパートに忍び込み、鉄パイプで毛布の上からラスクを殴りつけるブライニー。しかし、毛布からズリ落ちてきたのは女の腕。毛布をめくると絞殺された女の死体があった。遅れてオックスフォード警部が踏み込んできた。自分が殺したのではないと叫びそうになるブラウニーを警部が制する。階段からは何かを引きずり上げる大きな音がする。ブラウニーと警部が待つ部屋に入ってきたのは、ノーネクタイでトランクを運び込んできたラスクであった。

 

 さすがヒッチコック。サスペンスもさることながら自慢げにゲテモノ料理を差し出す警部の妻や揺れるトラックでバーバラの死体に蹴りを入れられるラスクなどユーモアもタップリ。楽しめる一本でした。

☆☆☆☆☆・・・必見!!

 

おはよう、フェルプス君。彼はコンスタンティン・ビクター。シンジケートのボスで通称“ミスターV”。最近、殺人罪で起訴され裁判を待っていたが、昨日、検察側の証人が殺され、有罪を立証できない。他に有罪を証明できるのはVの10年来の親友であるジョニー・コスタだけ。だがコスタはVの下で合法カジノを経営しており、弱みとなる要素はない。今回の任務はコスタにVの犯罪を証言させることだ。

 

金庫室は鋼鉄製であり、窓はなくドアは一つだけ。

侵入するのは不可能だ。

床の圧力センサーは、紙1枚の重さで鳴る。

バーニーは床に触れずに任務を遂行しなければならない。

コスタのニューヨークへの電話は転送される手はずになっている。

奴らは盗聴を恐れ、連絡は電話ボックス同士で行い、ボックスも一日ごとに変える。

ローランの声マネは完璧で、相手も騙されるに違いない。

コスタは、落ち着いていて用心深く、付け入るのは一苦労するだろう。

 

ここはカジノ。

ダイスのテーブルで大勝ちするジム。

もちろんダイスはイカサマ用のシロモノだ。

派手な勝ち方にジムはコスタの事務所に連れて行かれる。

ジムはコスタに自分は殺し屋であんたを殺す依頼を受けた、と話す。

だが自分は断った。

代わりに雇われた殺し屋の情報を買わないか、と持ち掛ける。

相手にしないコスタに、気が変わればモーテルまで電話を入れろ、と言い捨ててジムは去って行った。

 

コスタは念のため、公衆電話をニューヨークのVにかけた。

電話は転送され、繫がった先にはバーニーがいた。

バーニーが公衆電話の番号を聞き、ローランがVの部下を装いコスタに折り返しの電話を入れた。

殺しの指令が出たか、とのコスタの質問に否定しながらも、ローランはVが会計士のアンダーソンを送る、と告げる。

そして一方的に電話を切った。

 

一方、シナモンはカジノで大負けを食らっている。

負け越したためディーラーに信用貸しを頼んだところ、支配人のコスタに合うように指示された。

シナモンは指定されたバーでコスタを待つことにする。

そしてコスタに会ったシナモンは大きな口を利いて挑発し、500ドルの信用状を手に入れる。

 

夜も更けカジノも閉店になった後、バーニーが倉庫に忍び込みそこから通気口を通ってコスタが売上金を勘定している金庫室に到達した。

集計を終えたコスタは、現金を袋に詰めたうえで金庫に入れ、金庫室を出て行った。

その時、床に紙マッチを投げ捨てて警報が鳴る確認を忘れない。

コスタが出た後、バーニーは通気口の金網を外して、金庫のダイヤに向けて伸縮棒を伸ばしていく。

棒の先には金庫のダイヤルの回転音を拾う装置が付けられている。

そしてマジックハンドでダイヤルを回し、イヤホンで聞く回転音から開錠の番号を探り当てていく。

金庫を開けたバーニーは、売上金の詰まった袋をマジックハンドでつかみ手元に引き寄せた。

そして25000ドルを袋に入れて再び金庫に戻した。

こうしてバーニーは金庫室の床に触れることなく、任務を遂行した。

 

ジムとローランは、Vの声色でコスタを始末する指令を入れたレコードを作った。

 

翌朝、ローランがアンダーソンと名乗りコスタの事務所に来た。

Vは帳簿をまとめようとしている、などどもっともらしいことを言い、新システムを導入するのだ、と告げる。

何やら自分が信用されていないような話の流れで、コスタとしては気分が悪い。

ローランは早速、昨日の売上を確認したい、と持ち掛ける。

 

確認した売り上げは25000ドル多い。

昨夜、バーニーが仕込んだ金だ。

このままではコスタが売上を少なく計上し、25000ドルを横領しようとしたことになってしまう。

金額の違いの説明を求めるローランだが、コスタには答えようがない。

 

身の危険を感じたコスタは、ジムを呼び出した。

代わりの殺し屋を知っているのか、と尋ねるコスタにジムは、顔を見れば分かる、と答える。

カジノが開かれ、コスタはジムを傍に置くことにする。

またコスタにはローランが監視役として付き添っている。

 

カジノにシナモンが来た。

シナモンは迎え入れたコスタに250ドルの小切手の裏書を頼む。

シナモンに鼻の下を伸ばしているコスタは、気前よく裏書を済ませる。

その小切手を両替に持っていくシナモン。

だが両替に差し出された小切手には25000ドルと書かれていた。

昨日、シナモンが手に入れたコスタの信用状のサインを真似てロ-ランが裏書した小切手である。

こうして25000ドルがシナモンの手に渡った。

 

カードのテーブルに着いたシナモンは、カードに隠してディーラーにメモを渡す。

メモにはコスタの字で3万ドル勝たせろ、との指示があった。

途端、勝ちまくるシナモン。

場の雰囲気にコスタがテーブルを見に来た時、ジムが殺し屋が来た、と知らせに来る。

殺し屋ウィリーの登場だ。

コスタはテーブルを離れ、部下と共にウィリーの元へ行こうとする。

察したウィリーは地下の倉庫に行き窓を開けた後、通気口に隠れる。

送れて倉庫に来たコスタ一味とジム。

ジムは開いた窓を示し、殺し屋はそこから逃げたように思わせる。

引っかかったコスタは、ジムの思惑通り殺し屋は逃げた、と思い込む。

 

事務所に戻ったコスタを待っていたのはディーラーから3万ドル勝たせるように指示されたメモを受け取っているローランだ。

更に事務所には両替係もおりシナモンに25000ドル渡したことを証言している。

25000ドルの小切手と30000ドル勝たせろ、とのメモ。

ローランのニセの筆跡により窮地に立ったコスタを詰問するローラン。

ローランはVに電話を入れる、と事務所を出た。

コスタは二人の部下に、電話をさせるな、と殺しの命令を下す。

 

 

 

電話ボックスで折り返しの電話を待つローランの元にコスタの部下が来た。

ボックスから出ろ、と脅すコスタの部下アーニー。

そこに折り返しの電話が掛かって来た。

受話器を取ったローランは、二言話すとミスターVの指名だ、とアーニーと代わった。

電話の向こうでは、ローランがVの声色で録音したレコードをバーニーが回している。

コスタはクロで次の支配人はお前だ、と聞かされたアーニーは、有頂天になり電話の指示通りローランの命令を聞くようになる。

ローランは、カジノが閉店になれば全員退去するように命じた。

シナモンを捕まえ問い詰めたコスタは、シナモンからビクターからの命令で動いていたことを白状させる。

そこに散弾銃を持ったウィリーが飛び込んできた。

慌てて逃げ出すコスタ。

ビクターは自分が証言するのを恐れて殺そうとしている。

そう信じ込んだコスタは、ビクターに電話を掛けて裁判で会おう、と決別を告げる。

 

シナモンに鼻の下を伸ばしたばかりにエライ目にあったコスタ。

綺麗な花にはトゲがある、と身を持って知ったことでしょう。

 

☆☆☆・・・損はない

 

おはようフェルプス君。オズワルド・ベック博士は近頃、脳脊髄膜炎を誘発する細菌の培養に成功した。感染後、数分で死に至る細菌であり、数時間で無害になるため敵国が兵器に使う恐れがある。今回の任務は、細菌を始末し博士を葬ることだ。

 

ローランとバーニーは、ボンベでガス注入の確認をしている。

さらにバーニーは高速エアジェットのドリルを用意した。

シナモンにはインタビューの資料が渡された。

ブレデンスク医学研究所では免疫の研究が行われてるが、14号ビルを除けば警備は薄い。

作戦の遂行には、優秀な保安将校のオルニー大尉を騙さなければならないが、ベツクが金に汚いことを利用できるだろう。

ジムが手にしたボンベには、細菌に感染したことと同じ症状を起こすガスが入っている。

彼らは政治犯を細菌のモルモットとして実験を行うようだ。

もしローランが感染すれば、10分で死ぬ。

解毒剤を開発するのは難しく、ベックも母菌も培養菌も全てを始末するしかない。

 

プレデンスク医学研究所にシナモンが新聞記者として、ベック博士に取材に来た。

外部とのコンタクトに敏感なオルニー大尉を説き伏せ、ベックはシナモンのインタビューを受けることにする。

その頃、建屋の屋上ではバーニーが目的の場所へ移動していた。

 

ベックはシナモンにウィルスにより移植手術の拒絶反応を抑えられることを答えている。

その様子は、ベックの事務所に仕掛けられた盗聴器でオルニーが逐一、聞き取っていた。

シナモンはベックに経歴を確認してほしい、と封筒を渡す。

中から出てきた紙には培養菌を50万ドルで買い取る文章が記されていた。

文章を見たベックは予想以上の出来だ、とほめながらも一部を修正したい、と言い出す。

盗聴されていることを知りながら筆談で交渉を行う二人。

そこにオルニーが入ってきた。

シナモンはオルニーにも経歴を確認してもらうように言い出す。

そして手元のペンの軸を捻った。

するとベックの手にある紙の50万ドルでの買取文章が消え、経歴が浮き上がってきた。

訂正する箇所があれば連絡してほしい、と滞在先のビクトリア・ホテルを告げシナモンは去った。

 

実験台の政治犯を乗せた車が研究所に到着した。

研究所内の十字路に立つ軍服姿のジムは、14号ビルの場所を聞かれて反対方向を教えた。

その先にはウィリーが守衛として立つニセの14号ビルがあり、政治犯はその中に連れていかれる。

そこは本当は27番ビルであり、屋上に潜むバーニーが14号のニセの看板を掛けて胡麻化していたのであった。

ビル内でジムとウィリーが、政治犯を連れてきた将校を閉じ込める。

そしてローランが政治犯と入れ替わり、本当の14号ビルにジム達が連れて行った。

 

軍医としてローランを伴い14号ビルに入ったジムは、実験準備室でベックとゼペト博士、オルニーに引き合わされる。

ローランを見るなりオルニーは、自分が選んだ囚人ではない、と文句を言いだした。

すかさずオルニーの選んだ囚人の死亡証明書と自身の身分証を差し出すジム。

ここはローランを実験台に仕立て上げなければならない。

書類に目を通したオルニーにジムがこの男でも問題はない、とダメ押しをする。

こうしてローランを実験台とする準備が始まった。

 

ジムはオルニーに緊急の話がある、と持ち掛けて別室に移動する。

ジムは昨夜の出来事として男女の二人組から50万ドルで培養菌を盗み出してくるように持ち掛けられたことを打ち明ける。

オルニーには思い当たることがあった。

その女の特徴はシナモンと似ている。

シナモンを盗聴しろ、とオルニーは部下に命じた。

 

14号ビルに天井からバーニーが忍び込みイスの下にカプセルを忍ばせ、ガス管に風船を設置する。

次に壁を抜き始めた。

 

研究所にカーシュ将軍が到着し、いよいよ実験が始まった。

ローランに取り付けられた心電図と脳波計がグラフを描き出した。

将軍をはじめオルニーやジムがローランの隔離された実験室を見守る中、ベックが培養液を詰めたボンベをマニュピュレータで操作し制御室に運び込ませる。

その途中で壁を破ったバーニーがボンベを入れ替えた。

入れ替えられたボンベには、細菌に感染したと同様の症状をもたらすガスが詰まっている。

バーニーは培養液のボンベを手に入れることに成功した。

入れ替えられたボンベを手にしたベックがガス管にセットしてローランの部屋にガスが送れるようにする。

だがガスはバーニーが設置した風船に流れ込み、ローランの部屋には充満しないようになっている。

ローランはバーニーがイスの下に隠したカプセルを手に入れ、飲み込んで仮死状態となった。

グラフが変化しないことからベックはローランの死亡を告げ、将軍は報酬の20万スイスフランを渡そうとする。

そこにオルニーが割って入った。

検視で培養菌が死因と特定できるまでは支払えない、と言うのだ。

仕方なくベックは検死を急ぐことにし、ジムも手伝いに制御室を出る。

その時、遠隔操作により風船内のガスを制御室に逆流させた。

オルニーと将軍が残った制御室に・・・。

ほどなく二人は制御室の床に転がってしまう。

 

検死を始めるとジムは、ローランが死んでいないことを指摘し、更に制御室でガス警報器が点灯していることを知らせる。

バックが確認するとオルニーと将軍が倒れている。

換気を済ませて制御室に入ったベックとジムは、二人が細菌に感染したと同様の症状であることを確認した。

最初から二人を殺して細菌を売る気だったのか、となじるジム。

このままでは実験の責任を取らされると怯えたバックは、将軍から拾った銃をジムに向け、マニュピレーターを使い母菌を持ち出そうとする。

こうなればシナモンに50万ドルで売るしかない。

ガスのボンベ同様に運ばれてくる母菌のシャーレ。

バーニーはシャーレも入れ替えて、母菌を手に入れる。

そしてビクトリア・ホテルのシナモンに電話を入れ、取引に応じることを告げる。

だがこの電話はシナモンを盗聴していた中尉に聞き取らていた。

制御室に向かった中尉は、そこで銃をもつベックと遭遇し反射的に射殺してしまう。

ジムは、火薬の入ったシャーレをマニュピレータを使い培養室に戻して発火させて全ての菌を焼き殺す。

こうしてベックと菌の始末は完了。

ローランは、バーニーとウィリーに助け出され任務は完了する。

 

 

 

ボンベの交換は大したトリックではないが、ベックを始末させる運びが見所である。

そして秀逸なのはローランの死ぬ演技。

しかし人が苦しんで死ぬ様を監視するなど、科学の怖い一面を見た。

 

☆☆☆・・・損はない

 

ナゾーが黒雲を吐く怪獣バスラーを手に入れた。

魔術師ポーにバスラーを預け、まずは山間の小さな村から黒雲で覆うことにする。

山を覆う黒雲は、やがて世界を覆うようになり、航空機がビル街へ墜落するなどの被害が出る。

対策を気象庁と話してきたヤマトネ博士は、黒雲に放射能反応があり、どんどん増えていることを突き止めた。

そして発生地点も分かった。

ヤマトネ博士達は、発生地点の村にスーパーカーで行く。

 

ヤマトネ博士は、照明弾を打ち上げて村人を集め、山の隅々まで調べてもらうことにする。

集まった村人に協力を依頼しているところにポーが来た。

ポーは、ヤマトネ博士を詐欺師呼ばわりして追い出すように村人を言いくるめる。

村人から協力を得られなくなったヤマトネ博士は自分達だけで調査に向かうことにする。

名残惜しそうに去って行く村人を見送るマリーに、ポーが近づく。

そしてマリーを悪魔だと決めつけて仕込み杖から剣を抜き、斬りかかってきた。

そこに現れのは黄金バット。

黄金バットの人間離れした動きに、ポーは妖術を使って対抗するが、剣を折られてしまい逃げ出していく。

そして黄金バットは、黒雲をシルバーバトンで切り裂いて、村に太陽の光をもたらした。

 

太陽の光を喜ぶ村人達の前にポーが現れた。

ヤマトネ博士の言うことを聞かなかったから、神が太陽をもたらした、と都合よく村人達を説得し、早く追い出さないとまた黒雲に覆われてしまう、と脅すのだ。

村人達はスーパーカー目がけて突進していく。

 

スーパーカーが村人に囲まれ、ヤアトネ博士は説得しようと出て行こうとする。

そこにマリーが拾ってきたポーの仕込み杖の鞘を渡す。

武器など持っては返って危ない、と断るヤマトネ博士だが、妙に鞘が濡れていることに気がついた。

 

村人達の前に出てきたヤマトネ博士は、ポーこそが村人を騙している、と訴える。

黒雲には放射能反応がある。

ポーの鞘やポー自身が濡れているのも、放射能を帯びているがために水素原子が酸素と結びついて水分となっているのである。

ポーこそが黒雲を作っているのだ。

正体のバレたポーは、開き直りバスラーを呼び出した。

バスラーは、自分の吐き出した黒雲の中に潜んでいたのだ。

ヤマトネ博士達に襲い掛かるバスラー。

 

 

 

マリーは黄金のこうもりを呼んだ。

現れた黄金バットに腕を斬られても、足を斬られてもたちまち再生するバスラー。

黄金バットはシルバーバトンからエネルギーを放出させ、バスラーを爆発させるが、その破片は黒雲となって上空に集まる。

そこに黄金バットがシルバーバトンを投げ込み、黒雲が徐々に分解されていく。

こうして世界暗黒の日は終わりを告げたのだ。

 

☆☆☆・・・損はない