へんくつマッキーの日向ぼっこ -2ページ目

 へんくつマッキーの日向ぼっこ

 偏屈オヤジが映画・小説・マンガ等について、
 独断と偏見に満ちた戯言を綴っていきます。
 暇つぶしになれば幸いです。

 

ナゾーの手下、デメ、ミミ、ハナが一人の少年を追いかけている。

手紙が握った少年は、倉庫の角を曲がったところで停まっていた一台の車に忍び込んだ。

タケルの車である。

車に戻ってきたタケルとマリーは、隠れていた少年に気づくと同時にナゾーの手下にも気がついた。

急いで発車するタケルだが、銃撃を受けタイヤを撃ち抜かれてしまう。

こうなっては車を捨てて逃げるしかない。

デメ達が応援隊を呼んだため挟み撃ちになってしまったタケル達。

だが、そこに黄金バットが現れナゾーの手下を一掃する。

タケル達は応援隊が乗ってきたジープを奪って逃走に成功する。

 

少年の名はジロー。

彼の持っていた手紙には「クルー」としか書いていない。

ジローh、その字は兄の字だという。

ジローの兄は、アマゾンのメルバ地方で消息を絶ったクルー博士の探検隊の一員だっだのだ。

クルー博士の一行は、どこかで生きているのか?

手紙には塔の様なものが写った写真と地図もあった。

なぜこれをナゾが狙っているのか?

ヤマトネ博士達は、スーパーカーでアマゾンへ飛んだ。

 

スーパーカーが降り立ったところはジャングルであった。

ヤマトネ博士は、タケル、マリー、ジローを連れて出てみた。

その時、マリーが一体の骸骨を見つけて悲鳴を上げる。

地図に書いてある骸骨のマークはこの場所なのか。

その骸骨がジャングルの奥地を指差している。

ヤマトネ博士達は、その方向に向けて歩き出す。

 

だがここは未開のジャングル。

突如現れた黒豹に追われるようにジャングルを抜けたものの、そこには怪獣がいた。

再びジャングルに戻るヤマトネ博士達。

ジャングルにはまたしても指差す骸骨がいた。

怪獣に追われてヤマトネ博士達は骸骨の指差す方向へ行く。

まるで誘導されるように・・・。

 

先には洞窟があった。

洞窟に逃げ込んだところ、追いついた怪獣が暴れて岩が崩れ入り口をふさいでしまった。

仕方なく洞窟の奥へ進むヤマトネ博士達。

するとまたしても骸骨に遭遇する。

その骸骨の脇にはカバンが落ちていた。

カバンにはクルー博士の名前が書かれている。

そして、やはりこの骸骨もある方向を指差しているのだ。

ところが足場が崩れヤマトネ博士達は、下に流れていた川に転落してしまう。

流れ着いたのは草原だ。

そこはジローに届いた写真の場所ではないか。

そして塔のようなものはナゾータワーだったのだ。

 

突然現れたナゾータワーに息を飲むヤマトネ博士達。

すると背後からマゾの声が聞こえてきた。

ナゾーはこの地を秘密基地にするつもりだったのだ。

こんな高地には人は来ず、地下には豊富な資源がある。

しかし、ここにクルー博士の探検隊が来たのだ。

そこでマゾが探検隊を始末していたのである。

マゾはナゾーからヤマトネ博士達を殺すように命じられ、手下に早速殺すように言いつけてナゾータワーに引き上げていく。

3人のナゾーの手下に囲まれたヤマトネ博士達。

銃声が響き、ついにヤマトネ博士達の最後か、と思われたが、倒れたのは2人のナゾーの手下であった。

もう一人のナゾーの手下はジローの兄であり、2人を撃ち殺したのであった。

ジローの兄は探検隊の唯一の生き残りであり。ナゾーの手下に紛れて逃げ出す隙を伺っていたのだ。

そして手紙を出したのも兄であり、骸骨に指差してここに導いたのも彼の細工であった。

ヤマトネ博士達は、ジローの兄の道案内で逃げ出すことにする。

 

 

 

ところがジャングルに入ると、、またしても怪獣が襲ってきた。

そこに黄金バットが現れて、怪獣と対決を始める。

その隙にスーパーカーに戻ったヤマトネ博士達は、スーパーカーでアマゾンから飛び立った。

その後には黄金バットに敗れた怪獣が倒れていた。

 

☆☆☆・・・損はない

 

激しい雷雨。

山小屋に閉じ込められているのは009、003、007のほか二人の子供と一組のカップルの登山客だ。

山小屋の主人は、嵐の晩に出た幽霊話を始める。

丁度その時、小屋の扉をノックする音が聞こえた。

さては話通りの幽霊か!

皆は怯えるが009は幽霊などいない、と扉を開けた。

外に立っていたのは全身ズブ濡れの長い髪の少女。

疲れていたのかそのまま少女は倒れ込んだ。

 

ソファに寝かせると少女が目を開いた。

なんとその目は金色。

山小屋の主人は幽霊だ、と騒ぎ追い出そうとする。

しかし、009は2階に連れて上がりベットで休ませることにする。

 

少女はベットの中でもキレイなカバンを離さず持っている。

意識が戻ったので聞いてみると、少女の名前はリタ、嵐の中を男に追われていたらしい。

 

嵐も去った次の朝、山小屋を後にする009達登山客。

山小屋の主人に別れを告げていると、黒内ダムの方面で爆発音がして黒煙が立ち上った。

009達は調べに行くことにする。

 

ダムへの道中、猛スピードの怪しいオープンカーとすれ違う。

ダムに着くとダムは破壊されており大量の水が村を沈めていた。

009は爆発物の灰を持ち帰りギルモア博士に調べてもらった。

 

ギルモア邸には009達とリタがいた。

灰の分析の結果、強力な爆弾が使われたようだ。

その威力は世界を破壊することもできるだろう。

ダムの破壊は、何かの陰謀の前触れなのか。

 

浮かない顔をしているリタを009が元気づけている。

すると爆発音が聞こえてきた。

009に抱きつくリタ。

だが009は、爆発現場の国際空港に向かった。

 

国際空港に着くと、入れ違いに一台のオープンカーが発車した。

003は、ダムに向かう時にすれ違ったオープンカーだと気付く。

009はハンドルを切ってオープンカーを追跡し始めた。

後をつけられていることをバックミラーで確認した男は、爆弾を投げて高速道路に大きな穴を開ける。

009は急ブレーキを踏み、穴に落ちる直前で車を止めた。

 

港、鉄橋と爆破事件が起きた。

ギルモア博士は、アメリカの002に応援を頼むことにする。

009は未だに不安げなリタを安心させようとするが、彼女の心配は009自身であった。

009を想う気持ちがリタを不安にさせるのであった。

 

飛行している002を3基の戦闘機が襲う。

レーザーの撃ち合いとなり、002は戦闘機一基を打ち落とす。

墜落する戦闘機から飛び出したパイロツトはパラシュートで無人島に降りた。

続いて002も降り立ち、誰の命令で襲ってきたのかと詰問するすると一基の戦闘機が戻ってきて、口封じにパイロットをレーザーで撃ち殺してしまう。

002はパイロットの胸ポケットに一枚の地図があることに気付いた。

 

地図には番号が示されており、これまで爆破事件があった場所と一致する。

番号を辿ると次は石油コンビナートが危ない。

009達は石油コンビナートへ急ぐ。

 

コンビナートに向かうオープンカーのエリート1号に、コンビナートから京浜工業地帯に狙いを変える連絡が入った。

オープンカーはきびすを返して京浜工業地帯に向かう。

 

石油コンビナートに着いた009にギルモア博士から京浜工業地帯が爆破された、と連絡が入った。

009達はギルモア邸に戻った。

 

敵は5番の石油コンビナートではなく6番の京浜工業地帯を狙った。

なぜ狙う場所を変えたのか?

ギルモア博士とサイボーグ戦士が話し合っていると、リタがコーヒーを淹れて来た。

コーヒーを受け取った009は、次はもう一度石油コンビナートが狙われる、と予想する。

 

オープンカーの男たちに次の目標が知らされた。

エリート3号の情報による予定変更で石油コンビナートではなく原子力センターを襲うのだ。

 

石油コンビナートに向かった009達だが、009は途中で原子力センターに行き先を変える。

今度は、こちらが敵の裏をかく番だ。

 

009の車に気が付いたオープンカーは、裏山に逃げ込む。

ところが道路のあった落石を避けようとしてハンドルを切り損ねてがけ下に転落。

エリート1号と2号は死んだ。

 

009達はギルモア邸に戻った。

リタが部屋に引き取ると、そこには男がいた。

男は、リタに爆弾を渡し009の部屋に仕掛けるように命令する。

そしてカバンを取りあげ、任務を果たしたら返してやる、と言い捨てて窓から消えていった。

 

夜中、一度は爆弾を009の部屋に前に仕掛けたリタだが、爆発の時刻が迫ると耐えきれず、爆弾を回収して窓の外に投げ捨てる。

その様子で目を覚ました009はリタにどうしたことかと問い質す。

リタは、地球制服を狙うミラクル惑星からきたエリート3号であることを白状し、だましていたことを詫びる。

009達はリタに案内させてミラクル星人の基地を叩きに行く。

 

 

 

宇宙空間にミラクル星人の宇宙ステーションがあった。

宇宙ロケットから出た002がミサイルで攻撃し、009は光線銃で狙い撃つ。

だが宇宙ステーションはびくともしない。

その時、リタが中心のアンテナが弱点だと教える。

その言葉通り、002のミサイルと009の光線銃でアンテナ攻撃すると宇宙ステーョンは爆発してしまう。

ミラクル星人の野望は潰えたが、大事なエネルギーの入ったカバンを失ったリタの命も尽きてしまった。

 

☆☆☆・・・損はない

 

科学技術省の原子力局に一人の少年が勝手に入ってきた。

奥の金庫に近づく少年を止めようした女子職員は、少年に触れた途端電撃で弾き飛ばされてしまう。

そして金庫の取っ手を引きちぎり金庫を開けると原子力センターの見取り図を奪って行った。

駆け付けた警官隊を電撃でせん滅する少年

交差点に追い詰められ四方を警官に固められるが電撃で近寄ることもできない。

しかし、突然交差点の真ん中で倒れてしまう。

 

少年K1は、放電装置の使い過ぎでエネルギーが切れたのだ。

警官に捕獲され秘密が知られることを恐れたクロッグ博士は、K1を爆破させた。

 

ニュースを聞いた009、003とギルモア博士。

ギルモア博士は、少年を幼稚なサイボーグと見抜いた。

だがなぜ原子力センターの見取り図を狙ったのか。

ギルモア博士は、明日完成する電子エンジンが気になった。

 

原子力センターへは海底トンネルで繋がっている。

003、007そしてギルモア博士達は、009が運転する車でトンネルを抜けた。

原子力センターに着くと、所員の子供たちがスクールバスで遠足に出発するところであった。

所長の黒岩博士も見送りに来ている。

出発したスクールバスは、トンネルの向こうで待つ一人の男の子を迎えに行く。

 

センターではギルモアは博士が電子エンジンの最後の組み立てに取り掛かった。

ギルモア博士は、マジックハンドで組み立てを始める。

 

トンネルを進むスクールバスの前に一人の少年が飛び出してきた。

科学技術庁を襲った少年の仲間K2だ。

K2は銃をバスガイドに突き付けてくる。

しかもバスの前にはマシンガンを構えた男もいる。

 

トンネルの反対側で待つ少年の前を一台のトラックが通り過ぎる。

待てど暮らせど来ないスクールバスに少年の母親はセンターに電話で問い合わせることにした。

 

電子エンジンは完成したが、スクールバスが行方不明となったとの連絡が黒岩博士に届く。

009と003、007は調査に出かける。

スクールバスはさらわれたのではないの?

 

海底トンネルを進む009達は、トンネルの途中で横穴を見つける。

トンネルを掘る前に使われた調査孔である。

009達は調査孔に入るが、突然、爆発が起こった。

 

海底トンネルの爆発により、センターに海水が逆流してきた。

009と003は亀に変身した007に助けられながら海上に出る。

ギルモア博士と合流した009は、けが人がタンカで救急車に運び入れられるのを見て、スクールバスが大きなトラックに入れられてトンネルから運び出された、と見抜く。

全てはセンターから注意を離し、その隙に超小型原子炉を奪う計画なのだった。

 

バスを襲ったK2と男は電子エンジンを奪う。

そこに009達が戻ってきた。

迎えに来たヘリに乗り込む男。

K2は009に電撃を食らわせる。

電気ナマズに変身した007はK2に巻き付き電撃を食らわせる。

K2は倒れてしまうが、遠隔操作で爆破される恐れがあるため009が

電磁室に運びこむ。

倒れたK2を調べたギルモア博士は少年から爆弾を抜く。

そしてK2を逃がして行き先を追うことにする。

 

誘拐したスクールバスの子供たちに電子エンジンを埋め込んで、より高性能な少年爆弾を作ることにする。

センターから逃げ出したK2は、救助に現れた潜水艦に助けられる。009は車をハードトップで覆い海に潜る。

潜水艦をつけると洞窟に入っていく。

そこは数知れない兵器が格納された秘密基地であった。

 

 

 

秘密基地に潜り込んだ009達の前に、Kナンバーの少年サイボーグが現れた。

だが相手は子供だ。

レーザー銃で撃ち殺すわけにはいかない。

そこで009は少年サイボーグの前の天井を壊して、瓦礫で行く手を阻もうとする。

そのころ指令室にネズミに変身した007が忍び込み、少年サイボーグを爆破しようとしたクロッグ博士の指に噛みついた。

続いて飛び込んできた009達に追い詰められたクロッグ博士は歯に仕込んだ毒薬で自ら命を絶つ。

009達は、体に埋め込まれた爆弾を外すため少年サイボーグをギルモア博士の元に連れて行く。

 

☆☆☆・・・損はない

 

 KGB副長官のクセノフがアメリカに亡命した。彼はフランス政府にトパーズと呼ばれるソ連に通じた組織の存在を証言する。フランスの諜報部員デベロウは、クセノフの隠れ場所を探るように命令を受け、友人のアメリカ諜報部員のマイクに接触する。一方、マイクとしてもクセノフから、ソ連が何かをキューバに持ち込むとの情報を得ており、革命軍のパラが所持する交渉文書を調査する必要があった。そのためにはデベロウの協力が必要である。文書を見るにはパラの秘書のユリバを買収しなければならないが、ユリバはアメリカ嫌い。アメリカ人の自分では接触できない。そこでフランス人のデベロウの協力が必要なのだ。

 

 場所はニューヨーク。デベロウは仲間の花屋を使いユリバを買収し、交渉文書の写真を手に入れた。逃げる花屋から小型カメラを受け取る時、ぶつかった振りをして道に倒れるデベロウ。その時、花屋を追っていたパラの部下のヘルナンデスに助け起こされる。

 

 キューバに持ち込まれるのは核ミサイル。キューバ危機である。かねてからキューバで諜報活動を行っていたデベロウは、キューバに飛ぶ。またキューバには地下組織のリーダーであり彼の愛人でもあるファニタがいる。

 

 ファニタの家に行くとパラもいた。パラは今は亡き革命戦士の妻であるファニタに気があるようだ。パラは明日のカストロの演説会の準備で去っていく。デベロウは、ガイガー計測器や遠隔操作カメラなどをファニタの組織に渡して、ミサイルの運搬を撮影するように頼む。ファニタは部下のメンドーサ夫婦にカメラを渡した。

 

 ビリエル港が見える高台からカメラでミサイルを撮影するメンドーサ夫婦。だが見張りの兵隊に見つかってしまい拘束される。しかし、カメラを橋の欄干の中に隠すことに成功。後で仲間が回収し、証拠のフィルムはファニタに渡る。

 

 カストロの演説会で後ろに控えていたヘルナンデスがデベロウの存在に気が付いた。ニューヨークで花屋を追っていた時、助け起こした男に違いない。報告を聞いたパラは、ファニタの所へ行く。そしてデベロウに明日朝、キューバを去るように命令する。

 

 翌朝、出発の準備をするデベロウにファニタの弟がフィルムを隠したカミソリの替え刃を渡す。またファニタも飛行機で読むようにと彼女の手帳を渡した。そのこ頃、革命軍の基地ではパラがメンドーサ夫婦を拷問し、ファニタが組織の長であることを聞きだしていた。

 

 ファニタの家に急行したパラの部隊は、カミソリの刃を発見し、空港の検査係に電話を入れる。飛行機に乗る前にデベロウを拘束するのだ。地下組織の長であるファニタも拷問を受けることになるだろう。そのためパラはこの場で射殺。彼女を辱めないための、この男なりの愛情であった。一方、空港で検査を受けたデベロウから何も発見できない。ようやく飛行機に乗ったデベロウは、もはやファニタが無事であることはない、と悟っていた。彼女から渡された手帳を開いたデベロウは、手帳の表紙にフィルムが隠してあることに気がついた。

 

 デベロウは勝手にキューバに行ったことで、諮問会に呼び出され本国に召還されることになった。帰るまでの間、マイクがクセノフと引き合わせる。クセノフは、フランスに報告した情報はトパーズを通じてソ連に筒抜けになることを教える。クセノフがコンタクトしていたトパーズの窓口は、ジャルエ。デベロウも知っている男だ。

 

 フランスに戻ったデベロウは、友人を集めて諮問会でどう答えるか相談する。例のジャネルも出席していいる。トパーズの名前を出してジャルエの反応を試してみるが、ジャルエはクセノフは1年前に死んでいるおり亡命したのは逆スパイだ、と言い出す。 だがこれは苦し紛れの発言でしかなかった。

 

 トパーズに追及の手が伸びてきた。焦ったジャルエはトパーズのボスのジャックに相談に行く。ジャックは客があるからと、ジャルエを追い返すが、入れ替わりに来た客とはデベロウの妻のニコールであった。

 

 デベロウは記者の娘婿にジャルエの取材に行かせ、クセノフ死亡説の矛盾を指摘させる。追い詰められたジャルエは、トパーズに応援を呼んだ。しかし、やってきた二人組は邪魔となったジャルエを始末しに来た殺し屋であった。
 
 娘婿からの電話でデベロウが駆け付けると、既にジャルエは殺されていた。逃げ出してきた娘婿から殺し屋同士で伝えていた電話番号を聞くことができた。デベロウと共にその番号を聞いたニコールは青ざめる。デベロウ夫婦の友人であるジャックの番号であった。
 
 
 
 アメリカとフランスの会議の席、ジャックは一人席を外される。トパーズのボスであることがバレたのだ。覚悟を決めたジャックは自らケリをつける。
 
 知らずに見たらヒッチコックの作品だとは分からないだろう。よってファンからも不評を浴びる始末。なぜキューバ空港での検査の様子を映さなかったのか。ラストももっとサスペンスを盛り上げる演出もできたであろう。ヒッチコックが何を見せたかったのか、疑問が残る作品。
☆☆・・・人生の1ページ、これも経験

 

おはようフェルプス君。彼はウォルター・タウンゼンド、我が国の情報官だが、敵のスパイだと判明した。そこで彼にニセの情報をつかませ敵国を混乱に陥れようとしたが、タウンゼンドの連絡員ジョージ・シンプソンがニセ情報に気づきタウンゼンドが裏切ったと報告した。敵上層部は二人の確執を考慮した上で、情報の真偽を調査するために腕利き情報官ステファン・ミクロスを派遣。今回の任務はステファンにニセ情報を信じさせることだ。

 

ステファンは冷徹で残忍な男だ。

弱点もなく完璧、敵はただ一人、彼自身だ。

こういう男は難しいパズルほど乗ってくる。

パズルのカギは、絵とマッチの二つ。

一度しか見せないが、彼の記憶力は写真並み。

ステファンはシンプソンの顔を知らず、そこを利用する。

仏像の中の密書にはローランの写真を仕込む。

ただしステファンが仏像を画廊に引き取りに来るまでしか時間はない。

ローランはステファンと同じライターを用意し、準備は完了だ。

 

まずシナモンが客に扮して画廊に入る。

続いてジムがガスの検査員として画廊に入り、店主にガス漏れを知らせる。

そして漏れている個所を調べるとの口実で、奥の事務所にも入っていった。

店主に見えないように持ち込んだカプセルを開いてガスを放出。

店主もガス臭さを感じ、ジムの言うように事務所を閉鎖した。

 

タウンゼントの留守に部屋に忍び込んだローランは、電話に盗聴器を仕掛け、更に隠し金庫のナンバーの割り出しにかかった。

 

画廊では、シナモンが店主に絵の値段を確認している。

そこにガス漏れの修理工としてバーニーとウィリーが画廊に来た。

二人は事務所に籠り壁を抜く。

そしてバーニーが隣の売り場の展示台の下に潜り込んだ。

展示台には仏像が乗せられている。

バーニーは、展示台の下から床板を外して仏像の中に仕込んである通信用の筒を抜き出した。

筒を受け取ったウィリーは、中にあったシンプソンの写真をローランの写真と入れ替える。

そして道具を片付ける振りをして車に戻り、ステファンと部下のビンセントが到着したことをバーニーにトランシーバーで知らせた。

筒を戻して展示台を元に戻すバーニー。

ステファンは仏像の引き取り証を店主に見せて、展示ケースから取り出させ梱包させる。

バーニーが展示台の床を直すのと、店主が仏像を取り上げるのとほぼ同時であり、仏像への細工は間一髪、成功する。

 

シンプソン・ガラス工房を訪ねたローランは、カケスと白鳥のガラス細工を店主のシンプソンに注文する。

するとシンプソンは店を閉めて奥の事務所にローランを案内した。

カケスと白鳥の注文は、ステファンの合言葉なのだ。

ステファンに扮したローランは、きつい口調でシンプソンにタウンゼントが裏切ったという情報の真偽を尋ねた。

シンプソンは、情報は本当だがその証拠はウィロビーなる人物に預けてある、と釈明した。

すぐに呼べ、とローランは命令する。

 

一方、本物のステファンは手に入れた仏像から通信用の筒を取り出し、中の文書を確認する。

そこにはシンプソンとしてローランの写真と暗号表が入っていた。

内容を確認すると、タウンゼントに命じて車をシンプソン・ガラス工房に向けて走らせた。

 

電話で呼び出したウィロビーが到着するまでの間、ブランデーをあおりシンプソンは落ち着かない様子だ。

どうやらステファンに扮したローランを疑っているようだ。

ようやくウィロビーが来た。

シンプソンはウィロビーに、証拠を示すように要求した。

そこに掛かって来た一本の電話。

ジムが陶器の業者を名乗ってローランを呼び出し、間もなくステファンが到着することを告げる。

電話を切ったローランはシンプソンに、既に身分はバレておりこの店はアメリカのスパイに監視されている、と注意し、部下に安全な場所に連れていかせる、と告げる。

店の扉を開けると部下役のジムがいた。

ジムはシンプソンとウィロビーを連れて廊下を進み、丁度到着したステファンとすれ違った。

こうしてシンプソンの店に残ったローランは、次はシンプソンを演じることに成功する。

 

シンプソンの店に入ったステファンは、応対したローランにカケスと白鳥のガラス細工を注文する。

ステファンの身分を示す合言葉だ。

続いてタウンゼントが裏切ったという情報は本当か、と詰問するステファン。

ローランは落ち着かない様子で確実な証拠がある、と主張するがステファンは信じていない。

個人的な感情は禁物、と凄みを効かせてその場を去る。

 

次にステファンはビンセントと共にタウンゼントの部屋に来た。

タウンゼントが不在のためカギを破って入ったステファンは、流石一流のスパイ、立ちどころに隠し金庫を見つけるとビンセントに開けさせる。

出て来たのは現金と証券取引証や税金の還付証。

だが金庫の奥には更に秘密の隠し場所があり、そこにはタウンゼントの過去の写真があった。

中にはステファンとの一枚もある。

この写真がアメリカに渡ればステファンの身分もバレてしまう。

また事前にローランが仕込んだシナモンの写真もあった。

ローランが電話で仕掛けた盗聴器でステファンの動きを聞き取っていたジムは、そのタイミングでシナモンに電話を掛けさせる。

受話器を取ったステファンの声を聴いたシナモンは、すぐさま電話を切った。

そして暖炉に証券取引証の燃えカスを丁寧に置いた。

 

シナモンの写真の背景に映っていた建物を特定したステファンはタウンエントと共にその建物に行く。

そしてシナモンの部屋を見つけるとすぐさま侵入してしまう。

暖炉には証券取引証の燃えカス、壁には画廊から買った絵、コンパクトの中には隠された鍵が二つ、そして使いさしの紙マッチがある。

いかにも意味ありげな鍵に着目したステファンは、その鍵の型を粘土で取る。

そして燃えカスの証券取引証に記載されている電話番号に電話を入れた。

出たのは証券会社を名乗るバーニー。

国税局の役人をかたり、そちらでシナモンの証券を預かっているのか、と確認を取ろうとするステファンにバーニーは顧客情報は電話では答えられないので身分証を持って店に来るように指示する。

そこでステファンはシンプソンに国税局の役人の身分証を手に入れるように指示する電話を入れた。

もちろん電話を受けたのはシンプソンの店で待ち受けていたローランである。

いよいよタウンゼントとステファンを罠に嵌めるのだ。

 

部屋に戻ったタウンゼントを迎えたのはシンプソンである。

シンプソンは裏切ったタウンゼントのせいでアメリカに目を付けられてしまい、ローランが扮した偽のステファンの計らいによって自国に帰ると信じている。

タウンゼントに別れの挨拶に来た、と告げたシンプソンは、新しい連絡先と暗号を空港のロッカーに入れてあるので、4時半に取りに行くように指示する。

そしてロッカーのカギを渡してタウンゼントの部屋を後にした。

 

ステファンが国税局の身分証を受け取りにローランの待つシンプソンの店に来た。

ローランが用意した書類を確認するステファン。

その隙にローランはステファンの上着のポケットのライターを用意していたニセのライターと入れ替えた。

書類を手に店を出ようとしたステファンに、ローランは話を持ち掛けた。

パイプに火を付けようとライターを取り出したステファンだが、ローランがすり替えたニセのライターはガス切れで火が付かない。

そこでローランは紙マッチをステファンに渡した。

紙マッチでパイプに火をつけたステファンは、帰り際に用心深く紙マッチを持ち帰った。

 

国税局の身分でバーニーの証券会社を訪れたステファンは、シナモンが預けていた20万ドルの株券を小切手にして持ち出したことを知る。

こんな大金をどうするつもりなのか。

 

盗聴でタウンゼントがシャワー室に入ったことを確認したジムは、バーニーにタウンゼントの部屋に侵入させた。

バーニーは、タウンゼントのシャツの襟に盗聴器を仕掛け、更に腕時計を4時35分から4時に巻き戻しておく。

 

シナモンの動きはタウンゼントが追っていた。

空港に来たシナモンは、隠していたカギでロッカーに荷物を入れた。

その様子を見ていたタウンゼントがステファンに電話で報告。

報告を受けたステファンは空港につくと型から作った合鍵でロッカーを開けて中のカバンからシナモンの旅券とパスポートを見つける。

更にもう一つの合鍵で開けたロッカーからはタウンゼントの旅券とパスポートが出てきた。

タウンゼントは20万ドルを持った女と逃亡を図ろうとしている。

便はリオデジャネイロ行き午後5時発だ。

張り込んでいるとシナモンが来て、続いてタウンゼントが来た。

物陰にいた警備員役のウィリーがタウンゼントのシャツに仕込まれた盗聴器からの音声を伝える受信機のスィッチを入れた。

タウンゼントはシンプソンから渡された鍵でロッカーを開けようとする。

そこにステファンとビンセントが近づいた。

ステファンはタウンゼントが開けたロッカーから旅券とパスポートを取り上げ、ビンセントはシナモンに銃口を向け制止する。

当然、タウンゼントには何のことか分からない。

だがステファンにとっては裏切ったスパイの逃亡の現場を押さえた瞬間だ。

シナモンがビンセントに通してくれ、と大きな声で要求したタイミンングで警備員のウィリーがやってきた。

咄嗟にステファンとビンセントは、タウンゼントの腕を取り去っていく。

3人はタウンゼントの部屋に戻って行った。

 

タウンゼントの部屋で証拠隠滅を図るステファンとビンセント。

タウンゼントは、自分に掛かった疑いを晴らそうとしている。

確かによく考えてみるとおかしい。

タウンゼントの部屋にシンプソンが来た時刻には、ステファンはシンプソンの店でローランと会っている。

タウンゼントとステファンの時間が一致しない?

確認するとタウンゼントの時計は30分遅れており、彼は4時半に空港に来たつもりだが、実際の時間は5時。

まるでステファンのいる時間に空港に来るように仕向けられたようだ。

さらにステファンがシンプソンの店から持ち帰った紙マッチは、左側から使用されている。

この紙マッチはシナモンの部屋で見た紙マッチと一緒ではないのか。

シンプソンが怪しい。

ことの初めは、シンプソンがタウンゼントの情報をニセだと伝えてきたことだ。

仏像の中の暗号表を基に改めて情報を確認するとタウンゼントの暗号と異なっている。

仏像の中の暗号表がすり替えられていたならば、タウンゼントの暗号と異なって当然だが、シンプソンには手が出せないはず。

そこでステファンが気付いたのはシナモンの部屋の絵だ。

そう、あの絵は仏像を受け取った画廊にあった絵だ。

画廊で仏像の中身がすり替えられたのだ。

 

 

 

画廊に戻ったステファン達は警備用の映像からシナモンを確認した。更にガス修理工のバーニーとウィリーを見たステファンは、二人は証券会社の男と空港の警備員と同じ顔であることに気づく。

事務所の壁にはバーニーが開けた穴も残っている。

全てはタウンゼントの情報が、ニセであると思わせる仕掛けだった!

ニセであると思わせようとするということは、情報はホンモノ。

ステファンはニセの情報をホンモノとして本国に送ることにした。

 

ローラン扮するステファンの時の強面ぶりと、シンプソンの時の小心者ぶりのギャップが見事。

それにしてもステファンはなぜ、タウンゼントをシンプソンンの店にいるローランと会わせなかったのか。

タウンゼントがローランと会えば、シンプソンンでないことはすぐに判明したはずだが・・・。

 

☆☆☆・・・損はない

 

ジムとローランが敵国の軍事建物の中庭に入った。

軍事建物の中ではシナモンが金庫室に入り機密書類をカメラに収めている。

だが開けた窓から侵入したハトによって警報が鳴りだした。

シナモンはカメラを窓から投げ捨てジムに渡すが、警報によって駆け寄ってきた警備兵に捕まってしまう。

 

ジムを囲むローラン、バーニー、ウィリーの3人。

覚悟の上とはいえ、拘束されたシナモンを助けなければならない。

ジムは作戦を練ることにする。

 

シナモンの身柄を預かるのはストロム大佐だ。

 

ジムが立てた作戦は、敵国スパイのクルツとの人實交換であった。

クルツは昨年逮捕した大物スパイである。

バーニーは車いすを人が隠れるように改造し、明朝には完成させる予定だ。

刑務所からクルツを逃がせば、ジム達も西側陣営に追われることになるだろう。

また、引き渡しまでにクルツから彼が西側に作った組織の情報を聞き出しておかなければならない。

作戦の猶予はシナモンが精神的に追い詰められ、自白するまでだ。

 

秘密裏に脈拍が測定できる椅子にシナモンを座らせ、尋問を始めるストロム大佐。

金でも買収できず、拷問も恐れないシナモンだが、身動きのできない独房に入れられると聞いて反応を示した。

シナモンは、閉所恐怖症なのだ。

 

まず弁護士に扮したジムがストロム大佐に面会して、シナモンの解放に100万ドル出す、と持ちかける。

断るオトロム大佐。

ジムは200万ドルに吊り上げるが、ストロム大佐は相手にしない。

その間、ジムはライターに隠したカメラで大佐の部屋の写真を撮る。

そしてシナモンとクルツの交換を持ちかけた。

時は明日の早朝、場所は改めて連絡する。

これにはストロム大佐も乗ってきた。

しかし、それだけシナモンが重要人物、ということにもなる。

 

車いすのローランがクルツに面会に来た。

ローランの肩書は、母国の総領事。

独房に入ったローランは、車いすからクルツの身代わりとなる人形を取り出し、空気を入れて膨らませた。

そして開いたスペースにクルツを入れ、刑務所から出て行った。

 

閉じ込められたシナモンは、閉所恐怖症であることから吊天井を下げられて恐怖を味らわされる。

追い詰められたシナモンは、通気口を伝って脱出しようとする。

だが通気口の前後を塞がれて更に狭い空間に閉じ込められる。

正気を失ったシナモンは、ついに気絶してしまう。

 

倉庫にクルツを連れ出してきたローランは、国境を超えるためクルツを箱詰めにしてしまう。

これでクルツは音でしか外の状況を知るすべはない。

そしてあたかもトラックの荷台に乗せて走っているようにエンジン音を再生し、振動を与える。

これでクルツはトラックで運ばれているつもりになってしまった。

 

恐怖症と薬のせいで錯乱したシナモンは、ストロフ大佐の尋問にリーダーのジムの名前を答えてしまう。

だが何とか自分の名前と組織の名称を答えるのを拒んだ。

しかし、既に限界。

シナモンが口を割るのも時間の問題だろう。

 

クルツを詰めた箱がジム扮するガイスト大佐の部屋に運び込まれた。

部屋はジムが撮影したソトロフ大佐の部屋と同じにしてある。

これでクルツは東側に逃げ出せた、と勘違いするだろう。

ジムは、クルツに西側で造った組織の報告を求めるが、クルツはストロフ大佐にしか話さない、と拒絶する。

そこでジムはストロフ大佐が実はに西側のスパイで逮捕され、先週自殺した、と告げて新聞の死亡記事を見せる。

そして再びローランが総領事として現れ、クルツを売ったのもストロフ大佐だったのだ、とダメ押しをする。

さらにこのままだと君に反逆罪の疑いがかかる、とジムが被せてくる。

ついにクルツは西側での活動を白状してしまうのだ。

 

一方、ストロム大佐は気絶したシナモンから情報を聞きたすため、更に強い薬を投与することにする。

 

必要な情報をクルツから聞き出したジムは、タネ明かしをして、これからスパイ交換を行うことを告げる。

西側での活動をしゃべったことがバレたら殺される、と怯えるクルツにジムは、黙っていれば大丈夫だ、と諭す。

 

クルツを脱獄させた証拠写真を持ったジムが、ストロム大佐に会いに来た。

シナモンとクルツの交換場所はヘリグ・ストラッサ。

時間は1時間後。

来るのはスパイを連れたジムとストロフ大佐のみだ。

 

 

 

ヘリグ・ストラッサの中間地点。

西側でも東側でもない場所で向かい合うクルツを連れたジムとシナモンを連れたストロフ大佐。

人質交換が行われジムはシナモンにコートを掛ける。

互にそれぞれの陣営に戻ろうとした時、ストロフ大佐はマシンガンを取り出しジムとシナモンに銃弾を浴びせて走り去る。

だがジムとシナモンのコートは防弾仕様。

警察が1年かかっても聞き出せなかった情報をクルツから聞きだし、シナモンを無事回収して作戦は終了した。

 

シナモンとの交換の材料として、東側のスパイを脱獄させるという荒業に出るIMF。

見どころは箱詰めにしたクルツをあたかもトラックで運んでいるように思わせる演出である。

「列車偽装作戦」の応用だが、クルツが押し込められた木箱に4人もの大人が寄ってたかって偽装工作をする様はユーモラスでもある。

 

☆☆☆・・・損はない

 

孤島で繰り広げられる黄金バットと恐竜の死闘。

シルバーバトンで尻尾を着られた恐竜は、戦意を失い逃げて行く。

その時、黄金バットは落ちていてマリーのブローチに気が付いた。

やはりマリーはこの島に来ていたのだ。

そこにマゾの円盤がやってきたため、黄金バットは木陰に身を隠した。

円盤から出て来たマゾは、この島で黄金バットと決着をるけるつもりのようだ。

黄金バットをおびき出すために、マリーをこの島にさらってきたマゾ。

ここは前世紀の島、恐竜がウジャウジャいる。

海流と気温の関係で大昔のままの環境に加えて、幾度もの水爆実験で恐竜の繁殖が進んだ島なのだ。

 

マリーを捕えてある洞窟にマゾが来た。

マゾ一味はここで黄金バットを待ち伏せするつもりである。

狙い通り黄金バットが現れた。

マリ-の見張り役のベビーがレーザーガンを撃つが、黄金バットには効かない。

そこでベビーは、マリーを恐竜の森に突き落とした。

マリーが落ちた先には、肉食恐竜ティラノザウルスがいる。

 

ティラノザウルスに襲われるマリー。

あわや踏み潰されるか!

その時に黄金バットが助けに来た。

だが黄金バットが恐竜と闘っている隙に、ベビーがまたしてもマリーをさらっていく。

 

一方、ヤマトネ博士達もスーパーカーでこの島に到着していた。

マリーのブローチからは特殊な放射能が出ており、探知機の役目を果たすのだ。

ヤマトネ博士とタケル、ダレオの3人は、いきなり怪鳥に追い立てられ、森に逃げ込む。

この島ではどんな恐竜がいるのか分かったものではない。

 

ヤマトネ博士の到着はナゾーとマゾも察知していた。

しかし、狙いは黄金バット。

マゾはマリーを使って、黄金バットを硫黄の谷に誘い込む。

 

硫黄の谷では、決まった時刻に硫黄が吹き出す。

生物が硫黄を吸うと、死んで骨しか残らない。

岩に縛り付けられたマリーを助けに黄金バットが来たとき、丁度硫黄が吹き出してきた。

さすがの黄金バットも硫黄のガスには弱かった。

苦しみながらもマリーを助けて谷を登ると、そこは恐竜の森。

怪鳥、四足恐竜と次々と現れる恐竜と闘う黄金バット。

そこに、ダレオの悲鳴が聞こえてきた。

 

 

 

ヤマトネ博士達の前で恐竜同士が争っている。

勝ち残ったティラノザウルスがヤマトネ博士達に襲い掛かる瞬間、黄金バットが現れた。

その時、島に雪が降り出した。

急激に温度が下がる島。

このままでは絶対温度まで下がるだろう。

ナゾータワーは逃げ出し、恐竜たちも見る見る凍って行く。

黄金のこうもりによってスーパーカーに辿り着いたヤマトネ博士達も島を後にした。

前世紀の島は、海流の変化によって氷河期に入ったのだった。

 

☆☆☆・・・損はない

 

シーゴブリン号は地球防衛軍の最新型潜水艦だ。

その中には6基の原子炉が積まれており、200年間燃料を補給せずに潜っていることができる。

新型の魚雷、自動追尾ミサイル、超音波砲と最新の兵器のかたまりを、ナゾーはマゾに奪って来い、と命じたのだ。

マゾは特別な能力を持つ3人に、それぞれの任務を命じている。

デメは原子力潜水艦の中を見る、ハナはデメとミミを連れていく、ミミは3キロ先の音を聞きデメとハナを守る役だ。

3人は次々と海に飛び込んだ。

 

3人は人食いフカに追いかけられながらもシーゴブリン号に発信機を付けた。

これでシ-ゴブリン号がどこに行くか、ナゾータワーで探知することができる。

次は怪獣ゲゲラの出番だ。

 

シーゴブリン号のテスト航海にはヤマトネ博士達も乗っていた。

キレイな海の様子にタケルとマリーは、海中遊泳に出ることにする。

アクアラングを背負い海中に出た二人にゲゲラが襲い掛かってきた。

マリーを逃すことに成功する

だが、タケルはゲゲラに食べられてしまいそうだ。

その様子をデメ達3人が見ていた。

3人は、シーゴブリン号にヤマトネ博士が乗っていることをマゾに報告した。

 

タケルが逃れた小島にはマリーもいた。

しかし、ゲゲラが後を追ってやって来た。

二人は洞窟に逃げ込むが、ゲゲラは洞窟の入り口を壊して中に入ろうとする。

洞窟の奥に進むタケルとマリー。

すると前から大海蛇が出て来たではないか。

追い詰められた二人は、洞窟から出たところで崖から落ちてしまう。

そこに現れたのが黄金バットだ。

二人を拾い上げると、黄金バットは大海蛇を叩きのめす。

たまらず大海蛇は洞窟へと戻っていく。

 

タケルとマリーは黄金バットが大海蛇と闘っている間に、その場から逃げようとする。

だがマゾが待ち構えていた。

デメ、ハナ、ミミとともにタケルとマリーを囲むマゾ。

その時、デメとハナとミミが誰かが近づいてくる気配を判じた。

言うまでもなく黄金バットである。

マゾもゲゲラを呼び出し対抗する。

黄金バットとゲゲラの死闘が始まった。

 

 

 

シッポを黄金バットに叩きつけるもゲゲラは、シルバーバトンを背中に突き立てられた。

足場が崩れ海に落ちたゲゲラに、フカの大群が襲ってきた。

さすがのゲゲラも手負いの状態ではフカの大群に敵わない。

旗色悪し、と逃げ出したマゾだが、シーゴブリン号に仕掛けたはずの発信機を置いてきてはもったいないから、とデメ達3人が持ち帰って来ていたことにを知り、地団太を踏むしかなかった。

 

☆☆☆・・・損はない

(春陽文庫「覆面の佳人ー或は「女妖」-」より)

 

 パリの春街で起きた殺人事件。暮れの12月16日の夜の10時半、巡回の鷲塚警官の4・5軒先の横丁から走り出てきたのは黒い中折れ帽の男装だ。その横丁から響いてきたのが「人殺し!」の叫び声。声の主は売春宿の主の安藤婆さん。婆さんの招きで2階に上ると、気を失ったた上流紳士とナイフで心臓を一突きされた女の死体があった。死んだ女は満璃、婆さんの息子の牛松が2ヶ月ほど前に連れてきたのだという。満璃は近々、パリ一番の金持ちと結婚する、と吹聴してたらしい。気絶していた男は、蛭田建治の旧知の成瀬珊瑚子爵であった。

 

 鬼と恐れられる蛭田検事がいう成瀬子爵とは、パリの伊達男であり大富豪の娘・春日花子と結婚する人物である。満璃の胸のナイフにはS・MからH・Kに贈る旨の刻印があった。成瀬は牛松から女の呼び出しの手紙を渡され、ここに来たときには女は既に死んでいた、と証言する。成瀬を警察に送るため、馬車に乗せたところ、いきなり馬車が走り出して成瀬を連れ去ってしまう。鷲塚警官は、その馭車が先ほどの中折れ帽の男装女子であることに気づいた。

 

 身元不明の死体として死体陳列所に置かれた満璃を見に来た人々を監視する蛭田。彼が気を留めたのは、ダイヤの指輪をはめたベールの女だ。蛭田はその後をつける。しかし、蛭田が離れた後も死体陳列所では珍事が起きていた。満璃を見に来ていた一人の女が気を失い、老紳士に介抱されて陳列所を出て行ったのだ。老紳士は、名越伯爵と名乗り、殺人容疑のかかった親友の成瀬を救うつもりだ、という。突然、女は名越を振り払って貸し馬車で去っていく。だが、その馬車をつける美女が操るもう一台の馬車があった。

 

 一方、ベールの女を尾行する蛭田は、もう一人の男が彼と同じように尾行しているのに気づく。その男は公園に差し掛かると、ベールの女に何か紙切れを握らせて走り去ってしまった。思わず蛭田は、ベールの女・花子に声をかけた。花子はかつて蛭田が成瀬と恋を争った対象であり、最近は蛭田を避けている。しかし、公務とあっては花子も逃げるわけにもいかず、蛭田は花子に渡された紙切れを確認することができた。そこには成瀬から、暫く身を隠す、と伝言が記されていた。

 

 パリの裏街に由良子という貧しい裁縫師が住んでいる。この女こそ、満璃の死体を見て気を失った女である。名越を振り切ってアアパートに

戻った由良子は、女優・彩小路浪子の訪問を受ける。浪子は由良子を住み込みの裁縫師として雇いたいと申し出る。その時、浪子は壁に掛かる女の肖像画を目に止めた。美しい女の肖像画だ。しかし、由良子はその絵については多くを語りたくないようであった。

 

 由良子の部屋を出た浪子は、宮園ホテルに名越を訪ねる。浪子こそ由良子の馬車を尾行した美女であり、名越こそ成瀬の変装であった。浪子はこの事件にはある遺産相続の問題が絡んでおり、満璃がその相続人だという。そして花子に贈った短刀がなぜ殺人に使われていたのか、花子に確認するため浪子の家で夜会を開くので、そこに呼び出そうと提案する。夜会には成瀬も名越として出席し、折を見て花子から聞き出すのだ。

 

 蛭田は牛松の情婦の兼の部屋に行く。部屋を調べているとき、人の気配がしたため古時計に身を隠した。部屋に入ってきた女は、馬車で成瀬を奪っていった女だ。女は蛭田が時計に隠れているのを知ると、鍵を下ろして蛭田を閉じ込め遅れて戻ってきた兼を連れて逃亡する。

 

 満璃の身元は庄司と言う船乗りの申し出によって判明する。満璃の本名は白根星子といい、富豪と結婚するため16年ぶりにメルボルンからパリに来たのだ。星子は2・3日マルセイユで泊まっていたが、パリから来た紳士について出て行った。そして星子は自分が安藤婆さんの娘であることも庄司に継げていた。

 

 安藤婆さんに一杯食わされたことを知った蛭田が、婆さんの処に急行すると、すでに撲殺された後であった。蛭田はその現場でカフスボタンを拾う。犯人は牛松か、それともカフスボタンの持ち主か?

 

 浪子の邸宅で開かれた夜会。浪子の横には着飾った由良子がいる。客として春日龍三とその娘・花子が到着した。由良子を紹介された龍三は彼女の面影に何かを見た様子だ。浪子は名越の姿を見つけると、花子に紹介した。名越は花子と二人きりになり、自分は成瀬の友人であり彼を探している、と打ち明ける。成瀬の無実を証明するには凶器となった短刀が重要になる、と告げてその在り処を質す。すると花子は短刀を父の龍三に渡した、と言うではないか。その龍三に白根弁造と名乗る人物が近づいた。白根は赤茶けた書類を見せる。更に龍三の昔の妻がパリで満璃という名の女として殺された、と告げる。そして満璃との離婚が成立していない以上、花子は私生児となり龍三と満璃の間に生まれた女の子が正統な跡取りとなるのだ、と言い放つ。その時、急に明かりが消え、何者かが龍三の手に短刀を握らせた。再び灯りがついた時、彼の足元には白根の死体が転がっていた。混乱する現場に蛭田が飛び込んできた。蛭田は牛松が浪子邸に逃げ込んだので、追ってきたのだった。事件に遭遇した蛭田が捜査を始める時には、春子と成瀬の姿は消えていた。

 

 白根のポケットからは例の書類が消えており、結局、龍三の事件への関与は不明のまま、その夜を迎える。自分の部屋に戻った由良子が胸の中から取り出したのは、例の書類である。書類を手に、彼女は母親の復讐を誓うのであった。

 

 隣の浪子の部屋では衣装戸棚から牛松が出てきた。警察に追われた牛松は、逃げ場を失い浪子を頼って来ていたのだ。浪子が牛松に逃亡資金を与える約束をした時、隣の部屋で由良子の悲鳴が聞こえた。そして、由良子を担いで逃げていく人影が庭に見える。後を追った浪子は牛松を探していた蛭田と出くわす。浪子から由良子誘拐を聞いた蛭田は、由良子の部屋に入ると例の肖像画に目を止めた。肖像画の人物は、売春宿で殺された満璃ではないか!

 

 パリ郊外の砂村という別荘地。そこに最近移り住んできたのはロシア貴族を自称する千家篤麿。千家は黒人に扮した下男を使い、また大場仙吉に河内兵部の子孫を調べさせていた。河内は100年前に死んだ富豪あり、満璃はその末っ子の曾孫にあたる。これまでの事件は、河内の財産を狙った奴の仕業なのであった。その千家の家に春子が幽閉されていた。花子を浪子邸より誘拐してきた千家なる男、一体何者なのか?


パリの掃き溜めでは、牛松とお兼がアメリカへの逃亡を企んでいた。追及を恐れた牛松は、お兼を安藤婆さん殺しの犯人に仕立てようとするが、お兼の父親の庄司に阻止される。

 

 物語の舞台はパリから70里離れたシャトワールという小村に移る。そこで浪子と千家がそれぞれ河内の子孫を調査している。浪子が河内の戸籍を調べると、一足先に当該部分が切り取られていた。そして河内の子孫であるお利枝婆さんの殺害事件に巻き込まれる。お利枝婆さんは、安藤婆さんの姉であり、孫の小夏が残されていた。

 次々と浪子の周りで起きる怪事件。その浪子自身も河内の子孫なのであった。

 

 

 

由良子は浪子により救出され、実の父、龍三との再会を果たす。だが互いに親子を名乗る間もなく龍三は殺されてしまう。そして庭にはまたもカフスボタンが落ちていた。庄司に助けられたお兼も殺される。

龍三、お利枝婆さん、そして自分の双子の姉・お兼を殺したのは由良子であった。そして千家こそ蛭田であった。蛭田が満璃を殺し、白根が安藤婆さんを殺し、白根を由良子が殺した。全ては河内の財産を狙った者共の饗宴であった。

 

 新聞小説らしく、ページをめくる手を止めさせない。しかし、人間関係が複雑で整理するのに骨が折れる。次々と人が死んでいくが、犯人が3人もいると動機が分かりにくくなってしまう。黒幕の意外性は十分だが、無理やり感は否めない。

 

☆☆☆・・・損はない

 

009、006、007が003の手料理を頂こうとした時、隣室からギルモア博士の話し声が聞こえてきた。

テレビ電話の相手のヨゼフ教授は、王の危機を告げると画面の向こうで刺し殺されてしまう。

写った犯人の右腕にはヘビの刺青があるではないか。

ヨゼフ教授は優秀なガラリア国の科学者であり、ギルモア博士の大学の同窓である。

009達はガラリア国に飛ぶことにする。

 

一行はバレエ公演団に紛れてガラリア国に入ることにする。

003はバレリーナ、009は照明係、006は小道具係とまで決めたところでガラリア国上空に達したため親衛隊が乗客の確認に来た。

009達は先ほど決めた役割を告げる。

007が仕事を問われたが、彼は咄嗟にバレーナだと答える。

 

ホテルに到着するが周りは親衛隊に囲まれ軟禁状態だ。

それでも009はヨゼフ教授の家に行くことにする。

そこに親衛隊がオネット隊長を連れてきた。

オネット隊長は007に関心を持ち、この場で踊るように命令する。

やけくそで阿波踊りを披露する007であった。

 

踊りながら007はオネット隊長の手を取った。

袖がまくれて見えたのはヘビの刺青。

 

その頃、ホテルを出た009は親衛隊に見つかり追われることになる。

ジープを奪って親衛隊をまいた009はヨゼフ教授の元へ急ぐ。

 

不審者が現れたことでオネット隊長は、明日の王暗殺計画に支障がでないか心配している。

そして王暗殺の容疑をバレエ団にかけるよう側近に指示している。

この企みをネズミに化けた007が聞いていた。

 

バレエ団の開幕にガラリア国王がやってきた。

貴賓席に座った国王をオーケストラの中のバイオリン奏者が狙う。

国王のボディガードを倒して入れ替わった007が、国王に席を外すように持ち帰るが緞帳があがったため席を立とうとしない。

舞台上の003は、バイオリン奏者が怪しいと睨んだ。

バイオリンの先から銃口が飛び出し国王に向けて発射しされた。

間一髪、007が国王を抱え上げ、003は暗殺者に飛び掛かりバイオリンを破壊した。

009が003を吊り上げ脱出に成功。

007は大鷲に化け、003、009、国王を運んでいく。

オネット隊長はミサイル攻撃を仕掛けようするが、発射直前にミサイルが火炎に包まれ爆発する。

006の活躍だ。

 

ギルモア博士の潜水艦に乗り込んだ009達だが、ガラリア軍に囲まれてしまう。

駆逐艦、空母、戦艦と全軍の出動だ。

ギルモア博士はオネットの裏切りを訴えるヨゼフ教授のテレビ電話の画像を国王に見せた。

ヨゼフ教授は強盗に殺された、と聞かされていた国王は、犯人のヘビの刺青を見ても役者を使ったデッチ上げだと信用しない。

なにせ国王は子供のころからオネットを育ててきたのだ。

爆雷や魚雷がギルモ博士の潜水艦を襲ってきた。

 

 

 

親衛隊員に成りすました006のマイクが、オネットの国王暗殺の命令を拾った。

それを聞いた国王は、009達に反撃を許す。

親衛隊の司令部に入り込んだ007が、オネットに銃を突きつけ攻撃中止の命令を出させる。

オネット隊長の反乱は阻止された。

 

☆☆☆・・・損はない