悪魔は夜歩く |  へんくつマッキーの日向ぼっこ

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 偏屈オヤジが映画・小説・マンガ等について、
 独断と偏見に満ちた戯言を綴っていきます。
 暇つぶしになれば幸いです。

 

夜のビル街、鉄道の高架下。

夜回り中の二人の警官の前に女の子が泣きながら飛び出してきた。

ママが、ママが、と泣く少女。

高架下を抜けると壊れた車と気が触れたように叫ぶ女がいた。

 

とあるビル。

警備員が各部屋を見回っていると大きな影が動いた。

驚きのあまり階段を転げ落ちてしまうが、見るとシャッターが破られて大きな穴が開いていた。

 

倉庫街。

地響きのような足音が響く。

その音に眠りから覚めた乞食が迫る影に石を投げるが、恐怖のあまり気を失ってしまった。

 

ビルの間を走るトラック。

右折したとたん運転手が悲鳴を上げた。

トラックは何かに弾き出されたように飛び上がり、道路に直撃して炎上してしまう。

そこに009の車が通りかかかる。

破壊されたトラックの座席には、牙で裂いたようなキズがあった。

 

わずか一晩で4件の事件が起きた。

ギルモア博士に、まるで怪物に襲われたようです、と話す009。

そこに001がきて4件の事件の場所を地図で示した。

怪物はその円の中にいる。

009は囮になり怪物狩りをするつもりだが、そこに一人の少女が現れ自分が囮になると言い出す。

少女は007の変身した姿であった。

 

岸壁に立つ少女に化けた007.

後ろの倉庫の陰には007や006が控えている。

大きな腕のような影が見えたが、それはクレーン車。

安心したのもつかの間、巨大な怪物が現れた。

棍棒を振り回し007に襲い掛かってくる。

助けに009が現れると、怪物は素早い身のこなしで逃げて行った。

009、007、006が追うと、怪物は一軒の屋敷に逃げ込んだ

 

屋敷の中では化学博士が嘆いていた。

開発したエネルギー集中剤が思わぬ結果を招いたのだ。

その時、009が鳴らす呼び鈴が響いた。

応対に出た博士は、怪物が逃げ込んだと言うならば調べてくれ、と言い出す。

研究室に案内されるが誰もいない。

しかし、009は博士の肩に怪物の毛が付いてることに気付いた。

怪物との関係を問い詰められた博士は、壁に消えてしまう。

009が壁に触れると手が通り抜けた。

博士は壁に見せかけた映像を抜けて車で逃げ出す。

追う009。

博士は対向車を避けるため急ハンドルを切り、壁に激突。

車をすてて廃品置き場に逃げ込んだ。

追いついた009は、怪物の居場所を問いただす。

すると博士は、怪物はここにいる、と言い小瓶の薬を飲む。

見る見る怪物に変身していく博士。

廃車を握りつぶす怪力で009の首を絞める。

一瞬、力が抜けた隙に009が投げ飛ばすと薬の効果が切れたのか、怪物は元の博士の姿に戻った。

 

博士は人間の持てる力を全て出すことのできるエネルギー集中剤を開発した。

自分で飲んでみたが、エネルギーを制御することができず怪物となっていたのだ。

ギルモア博士の前で研究の失敗と4件の犯行を悔やむ博士。

そして薬の瓶が一つなくなっていることに気付く。

009に追われて事故を起こした時、傍に止めてあったオープンカーの中に落としたのだ。

 

オープンカーの持ち主は旅客機の機長。

009達はオープンカーの止めてあった家に行き、機長が車に乗って空港に行った教えられる。

急いで空港に向かう009の車の上を28便が飛んでいく。

28便では機長が例の小瓶を栄養剤と間違えて飲んでいた。

機長は怪物と化し、操縦室で暴れ出す。

管制塔が28便の行方を追うとコースを外れ、このままでは防衛軍の演習に飛び込んでしまうことが判明。

300人が乗る28便が危ない。

009と007はジェット機で追い、009が28便に飛び乗った。

操縦室の割れた窓から28便に乗り込んだ009は怪物と戦う。

しかし、すでに28便は演習圏内に入っていた。

薬の効果が切れて怪物は機長に戻ったが、気を失っている。

009は28便を操縦し空港に戻ることにした。

だが計器類のほとんどが破壊され胴体着陸をするしかない。

009の決死の挑戦が始まった。

 

 

 

胴体着陸した28便は、勢いが止まらず空港を外れてガスタンクへ向かう。

このまま突っ込めば大惨事だ。

すると最後の一瓶を飲み怪物となった博士が、28便を正面から受け止めた。

滑りながらも怪物により28便は止まった。

力を出し切った博士も息絶えた。

人を怪物に変える薬も最後に人の役に立つことができたのだ。

 

☆☆☆・・・損はない