プルトニウム240 |  へんくつマッキーの日向ぼっこ

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 偏屈オヤジが映画・小説・マンガ等について、
 独断と偏見に満ちた戯言を綴っていきます。
 暇つぶしになれば幸いです。

 

おはよう、フェルプス君。写真の男はカール・バンダム。ヨーロッパの大物だが、事業を広げすぎ破産の危機に直面している。財政を立て直すため盗んで手に入れたプルトニウム240で水素爆弾を作り、競売で売ろうと計画している。好戦的な小国が爆弾を手に入れたら世界大戦にもなり得る。今回の任務は、プルトニウムを奪い彼をつぶすことだ。

 

入札者たちはクーラ、ウー将軍と仲間のドクター・リュー、そしてローランが扮するカスティヨ将軍だ。

バンダムの国は非核保有国であり、核の存在を知らせることはできず入札は極秘で行われる。

バーニーは油で滑るエレベーター・シャフトを登り、警報装置を避けながら爆弾にアクセスする。

その時間を稼ぐためローランとシナモンは、入札を引き延ばさなければならない。

まずはバニーが商品を売り込むふりをして、バンダム工業に入り込むところから始める。

 

特許の売り込みのため試作品を持ったバーニーが、バンダム研究棟の7階、706号室に案内された。

上昇するエレベータ―の中でバーニーは、天板を開けてエレベーターの上にあがる。

更に機械室を経て建屋の屋上に上がり、役員用エレベーターの機械室に入った。

そこからエレベターのシャフトを伝い爆弾の保管してある倉庫へ通じる通気口へと潜っていく。

 

ジム、シナモン、ウィリーの3人は、ヘルム銀行へ行き300万ドルを預けてクーラへの面会の取次ぎを依頼する。

大口の顧客の依頼に銀行側もイヤとは言えない。

銀行の紹介でクーラの元に来たジムは、300万ドルをすぐに用意できる会社の社長として名乗り、シナモンを物理学の博士という触れ込みで紹介する。

ウィリーは共同経営者だ。

何の用か、と尋ねるクーラにジムは、あなたの300万ドルと自分の300万ドルを合わせて爆弾をセリ落とそう、と持ち掛ける。

ジムの狙いは、周辺の石油産油国への影響力を持つこと。

もっともらしい理由にクーラも納得した様子だ。

 

バンダムの取り仕切る入札が始まった。

ウー将軍の要求により、入札前の現品確認が行われる。

地下の倉庫に来た入札者たち。

中にはクーラに付き添うシナモンの姿もある。

ローラン扮するカスティヨ将軍が、爆弾の中のプルトニウムの確認を要求した。

バンダムの助手が爆弾からプルトニウム入りの筒の入った容器を取り出して、放射性物質を隔離操作できるケースに入れた。

そしてケース越しに自動操作で容器からプルトニウムの筒を取り出すと、いきなりガイガーカウンターが限界まで振れた。

すごい放射能だ。

一同は納得し、入札会場の事務所に戻った。

その様子を通気口から見ていたのはバーニーだ。

 

入札者たちが去った倉庫に、通気口を走るパイプから降ろしたロープを伝いバーニーが入っていく。

爆弾の周囲にはレーザーの警報装置があり、上から降りるしか爆弾に近寄ることはできないのだ。

首尾よく爆弾に跨ったバーニーは、プルトニウム入りの筒が入った容器の交換に取り掛かる。

 

バンダムの事務所では入札が始まった。

ウー将軍の325万ドルが最高額だ。

再度の入札ではローランの450万ドルが最高だ。

3度目の入札を提案するバンダムに、ウー将軍が入札額について本国と相談するため爆弾の仕様書見たい、と言い出した。

仕様書は爆弾が収めてある倉庫にある。

バンダムの助手が仕様書を取りに行こうとするため、ローランが立ち上がった。

今、倉庫ではバーニーがプルトニウムの交換作業を行っている。

助手に倉庫に降りさせる訳にはいかない。

ローランは、すぐに3度目の入札を行うべきだ、と注文をつけるがバンダムは助手に仕様書を取りに行かせた。

 

倉庫ではバーニーがプルトニウムの容器の交換作業を終え、ロープを伝い上がっていくところであった。

しかし、ロープを固定するパイプ留めてあるボルトが外れかけて壁の一部が剥がれ落ちてきた。

登るしかないバーニーには、爆弾に落ちた剥がれた壁を処理することができない。

どうにかバーニーが通気口に隠れた時、助手が倉庫に入ってきて爆弾に降りかかった壁の一部を見つけてしまう。

そして警備室に命じて、ビルから誰一人出してはいけない、と命令するのだ。

 

倉庫からの連絡を受けてバンダムが確認に地下に降りる。

慌てた様子のバンダムに、ローランとシナモンも何が起きたのか、動揺が隠せない。

一方、通気口からエレベーターを通って屋上に出たバーニーは、取りあえず704号室に身を隠す。

爆弾からプルトニウム入りの容器を確認したバンダムは、ガイガーカウンタが何も示さないことから容器が取り換えられたことを知る。

プルトニウムは取り戻さなければならないが、金も必要だ。

バンダムは、警備員に館内を捜索させながら、入札を続行することにする。

 

事務所に戻ったバンダムは、平然と仕様書をウー将軍に渡して入札を続ける。

3度目もローランの550万ドルが最高額。

ここでウー将軍は降りた。

残ったのはローランとシナモン・クーラ組だ。

 

追い詰められたバーニーは、もう一度エレベーターシャフトに戻るがそこにも警備兵が点検に来た。

エレベーターの下のシャフトに掴まり身を隠すバーニー。

両手はしびれあわや転落という寸前、警備兵がエレベーターシャフトから出て行き、事なきを得る。

 

4度目の入札の最高額はクーラの600万ドル。

ローランは次の入札を辞退し、クーラが現金と引き換えに爆弾を手にすることになる。

 

預けた300万ドルの引き出しにジムがヘルム銀行に来た。

クーラのボディーガードのマルコも300万ドルを引き出し、ジムはマルコに自分の300万ドルを渡す。

この600万ドルが爆弾の代金だ。

ただしジムが渡した300万ドルには仕掛けがあった。

 

マルコが届けた600万ドルを受け取ったバンダムは、金庫にしまい爆弾を引き渡そうとする。

そこにシナモンがもう一度爆弾を確認したい、と言い出した。

断り切れないバンダムは、クーラとシナモンを倉庫に案内する。

事務所を出るときシナモンは隠し持ったスイッチを押した。

すると金庫の中の600万ドルが燃えだしたではないか。

ジムがマルコに渡した300万ドルに発火する仕掛けがあったのだ。

 

 

 

爆弾の倉庫に降りたシナモンはプルトニウムの確認を求めた。

渋るバンダムにクーラもプルトニウムの確認を強く迫った。

仕方なくプルトニウムが盗まれたことを白状するバンダム。

盗まれたにも関わらず入札を続けたことにクーラは、泥棒を捕まえて、プルトニウムを取り戻すまでは600万ドルを返せ、と要求する。

一行は事務所に戻るが金庫を開けると札束の燃えくずしかない。

600万ドルはどこへやった、と詰問するクーラにバンダムは答えられない。

全ては最初から仕組んだことだ、と判断したクーラはマルコに銃の引き金を引かせた。

銃声に紛れて事務所を出たシナモンは、エレベータで地階に降り警備員にバンダムが撃たれたことを教える。

警備員がバンダムの事務所に向かう隙に、シナモンはバーニーと合流しジムとウィリーの待つ車に乗り込むのであった。

 

こんなに簡単に水爆が売買されるとは驚きだ。

そもそもバンダムなる男、プルトニウムをどこから盗んできたのやら。

 

☆☆☆☆・・・推薦