元旦に、イギリスのスパークリングワインを飲みました。
Ridgeview Wine EstateのMERRET Cavendish Brut 2003です。

シャルドネ32%、ピノ・ノワール46%、ピノ・ムニエ22%
アルコール12%、残糖9.5 g/l、瓶内熟成20ヶ月。
ほんのわずかに赤みがかった淡い輝きのある金黄色、
泡は細かく持続。穏やかで上品な香りが印象的。
味わいは酸味にわずかな苦味が加わり繊細でバランスの良いブリュト。

全体にエレガントな柔らかさに特徴があり、かなり上級に位置づけられるべきものです。このようなスパークリングワインがイギリスにあることを驚きをもって認識しました。

この生産者のMERRET Bloomsbury 2002が、2005年のInternational Wine & Spirit Competitionのベスト・スパークリングワインに選ばれて、一躍イギリスのスパークリングワインが注目されたのも納得できます。

ワイナリーは、イギリスの南東のSussexにあり、1994年に設立されました。スパークリングワインしか造らず、土壌はシャンパーニュ地方と同じ石灰質、ぶどう品種もシャンパーニュと同じ3種類、造り方もシャンパーニュの規定に従っています。緯度もシャンパーニュと同じ様な所だし、まさにシャンパーニュ並のものが出来上がる要素は揃っている感じです。

ブランド名の"MERRET"について興味を持ちました。

ワイン解説でよくいわれることですが、「シャンパーニュができる30年も前(最古のシャンパンハウス設立の70年前)から既にロンドンでスパークリングワインがトラディショナル方式で造られ、楽しんで飲まれていた。」イギリス人のワインメーカーChristopher MERRETが1662年にロンドンでのスパークリングワインのことを記述しているので、彼の名前をブランド名にしたそうです。その後にBloomsbury、Cavendish、Grosvnorなどロンドンの地域名を各スタイル別に付けています。

フランスでは、ドン・ペリニオンの頃(1695年頃)スパークリングワインが始めて造られたといわれますが、それ以前にイギリスでは、圧力に耐える強いガラス瓶が造られ、また、ポルトガルとの交易でコルク栓が導入されていたことから、フランスより早い時期にスパークリングワインを造ることができたと説明されています。



元旦初詣には毎年大阪天満宮と香里園の成田山不動尊大阪別院に行っています。

大阪天満宮は学問の神様といわれる菅原道真公が祀られていますので、大勢の受験生が合格祈願の絵馬を奉納していました。私の子供達の大学受験の時もこの神様にお願いして合格させてもらっていますので、大変霊験あらたかな神社です。

今回のお参りで、私の受験講座を今年受講される方々が全員合格できますように、写真の通り絵馬に書いてお願いしてきました。

皆さん今年は絶対!呼称資格取得の年にしてください。



明けましておめでとうございます
お健やかに初春をお迎えのことと存じます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。
  2007年元旦

          久保 正和
        エコール・マッサンベ・デュ・ヴァン



平成18年の大晦日になりました。

今年6月にホームページを立ち上げてから累計5,000人以上の方に訪ねていただき有難うございました。

「講師の雑記」では、フランス旅行記があと2回位で終了ですが、これからも、ワインに関することを中心に書き続けていく積りです。

新年が皆様にとってより良い年でありますようにお祈りいたします。

写真は、夜のカルカッソンヌのシテの城壁です。



第12日目 
09:00 ホテルからあらかじめ訪問アポイントメントを取ってもらっていたDomaine Huetを訪問しました。
http://www.huet-echansonne.com/Accueil/index.html

ホテルからロワール川に沿って東に5分ほど走ったVouvrayの村の中にあります。来客が多いので朝一番の1時間のテイスティングだけの訪問でした。

この生産者は、AOC Vouvrayで有名な3つの畑Le Mont、Le Haut Lieu、Le Clos du Bourgを所有しています。

(1) Le Mont ル・モン8haは、カーヴの上にありgreen clayとSilica土壌の南向き斜面にあります。エレガントで女性的なワインを造ります。

(2) Le Haut Lieu ル・オー・リュー9haは、やや日当たりの悪い高台にあり重いbrown clay土壌にあります。柔らかなワインを造ります。

(3) Le Clos du Bourg ル・クロ・デュ・ブール6haは、石壁に囲まれた畑で教会の上方に位置し、南向きの斜面にあります。7世紀にトゥールのサン・マルタン教会の所有でした。表土が平均1mしかなく、その下の石灰質土壌に根が深く伸びています。力強いワインを造ります。

AOC Vouvrayのsecからdemi-sec、moelleux、moelleux premiere Trieの色々な畑のもの8種類を試飲させてもらいました。

この地方では、demi-secが最も普通で、ソースのついた魚や白身の肉と合わせて飲まれるそうです。

それぞれの畑のmoelleuxを飲み比べた結果、Le Montのものとどちらにするか迷いましたが2005年のClos du Bourgの”moelleux Premiere Trie”を1本買いました29.20ユーロ(約4600円)。何時頃飲むかが悩ましい問題です。できるだけ長く大事にセラーにしまっておきます。

Premiere Trieとは一番摘みのもので、moelleuxの中で一つ上級です。残糖も普通のmoelleuxより多いようです。飲み頃温度は10℃と言われました。

写真は、応対してくれた女性に、Huetの3つの畑のどれかを見たいと言ったら、薦めてくれた畑、Clos de Bourgからの景色です。南を向いて先の方がロワール川です。


ソムリエ協会の2002年度呼称資格一次試験で、リキュールの問題の選択肢の一つにVerveineというのがありました。(その時の問題の正解の選択はIzarraでした) ハーブティーでヴェルヴェーヌを聞いたことがあったのですが、リキュールでは見たことがありませんでした。

滞在していたホテルのバーで見つけたので飲んでみました。夕食後の満腹とワインの酔いでいい気持ちで飲みましたが、後でアルコール40度と知りました。数十種類のハーブを使った複雑な味の黄色の薬草系リキュールでした。

ヴェルヴェーヌは「くまつづら」といわれています。終わってしまった恋を復活させる『ヴィーナスの薬草』とローマ時代に呼ばれていたそうですが、残念ながらそのような相手が存在しない私では、まったく意味がない薬です。

写真のPAGÈS Verveine Velayパジェ・ヴェルヴェーヌ・ヴェレは、リキュール名酒事典で、「フランスのオーヴェルニュ地方ヴェレ産のヴェルヴェーヌ(くまつづら)を主体に、30数種類のハーブを使った伝統的なハーブ・リキュール。イエローは甘みがやや強く、マイルド。エクストラはコニャックベース。樽熟成の高級品。クリスタルは、くまつづらとミントの抽出液でつくるスパイシーな酒。」と紹介されています。

この生産者のサイト:http://www.verveine.com/gb/pages/histoire.htm
を読みますと、55度のグリーンもありました。




ホテル到着の翌日にDomaine Huetドメーヌ・ユエ訪問の予約をホテルから取ってもらっていましたが、到着当日の午後も時間があったのでどこかワイナリーを訪問したいとホテルのレセプションで相談してみると、なんとホテルの隣が当地で有名なMarc Brédifマルク・ブレディフでした。お隣さんだから、このホテルに泊まっているといったら予約しなくても訪問できるというので訪ねました。

この生産者は、Vouvrayヴーヴレの生産者兼ネゴシアンで、Pouilly Fuméピュイイ・フュメの有力な生産者Ladoucetteラドゥセット男爵が1980年以降所有しています。

突然の訪問にもかかわらず、女性が親切にTuffeauテュフーの横穴のカーヴを案内してくれました。(写真参照)昔、修道院であったという2kmある横穴で、温度は13℃とのことでした。1874年のワインが貯蔵されていました。Saumur/Touraineソーミュル/トゥーレーヌ地区のワイン解説では、必ずと言っていいほどこの石灰質の酒倉の話が出てくるので、実際に見て良い経験ができました。

試飲は、AOC Vouvray MoussouxからSecと続き、最後に、1990年と1996年のNectar(moilleux)を飲ませてもらい感激しました。



12月10日付雑記でお知らせしました入門講座を昨日開催しました。
12月に神戸三宮で立ち上がったグルメリア倶楽部カルチャー教室での私の初講義でした。明るいおしゃれな教室で私もなんとなく楽しい気分で、時間延長をして、盛り沢山のお話をしてしましました。

講座参加者10名の方からアンケート回答をしていただきましたので、その結果を報告します。

アンケートの目的は、ご自分の好きなワインを確認するためにワインの味わいを一つ一つ吟味するようになってもらうことでした。今後、場所、料理など様々な場面で、今回と同じようなワインを飲んだ時の感じ方を比較してみることで、ワインの幅広さを体験されていくことと思います。そして、ワインの嗜好は人様々であるということも認識していただきたいと思います。

アンケートの感想の欄を読むと、多くの参加者がワインの面白さを感じ取って下さったようです。1月からの受験講座に一人でも多く方が参加して一層ワインの楽しさを体得して下さい。

1. 提供ワイン
① Menetou-Salon, Comte Lafond
② Alsace Gewurztraminer 2004, Hugel
③ Bourgonge Pinot Noir 2003, Bouchard Père et Fils
④ Château Loudenne Medoc Cru Bourgeois Superieur 2003

2. アンケート結果
(1) 今日の白ワインで好きだと思った方のワインの番号
  ① 5人 ② 5人

(2) 今日の赤ワインで好きだと思った方のワインの番号
  ③ 3人 ④ 4人 〔無い、赤ワインは飲まない〕3人

(3) 今日の4種類のワインで一番好きなワインの番号
  ① 1人 ② 5人 ③ 1人 ④ 2人 {無回答}1人

(4) 一般的に自分の好きなタイプ・スタイルのワイン(複数回答)
  【白ワイン】
  〈1〉酸の爽やかな辛口 1人 〈2〉酸の柔らかな辛口 4人 〈3〉やや甘口 5人

  【赤ワイン】
  〈1〉軽口 1人 〈2〉中口 4人 〈3〉重口 0人

  【ロゼワイン】
  〈1〉辛口 2人 〈2〉やや甘口 3人

  【スパークリングワイン】
  〈1〉白辛口 3人 〈2〉白やや甘口 4人 〈3〉ロゼ辛口 1人



ロワールワイン・ワインアドバイザーコンクール優勝で副賞としてもらったPascal JolivetのAOC Sancerre ”Le Château du Nozay” 2002を開けました。単一畑のワインで、香り、味わいとも存在感のある素晴らしいものでした。

ところで、この生産者の名前の綴りが、多くのwebsiteで間違ってPascal Jolibetと書かれていますので気になりました。

その理由は、写真のラベルを見ると理解できます。Jolivetのvがbのように読めるということからの単純なミスと思います。ラベルの一番下の名前・住所は活字体で書かれているので、注意すれば分かるものです。

ワインの生産者・瓶詰者の名前の綴りを間違えたままの販売紹介やワインリストは気になります。私も原語をできるだけ使うようにしていますので他人事ではありません。気をつけないと。気づかれた方はどしどしご指摘下さい。

Pascal Jolivet http://www.pascal-jolivet.com/ は、1980年代に創業の生産者ですが、SancerreとPuilly Fumeの AOCワインでパリのミシェラン星付きレストランなどに認められています。エレガンス、フィネス、バランスをうたい文句にしています。



ホテルの洞窟の部屋の写真をご覧下さい。

レセプションやレストランのある母屋から一旦外へ出て、階段を上がると洞窟の部屋が、ロワール川を向いて並んでいます。

部屋はTuffeauテュフォーの崖をくり貫いた部屋で、当然、石灰岩の穴倉です。横壁の一部には壁紙が貼られていましたが、天井はむき出しの岩です。スタンドを点けると一寸神秘的な気分になります。外気より温度が低いので暖房が必要でした。

ロワールワインを習っていなかったら、とてもこのようなホテルに興味を持たなかったかもしれませんが、想い出に残る楽しい経験をしました。