ドイツワインの品質分類で最下級のTafelweinターフェルヴァイン(テーブルワイン)に出会うことがあまりありませんでしたが、ドイツワイン専門輸入会社ヘーレンベルガーホフのハウスメッセで見つけました。

写真のFriedrich Beckerフリードリッヒ・ベッカーのPinot Noirです。この会社のGuillaumeギョームというワインを昨年6月23日付講師の雑記で説明したことがあります。

Pfalzファルツ州のSchweigenシュヴァイゲンというフランス・アルザスとの国境に接する村にワイナリーを持っていますが、自社畑の60%は国境を越えたアルザスにあります。(この村全体としても、60%の畑がアルザスにあるそうです) アルザスがドイツ領土であったという歴史的な背景より独仏間の特別協定により、アルザスの畑で栽培したぶどうをSchweigenのワイナリーでワインにするのでドイツワインになります。

この生産者の40%を占める赤ワインの殆どがSpätbrugunder種からの辛口ワインで、5種類の内4種類を試飲しました、いずれも十分な色とエレガントな味わいでドイツのSpätbrugunderを見直しました。生産者社長からなぜこのようなワインができるか納得のいく説明を受けました。要は生産者の意識が大事と感じました。

5種類の内の最高級のワインがこの写真にあるTafelweinで、先ず、ラベルにSpätbrugunderでなくPinot Noirと書いてあるのに興味を持ちました。ブルゴーニュのワインを意識しているためだそうです。

なぜ、この最高級ワインがテーブルワインなのかは、現社長の父親が1973年にSpätbrugundeerの樹を植えてワインを樽熟成しましたが1980年代は樽熟したワインはQualitätswein上級ワインの規定にあてはまらなかった(現在は認められている)ので、頑固な父親は、Tafelweinのままにして現在に至っているそうです。

さらにこのワインにはフランス・アルザスにあるSt. Paulザンクト・パウル畑のぶどう100%を使用しているそうです。

ワインを勉強すると「品質等級別ドイツワインの指定地域」ということで13のBestimmte Ambaugebiteや40のBereiche、19のLandweineなどを習いますが、Tafelweineについてここで復習をすると、Tafelweineには5つのWeinbaugebieteとさらに分割された7つのUntergebieteがあります。

写真のワインラベルにはUntergebieteの一つTafelwein Rheinとあります。



前夜祭会場では色々な人に紹介されました。翌日からの見本市に出店する人達にはブースに訪問を約束しました。
写真は、左から二人目の女性を除いて、今回の旅行中のグループです。真ん中がPichot氏です。30歳の真面目な独身青年で、実家がブルターニュの牡蠣養殖者だそうです。彼の右が通訳のMasamiさんです。彼女については、旅行記の中でもっと詳しく紹介する機会があると思います。



毎年2月にAnjersで開催されるSalon des Vins de Loireサロン・デ・ヴァン・ド・ロワールというロワールワインの見本市に5日から全3日間終日通いました。

4日の夜はナント地区委員会とサントル地区委員会合同のパーティに出席しました。郊外のお城の中で「水、地、火、風」のテーマごとに別々の4つの部屋に、これもフランスのエスプリを感じさせる飾りが施されていました。

ワインはナントとサントル地区のワインで、カナッペみたいな大きさの結構凝った料理が沢山並べてありワインと相性を楽しむものでした。寿司もどきのものもありましたが、人が多かったのと時差ぼけと風邪であまりマリアージュは印象に残りませんでした。

写真は、「火の部屋の」です。



昨年のロワールワインコンクール・ワインアドバイザー部門優勝のご褒美でロワール研修旅行に行ってきました。スケジュール、乗り物、ホテル、食事すべてを含む招待でした。

旅行期間は、2月3日日本出発から12日帰国までの10日間。ロワール滞在は、4日午後パリからTGVでAnjersアンジェに到着して、10日Toursトゥールからパリに出発までの7日間でした。

同行者は、ワインアドバイザー部門2位とワインエキスパート部門1位・2位の4人。ロワール滞在中はINTERLOIRE(アンジェ・ソーミュル、トゥーレーヌ地区委員会)のPichot氏と日本人女性の通訳Masamiさんがお世話してくれました。

私は日本出発前夜に風邪をひいて遂に帰国後まで咳と鼻つまりで悩まされましたが、上記同行者はなんと内科医師、薬剤師、荷物運びをしてくれる若いイケメンと揃っていて助かりました。帰国日近くには全員に風邪をうつしてしましました。

フランスの装飾は大変センスがいいのをいつも感じますが、写真はAnjers駅の広告。



一昨年の私のワイン受験講座からソムリエ協会呼称資格試験に合格した人達の同窓会の昼食会に参加しました。

ソムリエ協会教本に昨年から日本酒などが酒類概論として追加されたので、食後、有志6人で白鹿記念博物館 http://www.hakushika.co.jp/group/culture.php に勉強に行きました。

館内を親切に案内してもらい昔の日本酒造りの道具を見ながら、原料水の宮水、酒造好適米の山田錦、三輪神社からの酒林、麹室、酒母造り、醗酵中の泡の様子などの説明を受けて、皆さん日本酒の作り方をより具体的に理解できたと思います。
私は、樽が板目、桶が柾目の杉板でできているという説明に興味を持ちました。

神戸灘の多くの酒蔵が日本酒紹介の博物館などの施設を一般に開放していますので、幾つか訪問してみると日本酒の勉強に大変役立ちますし、楽しい時間を過ごせます。websiteで幾つも紹介されていますが、http://www.nadagogo.ne.jp/ で、それぞれの酒蔵を訪れる参考にしてください。

写真は、昔醗酵に使われた30石(5400l)の大桶の中で記念撮影。



先日写真のような桜の絵のラベルにSakura Shirazと書かれたワインをあるレストランで見せられました。いつか自分で買って飲んでみようと思っていますが、その前にラベルの由来に興味を持って調べてみました。

ぶどう生産地はオーストラリア、ニューサウス・ウエールズ州、Cowraカワラ(シドニーから西に約320kmの約1万人の小さな村)で、どちらかというとシャルドネのような白ワインに適している土地といわれています。

生産者はWindowrie Estate(www.windowrie.com.au)です。
裏ラベルには、「自社畑の最良のシラーズをブレンドして、アメリカンとフレンチオーク樽で熟成している。Cowraで毎年桜祭りをして祝うCowraと日本との友好関係を記念してこのさくらシラーズを造った」とあります。

Cowraには第二次世界大戦時日本人、ドイツ人、イタリア人の捕虜収容所があって合計4,000人の捕虜が居たそうです。1944年1,000人あまり(一説では少なくとも545人)の日本人捕虜が集団脱走して231人が死亡、残りは108人の負傷者を含み全員がまた捕まりました。ここら辺を調べますと色々なエピソードがありました。

戦後、Cowraと日本との友好関係が生まれ、日本庭園・カルチャーセンター、桜並木などが造られ、10数年前から毎年10月に桜祭りが催されて食事、音楽などの日本文化が紹介されています。

これらは、私には新しい知識で、ワイン生産地としてのCowraが強く記憶に残りました。

生産者のWindowrieのwebsiteを見ても良く分からない事柄、SAKURAシリーズとしてシラーズ以外の品種のワインも造っているのか、このシリーズは桜祭り用に特別に造ったワインかなど、を生産者にメールで問い合わせていますが、まだ返事が来ません。いずれこのワインを実際に飲んだ時にその感想と一緒に説明できればと思っています。



JR摂津本山駅から南西徒歩5分、天井川沿い(東側)の国道2号線に出るすぐ手前の所に3月10日新規開店したばかりのイタリアレストラン・アルバ(ALBA)をご紹介します。

この地元で評判の良いファットリア・ルッカでシェフをしていた硲(ハザマ)英紀さんが独立開業した店で、彼の料理の腕の優秀さは既にルッカで実証済みです。

かなり余裕のある30席で、ゆっくりとくつろいでもらいたいというオーナーの考えの低目のテーブルとゆったりした椅子ですので、つい長居をしてしまいそうです。広い清潔感あるオープンキッチンは、シェフのアイデアで、シェフが料理をしながら店内が見渡すことができるような造りになっています。キッチンに向いた奥行きの広いカウンターの椅子は、シェフと向かい合うかたちになるのでなじみ客には人気の出る席になりそうです。

ALBAとはイタリア語で夜明け、黎明という意味ですが、他に前進いう意味もあるそうで将来の発展を予感させます。シェフの実家が東大阪で経営している老舗の日進食堂という名前も意識しているようで、名刺にitaria shokudou ALBAと書いてありました。

当然ワインも揃っていますが、積極的にホールに出てサービスに努めている夫人にワインを勉強する意欲が感じられますので、今後ますます充実していくと思います。

神戸市東灘区田中町1-2-12 B1。電話・ファックス:078-452-6086 水曜休み。ランチ11:30~ ディナー17:30~



提供ワインは下記の通りでした。
(1) AOC Sancerre, Comte Lafond 2004 Ladoucette (ソーヴィニヨン)
(2) AOC Meursault, Le Tesson 2002 Jean-Philippe Fichet (シャルドネ)
(3) AOC Vin d’Alsace, Gewurztraminer 2000 Domaine Weinbach (ゲヴュルツトラミネル)
(4) AOC Chinon, Les Gravieres 2002 Couly Dutheil (カベルネ・フラン)
(5) AOC Saint Julien, Chateau Beychevell 2004 Chateau Beychevell(カベルネ・ソーヴィニヨン主体)
(6) AOC Gevrey Chambertin, Mes Favorite 2002 Domaine Alain Burguet(ピノ・ノワール)

アンケート結果:
1. 6種類のワイン中、自分が一番美味しいと思ったもの。
(1)-6人、(2)-7人、(3)-5人、(4)-1人、(5)-0人、(6)-1人

2. 6種類のワイン中メイン料理仔羊のロティに一番合うと思ったもの。
(1)~(3)-0人、(4)-3人、(5)-7人、(6)-9人、無回答-1人

正直な感想としては、会費の中で上等なワインを揃えた積りですが、特に(5)と(6)の赤ワインはまだ若すぎたかなと思いました。でも、それなりに若さを楽しめたのではないでしょうか。



昨晩、西宮・苦楽園ブラッセリー・ピエロにて20人で開催しました。
最初に45分ほどの簡単な北フランスワイン解説の後、坂口俊郎オーナーシェフの料理を、6種類のワイン2本ずつ、計12本と一緒に堪能しました。

ワインについてアンケートをとりましたので、ワインリストと一緒に、次回に結果をお知らせします。

料理内容は、
そら豆のムースリーヌ
ホワイトアスパラガスと天然帆立貝のミ・キュイ ナージュ仕立て
金目鯛のポワレ(シェフの好意で急遽追加されたおまけ)
仔羊のロティ
苺のスフレグラッセ
コーヒー

どれも美味しいとテーブルの各所で感嘆の声が上がっていました。サービスの気配りも良く、これを機会にまたピエロで食事をしたいという人が沢山いらっしゃったので、お世話になった坂口シェフにも喜んでいただけると思います。

掲載の写真に20人全員は入りきれませんでした、漏れた人にごめんなさい。個別にお送りします。



食事をする時は、料理、ワイン、サービスなどについてあまり細かいことを詮索しないでおおらかな気持ちでいることが結局は食事時間を楽しく過ごせるコツと考えています。しかし、たまにこのおおらかにいられる気持ちの許容限度を超えてしまう経験をすることがあります。このような時の食後はなんともやるせない気持ちです。
最悪の体験談の一つをご披露します。

あるホテル内のイタリアンレストランに妻と昼食に行きました。一応高い方のランチメニュを注文しました。昼食でも大抵ワインはフルボトルを1本は注文します。

ワインリストを見せてもらう時、ワインを知っているのですかという尊大な感じを与えるバッジを付けたソムリエの態度に少し違和感がありました。ここら辺がワインを良く知らない人にとってはワインを敬遠してしまうことになるのだなと感じました。

ワインリスト中に適当な値段の赤ワインで2種類の異なる銘柄があってそれぞれ2000年物と2003年物でした。どちらにするか少し迷いましたが、「同じ値段なら2000年の方にする」と言って注文しました。持ってきたワインは2003年になっていました。2000年ではないのかと正すと、「今は2003年になっています」と、しれ!としていました。2003年は天候異常だったので結構神経を使う年のワインです。ワインの注文を受ける時になにもいわない態度、ワインリストを訂正していないソムリエに減点ですが「まあいいか」と、まだ許容範囲です。

ワインを選ぶ時、メインの肉料理のソースは何か聞いて、「フォンド・ボーです」という答えでワインの種類を決めていました。いよいよ肉料理が出て来た時「今日はフォンド・ボーでなくサルサ・ヴェルデでした」とくだんのソムリエはこれもしれっ!と言いました。

これ、完全にクレームものと思いますが、私の弱気または教養が邪魔して我慢しました、当然二度とその店には行っていません。ホテルのレストランソムリエなのでいろいろ相談に乗ってもらって楽しい食事をする積りでしたが、期待はずれでした。

ところで、私が尊敬するあるソムリエ氏の話ですが、「カップルのお客の男の方が、ワイン選択時直ぐに『シャブリ』と注文してしまう人が多い。あまりワインを知らないのを連れの相手に見せないように注文してしまうのだろうが、もっとソムリエに相談して欲しい」と言っていました。レストランのワインのことは当然その店のソムリエが一番知っている筈ですから、もっと積極的にソムリエに聞いて適切なワインを選んでもらうのが一番良いやり方と思います。しかし上記のようなこともあるということです。