2月20日付雑記に、オーストラリア・シラーズのワインの裏ラベルにあったこの言葉からカナダのケルト・ロックバンドのことを知ったと書きました。

このバンドwww.slaintemhath.comのCDを購入しました。

ケルト・ロックなるものを初めて聴きましたが、ハイランド・バグパイプなどが入りワインよりスコッチウイスキー(できればシングル・モルトウイスキーの方が良かったのですが、私のフランス旅行中に妻が飲んで空にしていました)を飲みながらの方が気分がでました。

ワインからケルト・ロックに、さらにSlante Mhathが何故スロンチャ・ヴァーと発音されるのだろうなどと好奇心は膨らみます。



前回雑記にTokay Pinot Grisトケイ・ピノ・グリの「Tokay」が2007年3月末までしか使用できないと書きました。

アルザスでPinot Gris品種に何故Tokayなる語が付けられているのか、色々な説があるのでしょうが私の一番信じる所を整理してみました。

14世紀にシャルル4世(1294~1328カペー朝最後の王)がPinot Grisの木をブルゴーニュからハンガリーのシトー派修道士に持っていったといわれています。

2世紀後、Baron Lazare de Schwendiラザール・ド・シュウェンディ男爵(1525~1583)がハンガリーのTokajiトカイ(貴腐ワイン産出地)でトルコ軍と戦った折に、ハンガリーからアルザスのColmarコルマールの近くにある自分の領地Kientzheimキンツハイムに持ち帰り(1565)植えたぶどうの木がアルザスでTokay d’Alsaceと言われ、ピノ・グリのシノニムであるといわれています。

1984年EUによってTokay d’AlsaceはTokay Pinot Grisを公式名称として認められました。

2007年にはTokay Pinot Grisの名称使用が認められなくなるのを見越してかTrimbachの1999年のラベルは写真の通り単にPinot Grisしか書かれていません。他の生産者のものにも同様の表示のものがあります。

なお、Baron Lazare de Schwendiが1563年に建てたChâteau de Kientzheimに1973年以来Confrérie Saint-Etienne d’Alsaceコンフレリ・サン・テティエンヌ・ダルザス;アルザス利き酒騎士団(http://perso.orange.fr/civa2/conf1_gb.html)の本部があります。




SOPEXAフランス食品振興会主催の掲題セミナーに出席し色々情報を入手しましたが、その中でアルザスの最新情報などで興味あるものを書いてみます。

1. AOCアルザスで使用可能のぶどう品種の中にTokay Pinot Grisトケイ・ピノ・グリというのがありますが、「Tokay」と言う言葉が2007年3月末以降使えなくなります。数週間前に決定したそうです。

2. AOCアルザス・グラン・クリュが50の限定されたLieux-ditsリューディ(小地区)で造られるものとされていましたが、今年の1月12日政令で一つ増えて51リューディになりました。

51番目のリューディはAmmerschwihrアメルシュヴィール村のKaefferkopfケフェルコプフで、単独使用品種はゲヴルツトラミネール、ピノ・グリ、リースリング 更にブレンド(ゲヴルツトラミネール60~80%、リースリング10~40%、ピノ・グリ30%以下、ミュスカ10%以下)がある。

3. 白ぶどうのブレンドをEdelzwickerといわれている事は知っている方が多いと思います。ブレンドの比率には指定はありません。

もう一つ高級ブレンドとしてGentilジャンティというのがあり、リースリング、ミュスカ、ピノ・グリ、ゲヴルツトラミネールで50%以上、他にシルヴァネール、シャスラ、ピノ・ブランがブレンドできます。

4. Pinot Blancピノ・ブランというラベルのワインに従来からAuxerroisオーセロワも使われていましたが、今回の試飲会でラベルにオーセロワと独自に書かれているものが増えている印象を受けました。

このAuxerroisは南西地区でMalbecのシノニムとして使われている黒ぶどうとは全く関係ありません。

2月12日にロワールから帰国して旅行感想を講師の雑記に掲載する積りでおりましたが、ロワールに招待してくれた共催者の日本ソムリエ協会に別途旅行記を載せることになっています。3月19日締切で原稿を書いておりますが、この記事がソムリエ協会機関紙に掲載された後に雑記に感想を書くことにしました。
それまでしばらく旅行感想記をお待ち下さい。


先日私のワイン講座で、Torbreck Vintnersトールブレック・ヴィントナーズのBarossa Valley Woodcutter’s Shirazバロッサ・ヴァレー ウッドカッターズ・シラーズをテイスティングしました。

Barossa ValleyのShirazということでアルコール14.5%なので、かなり凝縮感があって重いワインと思っていましたが、大変バランスがよくエレガントであまり重く感じませんでした。

David Powellが1994年創立の少規模生産者です。Powell氏はフランスのローヌワインを愛していて南フランスぶどう品種でワイン造りをしています。ローヌのシラーを志向しているのだなと感じました。

ラベルの品種にWoodcutter's Shirazとあるので、さては珍しいクローンかと思い裏ラベルの説明を読むと、『このワインは、私が森で一日の激しい仕事をしてきた後、たっぷりの食事と一緒に好んで飲むものです。しかし、このワインを楽しむのに、木こりである必要はありません。Slàinte Mhath』と書いてありました。

Powell氏がスコットランドのTorbreckという森で数年木こりとして暮らしていた経歴からこのように書いたようです。

「Slàinte Mhath」とはどんな意味なのか、直接メールで聞いてみましたが、No-reply。2度問いあわせましたが音沙汰なし。

それではと、自分で調べました。スコティッシュゲール語で「スランジ・バー]と発音され英語のGood healthという意味で、スコットランドで乾杯をする時の掛け声だと分かりました。

人騒がせな裏ラベルの記述です。説明ぐらいしてくれて良さそうなのにと思いました。

この機会にスローンチャ・バー[アイリッシュゲール語での発音]というカナダのケープ・ブレトン出身の5人組のケルト・ロックバンドがあるのを知りました。面白そうな音楽なのでCDがあれば買おうと思っています。



12日に帰国しました。

3日間Salon des Vins de Loire(サロン・デ・ヴァン・ド・ロワール、毎年アンジェで開催されるロワールワイン見本市)の会場に通って相当な数のワインをテイスティング。

続いて、Muscadet Sevre et Maineミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ、Vouvrayヴーヴレ、Touraineトゥーレーヌなどの6軒のワイナリーを訪問しました。

ロワールワインの幅広さ奥深さを実感してきましたので、これから少しずつご紹介していきます。

写真は。Salon des Vins de Loireの広告。


昨年行われたロワールワイン ワインアドバイザー・コンセイエコンクールで優勝した賞としてSOPEXAフランス食品振興会からロワール地方招待旅行が提供されていました。

明日から10日間行ってきますので、しばらく雑記を休ませていただきます。

ワインアドバイザー1位、2位とワインエキスパート1位、2位獲得者4人で、Anjersアンジェ、Nantesナント、Toursトゥールを廻ってきます。帰りましたら雑記に旅行記を掲載します。

写真は、ToursのPont Wilsonウイルソン橋からみたロワール川下流方向。(昨年10月撮影)



神戸、東灘区のドイツレストラン「エルナ・アドリアーン」で開催。出席者20人。45分のドイツワイン解説セミナーの後、コース料理で7種類のワインを2本ずつ飲みました。

ドイツワインの色々な味わいを知ってもらおうと選んだ提供ワインは下記の通りです。

① (辛口・白)Randersackerer Sonnenstuhl Silvaner Kabinett 2005 (フランケン)
② (辛口・白)Grauerburgunder Trocken Q.b.A. 2004 (バーデン)
③ (中口・白)”Batterfly” Riesling Q.b.A. 2002 (モーゼル・ザール・ルーヴァー)
④ (中口・白)”Graziosa” Riesling Q.b.A. 2001 (ラインガウ)
⑤ (辛口・赤)Dornfelder Trocken Q.b.A. 2003 (ラインヘッセン)
⑥ (辛口・赤)Spaetburgunder Q.b.A. 2004 (ファルツ)
⑦ (甘口・白)Bockenauer Bacchus Q.b.A. 2003 (ナーエ)

出席者にアンケートに答えていただきました。

集計結果:
(1) 提供ワインの中で美味しいと思ったワイン(複数)
  ①-8 ②-9 ③-11 ④-11 ⑤-2 ⑥-5 ⑦-11
モーゼルとラインガウのリースリングの中口ワイン及び甘口ワインが辛口ワインより人気がありました。
  赤ワインでは、ドルンフェルダーよりもシュペートブルグンダーの方に人気がありました。

(2) その中で一番美味しかったワイン
  ①-2 ②-3 ③-4 ④-4 ⑤-0 ⑥-1 ⑦-4
  (1)と同じ結果でした。

(3) 自分の好みのタイプ(複数)
  ①辛口白ワイン 9
  ②やや甘口白ワイン 10
  ③甘口白ワイン 7
  ④辛口赤ワイン 5
  ⑤無い 0
  甘口系白ワインにドイツワインの真価があると思っていますが、そのような結果が出たと思います。

(4) 以下に該当するもの
  ①ドイツワインを以前から好きだと思っている 10
  ②今日の会でドイツワインの美味しさを発見した 7
  ③やはりドイツワインは好きになれない 1
  ドイツワイン新発見の人が7人いらっしゃいました。



私の講座を受けている一人から掲題のSatènについて質問を受けました。その時は簡単に答えましたが、さらに纏めてみました。私は質問を受けるのが大好きです。それをきっかけにワインの奥深さにさらに入り込めるからです。何でも質問をお寄せ下さい。

先ず、D.O.C.G. Franciacortaは、ロンバルディア州Bresciaブレーシア県でシャンパーニュ方式で造られるスプマンテで、1995年にD.O.C.G.に昇格しました。

3つのタイプがあり、使用認可されたぶどう品種は、
(1) Franciacorta Bianco(白) シャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネロ
(2) Franciacorta Rosato(ロゼ) シャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネロ(ピノ・ネロ15%以上)
(3) Franciacorta Satèn シャルドネ、ピノ・ビアンコ (ピノ・ネロは使用できない)
Satènは、以前Cremantと言われていたものです。
   
ここからイタリア現地情報ですが、『Satènの瓶内熟成期間は、他のタイプが18ヶ月に対し15ヶ月であり、炭酸ガス圧は、他が6気圧に対し5気圧である。ピノ・ネロが入らないこともあり軽い骨格で柔らかい味わいになる。

Satènは、イタリア語のsatinatoに当たるフランス語原で、一般用語としては「シルクのようなスムーズさ」という意味で使われる。

イタリアの他のワインでSatènを名乗れるものは無い。』

手許のD.O.C.G.規定では、Franciacortaの3タイプとも瓶内熟成期間は18ヶ月とありますが、上記のSatèn のみは15ヶ月という情報とどちらが正しいか確かめる必要があります。