「前へならえ!」VS 「前へなんて倣いません!」? | 子供と暮らすウィーン便り 〜美しいもの探し&文化の違いに思いを巡らせて〜

子供と暮らすウィーン便り 〜美しいもの探し&文化の違いに思いを巡らせて〜

イギリス、パリ、東京、現在ウィーンに暮らす駐在妻です。
「美しき青きドナウ」を見ながら子供とドタバタ暮らす
「忙しきクスミBBA」(笑)がウィーンで美しいものを探し、
新たなる価値観や文化の違いに興味を持ちながら暮らしています。
英仏回顧録、旅行記、収納等も♡

ご訪問ありがとうございます。

花粉症がなんと今年から出た私。

目のかゆみってこれだったのかぁ・・

皆様の辛さが今更ながらわかった私。

今日は薬局へ駆け込みます。

花粉症の皆様もお大事になさってください。

 

***

 

初めましての方は、お読み頂く前に

こちら(およみ頂く前に♡)をどうぞ♫

 

先日こんな記事を書かせて頂きました。

 

☆「みんなと一緒でなきゃ・・」

そんな日本人はこんな風にして作られる

 

それらの記事の続きです。

 

イギリスのカントリーサイドにて。

 

 

余談ですが・・。

先日参加した幼稚園ママの集まりでは、

役員をされていた方にプレゼントをお渡しし

役員の方々が最後に簡単に挨拶をされました。

その際感極まって泣いてしまう方も。

 

「最初の役員決めの時から(うぅぅ)、

嫌な思いをおかけしたりしたと思いますし

全然お役に立てず本当に本当に

申し訳なかったのに、

こんなにしていただけるなんて・・」

 

と。年度途中から来た私でさえ涙。

 

 

大変な中頑張ってこられたんだろうなぁ。

お疲れ様でしたという気持ちと、また卒園式の準備で色々大変で多少もめごとも・・

という話を聞くにつけ、

 

ここまでの苦労すべてを本当に母親が

しなきゃならないのかしらねぇ?

と幼稚園のあり方について

つくづく考えてしまった私です。

 

同じ日に会った他の幼稚園のママは

「うちの幼稚園は園長がいろいろ無くしてて

謝恩会も今年からなし!

って園長の方から言われたくらいよ。

せめて花束だけでもって思っているのにね」


という話を聞き、私にはこっちのカラーの方が

合っていたかしらと頭をよぎってしまいました。秘密!

 

先生に感謝する方法は謝恩会でなくても

いくらでもあるのですからね

・・なぁんて思う私であります。

フランスはラフに花束でブラボー・メルシー!で笑顔で終わりでしたね。

さっぱり、あっさり。

 

でも、節目節目を折り目正しく

行いたい、それも日本人のおもてなし

の精神とも言えるのでしょうね。

気持ちを「形」に・・という。

 

 

さて、みんなと一緒でいなければ!

という日本人気質はこうして作られる・・

という本題です。

余談が長くてすみません!

 

降園後の娘に毎日

「今日幼稚園どうだった?」

と聞くのが日課です。

 

最近娘はこう言います。

 

「練習ばっかりなのよ〜。

今日は◯○ちゃんとすっごく

怒られちゃってねぇ・・」

 

と。

 

叱られた内容を聞くと、

卒園式の練習で言われた通りの場所に立たず

いい加減にやってしまったからとのこと。

 

先生はみんなのための卒園式のために、

一生懸命指導して下さっているのだから

ちゃんと練習しないとねと伝えたものの・・

 

考えてみれば前回の記事にしたように、

なんでも揃えて教育することの多い日本、

その上フランスに比べると、

断然そのイベントや発表の場が多く

卒園式なんてその最たるもの。

(フランスは卒園式もなし!)

 

となると、

「揃えなさい!」

 

と指導される回数が断然多い!

 

練習ばかりなので

揃えなさいと言われ続けながら

幼稚園を過ごしているようなものです。

 

 

その上揃ってなかった子供たちは

ひどく怒られて、先日の個人面談では、

ベテランの先生が

 

「私も頭を冷やさなきゃ・・と思って

少しその場を離れたんですが」

 

と仰ったくらいですから、

相当厳しく怒られたようです。

 

揃っていないとここまで怒られる!練習の度にインプットされ続けているわけです。

 

揃えなきゃ、揃えなきゃ・・・

揃えるのは良いこと。

揃っていないのはダメなこと。


幼いながらにきっとそんなことを

思いながら練習しているのでしょうね。

 

綺麗〜、に揃った足!

 

 

運動会などでも

 

「前へならえ!」

 

な〜んて言われてもフランスではむしろ、

 

「前へなんて倣いません!

私たちマイスタイルでいきます!」

 

(フランスのお遊戯会。会場へ向かう時。)

 

 なぁんて感じの

人と違うことの方が褒められるお国柄から

やってきた娘にとって、

どうして今度日本では、こんなに 

揃えなさい!きちんと!みんなといっしょに!

と言われるのか、その重要性が

いまいちピンと来ず

フランスと日本との違いに戸惑っている

と感じられることがよくありました。

 

 

「揃ってないと怒られる」

わけですから

 

揃えなきゃ、同じにしなきゃ、

ご挨拶をするときも、みんなで

一緒にずれないように言わなきゃ!

 

など、一緒でないといけない、と

大人になってからも無意識的にでも思う人間が

多く育つのはやっぱり当然。

 

 

今回の記事で書きたかったのは、

イベントの数が多いからこそそのように

指導される回数がとても多くなっている

 

という点です。

発表の場は親にとっては感動を与えて頂ける

良いチャンスとも思いますが、

そのために子供は練習ばかり。

 

 

ちなみにフランスの娘の幼稚園は

年にたった一度の園のお祭りの日に

学年ごとにお遊戯を発表する時間があり、

発表の時間もとても短い上、

揃えることが目的ではないので、

練習のための時間は一年のうちごくごくわずかで、他は落ち着いて色々なアクティビティを

楽しんでいたようです。

 

(懐かしい。娘が年少さんのとき。

フランス語もよくわからないのによくついていった!

それだけでブラボー!)

 

どちらがいいかはお子さんによるでしょうが、

フランスはそんな感じで一年が終わります。

 

 

揃えなさい!みんなと同じように!


と教育される機会がフランスよりも

断然多いのが私たち。

 

 

日常の中でのささいと思われる

見過ごしがちな教育だけれど、

その教育はとても意味が深い。

 

幼い子供達を良くも悪くも「染める」

ことのできるのですね。

 

もちろんそれが合っているお子さんも

いらっしゃるでしょうし、

そんな校(園)風でない幼稚園も

多々あるとは思いますが、日本は往往にして

このような傾向が強いと思います。

 

自由&個性の国フランスから

やって来たこけしのような和顔の娘、

なんとか頑張れ〜!

 

 

 

***

 

お読みいただきありがとうございました。

素敵な週末をおすごしくださいね。

 

***

 

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