洞窟おじさん、その1 | かもさんの山歩き

かもさんの山歩き

毎週末、山を歩いてスケッチしてます。
漫画も描きます。

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今日の絵ハガキ、

オーストラリアの鍾乳洞探検。

海の民、パジャウ族、

驚異的な潜水能力を持つ。

嘘のようなほんとうの話、

洞窟おじさん。

 

 

43年もの間、人との接触を絶ち、洞窟などで生きてきたと言うのだ。

 

嘘だろ、現代社会の貨幣社会で、狩猟採取生活は不可能だ、たんに若い時からホームレス生活をしていただけじゃないの。

 

しかし、洞窟おじさん、加村一馬さんの本を読んで、本当だと思った。

 

 

しかし、自分一人で原始人のように生きていたのは最初の10年で、その後は山菜を売ったり魚を売ったり、網を修理してあげたりと、まさにセブリ、サンカの生活だった。

 

加村さんは1946年、大間々町で生れた。

 

親の虐待で、13歳の時に家出、後を追ってきた飼い犬のシロと、足尾鉱山の洞窟で獣を捕ったり、山菜を食べて空腹を満たす生活をしてきた。

 

その後43年間、栃木、新潟、福島、群馬、山梨の山を転々、

 

洞窟や川っぺり、などで人とかかわることを避けて生きてきた。

 

家を出たのは、平成天皇と美智子さんの成婚パレードで、日本中が沸いた1959年だ。

線路伝いに足尾鉱山を目指す。足尾鉱山が廃鉱であり、そこでは誰にも見つからないはずだ。食料は一ヶ月分の干芋を用意していた。それに醤油と塩、ナタとナイフにマッチ。

 

歩き始めて2日目、愛犬のシロが追いかけてきた。

 

 

6日目に足尾鉱山に着いた。

 

そして、足尾鉱山の洞窟でのシロとの生活が始まった。

 

まずは、洞窟の中に寝床を作り、風や動物が入ってこないように、入口をふさぐ。

寝床は木の枝や枯葉を重ねて作る

 

 洞窟に獣が入って来ないように、常に火は絶やさない。    

 

 

 

 

 

 

13歳にしては、サバイバル能力があるが、貧乏生活のために、同世代の子たちとは違う経験をしてきたからだ、

また父親が茅葺屋根の家を作る職人であり、それを手伝って身に付けた点もある。

 

シロとの洞窟生活は、すぐに食料が尽きた。

 

まず最初に、食料としたのがヘビ。

 

寒くなる時期だったので、冬眠中のヘビを捕まえた。

 

 

必要に迫れて、ヘビの食べ方を3種類覚えた。

 

洞窟にはネズミもいたから、食べたのだが、ネズミは足にしか肉がなくて美味しくなかったそうだ。

長くなるので続きは明日。