今日のスケッチ。
手賀沼。
スケッチしながら思った。
なぜ、手賀湖ではなくて手賀沼なのだろう。
沼の私のイメージでは、溜池より少し大きな物だ。
泥沼、底なし沼など。
調べてみた。
湖と沼と池の違い。
<湖>
四面を陸地でかこまれて中に水をたたえたもの。
池・沼などより大きく中央部に沿岸植物の侵入を許さない深度(5~10 メートル以上)を持つもの。
<沼>
一般に、深さ五メートル以下で底は泥ぶかく、
クロモ・フサモなどの沈水沿岸植物が生えている湖沼をいう。
<池>
ふつう、湖沼より小さいもの。
人工的に作られたもの。
しかし、それらの区別はかなりあいまいだ。
山上湖の中禅寺湖、榛名湖などは、切り立った山ぬ囲まれて、いかにも底が深そうだ。
しかし、同じ奥日光の刈込湖や切込湖は、深そうではないし、逆に赤城山のは大沼や小沼と名付けられている。
大菩薩湖、相模湖、奥多摩湖は川をせき止めてつくられた人造湖だ。
50年前、大菩薩嶺に登った時には、大菩薩湖は影も形もなかった。
どうも、湖、沼、池の定義はあるが、実際は区別は曖昧なようだ。そして湖、沼の違いは、上の名前との組み合わせの語呂の漢字でなんとなく決まった感じがする。
手賀湖では変だし、やはり手賀沼でなくてはおさまりがつかない。
中禅寺湖も榛名湖も、沼だと言いにくい。
あと霞ヶ浦は琵琶湖に次ぐ大きな湖であるが、なぜカスミ湖と呼ばないのだろう。
元々は「浦」という名前が示すように海(太平洋)の入り江に由来し、砂州や河川堆積物によって出口を閉ざされたからのようだ。
中世には「霞の浦」と和歌に詠まれていたが、鹿島灘の「外の海」に対して「内の海」ともいわれた。「霞ヶ浦」と呼ばれるようになったのは江戸時代になってからのことである。
霞ヶ浦は、筑波山頂からは、その大きさがよく実感できる。
琵琶湖は武奈ヶ岳に登った時に見ているが。海にしか見えなかった。
スケール感が違った。