ささいなことで女の子同士が喧嘩を始め、お互いに“口撃”を繰り広げます。

 

ⅩⅨ:mademoiselle fait des manières

   あ~ら気取っちゃって

 

ポイント:

faire des manières(気取る、もったいぶる)。

 

例:Paul est un garçon sérieux. Il n’aime pas quelqu’un qui fait des manières

  ポールは真面目な子で、気取った人は好きではない

 

ちなみに:

sans manièresで「気取らずに」。

 

例:C'est une femme simple qui mange sans manières avec les doigts

  彼女は素朴な人物で、気取らずに手づかみで食べる

 

 

毎日ひとつひとつ積み重ねていきましょう。

 

 

 

お店屋さんごっこで貧しいお客さん役を演じることになったニコラに、店主役の女の子から言われた言葉です。

 

ⅩⅧ:je te donnerais des choses pour rien

   タダで(いろんな)モノをあげるわ

 

ポイント:

pour rien(タダで、無料で)。

 

例:J’ai eu ce vélo pour rien

この自転車をタダで手に入れた

 

ちなみに:

pour rienには「無駄に、用事もなく」という意味もあります。

 

例:Je ne suis pas venu pour rien

私は用事もなく来たわけではない

 

例:Ils sont là pour rien

  彼らはただ(用事もなく)いるだけだよ

 

さらに:

Ce n'est pas pour rienで「ちゃんとした理由がある」。

 

例:Ce n'est pas pour rien que je te l’ai dit

  君にそう言ったのにはちゃんとした理由があるんだ

 

例:Ce n'est pas pour rien que la Corse est appelée l'Île de Beauté,

コルシカ島が「美の島」と呼ばれるのは偶然ではない

 

コルシカ島は日本で言えば沖縄といったところでしょうか。フランス本土とはちょっと離れていて、海が美しい島です。

 

 

 

女の子たちにお店屋さんごっこをやらされることになったのですが、ニコラはなぜか貧しいお客さん役にされてしまいます。そのときにある女の子から言われた言葉です。

 

ⅩⅦ:comme tu serais très pauvre, tu n’aurais pas de quoi acheter à manger

   あんたはすごく貧乏(という設定)だから、食べ物を買うもの(お金)を持っていない(という設定)の。

 

ポイント:

de quoi + inf(~するのに必要なもの、~するに足るもの)

 

例:Je vais chercher de quoi écrire

  何か書くものを取りに行ってきます

 

ちなみに:

Il y a de quoi faireで「やりがいがある」。

 

例:Tu veux travailler comme pâtissier ? Il y a de quoi faire !

 菓子職人の仕事がしたいって?やりがいがあるぞ!

 

さらに:

Il n'y a pas de quoi+inf(~するには当らない)

 

例:Il n'y a pas de quoi se dépêcher

  急ぐことはない

 

 

quoiを使った表現がいくつか出てきました。こうした関連表現はひとつ覚えると別の表現も記憶に残りやすいのでお勧めです。

 

 

 

体操の先生が子供たちを世話できなくなり、(やけくそになって)子供たちを海で遊ばせている時に、ニコラの友だちのひとりが叫んだ言葉です。

 

ⅩⅥ:Regardez-moi ! Regardez-moi ! Je fais du crawl !

   見て!見て!クロールをしてるんだ!

 

ポイント:

faire du crawlで「クロールをする」。意識的に学ばなければ、意外と目にする機会の少ない表現なので、この機会に覚えておきましょう。ほかに覚えておきたい泳法は、nager la brasse / le dos crawlé / le papillon(平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライで泳ぐ)といったところでしょうか。

 

例:Je sais nager la brasse depuis que je suis tout petit

  小さいころから平泳ぎができる

 

例:Pour moi, ce n’est pas facile de nager le crawl correctement

  私にとって正しくクロールをするのは容易ではない

 

例:Est-il possible d’apprendre à nager le dos crawlé en 5 minutes ?

  背泳ぎを5分で習得することは可能か?

 

例:Pour arriver à nager le papillon sans se fatiguer, il faut beaucoup d'exercices et d'entrainement.

  疲労なくバタフライで泳げるようになるにはたくさんの練習とトレーニングが必要だ。

 

みなさんは泳げますか(Savez-vous nager)?ところで、泳げる場合は以前のブログにも書きましたが、savoir nagerでしたね。pouvoir nagerではありませんのでご注意ください。Moi ? moi, je sais nager !

 

 

 

体操の授業で納得いかないことがあった子供が、泣きながら立ち去ってしまった場面です。

 

ⅩⅤ:je crois qu’il a bien fait de partir

   彼は立ち去った判断はよかったと思う

 

ポイント:

faire bien de infで「~するのはいいことだ・~するのは正しい・当然だ」。

 

例:Vous avez bien fait d’accepter / de refuser

    受け入れた・断った判断はよかったですね

 

例:Elle a bien fait de ramener l'argent perdu à son propriétaire

彼女は拾ったお金を落とした人に届けた判断は正しい

 

例:Il a bien fait de démissionner

彼は辞職して当然だ

 

例:Tu as bien fait de m’en parler

そのことを話してくれてよかった

 

ちなみに:

faire bienでは「よいことをする・よく映える」の意味。

 

例:Paul a bien fait !

  ポールはよくやった!

 

例:J’ai cru bien faire mais...

  良かれと思ってやったんだけど。。。

 

例:J’achèterai ce tableau qui fera certainement bien dans le salon

   この絵を購入しようと思う。きっとサロンでよく映えるだろう

 

注意:似た表現で、bien fait pour qnなら「~にとって当然の報いだ」となるので気をつけて使いましょう。

 

例:Bien fait pour toi !

  ざまぁみろ!

 

 

 

船上にいるニコラのお父さんが潮風に吹かれながら発した一言です。

 

ⅩⅣ:l’air du large, ça creuse!

   沖の空気は腹が減る

 

ポイント:

動詞creuserが「穴を掘る」という意味を持っていることから、ça creuseで「(何らかのものが腹を掘る・へこませる⇒)腹が減る」となります。

 

例:Les cours de maths, ça creuse / La plage, ça creuse / Ne rien faire, ça creuse

    数学の授業は腹が減る / 海岸は腹が減る / 何もしないと腹が減る

 

ちなみに:

先日、France interを聞いていたところ、L'archéologie, ça creuse l'imaginationといいうフレーズが耳に入ってきました。直訳すれば「考古学はイマジネーションを(深く)掘り下げる」。自然に考えれば「考古学はイマジネーションをかき立てる」といったところでしょうか。

 

creuserが本来持っている「穴を掘る」という意味をしっかり理解していれば、前後にどんな単語がきても慌てる必要はありません。

それはそうと、頭を使ったり、自然に触れたりするとお腹が空きますが、何もしなくてもやっぱり「腹が減る」ものですね。

 

 

 

 

船上にいるニコラのお父さんが潮風に吹かれながら発した一言です。

 

ⅩⅣ:l’air du large, ça creuse!

   沖の空気は腹が減る

 

ポイント:

動詞creuserが「穴を掘る」という意味を持っていることから、ça creuseで「(何らかのものが腹を掘る・へこませる⇒)腹が減る」となります。

 

例:Les cours de maths, ça creuse / La plage, ça creuse / Ne rien faire, ça creuse

    数学の授業は腹が減る / 海岸は腹が減る / 何もしないと腹が減る

 

ちなみに:

先日、France interを聞いていたところ、L'archéologie, ça creuse l'imaginationといいうフレーズが耳に入ってきました。直訳すれば「考古学はイマジネーションを(深く)掘り下げる」。自然に考えれば「考古学はイマジネーションをかき立てる」といったところでしょうか。

 

creuserが本来持っている「穴を掘る」という意味をしっかり理解していれば、前後にどんな単語がきても慌てる必要はありません。

それはそうと、頭を使ったり、自然に触れたりするとお腹が空きますが、何もしなくてもやっぱり「腹が減る」ものですね。

 

 

 

同じ船に乗る男性から、(ノリで)背中を強く叩かれたニコラのお父さんが腹を立てている様子です。

 

ⅩⅢ:papa a fait une tête

       パパは怒った

 

ポイント:

faire une têteで「怒る」。また「ヘディングをする」という意味もあります。

 

例:Ne fais pas une tête pareille, ce n’est pas exprès

  そんなに怒るなよ、わざとじゃないんだから

 

例:On fait une tête pour faire une passe à un coéquipier

  ヘディングをして仲間にパスをする

 

ちなみに:

似た表現で、faire la tête(すねる・ふくれっ面をする)もあります。

 

例:Les enfants font la tête, parce qu’ils se sont fait gronder par l'instituteur 

  子供たちがすねているのは、先生から叱られたからだ

 

名詞(tête)の前に置かれた定冠詞(la)と不定冠詞(une)というわずかな違いによって意味が異なるので注意が必要です。まぁ、いずれにしても、「怒る」と「すねる」は紙一重かもしれませんが。。。

 

 

 

 

ニコラのお父さんが船長に海の状況を訪ねたところ、同じ船に乗っている男からからかわれている場面です。

 

Ⅻ:Vous avez peur d’avoir le mal de mer !

  船酔いを心配してるんですか?

 

ポイント:

le malは「苦しみ」を意味する単語なので、le mal de merで「(海についての苦しみ⇒)船酔い」。ほかにもle mal de coeur / de l’air / de la route / des montagnes / du pays(胸のむかつき、飛行機酔い、車酔い、高山病、ホームシック)などの表現があります。

 

例:Mon voisin étranger commence à souffrir du mal du pays

   お隣さんの外国人はホームシックにかかり始めている

 

注意:

ただし、avoir du mal à infだと「なかなか~できない」という意味になりますので混同しないように気をつけましょう。

 

例:Mon voisin étranger a du mal à comprendre le français

  お隣さんの外国人はなかなかフランス語が理解できない

 

このように、ひとつの単語から関連付けてさまざまな表現を学ぶと記憶に定着しやすくなります。慌てず力まずひとつひとつ積み重ねていきましょう。