新♪ここだけの話♪♪ ~スッチー編~ -5ページ目

新♪ここだけの話♪♪ ~スッチー編~

空の上のおもしろい話、つつみ隠さずぶっちゃけます♪

この会社に入ってビックリしたことが、いくつもある。


ゲイが多すぎること、アメリカ人たちの食べ物のこと、

いろんな文化の違い・・・そんな中、こんなことも思い出し

ました。


13時間の飛行中、ここ で書いたように私達は2チーム

分かれて睡眠をとります。一回目のお食事サービスと到着前の

お食事サービスの間は8時間ほどあり、それを半分で割って

4時間ほど寝れる♪


1チームが休憩に行っている間、もう一つのチームは基本的に

働かないといけない。けど、ご存知のとおりアメリカ人のおばちゃん

スッチー達は働かない・・・で、何をしているか・・・???


ジャンプシート(乗務員用席)に座って新聞を読んだり本をよんだり、

ギャレー内にある大きなバケツの上にトレーをひいて簡易イスを作り

そこで他のスッチー達と喋ってたり・・・まあ、これが一般j的であるが、

たまにビックリする光景を目にすることがあった。


あの日、通路を歩いていたら、ギャレーの中にいるおばちゃんスッチー

手招きされた。


       なんやろう??


中に入ると、ギャレーの中がお店屋さんみたいになっていた。ギャレーの

上には、分厚い布が轢かれ、パール製品がいくつも並んでいるではないか!!

そしてその商品に機内にいるおばちゃんスッチー達が全員群がっていた。


         「何これ!!」


「中国の、真珠!安いで。これは10ドル、こっちのネックレスは20ドル、

この指輪は25ドル。ゆっくり見て!!」


         「これ、どうしたん?」


「中国の方に飛ぶときあるやん?その時にいっぱい仕入れて、機内で

分けてあげてるねん。」


         「へ~。」


           すごい!!機内で商売してる・・・・( ̄Д ̄;;


そして、半年後ぐらいに彼女とまたフライトしたとき、おばちゃんに聞いた。


         「パール、今日も売るん?」


「ああ、パールは辞めて、今は別のもん売ってる。後で見せるわ!」


休憩になり、ギャレーに行くと、大きな布の上には大・中・小のいろんなサイズ

いろんな絵柄の布で作られた「靴袋」が80枚ほど並べられていた。


「大が15ドル、中が10ドル、小が5ドルやで♪」


おばちゃんの靴袋は、ビックリするぐらい売れていた


他の人もいろんな物を機内で売る。私が今までに見たのは、パール、靴袋のほかに、

もっすごい趣味の悪い、直径5センチの岩みたいなビーズがゴロゴロついたブレスレット

(制作費もあるので30ドル)、聞いたことも無いようなブランドの化粧品(おばちゃんのメイク

レッスン付き)「伸縮性のある毛糸」で編まれた何の特徴も無い手袋(制作費込みで15ドル)

などなど・・・・


私には興味の無い&ちょっとこれにこの値段は高いわ・・と思うようなものが、アメリカ人

おばちゃんスッチー達には飛ぶように売れていた。


・・・・・・・・・しかし・・・・・・・・


最近は、機内で商売をするおばちゃんスッチーを見なくなった。。。


            なんでやろう??


こないだ久々に、パールと靴袋を売ってたおばちゃんと飛んだので聞いてみた。


「あ、ほんま?他の商売人も売ってないの?」


           「うん、最近ギャレーのお店、見てないねん。」


「あ~・・・それはねえ、きっと私と同じ理由やわ。」


           「どしたん?」


「もうしんどいんやわ~。パール買いに行くのもしんどいし、ミシンで靴袋作るのも

しんどいねん。ほんで、いちいちフライトに持ってくるの重いし。」


           「あ~。そっか~・・もう年やもんね~・・・」


「そんなこと言うあんたも、一緒に年取ってるんやで!!私がパール売ってた

時代を知ってるんやから!」



            あ・・・・・・そやった・・・・(((( ;°Д°))))


自分の社歴の長さを思い知らされたフライトとなった・・・

ずっと前に、こんなことがありました。


航空会社には「お子様一人旅」と言うプログラムがあります。

それは、15歳までのお子様なら一人旅の際に、当社が責任を

持って、外国の空港でも出入国審査から乗り換えまで

そして、機内でもずっとサポートするというプログラムです。

このサービスを使いお子様を一人で外国の親戚のお家に

遊びに行かせたりする方、意外に(?)多いです。


その日は9歳の日本人の女の子が乗ってきました♪

すっごいよくしゃべる元気な活発な女の子。うちのアメリカ人スッチー達にも

「は~い♪」と英語でご挨拶


「おじいちゃんとおばあちゃんがNYに住んでるから会いに行くねん!!」


と言ってました。彼女は日本で

インターナショナルスクールに通ってるから英語も上手でした。


普段ならお子様一人旅は心配だから・・・ということでパーサーが

ビジネスクラスに座らせるのですが、あの日はビジネスクラスが

満席でもともとの機内後方のお座席に案内しました。


四人席の一番右端が彼女の席。あとの三席には日本人の夫婦とその息子

が座ってました。


             「この子は本日お一人でご旅行なので、何かありましたら私共も助けますが

             どうぞ、助けてあげてください。」


「ええ、もちろんです。まあ~、エライね~、一人で行くの?」


      よし、今日はなんか安心やわ♪


お食事のサービスも終わり2本目の映画が終わったころ、事件は起こりました。


「すみません・・・あの私、一人で旅行してる女の子の斜め後ろの席に

座ってるんですけどー女の子の横の人がねえ、なんか・・・・・おかしい

んです。」


          「くわしくお聞かせ願えますか?」


「なんかね、わかんないですけど、多分息子さんなんですが、途中で

お母さんと席を変わってね~、あの女の子の横に座ったんですよー。

ほんでね、ついさっき気づいたらなんか周りキョロキョロ見てねー、

なんか変な人やなーと思ってたら、たまーにすーごい女の子に近寄って

行くというか・・・なんか気になるんですよー。ほんでねー、ちょっとおたくに

話してみよかなーとおもったんですー。」


早速、急ぎ足で彼女の元に向かった。 

普通に前の映画を見ている様子の女の子。隣の息子(推定年齢28歳)は

起きていた。


          「OOOちゃん、大丈夫~?」


「・・・・・・・・・・ん・・・・・・」 軽くうなずいただけだった。


       あれ、やっぱり元気がない?!(T_T)


          「おねえさんと、ちょっとお散歩いこっか。」


ビジネスクラスのギャレーに連れて行った。


          「OOOちゃん、おなか空いてない?チョコレート好き?」


チョコレートを手渡そうとした瞬間、彼女は泣き出した(T-T)私も彼女の

されたことを想像したら泣けてきて、彼女をギュッと抱きしめた。


          「・・・隣の人になんかされた?何されたか話してくれる?もうあの席に

          戻らなくていいから話してくれる?」


彼女は一言だけこう言った。


「ここの中(ズボンの中) 触った。」


そう言って彼女はまた激しく泣き始めた。


彼女をジャンプシート(乗務員席)に座らせ、毛布をかけ、パーサーと機長との

会議が始まった。全員、噴火するんじゃないかっていうぐらい例の息子に怒って

いた。 あとアメリカ到着まで3時間。パーサーと私は息子のところへ。


           「失礼いたします、お客様!ちょっとこちらへいらして下さい!」


寝たふりしてる息子を起こして近くのギャレーに連れて行った。


           「横に座っていた女の子に何かされましたよねえ?女の子、

           泣いてますけど。」


「はあ?オレずっと寝てましたけど。。。。」


           「いえ、正直におっしゃってください。見てた方がいらっしゃるんですよ。」


・・・・カレは否定し続けた。そこへ、第一発見者のおばちゃんが来た。


「私、見てたんよ!後ろから。女の子のこと抱え込んでたやないの!」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


つぎに両親が来た。母親は


「この子は、何もしてませんよ。スチュワーデスさん!!」と怒っていた。


パーサーと機長の追及が続き、母親が泣き出し、発見者のおばちゃんは怒り狂い、

30分ぐらい経った時、


「す・・・すい・・・ま・・・・せん。。。。」


息子がポツリと言った。


アメリカ到着後すぐに機内にアメリカ警察が2人入ってきた。手錠をかけられ、

息子は降りて行った。母親は泣きくずれていた。息子の再就職祝いの旅行

だったらしい。。。。。。。


そんなことが起こってから、うちの会社は海外一人旅のお子様用に

ビジネスクラスを絶対に用意するようになった。


       ・・・・ 同じ日本人として恥かしい( ̄^ ̄)

アメリカ人というのは、本当に見ていて飽きない人種

である。

ゲイがあんなにいっぱいいることも、適当すぎるのに

一緒にいるとめっちゃ楽しくて何故か憎めないところも、

私は大好きである。


アメリカ人スッチー達は機内の食事でも、私を楽しませて

くれる。


①ギョウザが異様に好き。


    「餃子の○将」の大ファンである彼ら。機内で必要な

     日本語は何度教えても覚えないくせに以下の日本語は

     ほとんどのスッチー達が覚えている。

    「ニンニク ヌキ オネガイシマース。」

     日本からの帰りの飛行機でも、お持ち帰りしてきた餃子

     を機内のオーブンで温めて食べるから、その便のギャレー

     は餃子の匂いがしている。


②トンカツも好きだけどチキンカツの方が好き。


     チキンカツもよくお持ち帰りしてきては、機内で温めて食べ

     ている。

           「トンカツ屋さんはトンカツがメインやのに、なんで

            チキンカツなん?」


     「だって、チキンカツの方がヘルシーやん!!」


           揚げてたらあんまり変わらへんのちゃうかな。。。f^_^;


③オーヴン料理


     彼らは、機内のオーヴンを自宅のオーヴンだと思ってるんじゃないかと

     たまに思う。

     機内のオーヴンには色んなものが入っている。。。。

     家で収穫したという「さつまいも」をホイルに包み、30分もオーヴン

     を占領して作った焼き芋。。。σ(^_^;)

     丸ごと一匹のチキンの中にチーズときのこ類などを詰めた「スタッフド・

     チキン」が出てきたり。。。。。


            ここはどこ?!(-"-;A


④オーヴン料理Ⅱ


     ビジネスクラスで前菜として出しているスモークサーモンが余った時は

     取り合いである。そのまま食べるのではなく、それらを器に並べ、

     塩コショウをしてカクテル用に用意してあるレモンを絞ってビジネスクラス

     で余っているチーズを上に並べオーヴンで15分ほど焼く。出してきたら、

     これまたビジネスクラス用のおつまみである余ったミックスナッツを細かく

     砕いて振り掛ける。。。。


            そんな時間があったら仕事しよーよ。。。(・Θ・;)


⑤遠慮しときます・・・


     ビジネスクラスの和食用の白い御飯、彼らは日本人からは考えられない

     食べ方をする。もっともポピュラーなのは・・・・

     ビジネスクラスにある「しょう油ベース」のサラダドレッシング(オイリー)

     ヒタヒタにかけて食べる食べ方。9割のアメリカ人スッチー達は、この

     「サラダドレッシング御飯」が大好きである。

     次には、ビジネスクラスに余っているバターに砂糖を2袋加え、よく混ぜた

     物を御飯の上にかけ、その上に温めた牛乳をかける・・・・・デザートなのか

     何なのかよくわからない食べ方である。優しい彼らは、すぐに何でも分けて

     くれようとする。


     「ちょっといる?おいしいで!!」


               絶対にいらんっ!!( ̄∇ ̄+)




アメリカ人おばちゃんスッチー達は、このようにして、機内で楽しく過ごしている。。。( ̄▽ ̄)=3


アメリカ人って・・・というかうちの会社のスッチー達は

本当にイベントが好きです。特にX’masなんか最高に

盛り上がっていて、12月になると男性(機長も!ゲイも♪)

ネクタイをクリスマス柄にし、女性はどんなおばちゃん

スッチーでもサンタ帽をかぶったり、天使の輪を頭につけたり・・・


空港で歩いていると遠くからでも、うちのスッチーだと分かる

ようになります♪私はアメリカ人のそういうところって大好きです。

人生楽しくいこやっ!!!っていう気持ちになるのです☆


イベント好きといえば・・・・・こんな悪い(?)イベントも機内でありました♪


3年前ぐらいの南の島行きの便でそれは起こりました

南の島から来るスッチー達は、非常にいたずら好き

・・・というか、まあ一言で言えばムチャクチャです。

だから私は一番好き♪


いつものように(?)順調に飛行してました。

ビジネスクラスで働いていた私。エコノミーで働く人達に、電話で呼ばれました。


「とりあえず、後ろに来い!」


         また誰か倒れたかな・・・・(゜д゜;)


機内はすべてのサービスが終わり真っ暗だった。急いで行くと乗務員たちが、

あるトイレの前でいたずらっこの顔をしてニヤニヤ笑っている。。。。


「ここのトイレが例の現場やで!!今、中に入ってるカップルな、

乗ってきた瞬間からラブラブでず~っといちゃいちゃしててんやん!

ご飯中も、ご飯食べるよりもチュー。なんや~ゆうたらチューして

お互いの体を触りまくっててん!!だから、絶対例の事が起こると

期待して、私らみんなで、ずっとあのカップルに注目しててん。」


          「ほんで、今2人でトイレに入ってるん?!」

              

「そうそう!我慢できなくなったんやろうな~・・・ムフフフ♪

今で、10分経過やわ~♪」


ギャレーでは、スッチー達が集まって、いつになく真剣な会議が行われていた。


「よし、作戦決まったで!!!やっぱりいつものやつが一番ええわ♪」


           何、きめたんやろ~。。。。。不安・・・(-"-;A


一人の乗務員がビジネスクラスに走って行った。嬉しそうに持って来たものは・・・・・・

ボトルのシャンパン!!!!


           先が読めた・・・・ね・・・・・ヽ(*'0'*)ツ

      

シャンパンボトルがすぐに空くように準備するスッチー達。おっきな紙を

どっかから持ってきて、何か書き始めるスッチー達。ひとつのトイレの前で

そんなことをしながら約20分が過ぎた。


「カチッ」   -鍵が開いたー


スタンバイしていた乗務員はみんな、近くの暗闇に隠れた。


・・・・・・・先に出てきたのは男の子。すぐに女の子も出て来たところで・・・・


「YEAH~~~~!!!!!!!!!! Welcome to ’ SEX IN THE SKY ”♪♪♪」


という掛け声と共に「ポーンッ」とシャンパンが抜かれた。


抜かれたシャンパンを無理やりグラスにつがれ、飲め~

言われる男の子(推定年齢23歳)。

「Congratulations!!!Welcome to SEX IN THE SKY♪」

と書かれた色紙みたいなでっかい紙を渡される女の子(推定年齢22歳)。


彼らは私が生きてきた過程で見た中で、最高に恥ずかしいカップルとなってしまった。


            やってしまった( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚

            。。。。でも怒ってなそうやし、いっか・・???


あのカップルはたぶんもう、うちの飛行機には乗ってくれないだろう・・( ̄∇ ̄+)

この前、こんなことがありました。


あれはアメリカに帰る便、お客様の搭乗中からその日のパーサー

(男性、推定年齢50歳)はソワソワ・・・

パイロットに何回も、出発時間がもっと早くならないのかとか

もっと急いで欲しい、早く到着したい!!という電話をしていた。

そして、お客さまの搭乗そっちのけで、すぐトイレで身だしなみ

チェック・・・・・


      「ちょっと~。なんなんよ。誰か知り合い乗ってくるん?」


「や・・・実はさ~・・・今日、彼氏の誕生日やから♪早く家に帰りたい

ねん♪うふ。」


      「今から身だしなみ整えても、会えるんは少なくともあと13時間後

      やで。」


「も~!女心がわからへん子やねえ♪」


そんなことを言いながらも、何故か出発時間を過ぎても飛行機のドアが

閉まらない。と、そこに地上職の方がやってきてアナウンスを入れた。


「4人必要なパイロットの内の一人が急に病欠したため、他のパイロットの到着を待ちます。」


一番大きな声で怒ったのは、横にいるおっさん。そう、パーサーである。


「うっそやん!待ってよ!え~!!何時に着くねんな!もーーー!!

最悪やわ!」


         お客さん、ビックリしてるよ・・・・(-"-;A


「彼に電話してくる!なんかあったらよろしくね!」


彼は、有無をいわさず携帯電話を持って、飛行機の外に出て行った。

30分ほどが経過した。お客さまからも何時に出発できそうなのかという

質問があったため、地上職の人に聞きに行くことにした。

飛行機のドアの外で彼とラブラブ電話をしているパーサーを横目に、

ゲートへと向かった。その道すがら、急に呼ばれてやって来たパイロット

すれ違った。


          あ、来た♪


私も小走りで飛行機へと戻ったその時、ガッシリ抱きあうパーサーとパイロット

の姿を目撃してしまった!!


          あ・・・これは・・・これは「ハグ」ではなく「抱擁」やね・・・・。(;°皿°)


パーサーはしきりに、


「も~、ほんまにビックリ!あなたが来てくれるなんて、最高♪

なんて素敵な日なの♪」


歓喜の声をあげている。


          おっさんの彼は、このパイロットやったん?!


そうして、飛行機は離陸体制に入った。滑走路まで行く中、パーサーに

聞いた。


            「あれ、彼なんやね。お誕生日の。」


「・・・・・・・・・」(無視)


            「ちょっと!聞いてる?あのパイロットが彼氏なんでしょ?

            会えてよかったね♪」


「あの人は・・・・2番目。」


            「え?」


「あのパイロットは2番目で、もっと好きな人がいるねん。その人の誕生日

やねん。でも・・・内緒やで!絶対!!」


              やり手やね、自分・・・(@Д@;


飛行機が定刻に到着した。最後のお客さんが降りると同時に、パーサーは

私のほうを向き、こう言いながら駆け出して行った。


「じゃあ、サッサと行くけど、例の彼(パイロット)にはうまく言うといてね♪」


              勝手なやつ・・・・( ̄_ ̄ i)


そのパーサーと、こないだ半年ぶりに一緒になった。


               「彼、元気?」


「どの?」


               「あ・・誕生日やったほう。」


「別れたのよ。」


               「そうやったん・・・ごめん。」


「いや、いいよ。また新しいのいるもん♪でねえ、今日はなんと、その人の

お誕生日やから後でお客さんとして乗ってくるんよ♪挨拶してね♪」


               「ふーん。ほんで今日も2番目のパイロットが乗ってきたら

               ややこしいねえ!いひひ。」


「昨日、パイロットの方とは一緒にいたから大丈夫。彼は今日、

お休みって言ってたもん♪奥さんと子供のとこに帰るはずよ♪」


               「え?!奥さんと子供いるん?あの人!!」


「そうよ♪あれ?言わなかったけ?私にもいるのよ♪」


                 ・・・・・・・・・( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚


「写真、見る?」


                「う・・・うん。。。後で見せて・・・・」



計り知れないゲイの世界。もっと研究が必要である・・・・


               





               



    

うちのアメリカ人スッチー達は感じが悪い・・・・・・

お客さま相手に本気で怒鳴りつけたり、指差して指図したりする・・・


         お~、こわ。


一緒に働いてみると、私達にはとっても優しい人が多いですが、

どんな人でもやっぱりお客さんには強い。

私がトイレ掃除をしていると、ギャレーでくっちゃべってる

おばちゃんアメリカ人スッチー達は手招きし、「はい。」と言って特製

ジュースをくれたり、「もうそんなんいいから、食べ~。」と言って

お菓子をくれたりします。が、その横で、お客さんが


「あの~、水ください。」


とか言おうもんなら、、、、


「ッチェ!」と言わんばかりにイヤそうに渡します。


         「すみません、感じ悪くて・・」


とお客様に小声で謝る私。。。。


太平洋路線は、そんな風に謝ってばっかりです。

そうやっていつもお客様とアメリカ人スッチーとの間に

はさまれている私達・・・・・・

     またお給料が下がってしまう!!!!   


これ以上下がったら、一人暮らしの人は生きていけない!また

みんなバイトをしないといけなくなるのに!



「すっちーがバイト??」    と思いますが、

私の会社の中では普通です。お給料が、ほんまに少ないから・・・・

私も今までオフの日にいろ~んなバイトをしてきました。私がやった

バイトは・・・・・・冷凍食品の倉庫でベルトコンベアーにコンニャクを

乗せる仕事と、倉庫から商品を集めて出荷する仕事、

携帯ショップのちらしを町の知らないマンション投函する仕事 ・・・などなど。

私の同期たちもなかなか笑けるバイトをしています。


JRの駅の清掃。夜中と早朝のみ。。。。。(T-T)

かわいそうに・・・と一瞬思いますが、時給も良いし、そして駅が閉まっている

間の作業なので誰にも見られないからいいらしい。


宛名書きの内職をしている同期もいます・°・(ノД`)・°・

そんなことをして、一人暮らしの人はがんばっているのです。

なのに、会社は!!!ひどい!

それに比べてアメリカ人のおばちゃんスッチーたちのお給料・・・・・


          めっちゃ高給取りやん!!


まあ、勤続30年以上やからしょうがないやんってことかもしれませんが、

あの人たちは、なんと・・・一ヶ月5,60万もらっているのです~~!



          くやし~!私も稼いでやる!さ、バイト情報誌買いに

          いこ・・・・・(ノ_-。)

近々、私もOJTを受け持つことになった。


OJTとは、新人さんに付きっ切りで仕事を教えながら、

お手本として自分の仕事を見せるのである。


思い出せば○年前、私もOJTを受けたことがもちろんある。

そのときは、南の島に行く便だった。


「この便は毎回、一人はお客様が飲みすぎて倒れるからね。

あまり飲ませすぎないようにね。」


           「どうやって言うんですか?」


「気圧の関係で、アルコールが何倍にもまわって倒れるお客様が

多いので、気をつけてくださいね~って言うねん。それから、この

便は日本人のお客様が多いだけに問題のオンパレードやから、

あまりいろいろ教えてあげれないかもしれないけど、ずっと私の後ろ

付いててね。」


搭乗が始まった。ここまで忙しいか?!というぐらいに、最初から

ほんまに問題のオンパレードだった。


「すみません、彼と席が離れてしまったんですけど!(怒)」

「周りが子供ばっかりなんですけど、もっと静かそうな席ないの?」

「この荷物、重くて上にあげれないんですけど!!」

「スポーツ新聞もってきて!!」

「なんか子供用のゲームとか無いんですか?!」

「通路側の席がよかったのに空いてないって言われたんですけど、

ほんまに空いてへんの?」

「手術したばっかりで足が痛いから、ビジネスクラス、いける?」

「隣の席の外人さんがすっごいデブやから席が狭いねんけど、

他に空いてる席ない?」

「この荷物、上の棚に入らないみたいやからビジネスのとこにでも

入れといて!」


          ・・・・・・すごい(@-@)


そして、フライトも中盤に入った。先輩と私は、やっとのことでご飯を

食べていたところに、こんなアナウンスが入った。


「ただいま、体調の悪いお客様がいらっしゃいます。お客様の中で、

お医者様、看護師の方、医療に従事されていらっしゃる方いらっしゃい

ましたら、機内後方のギャレーまでお越しください。」


           まじで?!ほんまに人が倒れるんや!(:-:)


先輩と私は、ご飯をほって機内後方に向かった。向かう途中、一人の

おじさんに声をかけられた。


「すみません・・・・気分が、わるい・・・・」


そう言いながら、おじさんは席から床に倒れこんだ


            「だ、だ、だ、大丈夫ですか!?」


反応が無い。。。。。私は5秒ほど、固まっていた。


「どいて!!」


先輩の声がした。先輩の手には、酸素ボトル、救急箱、冷たいタオル

握られていた。タオルをお客様の額に当てるとお客様の意識が戻った。


「気分悪いですか?お酒は飲みました?」


             「うん。」


「たくさん飲みました?」


             「ビールとワイン。」


「1本ずつですか?」


             「うん。」


「薬とかは飲んでませんか?」


             「飲んだ、風邪薬。」


「ああ、それですね~。機内で風邪薬と一緒にお酒を飲まれるて、

こうなるお客さま多いですからね。じゃあ、酸素吸いましょっか。

寝たままでいいですからね。」


そう言いながら先輩は、おじさんの汗を冷たいタオルで拭きながら


「水をお持ちしてください。」


と私に言った。水を持って、席に戻ったころには、おじさんは自分で立って

いた。


            ・・・・・・・すばらしい・・・・( ̄∇ ̄+)


結局、その日は3人のお客様が飲みすぎて倒れた。

先輩たちの対応の仕方、野次馬のさばき方、そのすべてが素晴らしく、

私は自分の無力さを感じた。


その後も先輩は、それからも倒れたけどもう元気になったお客様達のところに

気が付けば足を運んだ。


「大丈夫ですか?お水、お持ちしましょうか?たくさんお水飲まれた方が

いいですよ。」


でも、その席に向かう途中にも、たくさんの問題が起こるのである。


「この席、壊れてて倒れないんですけど!!」

「あっちの子供うるさくて寝れないから何か言ってもらえません?」

「子供がジュースこぼしたんですけど!タオル!!」

「入国書類、書き方分からへんから書いてくれません?」

「上にある荷物、降ろして!」

「さっき、免税品買ったんですけど商品変えてもらえます?」


子供のこぼしたジュース用にタオルをギャレーに取りに行く途中にも、

いろいろ頼まれるのである。「少々お待ちください」ばかり言ってられないので

その優先順位を自分で考えて、すべての問題をきっちり、そのフライト中に

終わらせないといけないのである。


着陸態勢に入り、私は、見ていただけのくせにヘトヘトだった。

先輩は、席が壊れていたお客様に、パーサーからマイレージのマイルクーポン

をもらって来て、謝りながら差し上げていた。そうして、先輩が最後のお客様の

対応を終えて一緒にジャンプシート(乗務員用席)に座ったときに、ハッキリ

こう言ったことを覚えている。


         「・・・・私には・・・・自信がありません・・・・」


先輩は優しい笑顔でこう言った。


「できるようになるよ。私も最初そうやって自信なんか無かったよ。

最初からできる人なんかいないから、ね♪そんなことより、この仕事は

楽しい仕事だって分かってくれたらそれでいいよ。」


私は、自分の「無力さ」と、先輩の優しさ、すばらしさに自然に涙があふれた。


「お客様の前で、泣いてはいけません。」


          「はい。」


それから着陸までの数分間、果たして自分はこの仕事が楽しいと思える日が

来るやろうか・・と考えたら不安で、あふれる涙をこらえるのに必死だった。


飛行機が着陸し、先輩と一緒にドアのところでお客様をお見送りしていた。

倒れたお客様たち、問題があったお客様方、全員が先輩に「ありがとう。」

と御礼を言っていた。そして、私が「大丈夫ですか?」しか言えなかった、

倒れたおじさんが先輩のところにやってきた。


「どうもお世話になりました。ありがとう。」


私のほうをチラッと見て、


「がんばんなさいよ。」


と笑った。私は、先輩に怒られながら、笑顔のまま泣いていた



そんな私がもう、OJTを受け持つような年数になった。あの時に私が感じたような

思いを、新人さんにも感じてもらえたら・・・・・・その新人さんもきっとこの仕事が

もっともっと好きになるはずである。。。。。。




今回は凹んだことがありました。。南の島の大好きな女性スッチー

傷つけてしまったから・・・(:-:)

南の島のオフィスで、彼女に久しぶりに会えました。


         「わ~、ひさしぶりやん!どうしてた??」

私は彼女に駆け寄りました。

「はーい、ひさしぶり!・・・・でも、元気じゃないの私。」


         「どうしたん?」


「昨日、友達が交通事故で亡くなったのよ・・・」

と泣き出した。

・・・・・・・彼女が泣いてるのを見て私ももらい泣きをしてしまった。そして、私は

その時してはいけない表情をしてしまった。微笑んでしまったのです。彼女に。。。。


日本って、「もらい泣き」をしたらその時ってつい


        「あら・・・貴女が泣くから私まで涙が出てきちゃったじゃない・・・」

みたいな感じで自然に笑顔がこぼれたり、

        「私まで泣いちゃって恥ずかしいわ・・・」

みたいな感じで微笑んでしまったりしません?

アメリカでは、それは通じません。アメリカ人はそこで微笑まれたら


「人が泣いてるのになんであんたは笑ってるのよ」

もしくは

「こんな話のときによく笑えるわね、バカにしてるの?」

みたいなことになるのです。バカにされている・・・ととらえるのです。

だから、アメリカ人が泣いてたら、それはそれは可哀想な表情をして肩をそっと抱くか

抱きしめる・・・・そのようにしてやってきたつもりの私だったのに、

つい彼女には気が緩んで、日本人らしく微笑んでしまった・・・・・・


案の定、彼女は「信じられない!!!」みたいな表情をし、

クルッと向きを変えてトイレに走って行ってしまいました。


うちの会社で働いていると、アメリカ人との文化や習慣の違いを

学びます。


例えば、一つ目、アメリカ人は笑われるのはキライである。


  彼らは日本人相手に「いらっしゃいませ~」「げんきですか~」

  とか私たちから習った日本語を使いたがります。それを聞いた

  日本人は8割が笑う。その「笑い」は決してバカにしてるわけじゃない

  のに、彼らは「笑われた」と感じ、発音に自信をなくしてしまったり

  「なんで、バカにするんだ!!」と怒ったりするのです。


二つ目、アメリカ人は絶対に謝らない


  彼らは自分の過ちを絶対によっぽどのことが無ければ認めません。

  例えば、お客様がビーフって言ってるのにチキンを出したりした時も

  「周りがうるさくてよく聞こえなかったから」とか「昨日はビーフなんて

  メニューになかったからとか、言い訳をします。「Sorry」という言葉は

  彼らからあまり聞いたことがない。


三つ目、アメリカ人は一つのことしかできない。


    例えば、パーサーがご飯のサービスをしているときに「後ろのほうで

  機内の電気が暗いってお客さんが怒ってるから電気をもう一段明るくして

  くれない?」というと「いま、これやってるから!!!」と怒られる。

  それとか免税品担当のスッチーに、「もう一個のカートにマイルドセブンがもう

  無いから、貴女のカートから取ってきてって言われたけど~。」とかいうと

  「あとで!今忙しい!」と怒られる。「お客さん待ってるから、今欲しい」って

  言っても無視。


四つ目、アメリカ人は暑がりである。



   うちの機内は本当に寒い。だから夏でも私は機内で長袖のセーターに

   マフラーをしている。お客さんは「も・・・毛布をください・・・」と雪国で遭難した人

   みたいになっている。それなのにアメリカ人は暑いからってまだ温度を

   下げようとする。おばちゃんばっかりだから、更年期の症状もあると思う

   けど・・・・一度南の島のおばちゃんスッチーさんは、胸のとこから何か出してきて

   「なに?!」と思ってよく見たらドライアイスをタオルでくるんだ物だった。


五つ目、アメリカ人は引き算ができない。



   アメリカのお釣りの返し方は、「足し算方式」である。たとえば、

   7ドルの物を買って10ドル出した場合、彼らは1ドル札を一枚ずつ

   手にとって「7ドルだったから~、はーち、きゅーう、じゅう」って言いながら

   お釣りをくれる。「10-7=3」 ではない。だから、例えば12ドルの物を

   買って、お釣りが細かくなるのがイヤだからって22ドルを出したりしても

   無駄である。


六つ目、アメリカ人は風邪をひいているのに外に出る人が嫌い


   異様に細菌や除菌にうるさい。風邪をひいてる人は周りに移さないようにするため、

   家にいるべきだと思っている。なので、私も仕事のときに風邪を引いてたら

   それをひた隠しにして乗る。じゃないと「今日は貴女と話さないから。」とか

   「ギャレーに入ってこないでね」とか言われるのだ。アメリカ人が咳やクシャミを

   した後に絶対に「Excuse me=失礼しました。」というのは、そういうとこから来て

   いるのだと思う。


しかし、こんなアメリカ人なのにビルゲイツやNASAの方々、そして最新医療に

関わる方々がアメリカから出てくるのは何故なのか・・・と不思議なのです。

機内にいるおばちゃんアメリカ人スッチーと、ああいうアメリカ人は違う人種

なのかなあ???

こないだ、こんなことがありました。


「すみません、毛布ください。」


通路を歩いていて頼まれる中で一番多いのが、これである。

なぜか・・・・?

いろんな理由がありますが、前にもお話した通りうちの会社の

国際線を飛べるアメリカ人スッチーはおばちゃんである。あの人

たちは、すぐに機内の温度を下げようとするのである。更年期障害

のせいもあると思うのですが、大体アメリカ人というものは元々が

「暑がり」なんだと思う。


その日も、乗ってきた瞬間から日本人のお客さまから、毛布の注文の

嵐だった。(アメリカ人のお客様も寒い方が好きらしい・・・)


しかし、余分な毛布の数にも限りがあるわけで・・・・狭い客室にそんなに

多くの余分な毛布は搭載できない。なので、飛行が始まってから大体

一時間ぐらい経てば、いつも余分な毛布は無い。。。。


お食事のサービスが終わったころ、一人の日本人女性(推定年齢55歳)

に声をかけられた。


「ちょっと!!」


          「はい。」


必死に毛布を指差して、アゴで私を使うおばちゃん。。。。


           あ~、こんなややこしそうなおばちゃんに言うのイヤやけど、

           毛布無いねんな・・・・(:-:)


           「お客さま、大変恐れ入りますが余分な毛布はもう全部出て

           しまいました。」


「は?寒くて寝られへんけど?」


           「申し訳ございません。機内の温度を確かめて参ります。」


温度計を見に行った。23度。パーサーに25度に上げるようにお願いした。


           「ただいま、温度を上げるように申し付けて参りました。あと10分

           ほどで上がってくると思います。」


「ふん。毛布は?」


           「もう毛布は無くなってしまったんで、温度を上げてまいりましたので・・」


「探してきてちょーだいよ!!!!(怒)」


           「お客さまの前にも頼まれた方がいらっしゃいまして、そのときに

           探したんですが、無かったんです。」


「じゃ、あっちのあるやろ?それでええわ。持ってきて!」


おばちゃんは、ビジネスクラスを指差していた。


            「恐れ入ります、ビジネスクラスのお客様にも先ほど余分な毛布をお断り

            したんです・・・」


「なんで?おかしいやろ?!こんな寒いのにあと5時間も

どうせーゆうのよ!」


             「申し訳ございません。温度がもうすぐ上がってくると思いますので・・・

             暖かいお茶をお持ちしますね。」


そう言って一旦、席から逃げた。。。。


機内の温度計が25度になったのを確認してから、暖かい緑茶を一応持って

おばちゃんのところに行った。


              「温度を確認してまいりました。25度になってましたがいかがですか?」


「さむいわっ!まだ!(怒)」


              「暖かいお茶を飲まれると、体が少し温まりますが、いかがですか?」


おばちゃんは、私の言葉とお茶は無視だった。。。。


          でも、どうしようもないしな~・・・・


パーサーに呼ばれた。


 「あんた、休憩時間過ぎてるで!はよ行き!」


休憩時間というのはアメリカ連邦航空局が決めているものであり、

取らなければパーサーの責任になるのである。パーサーに一応

おばちゃんのことを話し、休憩に向かおうとした。髪の毛をほどき、

通路を歩いていると、おばちゃんに話しかけられた。


「ちょっと、あんた!毛布は?」


          「あの~。申し上げましたとおり、機内にはもう予備が無いんです。

          申し訳ございません。」


「はぁ~(深いため息)。そんなんね、おかしいでしょ?寒い人はどうすんのよ!」


          「予備の毛布も、皆様にお配りできるほどは搭載されてこないん

          です・・・(;-;)」


「どっかにあるんちゃう?」


          「何度も探しましたが、無いんです・・・申し訳ございません。」


おばちゃんは、私をシッシッと手で振り払った。


休憩が終わり、仕事に戻るとすぐにパーサーに呼ばれた。


  「ちょっと!!あの、寒がりのおばちゃんにビジネスの毛布渡したん、あんた?」


          「は?違うよ!でも、予備の毛布あったん?!」


  「じゃあ、決まりや!犯人はあのオバチャンや!」


          「なにが?」


  「ビジネスクラスに子供連れのアメリカ人の家族いるやん?あの人が、寝てる

  子供に毛布かけなおそうと思って、ぐちゃぐちゃになった子供の毛布をキレイにたたみ

  直しててんて。そしたら、誰かわからん日本人が日本語でなんやかんや言い

  ながら、その子供用の毛布を持っていってしまって、そこから返してくれないって

  言っててね。」


           ええええええええ(@-@)


   「あんたが、そんなことするはず無いとは思ってんけど、オバチャンに持って

   行ったんかと思ったから、確かめるまでなんもしてないねん。ほな、オバチャン

   から毛布、取り返してきてくれる?」


           「・・・・・取り返すの怖いから、付いてきて・・・・(*-*)」


おばちゃんの席に向かった。ビジネスクラス用の分厚い毛布をかけて

目をつぶっていた。


           「お客さま、お休み中のところ、恐れ入ります。」


「しーーーーーーーん。。。」


             寝たふりやわ!


パーサーが揺り起こした。


「なによ!またあんたか!」


            「お客さま、こちらの毛布はどちらで見つけられましたか?」


「どちらでって、スチュワーデスさんが持ってきたんよ!!」


            「・・・・ビジネスクラスにお座りのお子様の毛布が、日本人の、

            お客様に良く似た方に持っていかれたということなんですが・・・」


「は?そんなんしてへんわよ!」


おばちゃんは、それからも「知らない」と言い続けた。後ろにいたパーサーが

急に消えた。


               ん?


パーサーは、ビジネスクラスのお母さんを連れて席に戻ってきた。


お母さん:「ああ、この人この人!!ちょっと、毛布返してよ!」


「ちょっと、ヤメて!私のんよ!」


パーサー+お母さん vs おばちゃん で、毛布の引っ張り合いが

始まった。もちろん、2対1でおばちゃんの負け。おばちゃんは毛布を

取りあげられた。最後におばちゃんは、私に捨て台詞をはいた。


「なによ!毛布ごときで、そんな必死にならんでえーやないの!」


              おばちゃん・・・・それ、あんたや・・・・ヽ((◎д◎ ))ゝ


           



あれは去年のこと。。。。


うちの会社は一応フライト前にブリーフィングと言って

パーサーが指揮をとり、その日のサービスや、飛行機の緊急器具

の確認、機内の医療用品の場所の復習、そしてその日のフライトの

注意事項などを確認しあう会議(?)が15分間ほどあります。


飛行機の中で行われる場合もありますし、小部屋で行われる場合も

あります。


あの日はみんな小部屋の席に座ってパーサーを待っていました。


「ちょっと!なんでパーサー来ないの?!私なんか、さっき

子供との電話を途中で切って走ってきたのに!」

「私なんか、旦那と電話で・・・・」



文句言いのおばちゃんスッチー達がキレ出したころ、

やっとドアが開いてパーサーらしき男性が入ってきた。


         わっ・・・・・・・暗い・・・・



アメリカ人にしては、むちゃむちゃ暗い雰囲気の人


「遅れて・・・ごめん・・・。じゃあ、端の人から自己紹介お願いします・・・」


そう言って、はふか~~~いタメ息をついた。


         なんや~、この人。この人と13時間か~。。。。


自己紹介が終わり、サービスの復習、今日のVIPや車椅子の数など

ず~っとくら~いまま、彼のブリーフィングは進行していった。


「で、今日の・・・機長の名前は・・・ダグラス・・・・・・ダグラス・・・ダグ・・」


         ん?え?・・・?


「・・・も・・もうダメだ・・・」



パーサーは顔を覆って、、、、、、、、、、、、、、、、


   泣き出した  (T-T)


「どうしたの????」


みんな口々に声をかけた。しばらく泣きじゃくったあげくに彼はこう言った。


「昨日、、、離婚したんだ (T-T)」



          えーーーー!!!・・・で、今、この時に泣くん・・・!?・・・



と思う私とは逆に、アメリカ人スッチー達全員が声を合わせて、


「Oh, (:-:) なんて可哀想なベイビー・・・」



と始まった。そこからは、もう彼の離婚話に話はすり替わり、

延々15分間、彼の離婚話・・・・・



飛行機に乗り込み、パーサーにまず挨拶するのが基本。


    「Hi, 今日の日本人乗務員のちょこです。よろしくね♪」


と元気に挨拶してみた。彼は、涙目で「う・・・ウぅ」とうなった。


         ダイジョブかなあ、この人・・・そんなんで、お客さんにサービスできるん?


お客さんの搭乗が始まった。私は彼と搭乗口に立って、お出迎えすることに

なった。相変わらず涙目の彼。私はそこで言うんじゃなかったことを言ってしまった。


     「大丈夫?よかったら、話、聞くよ。フライト中。」


「う・・ぅ・・・ぅぇ~・・・」


          あ・・・・また泣き出してもーた・・・ (:-:)


それから、彼は出発の準備が整うまでトイレにこもって泣き続けた。

離陸後、サービスが始まった。まずは飲み物のサービス。一人目のお客さん

に接する彼が気になって私は見ていた。


         やっぱり泣いてる・・・(T-T)


彼に代わって私が飲み物のサービスすることになった。彼はまたトイレへ・・・・

それから、私も自分の仕事を始め、忙しくして彼のことは忘れていた。すべての

サービスが終わり機内の電気が消えた


          あ、パーサーのこと、忘れとった!!!


様子を見に、ビジネスクラスに行ったら、そこ担当のスッチーが

ほとほとあきれた顔で言った。


「パーサーなら泣きながらコクピットに行って帰って来ないのよ。」


           飛んでから4時間経って、まだ泣いてるか!!!



休憩が始まり、私は最初寝るチーム。パーサーは2番目に寝るチーム。それぞれ

4時間ほど寝られる。休憩から帰ってきた私が、最初に見たのは・・・・

パーサーの笑顔!!!!


     「どしたん?パーサーむっちゃ笑ってるけど。」


「なんか、泣いてるのを見たビジネスクラスのお客さんが、どしたんって

聞いてくれたもんやから、また離婚の話したら、ちょうどその人が離婚

専門の弁護士だったみたい。ほんで、子供を取り返せるかもしれないって

言って、機嫌直った。」


         単純・・・(+-+)



2番目の休憩が終わるころ、私はトイレ掃除をしていた。トイレに並んでいたら


「わっ!!!」


と後ろからビックリさせられた。振り返ったら、パーサーがめっちゃ笑顔で立ってた。

それから彼は、「やーい、やーい。」と、あきれ顔の私を笑い、クネクネとダンス

をしながら去っていった。


   

        そんな感情の起伏が激しいから、離婚されんねん!



なんか振り回された気でいっぱいだった。もうこの人には会いたくない・・・

そう思った矢先に、次の週のフライトで一緒になった。


     「あ!!!先週一緒だった、ちょこです。今日は元気?」


「え?だれ?」


     「(怒)先週、泣いてたときやん!」


「ん?」


     「離婚したって言って、泣いてたやんか!!」


「・・・・お前、なんでそんなオレのプライベート知ってるん?気持悪いわ!(激怒)」


  

         え・・・・・・・・・・・・・・・(:-:)  キレた・・・・・・・・(T-T)

   


彼とは本当にもう会いたくない。。。。