こないだ、こんなことがありました。
「すみません、毛布ください。」
通路を歩いていて頼まれる中で一番多いのが、これである。
なぜか・・・・?
いろんな理由がありますが、前にもお話した通りうちの会社の
国際線を飛べるアメリカ人スッチーはおばちゃんである。あの人
たちは、すぐに機内の温度を下げようとするのである。更年期障害
のせいもあると思うのですが、大体アメリカ人というものは元々が
「暑がり」なんだと思う。
その日も、乗ってきた瞬間から日本人のお客さまから、毛布の注文の
嵐だった。(アメリカ人のお客様も寒い方が好きらしい・・・)
しかし、余分な毛布の数にも限りがあるわけで・・・・狭い客室にそんなに
多くの余分な毛布は搭載できない。なので、飛行が始まってから大体
一時間ぐらい経てば、いつも余分な毛布は無い。。。。
お食事のサービスが終わったころ、一人の日本人女性(推定年齢55歳)
に声をかけられた。
「ちょっと!!」
「はい。」
必死に毛布を指差して、アゴで私を使うおばちゃん。。。。
あ~、こんなややこしそうなおばちゃんに言うのイヤやけど、
毛布無いねんな・・・・(:-:)
「お客さま、大変恐れ入りますが余分な毛布はもう全部出て
しまいました。」
「は?寒くて寝られへんけど?」
「申し訳ございません。機内の温度を確かめて参ります。」
温度計を見に行った。23度。パーサーに25度に上げるようにお願いした。
「ただいま、温度を上げるように申し付けて参りました。あと10分
ほどで上がってくると思います。」
「ふん。毛布は?」
「もう毛布は無くなってしまったんで、温度を上げてまいりましたので・・」
「探してきてちょーだいよ!!!!(怒)」
「お客さまの前にも頼まれた方がいらっしゃいまして、そのときに
探したんですが、無かったんです。」
「じゃ、あっちのあるやろ?それでええわ。持ってきて!」
おばちゃんは、ビジネスクラスを指差していた。
「恐れ入ります、ビジネスクラスのお客様にも先ほど余分な毛布をお断り
したんです・・・」
「なんで?おかしいやろ?!こんな寒いのにあと5時間も
どうせーゆうのよ!」
「申し訳ございません。温度がもうすぐ上がってくると思いますので・・・
暖かいお茶をお持ちしますね。」
そう言って一旦、席から逃げた。。。。
機内の温度計が25度になったのを確認してから、暖かい緑茶を一応持って
おばちゃんのところに行った。
「温度を確認してまいりました。25度になってましたがいかがですか?」
「さむいわっ!まだ!(怒)」
「暖かいお茶を飲まれると、体が少し温まりますが、いかがですか?」
おばちゃんは、私の言葉とお茶は無視だった。。。。
でも、どうしようもないしな~・・・・
パーサーに呼ばれた。
「あんた、休憩時間過ぎてるで!はよ行き!」
休憩時間というのはアメリカ連邦航空局が決めているものであり、
取らなければパーサーの責任になるのである。パーサーに一応
おばちゃんのことを話し、休憩に向かおうとした。髪の毛をほどき、
通路を歩いていると、おばちゃんに話しかけられた。
「ちょっと、あんた!毛布は?」
「あの~。申し上げましたとおり、機内にはもう予備が無いんです。
申し訳ございません。」
「はぁ~(深いため息)。そんなんね、おかしいでしょ?寒い人はどうすんのよ!」
「予備の毛布も、皆様にお配りできるほどは搭載されてこないん
です・・・(;-;)」
「どっかにあるんちゃう?」
「何度も探しましたが、無いんです・・・申し訳ございません。」
おばちゃんは、私をシッシッと手で振り払った。
休憩が終わり、仕事に戻るとすぐにパーサーに呼ばれた。
「ちょっと!!あの、寒がりのおばちゃんにビジネスの毛布渡したん、あんた?」
「は?違うよ!でも、予備の毛布あったん?!」
「じゃあ、決まりや!犯人はあのオバチャンや!」
「なにが?」
「ビジネスクラスに子供連れのアメリカ人の家族いるやん?あの人が、寝てる
子供に毛布かけなおそうと思って、ぐちゃぐちゃになった子供の毛布をキレイにたたみ
直しててんて。そしたら、誰かわからん日本人が日本語でなんやかんや言い
ながら、その子供用の毛布を持っていってしまって、そこから返してくれないって
言っててね。」
ええええええええ(@-@)
「あんたが、そんなことするはず無いとは思ってんけど、オバチャンに持って
行ったんかと思ったから、確かめるまでなんもしてないねん。ほな、オバチャン
から毛布、取り返してきてくれる?」
「・・・・・取り返すの怖いから、付いてきて・・・・(*-*)」
おばちゃんの席に向かった。ビジネスクラス用の分厚い毛布をかけて
目をつぶっていた。
「お客さま、お休み中のところ、恐れ入ります。」
「しーーーーーーーん。。。」
寝たふりやわ!
パーサーが揺り起こした。
「なによ!またあんたか!」
「お客さま、こちらの毛布はどちらで見つけられましたか?」
「どちらでって、スチュワーデスさんが持ってきたんよ!!」
「・・・・ビジネスクラスにお座りのお子様の毛布が、日本人の、
お客様に良く似た方に持っていかれたということなんですが・・・」
「は?そんなんしてへんわよ!」
おばちゃんは、それからも「知らない」と言い続けた。後ろにいたパーサーが
急に消えた。
ん?
パーサーは、ビジネスクラスのお母さんを連れて席に戻ってきた。
お母さん:「ああ、この人この人!!ちょっと、毛布返してよ!」
「ちょっと、ヤメて!私のんよ!」
パーサー+お母さん vs おばちゃん で、毛布の引っ張り合いが
始まった。もちろん、2対1でおばちゃんの負け。おばちゃんは毛布を
取りあげられた。最後におばちゃんは、私に捨て台詞をはいた。
「なによ!毛布ごときで、そんな必死にならんでえーやないの!」
おばちゃん・・・・それ、あんたや・・・・ヽ((◎д◎ ))ゝ