~乗務員休憩用のベッドです♪通称 「Crew Bunk」~
シーツ2枚 マクラカバー1枚 枕 毛布
電気 空気孔 カーテン
などが備え付けられた寝台車のベッドみたいなベッドです。
ひっそりと(?)機内にありますが8個のベッドが360度に渡り
備え付けられてるのです。写真の下の段の壁は火事など
緊急時の脱出通路。機内後方に出られます。
ここって、良い♪機内でここが一番スキです←ごめんなさい・・・
なかなか広くて快適でお客様の目もないので、外国人スッチーや
ゲイのおっさんも、この中では裸同然に脱ぎます。脱いで寝るのが習慣
みたい。。。。最初はみんながここに入った瞬間に脱ぎ始めて下着姿に
なるのが私には衝撃的でした。じろじろ見てしまった・・・・♪
そないに脱いで、急に墜落したらどうすんの??
このベッド部屋にまつわるいろんなネタがあります♪
今日はその中のひとつをお話します★
あれは、13時間のフライト。乗務員は2チームに別れ、真ん中
の3時間ずつぐらいを交代制でベッドで寝ます。
1チーム目が寝てるとき、私はトイレ掃除に勤しんでいました。
すると機内後方に不審な影が!!
え?あの人、すごい変なかっこしてるけど~・・・?!
私は小走りに近寄りました。なんと!!!!!!!!!!!!
あきらかに日本人の男の子(推定23歳)が、うちの会社の女性用制服
のワンピースを着ているのです!ワンピースの下にはうちの男性用の
ズボン。胸のところにはうちの会社の男性用ネクタイ、そしてワンピース
の上には女性用の制服のまっ赤なカーディガン!!!!
この人だれ??????どっから制服取って来た?????
「あ~スチュワーデスさ~ん。ふぁ、ふぁろ~、あれ、ふぁろ~、あれ、はりょ~。
いや~、ボクは~O?/?*::];p@]@p}‘p」
酒くさっ!!!こいつ、完全に酔っている!
早速彼を近くのギャレーまで引っ張っていきました。どよめくアメリカ人
スッチーたち!彼女達は叫びながら、彼からすべての服を奪い取った。
酔ってるのをいいことに下着姿にさせられてもヘラヘラしてる男の子。
機長もコクピットから降りてきた。
やばい・・・・この子(推定年齢26歳)どうなるやろ・・・
酔っ払い相手に尋問が始まりました。
「お客様、この服はどこで見付けましたか?」
「なに~~怖い顔しちゃって~~へへ。みんな集まってなんでしゅか?」
「お客様、これは大変な状況です!ちゃんと答えて
いただかないと、アメリカに到着したら警察に引き
渡されてしまいますよ!」
「ふぁ~い。。。ねむいにゃ~~~ふむふぐ」
今は尋問が意味がないことを悟った私達。彼は機内にあるプラスチック
の手錠をつけられました。ギャレーで下着でいびきをかいて寝てる彼・・・・
1時間ぐらいして、起こした。(ってゆうか、うちのスッチーが蹴った・・・・)
「あれ~、なんで、こんなとこにいんですかね~?ボク・・・」
少し酔いが覚めたらしい。彼に再び尋問しました。
「あ~、なんか、トイレ行こうと思ってドアを開けたら~上に向かって
階段があって、それを上ってみたら~、いっぱい服がぶらさがって
たから着た気がしま~す。えへへ・・・」
・・・・えへへ・・・じゃない。。。確かにベッドの部屋へのドアが空いていたのは、
そこに寝てる誰かのミス。しかし、自分のミスを認めない国です、アメリカとは。
かんかんに切れているスッチー達をどうなだめるの???このままだと
本当に到着後、機内に警察が入ってきますよ!!!
スッチー並びにパーサーは、パイロット達と彼の今後を話し合っている。
ヤバそうな雰囲気。この若さで英語もわからないのに警察に拘束される
のはかわいそう・・・と思っていたところ・・・
「りょーちゃん!!!なにしてんの!裸やん!」
わ、、、か、彼女がいたんだ!
彼女のすすり泣きが始まった。彼女に聞いたらハネムーンだと言うのです。
しかも、お金無いから式は挙げなかったとか言う・・・・ (T-T)
よし、これは使える!アメリカ人はそういう同情心
はとびっきりあります。たぶん世界一。
私は彼女を救うために会議中のスッチーの輪の中に入っていった。
泣いている彼女を見せて説明しました。反応は・・大成功♪♪♪(^-^)
みんな彼女の肩を抱き、一緒に涙ぐんでるスッチーもいました。
彼は3時間ほどするとすっかり酔いが覚めました。
みんなに謝りに来ました。一人ひとりに、深く頭を下げて、「I am sorry」
と言ってました。
それからは、席についてもずっと顔が青ざめていました。早速彼女に
「もう冷めた。家に帰りたい。あんたと旅行なんかもう無理。」と言われ
たらしい。。。。。
私もそんな人イヤ。。。。。でも彼の制服姿、写真に撮っとけば
よかったな~♪
私は、また新たなおもしろい人が乗ってくるのを日々待ち続けています☆
p.s. 皆様、体のご心配ありがとうございました。おかげさまで
十分、休養がとれたので来月には復活できそうです。
ご心配、ありがとうございました。