この前、こんなことがありました。
あれはアメリカに帰る便、お客様の搭乗中からその日のパーサー
(男性、推定年齢50歳)はソワソワ・・・
パイロットに何回も、出発時間がもっと早くならないのかとか
もっと急いで欲しい、早く到着したい!!という電話をしていた。
そして、お客さまの搭乗そっちのけで、すぐトイレで身だしなみ
チェック・・・・・
「ちょっと~。なんなんよ。誰か知り合い乗ってくるん?」
「や・・・実はさ~・・・今日、彼氏の誕生日やから♪早く家に帰りたい
ねん♪うふ。」
「今から身だしなみ整えても、会えるんは少なくともあと13時間後
やで。」
「も~!女心がわからへん子やねえ♪」
そんなことを言いながらも、何故か出発時間を過ぎても飛行機のドアが
閉まらない。と、そこに地上職の方がやってきてアナウンスを入れた。
「4人必要なパイロットの内の一人が急に病欠したため、他のパイロットの到着を待ちます。」
一番大きな声で怒ったのは、横にいるおっさん。そう、パーサーである。
「うっそやん!待ってよ!え~!!何時に着くねんな!もーーー!!
最悪やわ!」
お客さん、ビックリしてるよ・・・・(-"-;A
「彼に電話してくる!なんかあったらよろしくね!」
彼は、有無をいわさず携帯電話を持って、飛行機の外に出て行った。
30分ほどが経過した。お客さまからも何時に出発できそうなのかという
質問があったため、地上職の人に聞きに行くことにした。
飛行機のドアの外で彼とラブラブ電話をしているパーサーを横目に、
ゲートへと向かった。その道すがら、急に呼ばれてやって来たパイロットと
すれ違った。
あ、来た♪
私も小走りで飛行機へと戻ったその時、ガッシリ抱きあうパーサーとパイロット
の姿を目撃してしまった!!
あ・・・これは・・・これは「ハグ」ではなく「抱擁」やね・・・・。(;°皿°)
パーサーはしきりに、
「も~、ほんまにビックリ!あなたが来てくれるなんて、最高♪
なんて素敵な日なの♪」
と歓喜の声をあげている。
おっさんの彼は、このパイロットやったん?!
そうして、飛行機は離陸体制に入った。滑走路まで行く中、パーサーに
聞いた。
「あれ、彼なんやね。お誕生日の。」
「・・・・・・・・・」(無視)
「ちょっと!聞いてる?あのパイロットが彼氏なんでしょ?
会えてよかったね♪」
「あの人は・・・・2番目。」
「え?」
「あのパイロットは2番目で、もっと好きな人がいるねん。その人の誕生日
やねん。でも・・・内緒やで!絶対!!」
やり手やね、自分・・・(@Д@;
飛行機が定刻に到着した。最後のお客さんが降りると同時に、パーサーは
私のほうを向き、こう言いながら駆け出して行った。
「じゃあ、サッサと行くけど、例の彼(パイロット)にはうまく言うといてね♪」
勝手なやつ・・・・( ̄_ ̄ i)
そのパーサーと、こないだ半年ぶりに一緒になった。
「彼、元気?」
「どの?」
「あ・・誕生日やったほう。」
「別れたのよ。」
「そうやったん・・・ごめん。」
「いや、いいよ。また新しいのいるもん♪でねえ、今日はなんと、その人の
お誕生日やから後でお客さんとして乗ってくるんよ♪挨拶してね♪」
「ふーん。ほんで今日も2番目のパイロットが乗ってきたら
ややこしいねえ!いひひ。」
「昨日、パイロットの方とは一緒にいたから大丈夫。彼は今日、
お休みって言ってたもん♪奥さんと子供のとこに帰るはずよ♪」
「え?!奥さんと子供いるん?あの人!!」
「そうよ♪あれ?言わなかったけ?私にもいるのよ♪」
・・・・・・・・・( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
「写真、見る?」
「う・・・うん。。。後で見せて・・・・」
計り知れないゲイの世界。もっと研究が必要である・・・・