toshiのブログ -3ページ目

toshiのブログ

日頃、科学技術について調査していることや趣味でやっていることなどを紹介していきます。

内閣府の防災情報
http://www.bousai.go.jp/oshirase/h17/yureyasusa/zuhyo.pdf


によると、地震の揺れは、地上の柔らかい地層に集中している。
音響学的に解析するとムラのある媒質中で発生した振動は、柔らかく音速の遅い媒質の方向へ屈折しながら進むことからも裏付けできると思う。

関東ローム層の地表は、特に揺れやすいようだ。


地下地中での揺れはどうだったのか、興味深い記録がある。

宮城県沖地震のとき、佐渡の鉱山地下では、揺れが感じられなかったという。
http://www.sado-kinzan.com/images/topics_20110408.pdf


固い岩盤は音響インピーダンスが高いので、外部から振動が侵入しにくいのだろう。

放射線に被曝して、DNAが損傷を受けるまでのプロセスは、放射線が直接DNAを破壊するのかと思いきや、どうやらそうではなく、

放射線→体内水の電離→活性酸素発生→DNA破壊 というステップを経るそうだ。

資料1

資料2


活性酸素がDNAを破壊する前に、それを除去してしまえば、放射線障害を最小限に抑えられそうだ。


幸い、人体には、活性酸素などのフリーラジカルを除去する酵素(SODやカタラーゼ)が備わっているので、放射線に対してある程度の抵抗力はあるのだろう。

しかし、酵素は、酸性環境で活性度が落ちてしまう。ところが、それを回復させるメカニズムが動植物には備わっているらしい。


以下に挙げる論文では、酸性培地で、活性度が0%にまで落ちてしまった抗酸化酵素(SOD)が、「赤色光」の照射により100%以上にまで回復することが報告されている。


title: Photoreactivation of Supreoxide Dismutase by Intensive Red(LASER) Light

author: Yuriy A. Vladimirov, et al.

publication: Free Radical Biology & Medicine. Vol. 5. pp.281-286. 1988

資料3


たかが光だとあなどっていたが、みなおしてしまった。


カリウム40の放射能は、1グラム当たり、約26万ベクレル(1秒間に放出される量子)の放射能がある。

ちなみに、半減期は、12.5億年


自然のカリウムは、カリウム40を0.0117%含有しているので、1グラムあたりの放射能は

260000×0.0117÷100=30.42ベクレル


人体組織1キログラムあたり2グラムのカリウムが含まれているので、体重1キログラムあたりの放射能は

30.42×2=60.84ベクレル


体重60キログラムの人体が持っている放射能は、

60.84×60=3650.4ベクレル


安保徹教授が紹介している最新の免疫学の説によると


ガンの発生率を減らすには、

糖を分解してエネルギーをつくる「解糖系」を減らし、

酸素を使ってエネルギーをつくる「ミトコンドリア系」を増やすことが良いらしい。


興味深いことは、カリウム40の放射能が、ミトコンドリアのATPを発熱させる電子伝達に深く関わっていることが明らかになっているそうである。



原発事故による放射線被曝で、体内の活性酸素が増えすぎるのは、好ましくないが、上記のように、体温維持に必要なメカニズムが太古からあることを鑑みると、放射線とうまくつきあう方法があるように思う。


3月11日 14:46の東日本地震が、人工地震ではないかという風評があるので、その可能性について、これまで入手し得た資料に基づいて検証してみる。(HAARPについては、只今検討中なので、結論が出たら別の機会に述べてみたい。)


まず、地震が核爆破によるものかどうか解析する手法について述べた論文2件紹介する。


●title: A Probability of Detection Method for Reducing Short-Period mb - Ms False Alarm Rates

 authors: Steven R. Taylor, Howard J. Patton

 publication: Bulletin of the Seismological Society of America, Vol.96, No. 3, pp.1078-1090, June 2006

 論文へのリンク


【特記事項】

実体波マグニチュード Mb、表面波マグニチュード Ms の差 Mb-Ms が、ある閾値より大きければ、爆発による地震だと判定できるとのこと。

図2では、 Mb-0.7Ms という指標が用いられ、爆発(explosion)による地震と自然地震の分布が境界値2.3を境に上下に明瞭に分離されている。


【3月11日 14時46分 東日本地震に適用してみる】

国内の地震データから、Mb, Ms を見つけることはできなかったので、海外を探してみたところ、USGSにあった。

USGSのデータ

これによると、Mb=7.2 Ms=8.3 となっている。

図2にあてはめてみると、Mb-0.7Ms=1.39

境界値2.3より下回っているので、核爆発によるものではないということになる。


-----------------------------------------------------------------------------------


●title: 地震学と核実験探知

 author: 大石真紀子

      名古屋大学大学院環境学研究科附属 地震火山・防災研究センター

      地球惑星ダイナミクス講座

 資料へのリンク


【特記事項】

核爆発が起こす地中の歪みは、「体積膨脹」を起こすため、強いP波が観測される。

震源近傍でP波が2つ到来しても、遠方では1つしか観測されない場合がある。

地震が2回起こったのではなく、P波があまりにも強烈なため、マントル層で反射したイメージが観測された可能性に言及。


【3月11日 14時46分 東日本地震に適用してみる】

防災科学技術研究所に波形データが収録されているので、紹介する。

 波形データへのリンク


気仙沼(震央距離153km)では、2つのピークが観測されている。


toshiのブログ-気仙沼(153km)



一方、滝原(震央距離303km)では、1つのピークしか観測されてない。

他の観測点のデータを見てみると、震央距離300km以下の地点では、2つのピークが現れているケースが多く、300km以上の距離では、ピークは1つしかないケースが目立つ。

2つ目のピークがP波の反射波だとすると、地下400kmあたりに反射面があると思われるが、はたしてどうなのだろうか。いまのところ、これが人工地震なのかどうか論ずるには判断材料が十分でない。


toshiのブログ-滝原(303km)


ところで、今、アラスカ、カリフォルニア、ハワイなど太平洋プレートの周辺で群発地震が活発に起こっている。それらをどう解釈すればよいだろうか。
今回、日本が被災したマグニチュード9.0の地震は、爆弾にすると400メガトン(4.5×10^17ジュール)に相当する。 これほどのエネルギーを持った兵器はまだ地球上には存在しないと思われるので、核兵器で地震エネルギーの全てを発生したと考えるのではなく、太陽活動の影響や、その他の影響を考慮して原因をさぐる必要がある。


以下に太陽フレアと地震の関係について調査された資料を紹介する


-----------------------------------------------------------------------------------

●title: Universality in solar flare and earthquake occurrence

 authors: L. de Arcangelis, C. Godano, E. Lippiello, and M. Nicodemi

 publication: Coherentia-CNR and INFN, 80125 Napoli, Italy

論文へのリンク


【概要】

太陽フレアと地震の発生頻度について統計分布を比較すると、両者は同じ分布をしている。


-----------------------------------------------------------------------------------

●title: 太陽の科学

 author: 柴田一成

 publication: NHK BOOKS


【特記事項】

P.111

強いフレアが太陽風となって地球に届くと、電離層が加熱され、超高層大気が大膨脹を起こす。人工衛星が飛んでいる高度にまで大気層が膨らんでしまうため、機体に空気抵抗が発生して落下したことがあるという。


P116

太陽の東側(地球の北半球から見て太陽の左側)にフレアが発生した場合は、その軌道は地球を反れるが、真ん中あたりで発生した場合は、地球へ直撃する可能性がある。



【感想】

太陽から来たプラズマエネルギーは地球の磁気圏に侵入してくると地殻にも作用するだろうから、センシティブな断層帯を割ってしまうかもしれない。

これを傍証する資料を以下に紹介する。


-----------------------------------------------------------------------------------

●title: Whether solar flares can trigger earthquakes?
 author: Jain, R.
 publication: American Geophysical Union, Spring Meeting 2007, abstract #IN33A-03
資料へのリンク

【概要】

1991年から2007年にかけて調査されたマグニチュード4以上の地震(682件)について太陽フレアとの関連性について検討されている。これによると、大規模なフレアの後に強い地震が発生すると言い切るには十分ではないが、50件の地震については、太陽フレアの発生位置との関係について興味深いことがわかったとしている。

フレアが太陽風となって地球の磁気圏に到達すると、環状電流が発生し、それが断層帯のプレートに急激な変化を与えるモデルを提唱している。


-----------------------------------------------------------------------------------


2011年、2月15日にXクラスの大規模フレアが発生して以来、冬眠していた太陽が目を覚ましたらしい。

宇宙天気情報へのリンク


この後、ニュージーランド大地震、東日本大震災、各地の群発地震などが続いて起こっているのだが、Xクラスフレア(水爆1億個分のエネルギー)が、4年ぶりに解放されたということもあり、地球にとっては安定していた電離層へのショックが強すぎたのではないだろうか。

1997年、クリントン政権で国防長官を務めたウィリアム・コーエンは、当時、ジョージア大学で行われた基調講演での質疑応答で、環境型のテロリズムに関わっている者達が存在することを述べている。

それは、電磁波を用いることで遠隔地から、気候変動や火山噴火・地震を引き起こすことができるとしている。


原文は、米国国防総省のサイトに収録されている。

ココ→News Transcript


抜粋

Others are engaging even in an eco- type of terrorism whereby they can alter the climate, set off earthquakes, volcanoes remotely through the use of electromagnetic waves.


原文の随所に(inaudible)という語が見られるが、これは、講演録音を活字化する作業で、音声が聞き取れなかった箇所に挿入されていると思われる。


windows server で、フォルダが削除・移動されたとき、それが妥当な処理だったのか手違いだったのかを判別する作業を定期的に行っている。変化した内容がエラーや手違いだったのなら、直ちにバックアップディスクからリストアしている。


従来は、バックアップソフトで差分履歴を作成し、変化点を確認していたが、階層構造の深い何万もあるフォルダを全部を確認するのは大変だった。また、削除されたフォルダについてはバックアップの履歴に残らないので、管理をあきらめかけていた。


少しでも作業を楽にするため、今回は、Windowsに標準で備わっているコマンドを使って日々のフォルダツリーを生成するようにしてみた。


フォルダツリーを生成するところまでを、バッチファイルとして作成し、差分の比較は、「Rekisa」 (フリーウェア)で行う。


●バッチプログラム

rem 日付から"/"を削除
set yyyymmdd=%DATE:/=%


rem 時刻から":"を削除
set hhmmsssss=%time::=%


rem さらに" "を削除
set hhmmsssss=%hhmmsssss: =%


rem 先頭に"0"をつける
set hhmmssa=0%hhmmsssss%


rem 後ろから9文字目を起点に右方向6文字を切り出す
set hhmmssb=%hhmmssa:~-9,6%


rem 日時結合
set ymdhms=%yyyymmdd%-%hhmmssb%


rem フォルダツリー生成
tree > tree%ymdhms%.txt


上記のプログラム(実質たったの7行(remはコメント文))を実行するとフォルダツリーのファイルが自動生成される。

例: tree20101204-102856.txt

   (2010年12月04日10時28分56秒に生成されたという意味)


プログラムを拡張子".BAT"のファイル(たとえば"Auto-tree.BAT")にして、起動すると、BATファイルが置かれているフォルダとそのサブディレクトリを対象にツリーが生成される。

プログラムをタスクに登録しておくと、毎日定刻になったときに、フォルダツリーのファイルが生成されていく。



●Rekisaで比較

 2つのファイルをRekisaで開くと差分のある箇所に色がつく。2つのファイルが同期してスクロールし、軽快に動作する。


 双方の差分の対応関係がわかりやすいので、作業がはかどった。


toshiのブログ-Rekisa


●参考サイト(コマンドの仕様について)

 http://www.upken.jp/kb/tag/BAT


●出典

山内 恭(国立極地研究所):「南極・北極に見る地球温暖化の現状と将来―南極・北極は本当に温暖化しているのか?」,ヒマラヤ学誌 No.10, 212-220, 2009


地球温暖化の傾向を知る指標として北極・南極の気温がしばしば取り上げられているが、中立の立場で発表されているレポートは少ない。


下の図は、北極の気温変化である。1970年から温暖化の著しい傾向が現れているが、その原因が産業活動にあると安易に決めつけることはできない特徴がグラフに現れている。 1940年に気温のピークがあるが、当時の産業活動が現在より盛んであったわけがないからだ。 気温上昇の全体的なトレンドから見ると、1920年~1940年、1970年~2000年の急激な気温上昇の原因は別のところにあると思われる。


toshiのブログ-北極の気温変動



次の図は南極各地の基地で記録された気温である。

気温上昇傾向が見られるのは、南極半島近辺のみである。東側は温暖化傾向が見られず、内陸はむしろ寒冷化している。


toshiのブログ-南極の気温1





次の図は、南極半島にあるファラデー基地の気温変化である。先に述べたように、南極半島は気温上昇が著しいが、この傾向が現れている陸地面積は小さい。


toshiのブログ-南極の気温2(ファラデー基地)


次は、南極の東側にある昭和基地の気温変化である。50年を通じて気温の有意な変化が無い。


toshiのブログ-南極の気温3(昭和基地)


地球温暖化の判断には、他にも様々な評価が試されたが、ローカルな傾向はわかっても、地域全体で統一性が無いため、不確定のままに終わっており、有意な観測手法の開発が待たれるとして締めくくられている。


Windows XP 上で Word 2007 を使用していたら、突然Wordの編集画面が真っ白になって、何も表示されなくなることがありました。


●再現条件

 Word上で画面の表示倍率の拡大縮小操作を繰り返していると再現する。


 OS: Windows XP

 アプリ: Word 2007


●原因

 usp10.dll (日本語を表示する機能)内の処理の影響を受けて、フォント情報のキャッシュが

 開放されず、ページファイル(仮想メモリー)が満杯になってしまうことが原因。


●対策

 usp10.dllは異なるバージョンが複数のフォルダに存在する。

 System32フォルダ内に存在するusp10.dllは、上記問題を起こさないので、これのみを使用するよう、

 レジストリを書き換える。


 コマンドプロンプト画面で以下のコマンドを実行するとレジストリに設定される(長いので、改行してますが、1個のシーケンスです)

reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\KnownDLLs" /v usp10 /d usp10.dll /f

【意味】

KnownDLLsとして登録されているDLLは、system32フォルダのみが検索されることになっている。ここに usp10.dll を登録する。これにより、system32フォルダを最優先で検索し、system32内に該当ファイルがもし見つかれなければ、通常ルールでの検索に切り替わる。


KnownDLLsに登録されたファイルの検索先は、同KnownDLLsの中に DllDirectory として登録されています。

その内容はデフォルトで、 %SystemRoot%\system32 となっています。誤ってここを変更してしないようにしてください。変更するとシステムの動作が鈍くなったり障害が発生します。


 ちなみに、レジストリに設定した内容を確認するには、以下のコマンドを実行します。

reg query "HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\KnownDLLs" /v usp10

●レジストリ自動書き換え

 WindowsXPのPCを何台も処置しなければならなかったので、バッチファイルを作りました。

 (といっても、上記のコマンドがテキストファイルになっただけですが・・・)


 以下に登録しましたので、ダウンロードできます。

 ダウンロード   ←このテキストファイルの拡張子を"bat"に書き換えて実行すればOKです。


●参考

 ワニchanのぱそこんわーるど

 EternalWindows

今年の日本は、とても暑かった。

寒冷地のロシアも40℃近くまで気温が上がった。

地球は熱くなっているのだろうか?


ここに面白いデータがある。

2010年 日本猛暑ランキング


35℃以上の気温を記録した日を「猛暑日」というのだが、このリストを見ると、今年の沖縄(北緯26°近辺)には猛暑日がなかったようだ。

今年のマニラ(フィリピン)は涼しく、昨日は、昼間でも気温が28℃しかなかったという。沖縄よりも南(北緯15°)あるのになぜこのようなことが起こるのだろう?


ニュースを見ると「エルニーニョが引き起こす偏西風の蛇行」が原因なのだそうだ。

異常高温の原因(毎日新聞)


エルニーニョがなぜ起こるのかというと、東北大の地球物理の専門家に聞いてみたところ、ペルー沖にある海底火山(100kmにわたり広範囲に分布)の活動が水温を上げ、海流を変えてしまうのだそうだ。


ということは、今年の猛暑は、一時的なものであって、いわゆる地球温暖化によるものではないのだろう。

次の冬までにエルニーニョの影響が消えてしまえば、ものすごく寒くなる可能性がある。


toshiのブログ-エルニーニョ

市販のスターリングエンジンで実験を行いました。

マグカップに入れたお湯の熱で約1時間動作しました。

小さなピストンには、ガラス製の注射器が部材として使われています。気密性を高く保ちつつ

とても軽く回ります。

このタイプのスターリングエンジンは、温度差10℃で動作するのだそうです。