読了。
「言葉の園のお菓子番」シリーズの第4弾。
主人公の一葉は、亡き祖母が参加していた連句の会に、祖母のメモ通りに毎月「お菓子番」としてお菓子を持って参加するにようになった。
1巻の「見えない花」は3月から8月。
2巻の「孤独な月」は9月から2月。
1年が経ったところで、3巻の「森に行く夢」からメモ以外のお菓子も持って行くようになった。
この第4巻でも祖母のメモ以外のお菓子が登場する。
言葉の園の御菓子番 4 復活祭の卵 (著)ほしおさなえ
私は、3巻→1巻→2巻の順で読んできたが、ずっと気になっていたのが、主人公・一葉が持って行くお菓子の費用である。
この4巻に「祖母の選ぶお菓子は会費でまかなわれていたようで、わたしが通うようになってからも蒼子さんがいつも帰りに精算してくれている」と書いてあり、(小説でのお話なのだが)ほっとした。
…まあ、そうだろうとは思っていたが…。
毎月登場するお菓子は、そこそこのお値段がするのではないかと密かに心配していたのである。
本書に登場するお菓子はとても楽しみだ。
「睡月さん」という別の連句会の主宰者が、主人公の属する連句の会に時々参加するのだが、10月だけはお菓子を持ってくる。
この睡月さんは、年配の男性で、持ってくるお菓子は、ご自分のお住まいとは少し離れた大泉学園の「大吾」という和菓子屋さんの「爾比久良」。
わざわざ、どうしてお住まいから離れたところのお菓子を10月だけお持ちになるのか…謎であるが、物語では謎解きされる。
その「爾比久良」。食べたことがある!
物語では、登場人物たちがこの「爾比久良」についての感想を語り合うシーンがあり、私も「そうそう!」と相槌を打ちながら読んだのである。
そして、この巻では様々な連句結社が参加する「連句の大会」が開かれる。
全部で9座で、なかなかの盛会の様子だった。
そこで、主人公・一葉も、若手中心の連句結社のメンバーと知り合うことになる。
次の巻では、その交流の様子も読めるのだろうか。大変楽しみである。
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JR名古屋タカシマヤで求めたものである。
「美濃忠」 もも水羊羹
これは美味しかった。
ももがゴロっと入っていて、それがとても美味しかった。
ももが大きくてカットが難しく、若干崩れてしまった…。
「花桔梗」 花どら
いちご、抹茶、つぶあんの3つの味。
米粉入りの生地がもっちもちの食感で美味しい~。
いちご味を食べた時「おっつ?!」と声が出たほど。
日持ちもするし、お土産に良い!もちろん自分へのお土産としても…。