NEGORO 根来 — 赤と黒のうるし
サントリー美術館に行ってきた。「NEGORO 根来 — 赤と黒のうるし」展である。「根来塗」は、下地を施した木地に、黒漆の中塗と朱漆を重ねた漆器で、上のポスター写真のように、使い込んでいくと朱漆の下から黒漆が見えてきて大変素敵な感じになるのである。展覧会では、まず最初に「根来」という呼び名が定着する以前の名品が紹介され、鎌倉時代、南北朝時代、室町時代の品が展示されていた。そして最後には、現代。「根来」は実用品として、芸術工芸品として位置づけられるようになり、黒澤明監督など著名人たちが集めた品が展示されていた。白洲正子旧蔵の「盃」などは朱漆の下から見えている黒漆が何とも言えないほどオシャレで、白洲正子の審美眼の高さを感じる。「根来塗平棗」 黒田辰秋 一合 20世紀 鍵善良房所蔵 解説パネルに書かれた「学芸員の一言」は「つるんとなめらか」。なるほど。 ころんとして可愛らしい棗である。 「鍵善良房」所蔵の品とのことで、 作者の黒田辰秋は京都で活躍した木漆工芸家で、根来塗の名を冠した茶器は現時点で本作品のみらしい。ほう…。すばらしい「根来」の作品を見ていると、何だか私も欲しいなあ…と恐れ多いことを思ってしまうのであった。 サントリー美術館のある施設、東京ミッドタウンの吹き抜け。「Feathery Snow Tree」降り積もったふわふわした雪をモチーフにしたツリーだそうだ。