「日本画の革命児 今村紫紅 その1」からのつづき。
第3章 「自由も、新も我にあり!」
「近江八景(小下絵)」 大正元年 紙本着色
横浜美術館(原範行氏・原會津子氏寄贈)
こちらは「小下絵」だが、完成品は、2023年4月東京国立近代美術館「重要文化財の秘密 後期展示」で鑑賞した。とても色彩が美しい作品であったが、下絵のこちらはあまり色は使われていない。
「比良」
しかし、色を抑えたこちらの作品も素敵…。
「大井川」 大正2年 絹本着色 豊田市美術館
ふと、陶芸制作ユニット「スナ・フジタ」の作品を思い浮かべた。
実際はもっと明るい感じである。
重要文化財「熱国之巻(朝之巻)」 大正3年 紙本彩色 東京国立博物館
「重要文化財の秘密展 前期展示」で大変魅せられた作品。
2024年5月の東京国立博物館「総合文化展」でも鑑賞。
その時は上部の金粉がかなりキラキラしていた印象だが、今回は照明の加減?かキラキラ感がやや少なめだったような。
こういうところで昼寝をしたら涼しくて気持ちいいのかな、いや、塩でペタペタするのかなと考えたり。
この壺たちは何の壺なんだろうと考えたり。
水牛の角がオレンジ色のものと水色のものがいる。
この3人は何を運んでいるのか、中身が見えないから運び終わった後なのか。
実際はもっと明るく美しい色である。
横浜美術館(原範行氏・原會津子氏寄贈)
「朝之巻」最初の水上集落の部分で、ここには寝ている人は描かれていない。
これは「暮之巻」の最後に近い部分だったが、完成作品にはこの白い象たちは描かれていない。可愛いと思うが…。
「水汲む女・牛飼う男」 大正3年 紙本着色 平塚市美術館
左の軸に描かれた屋根にいるリス。何だか長い?
右の軸に描かれたインコたち。美しい色。
石段が薄墨で描かれているので女性の存在は際立つ。
第4章 「暢気(ノンキ)に描け!」
「細雨」 大正4年 絹本着色 横浜美術館
しとしとと降る雨と木々の美しさ、その静けさに良いなあ、この絵の中に入っていきたいと思った。
いや、この風景が見える建物の中で、自分は雨に降られず窓の外の風景として眺めるのが良いか。
「東海道五十三次絵巻 巻二」 今村紫紅・下村観山・小杉未醒・横山大観
大正4年 紙本着色 東京国立博物館
「大磯」今村紫紅
「小田原」下村観山
下村観山は、3月末に東京国立近代美術館「下村観山」展で、その超絶技法に圧倒されたばかりであるが、何となくあっさりムードな本作品。
よく見ると緻密な計算のもと描かれているような気がする。だよね。
「箱根早川」小杉未醒
小杉未醒は、私の中では「小杉放菴」のほうが大きいというか…
この辺りが好きである。電車が素早く動いている感じが可愛い。
「箱根宮ノ下」横山大観
ほとんど山、隙間から見える集落を思わず覗き込んでしまう。
「箱根湖水」今村紫紅
落款印も気になった。
今村紫紅
下村観山
小杉未醒
横山大観
皆さん、カッコいい。
この作品は解説パネルによると、日本美術院の資金調達のために展覧会を催すことを目的に作られた合作絵巻だそうで、全9巻が完成したそうだ。
「東海道五十三次絵巻 巻九」 を2023年に東京国立博物館「総合文化展」で鑑賞しており「夢のユニット」と思った記憶がある。
そして、この旅は人力車や駕籠で移動し描いたそうだ。
時間をかけてじっくりと描いたのだろうか。何だか楽しそうかも。
「国立文化財機構所蔵品統合検索システム」で検索したところ、全部見たい!!東京国立博物館、要チェックである。
「牡丹」 大正4年頃 紙本着色 横浜美術館
解説パネルによると「輪郭をとらない無線描法で、馥郁とした香りで人々を魅了する初夏の花、牡丹を描いています」。
近づいてみると、より美しさが分かる。紫紅はこういう表現もするのだなあと思った。
この後、コレクション展へ































