昨日、3月31日に東京国立近代美術館に行ってきた。

 

 

「下村観山展」である。

 

 

「関東で13年ぶり、決定版の大回顧展」だそうである。

 

***メモ***

 

「山水図」 1884(明治17)年/11歳 紙本墨画 個人蔵 (前期展示のみ)

 

 

こういう表装も素敵である。

 

 

解説パネルを見て驚愕、なんと11歳の時の作品!!

 

本展覧会は、主要作品の見どころが紹介されている「ここスゴ!」というパネルがある。こんな感じである。

 

 

これが大変ありがたい!

 

「日・月蓬萊山図」(右幅) 1900(明治33)年/27歳 絹本着色

静岡県立美術館 (前期展示のみ)

 

 

本作品は、横山大観との合作で、右幅が観山の描く日の出、左幅が大観の描く日の出だそうだ。ううう、左幅も見たかった。

 

荘厳な蓬莱山や日の出に対して、下の方に描かれている鶴たちが何となく可愛い。

 

 

「春日野」 1900(明治33)年/27歳 絹本着色 横浜美術館 (前期展示のみ)

 

 

朦朧体を使った表現が何とも美しい作品。

 

 

大英博物館は、観山が小説家で東京美術研究家であるアーサー・モリソンに贈った作品8点を所蔵しているそうだ。

今回5作品が「里帰り」し、次の3作品がとても素敵だった。

 

「草花図」 1903–05(明治36–38)年 大英博物館

 美しく淡い色彩豊かに描かれた草花、バッタも描かれている。うわっ!観山ってこんなふんわりした作品もあるんだ!と感動した。

「錦の渡り(竜田川)」 1903–05(明治36–38)年 大英博物館

「雨中行旅図」 1903–05(明治36–38)年 大英博物館

 

「行旅図」 1904(明治37)年頃/31歳頃 絹本墨画 個人蔵

 

 

初公開の作品だそう。おお。

ロンドン滞在中の作品の可能性が高いそうだ。

写真だと分かりにくいが、もの凄いテクニック…この作品だけではなく全て「超絶筆技」なのだが…。思わず息を止めて見てしまった。

 

観山に関する資料も展示されていた。

こちらも大変興味深い。

 

「旅券」 1902(明治35)年/25歳 墨、印刷・紙 神奈川県立歴史博物館

 

 

公用旅券だったのだ。

しかも外務大臣は、あの小村寿太郎。

 

 

 

「唐茄子畑」 1911(明治44)年/38歳 紙本着色 東京国立近代美術館

 

(左隻)

 

解説パネルに「現実離れした細密な描写」と書かれており、このような草もうっとりするほど精緻で美しく、ずっと見ていたい感じ。

 

 

カボチャ(唐茄子)畑にうずくまる黒猫。

 

 

この猫が見ているのは…

 

(右隻)

 

右隻のカラス。

金地は夏の陽光を表しているようだ。

もう美しいの一言。しばし見入ってしまった。

 

(つづく)