その2からの続き。

 

歌川広重の「名所江戸百景」の連作が展示されていた。

 

「名所江戸百景・芝うらの風景」 歌川広重 江戸時代・安政3年(1856)

 

 

「名所江戸百景・亀戸梅屋舗」 歌川広重 江戸時代・安政4年(1857)

 

 

亀戸天神の裏手にあった梅園を描いている。

亀戸天神は1月2日に訪れたばかり。天神様といえば梅。

境内に梅の木がたくさん植えられていた。2月には「梅まつり」も催されるらしい。

 

「名所江戸百景・蒲田の梅園」 歌川広重 江戸時代・安政4年(1857)

 

 

こちらは蒲田。蒲田に梅園があったのだなあ・・・とこの作品を見るたびにいつも思う。

 

「名所江戸百景・びくにはし雪中」 歌川広重 江戸時代・安政5年(1858)

 

 

「山くじら」は猪の肉のこと。

箸の手前に天秤棒を担いでいるのは「おでん屋」で、

右の「○やき」は「甘藷の丸焼き」を表し、「焼き芋屋」。

B級グルメスポットだろうか。

比丘尼橋は、京橋川にかかっていた橋で、現在の銀座一丁目辺りだそう。

 

 

雪が降り、積もって寒そうだが、このわんちゃんたちには寒さを感じず、何だか「普通」な感じ。

 

「名所江戸百景・深川洲崎十万坪」 歌川広重 江戸時代・安政4年(1857)

 

 

2021年6月の府中市美術館「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」展で本作品に強く惹かれたことを思い出す。

 

解説パネルに「雪の降る日に、空高く飛んでいた一羽の大鷲が深川洲崎の沖で波間に漂う桶をみつけ、まさに降下しようとする一瞬を描いています」とある。

 

ふうむ。この鷲は桶を狙っている?そして、この桶には何が入っているのだろうか・・・。

 

「兎水滴」 江戸時代・18~10世紀 

 

 

いずれも銅などの金属製らしいがとても細かく作ってある。

 

 

耳がとても長くデフォルメされたものもある。

 

東洋館にも行った。

2018年8月にも、このモンゴルの「シャガイ占い」をやっている。

 

 

こちらは、上を向いている骨の面が上の動物のどれにあたるかで運勢が決まるのだが、どの動物を示す面なのか見極めるのが難しい。

私は今ひとつな感じの運だったように思う。(まあ、でも私には「強運(ごううん)御守」があるので大丈夫)

 

盛りだくさんな1日だった。

 

 

そうそう、せっかく上野に来たので、2022年9月の「ボストン美術館展」の折に食べた「パンダ肉まん」を再び味わった。可愛い!

 

 

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本日、1月7日は人日の節句ということで、「たねや」の「七草餅」を食べた。

 

 

素敵なパッケージ。

「七草餅」は1月7日だけの販売だそう。

 

細長い紙を外すと、こんな感じ。

 

 

このマスキングテープ様のものを外すと、

 

 

パカッとこんな感じに。

「たねや」のWebサイトによると「こし餡と薄紅に染めた白餡を七草入りの道明寺で包み、氷餅をまぶしました。ふくよかな瓢箪のかたちも縁起よく、六つそろえて無病(六瓢)への願いもかけています。」とあった。

なるほど。

 

 

大変柔らかく、美味しかった!

 

 

お茶碗は高橋朋子氏の「翡翠金彩茶盌」、菓子皿も高橋朋子氏の「銀彩蓮皿」。