東京都美術館に行ってきた。

 

 

9月22日に「芸術×力 ボストン美術館展」を訪れ、大満足したことを力説していたら、ぜひ行きたいという声がかかり、通常月曜日は休館の東京都美術館がなんと本日9月12日(月)は開館していると調べてくれ、そして一番早い時間帯である9:30~の日時指定チケットまで手配してくれたのだ。

 

 

ふだん、美術館は一人で訪れることが多く、同行者との鑑賞で大変面白かった。

また通常は月曜日は休館日ということで、臨時開館の本日は人も少なく、ゆったりと鑑賞できたと思う。

 

「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」(鎌倉時代、13世紀後半)

 

こちらは前回混み合っていたので、最初に。

開館直ぐで、ほとんど人がおらず、ゆっくり鑑賞でした。

うーん。やっぱり、やっぱり見入ってしまう。炎の表現がなんとも言えない。逃げられずに飲み込まれてしまう感じ。魅入られる。

 

次は、同行者が大変期待を寄せていたこちら。

 

「吉備大臣入唐絵巻」(平安時代後期-鎌倉時代初期、12世紀末)

 

同行者も、従者と思われる人たちの「幞頭」の「垂脚」は、グーフィーの耳に似ている(9月2日のブログ参照)と言っていた。この「垂脚」の様子を見るのは楽しい。

 

多くの人物は表情豊かに描かれているのに対して、吉備真備は無表情でクールに描かれている。しかし、よく見ると「黙っているけど、本当は面白いことを考えている」雰囲気があり、魅力。

 

「短刀 銘来国俊」 来国俊(鎌倉時代、13世紀後半 鉄、鍛造)

 

美しい!刀剣ブームも分かるなあと思った。

 

「輿に乗るムハマド・シャー」 伝 チタルマン2世 (インド北部、ムガル帝国時代、1730-1740年頃、不透明水彩・金、紙)

 

インド絵画も数点展示され、どれも精緻で美しかった。こちらは背景の花園の様子が美しい。

 

「サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂、サン・マルコ沖から望む」 カナレット(1726-1730年頃、油彩、カンヴァス)

 

これは、良い天気!という感じの水色の空が魅力的な作品。船を操る人たち、乗っている人たちは小さく描かれているが生き生きしている。ベネチアに行きたいなあと思わずにはいられない。

 

と、展覧会をじっくり鑑賞していたら、3時間ほど経過していた。

すっかりお腹も減って、

同行者が「過門香上野店」で、「パンダ肉まん」と「パンダチョコまん」が食べたい!のことで、行ってきた。

 

 

こ、これは大きい!1人では無理である。

右が肉まんで、左がチョコまんである。

このほか、点心を数種類頼んで楽しんだ。こういうことは同行者がいないとできない。

 

このようにして英気を養い、再び東京都美術館に向かったのであった。

 

(つづく)

 

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9月10日は中秋の名月だった。

夜も更けた時間にとても綺麗な満月が見られた。

 

 

その9月10日のおやつがこれ。榮太樓總本鋪の「月見うさぎ」である。

 

 

藷蕷饅頭。白うさぎは芋餡、ピンクのうさぎは半小豆餡。

月は、しぐれ菓子。

これは、うさぎが何か相談しているような感じで可愛い。