東京都美術館に行ってきた。

 

 

最近、よく上野に来ている

9月中にもう1度訪れたいと思っているが・・・。

 

 

本日は、「芸術×力 ボストン美術館展」である。

インターネットの、展覧会を解説付きで会場から生中継する「ニコニコ美術館」「東京都美術館「ボストン美術館展 芸術×力」「フィン・ユールとデンマークの椅子」を巡ろう(進行:橋本麻里)」を見て、「こ、これは行かなくてはならない!」と昨晩ネットで時間指定チケットを購入し、午前中で仕事をやっつけ、雨の降る中、上野へと急いだのである。

 

お目当ては・・・

 

 

このお二人が描かれている「吉備大臣入唐絵巻」(平安時代後期-鎌倉時代初期、12世紀末)である。日本にあれば国宝に指定されただろうと言われている傑作。

なんと、4巻揃って展示されるそうだ。

 

「ニコニコ美術館」で橋本麻里氏が、4巻揃って展示されることはもうないのではないか、大変貴重な機会である、といったことをおっしゃっていた。

 

この「吉備大臣入唐絵巻」、ラッキーなことにかなりゆったり鑑賞することができた。なめ回すように見ていると、気になる。

人物の頭部から出ている黒い長いものが・・・。(写真はチラシを撮影し拡大)

 

 

気になる。

 

 

まるで、ディズニーのキャラクター、グーフィーの耳のようではないか。

写真の黄色い楕円の部分である。

 

 

分かりやすいように手で持ち上げてみる。

 

 

絵巻の人物の被り物について調べてみると「幞頭(ぼくとう)」というものではあるまいか。

そして、垂れ下がっているのが「垂脚」、「軟脚」では?

 

絵巻では「幞頭」を被った人物がたくさん描かれ、「垂脚」が垂れ下がっているか、横になっているかなど色々な様子が描かれており、走っているのか、休んでいるのか、驚いているのか、いろいろ想像できて楽しかった。ちょっと漫画のような?

 

今回の展覧会で、もう一作、日本にあれば国宝だろうという絵巻が展示されている。

 

「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」(鎌倉時代、13世紀後半)

こちらは描かれている情報量が多く、圧巻。

細かに描かれ、牛車にひかれそうな犬や人まで・・・。

 

このほかも素晴らしい展示ばかりで書き切れない。

 

そして、16時を過ぎると・・・。

 

 

2作品撮影できるのである。これは嬉しい。

 

「戴冠式の正装をしたナポレオン1世の肖像」 

ロベール・ルフェーヴルと工房(1812年)

 

 

衣装の描き方がとても素晴らしい。

刺繍部分、毛皮部分のタッチなど惚れ惚れ。

 

 

「メアリー王女、チャールズ1世の娘」 

アンソニー・ヴァン・ダイク (1637年頃)

 

 

やはり衣装に目が行く。真珠、レースの質感が素晴らしい。

それにしても立派な真珠である。

 

 

こんな感じで展示されている。

 

 

たっぷりと鑑賞した後は、お楽しみのミュージアムショップ!

 

 

と言っても、A5サイズのクリアファイルと、マスキングテープのみ。

 

クリアファイルは「吉備大臣入唐絵巻」に描かれている、座った状態で飛んでいる吉備真備と(鬼となった)阿倍仲麻呂のイラストが「ツボ」。

 

 

マスキングテープも同様。

 

 

魅力的なモチーフである。