【PC】漢のロマン「3画面ディスプレイ」(GTX1080) | ロキブロ

ロキブロ

主にPCゲーム、ソフト&ハードウェア、ガジェット、製品に関するレビュー(アンバサダー&スポンサード)、クリエイティブ、などについて「個人ブログ」らしくブログしてます☆

■モニター拡張とサラウンド機能(画面スパン)

 

ゲーミングやクリエイティブなプレイ、制作活動において、その"作業環境・プレイ環境"はモチベーションや創作意欲、そしてプレイに対する集中力や快適さなどでも左右されることが多々あります。

 

DTM界隈では知る人ぞ知るメロディーラーさん(サイト・ブログ)の"お馴染みのフレーズ(「いい音楽はいい環境から」)"を拝借するなれば、「ナイスなプレイはイイ環境から」といったトコロでしょうか(笑)

 

さて、今回の企画はゲーマーの憧れ「3連モニター(ディスプレイ)」であります。

 

 

 

 

最近は曲面の横長ディスプレイも流通してきていますが、こちらもメリットとデメリットが共存している感じは否めず、第一としてそのどれもが"高額"である点が消費者側の論点や購入計画、意欲の弊害になりがちです。

 

 

※登場したばかりの横長曲面ディスプレイは約10万円前後クラスの高性能かつ高額製品多数

 

 

もちろん、5万円前後の曲面型ディスプレイも存在しますが、例えば「趣旨がゲーミング」となってくると、また狙い所が変わってきてしまいます。

 

そうした背景もあり、未だ拡張ディスプレイ、特に「3連モニター」という環境は多くのゲーマーのロマンとなっているのではないでしょうか(*‘ω‘ *)

 

モニター拡張は前回のイルPCモニター企画で触れたように、様々なメリットが挙げられますので、こちらも確認しながらガジェ・トークしていきたいと思います。

 

 

 

画面共有がより便利に使える

 

例えば、我々はみんなでPCゲームのマルチプレイをする際、必ず"ボイスチャット"を繋いで会話しながらプレイしています。

 

この場合、PC上ではプレイ中のゲームに加え、SkypeなどのVCソフトも同時に起動しており、コレはあくまでも自分たちがよく使っている機能、使用法ではありますが、SkypeやGoogle Hangoutで通話中、「画面共有」を起動することがあります。

 

 

※画面共有:自分のPC上で見ている画面を通話メンバー全員に映し出して共有する機能

 

 

この時、モニターが一枚のみですと、プレイ中のゲーム画面を閉じるか、「Alt+Tab」などのショートカットで最前面のプログラムを切り替えるなどして、共有中のSkypeに移行しなくてはなりません。

 

コレってなんかちょっと面倒というか、スマートさに欠けますよね…(^_^;)

 

しかしながら、こうしたケースにおいて、モニター数が2枚以上であればどうでしょうか。

 

メインモニターでプレイ中のゲーム画面はそのままに、サブモニター側でSkypeのクライアントを置き、こちらでメンバーの共有画面を見ることが可能になりますよね。

 

この利便性を利用して、例えばメンバー内のPC上で特異なトラブルが発生した場合や、何かをレクチャーする際においても、"遠隔PC教室"のような感覚で的確なアドバイスができています。

 

 

※先日も、イルさん&純ちゃん、にロキブロPCを画面共有しながらESOのアドオン導入の仕方を二人に伝授したりしておりました。

 

 

他にも、こういった経験や会話↓がゲーマーのみなさんには必ずあるハズなんです。

 

 

A「○○のスキルを取ろうかと思うんだけど…」

 

B「うーん…でもオレその職のキャラ持ってないから細かい内容までは分からないんだよね…」

 

 

↑こんな時、画面共有しながら相談したり、確認し合ったりすることができるのって、とても画期的なんですよね。

 

画面共有機能の使用自体はディスプレイ枚数が1枚だけでもできることですが、これがサブモニター側でできるのはとても利便性が高く、また後述するような様々なケースに対応できる点において、有益であると言えます(*‘ω‘ *)

 

 

 

クリエイティブ作業が捗る

 

マルチディスプレイ環境は、画像や映像、音楽などを制作するクリエイターたちの作業スペースを広げることで、確実に作業が捗る要素、助けになってくることでしょう。

 

 

※キースイッチ表を表示させたままとか、YouTubeなどでレクチャー動画を再生しながらとか…

 

 

DTMをされる方は、DAWソフトをメインモニターに、サブモニターでレクチャーサイトを確認したり、レクチャー動画を見ながら自身のDAWソフトをリアルタイムに操作してみたり…。

 

といった、学習にも非常に有効であると言えるのではないでしょうか(*‘ω‘ *)b

 

 

※ノートエディタ画面やインスペクタ画面なども展開できるので作業スペースが確保できる

 

 

 

録画・配信が捗る

 

PCゲームの録画に限定するのであれば、ひとまず「ShadowPlay」などのハードウェアエンコーダーによる高品質録画が可能なので、単一のモニター環境でもこと足ります。

 

しかし、これが"配信"であったり、上記とは別のソフトウェアによる録画をする場合、拡張モニターがあると断然作業や操作、環境が捗ります。

 

 

※ゲーム配信時の活用例

 

 

例えば、メインモニターでゲームを全画面(フルスクリーン)もしくは仮想フルスクリーン(縁無し全画面表示)などで快適なゲームプレイ環境を保ちつつ。

 

サブモニター側で配信ソフトや配信サイト側に入ってきているコメント欄を表示させたり…といった至れりつくせりな配信環境、ロマンが実現可能なのです。

 

※Twitchなど多くの配信サイトUIのコメント欄は「ブラウザの右側」に設置されていることが多いので、左側のモニタに表示させておくとコメントが非常に見やすくなり、相性バッチリといったトコロ。

 

 

 

ゲーミングにおける3枚モニターの強みと仕組み

 

上述してきたのはほんの氷山の一角でありますが。

 

ゲーミングにおいてのマルチディスプレイ環境は、それだけで絶大な威力を発揮してくれます。

 

例えば、前述のケースからの応用で言えば、メインモニターでゲームをプレイし、サブモニター側で攻略サイトや攻略動画を見ながらプレイする…とか。

 

ワタシのようなゲーム・ブロガーは実際にゲーム起動している状態で記事を書き、必要なSS(スクリーン・ショット)をその場で撮ってくることもできますよね(*‘ω‘ *)b

 

また、今回のテーマである"3連モニター環境"に関して言えば、"3連だからこそ実現する体験"もそこにあります。

 

 

※TheCREW:3画面でのレースゲーはスゴい没入感と迫力が体験できます

 

 

かつて無いレベルでの没入感を表現、体感できるVRの登場によって、正直、物理的な拡張モニター環境は今後、衰退していくのかな…なんて思ったりもしましたが。

 

"没入感"の体感レベルでVRに負けても、環境からくるインパクトや"ちょうど良さ"、そして利便性の面においては、やはり3連モニター環境の需要やロマンは一切の衰退を辞さない気がしてきました(^_^;)

 

(あくまでもロキブロ個人の評価です)

 

例えば上述のTheCREWようなレースゲームであったり、GTA5のようなオープンワールド、様々なゲームジャンルのタイトルも「5760×1080p」でのプレイにより、まったく違った感動を得られます。

 

 

※1920×1080p(フルHD)×3枚によるGTA5(車内視点)

 

 

レースゲーやFPSなどにおいては、左右の背景まで視野が広がることにより、さらなる没入感と、並走する敵車や左右端に隠れた敵の視認性であったり、コーナリングのコース取りであったり…、といった"プレイにおけるテクニック面にも確実に影響が出てくる"ワケですね(^_^;)

 

 

※GTAあるある「交差点の先が見えない問題」も解決

 

 

↑のように、GTAあるある…交差点の先(左ハンドルなので特に左側)が見えないので、勢い良く曲がってみたらNPCの車が居て激突→大クラッシュ…ミタイナことも。

 

事前に視認可能となることで、華麗にドリフト決めて回避することができちゃったりもします(笑)

 

最近はボーダーレス、いわゆるベゼル(モニターの縁)が限りなくゼロに近い設計のモニターが販売されはじめているので、デュアルディスプレイ環境でも実現は可能かと思われますが…。

 

やはり、3連とデュアルでは設置位置上、没入感の違いが色濃く出てきてしまう点は見逃せません。

 

 

 

ロキブロ・スタジオの3連環境からより詳しく

 

先日はイルPCのデュアルモニター化を報じましたが、今回は本体ロキブロのスタジオ進化についてご紹介しつつ、もう少し詳しく解説を加えてみたいと思います(*‘ω‘ *)

 

先程からチョイチョイ写真を貼って来ましたが、実はロキブロ・スタジオも3画面環境になっています…(こっそり)

 

 

※24インチ×3枚 + 32インチTVも一応繋いでます(笑)

 

 

まずは使用しているディスプレイ郡を確認していきます。

 

メインで使用しているモニター(中央)はGALLERIAのオリジナル仕様であるBenQの144Hzゲーミングモニター(ZOWIEシリーズ)の「XL2411Z」を愛用してます。

 

ホントに遅延が少ないので、ゲーマーさんにはオススメのモニターです。

 

※プロ・ゲーマーチーム「Detonator」でも採用されているモデルで、チームBYCMのダステル氏もBenQ愛用者の一人だそうです。

 

 

 

 

FPSやTPSなどのアクション系ゲームでも、他のメンバーが見えていない場所に潜んでいる様なエネミー(敵)も見つけることができたり、そこそこその性能が活躍してたりします。

 

 

※例:Rainbow Six:Siege 赤枠の部分に敵が潜んでいるのがこのモニターだとクッキリ見えます。

 

 

↑の例図を通常のモニターでご覧になっている方は、非常に分かりづらいのではないでしょうか。

 

※Black eQualizer機能を少し加えてやるだけで、こういうのもクッキリ見えるようになります。

 

 

この製品の弱点を挙げるとするならば、例えば、最近流行りのベゼル部分を排除したフレームレスモニターではないという点になるでしょうか。

 

 

※入力端子部

 

 

加えて、入力はD-SUB、DVI-D、HDMIの3種であり、昨今のスタンダードになりつつあるDisplayPortを有していないという点。

 

ただし、この点に関しては補足があります。

 

基本ゲーミングモニターを使用する場合、DVI-Dにさえ対応していれば、高リフレッシュレート(144Hz)が出せますので、さして問題ではありません。

 

また、余談ですが、最近はHDMIにも2.0とか1.4bなんていう派生規格も出てきてまして。

 

これらに対応していれば、HDMI接続でも120Hzとか144Hzといった高リフレッシュレートにも対応していけるそうです。

 

ということで、実はあまり入力タイプに関しては不満を持っていないのが正直なトコロではあります(^_^;)

 

ということで、注意点としては。

 

前述した「フレームレスのディスプレイが欲しい」という方は、フレームレスタイプのモニターを狙っていく必要性がありますので、これらの製品に対して不満が出てくるかも知れません。

 

 

 

サブディスプレイ・チョイスのポイント

 

 

 

3連モニターにするには、あと2枚のディスプレイを拡張せねばならんので、ロキブロでは↑こちらの製品(同じBenQのディスプレイ)を設置しております。

 

インチサイズは23.8インチという中途半端感アリアリなイメージが漂っていますが、ディスプレイを購入する際によくある問題がココに隠れているので、まずはこの点(インチサイズ)について。

 

恐らく、現代人の殆どの方がまずはネットで興味のある製品を検索をされると思うんです。

 

筆頭に上がってくるのがまさに「Amazon」でしょう。

 

しかしながら、PCモニターのインチサイズの表記の仕方において、Amazonは若干特殊な表記(細かいインチサイズ表記)の仕方をしている場合が多く、これが原因で刻んだ表記の製品を除外して探してしまうなどの混乱を招きかねない部分なのです。

 

例えばワタシがメインディスプレイとして使用している「XL2411Z」は、製品ページなどでは24インチのモニターとして販売されているものなので。

 

サブディスプレイとして導入しているこちらの23.8インチワイドモニターとは、+-2の誤差が生じていることになります。

 

多くの方が「ツライチ」でモニターを揃えたいと考えるはずですので、やはりこうした細かくインチサイズを刻んだ中途半端なモニターを除外してしまいがちです。

 

が、しかし。

 

この製品の実際のパッケージをご覧いただきたい…↓

 

 

 

 

そう、「24インチ」と表記して販売されているものなのです(^_^;)

 

実は、モニターのインチサイズって、割りといい加減というか。

 

シンプルに言うと、四捨五入されているケースが多くて、同じ24インチでも厳密にはこの製品のように23.8インチだったり、それこそ24.1インチだったりもするのですね。

 

ということで、ほんとにツライチで揃えたいという方は、メインディスプレイと同じ製品をチョイスするか、インチサイズではなく、実際の寸法を仕様詳細などでチェックしてみるのが最善策と言えるでしょう。

 

さて、インチサイズの件について少し長くなってしまいましたが。

 

結果的には3枚ともBenQの24インチのモニターでそろえた形になっています。

 

価格的にはACERさんが販売されている「ゲーミングモニター」と近かったので候補内で悩んだのですが、自身の利用計画上、あくまでもゲーミング用途に使うのはメインモニターだけだったので、妥協というよりも"デザインや発色をある程度揃えるため、同社(BenQ)製品をチョイスした"といった具合です。

 

 

 

 

ディスプレイ設置用のアームは安定のグリーンハウス製品を3本用意。

 

これまではメインディスプレイに最初から付いているスタンドでデフォ使用していましたが、やはり"ディスプレイが浮いていた方がデスクが広く使えて楽"という点もあり、メインディスプレイも全てアームで浮かす作戦。

 

 

※ロキブロが使っているデスク (製品のイメージ写真です)

 

 

ワタシのデスクはかなーり特異なタイプのデスクなので、クランプ式もグロメット式も選択肢が無く、元々TVを設置していたメタルラックを用いてDIYしてみることに。

 

※他社製品でメタルラック用のアームが出てますので、ラックに設置したい方はホントはそういうのを使うと良いです。(あまりマネしないようにw)

 

なお、これらの製品郡はそこそこの出資になりがちなので、綿密な購入計画や設置計画を済ませて発注しましょうね!

 

 

 

3画面の落とし穴「拡張とサラウンド(スパン)の違い」

 

最後に、3画面における仕組みや、この仕様から来る"落とし穴"について言及したいと思います。

 

3画面(マルチディスプレイ)の環境について、例えばPC側のスペックがある程度…といった具合の指摘はよくネットでも目にしますが。

 

"拡張とスパンの違い"について言及している情報はあまり落ちていない気がします。

 

ロキブロ的には、作業効率向上のためにあくまでも「3画面拡張」として3枚のディスプレイを使っています。

 

 

※Nvidiaのコントロールパネル

 

 

ワタシの場合、GTX1080に全4枚のディスプレイ(ひとつはTV)を繋いでいる状態なのですが、↑をご覧のとおり、1枚1枚が独立したディスプレイとして認識されており、それぞれを別々に使えるようになっています。

 

対して、Nvidiaコントロールパネルには、「Surround(サラウンド)の設定」という項目、機能が搭載されています。

 

 

※Nvidiaコントロールパネル→Surroundの設定項目

 

 

これは、「3画面をひとつのディスプレイとして認識(構築)させる」という機能になります。

 

※PC上では横長な[1920×1080p×3=5760×1080p]という1枚のディスプレイにする設定です。

 

同設定をおこなうと、PC上ではあくまでも横長な1枚のディスプレイとして認識されるため、上述してきたような"こっちのディスプレイではコレを全画面表示させて、こっちではコレ…"といったマルチな使い方には適していない状態になってしまうワケです(^_^;)

 

逆に、サラウンド設定をしている状態では、さきほどのTheCREWやGTAのようなワイド画面でゲームが描画されるワケです。

 

そろそろハナシが見えてきた方もいるかも知れません。

 

そうなんです、コレは基本的には共存できないシステムなので。

 

例えばゲームをプレイすると画面が勝手にスパンされてワイドモードに…、普段は拡張扱いで…といった使い分けは快適にはできないようなのですorz

 

カンタンに言うと、その都度設定を変更しながら使わなくてはならんワケです。

 

 

 

それぞれの特徴と使い方のおさらい

 

※画面拡張例

 

 

上図は左のモニターにはブラウザを、中央のメインモニターはゲームのランチャー、(デスクトップ画面)を、右のモニターにはOBS(配信ソフト)とSkypeを表示させている状態です。

 

こういった、それぞれのモニターにそれぞれのアイテムを置いて使いたい方は"画面拡張"として3画面を使うとよいです。

 

配信や録画をされる方など、主に、クリエイターさん向けの使い方ですね(*‘ω‘ *)b

 

 

※サラウンド(スパン)例

 

 

こちらが3枚のディスプレイを1枚にスパンした設定でゲームをプレイしている様子です。

 

レースゲーやGTAのようなドライブシミュレーター、そしてFPS視点のアクションゲームなど、迫力満点かつ没入感MAXなゲームプレイ体験が可能です。

 

 

※画角の広さから来る迫力と没入感をぜひ体験して欲しい

 

 

物理的には3枚のディスプレイがありますが、内部的には1枚の横長モニターとして認識、構築させているため、ゲーム側の描画も5760×1080pのモニター用になっているワケです。

 

主に、ゲーマーさん向けの使い方といえるのではないでしょうか。

 

 

…ということで。

 

だいぶ長くなってきてしまったので、今回はこのくらいにしておきましょう(^_^;)

 

また、マルチディスプレイ環境と2PCとか、MONSTER-Xなどのキャプチャーデバイスを用いた応用術など、思い当たる点があれば、別のエントリで言及していきたいと思います。

 

 

 

 

おしまい