屋根造作
大工工事3日目。今日は大工さん二人です。
大工さん達が仕事を始める30分位前から、施主と一緒に、木材や建材などに掛けたブルーシートを外し、
木材などを整理・移動し、次に必要な木材を手近な場所に用意しておきます。
大工さん達は無駄無く仕事をスタートし、夕方の終業時にも大工さん達の手を煩わせる事が無い様に配慮を心掛けています。
施主と私は下で「小取り」(九州の方言かも知れませんが、小使い・助手の意)として雑用を行い、大工さん達には本来の仕事に集中してもらいます。
東側天井には半端な空間が残りますので、最後に長い天井板を割いて両側に張り、
軒先も真っ直ぐになる様、先端を少しカットして揃えました。
下では断熱材(ミラフォーム50mm)のカット。
断熱材を設置する為に垂木(45×60mm)を
四方に取り付けています。
ログに張ってある番号シールを放置すると日焼け跡が見苦しいので、奥様に剥がしてもらいました。
軒先には鼻隠(ハナカクシ)、
東西には「へ」の字に破風(ハフ)が固定されます。
左が軒先の鼻隠、右は破風三枚。段差の部分にもカットした破風一枚が隠れています。
破風三枚の内一枚目は
切り込みの有る鼻隠の下に合わせて設置。
次に隠れてしまう二枚目の破風。
最後に三枚目。
断熱材の設置が始まりました。
北側は居室の上だけで、デッキの上は無し。挟み込む様にして屋根垂木も固定されていきます。
大工さんは上と下で分業してテキパキと作業が進行。
この後は野地板の合板張りですが、トイレ・洗面室用の構造用合板を建材店に取りに行きましたので、
果たしてどこまで進んだのか、5時の終業に防水シートで覆われました。
ログ壁から天井板へ
大工工事の二日目が始まりました。
ノッチ(ログ交差部)のビス留めで上下のログを緊結し、水の浸入を防ぐべくコーキング剤を充填していきます。
ウッドデッキの屋根を支える柱が登場。
両サイドにデッキ先端部へ長いログが架けられ、2本の柱で支えます。
柱の上部にはジャッキ底盤が
その上に架かるログにはボルトが取り付けられました。
ボルトにはめられたナットで高さを調節し、セトリング(壁の沈下)に対応します。
あちこちで施主ご夫妻にも手伝いをお願いし、ログハウス造りを楽しんでもらっています。
更に屋根を受ける桁が
2段固定されました。
柱のスパンが広くて既にこの段階で桁中央が少し下がっています。屋根が載ると更に下がりそうです。
そこで仮柱を立て、後日中央に柱を追加する事にしました。
この上からは妻壁となり、斜めにカットされたログが上がって行きます。
反ったり捻じれたりする無垢材ログを上下しっかりと緊結するのに、各所で荷締めが活躍中。
いよいよ母屋2本が架かります。
全体の歪みを様々な力技と知恵で矯正するのに約一時間。大工さん達の経験が随所に活かされます。
建材屋さんから私が断熱材を持って来る間に、棟が上がり
天井板が張られています。
このキットでは天井板の上に防水ルーフィングと屋根仕上げ材を張ることになっていますが、宮崎の夏の暑さを凌ぐべく、この上に屋根垂木・断熱材・合板を追加して防水ルーフィングと屋根仕上げ材の予定です。
三種類の長さの天井板を組み合わせて、棟木・母屋・桁に固定されていきます。
南側を済ませ、北側に一枚張って屋根の動きを止め、二日目終了。
床下造作
ヨーロッパで伐採・加工された、ログ材等の
二つの梱包が開封されました。
現地調達の防腐防蟻剤加圧注入材は土台用で
こちらは外付けされるトイレ・洗面室の材料と構造用合板。
この合板は床下と屋根に断熱材を入れる為の捨て貼りと野地板になり、床下はデッキより少し床を上げて補強材にもなります。
計測をして注入材が加工され
束石の羽子板に固定されて
土台が組まれ
要所は平金物やL金物で補強されました。
南国宮崎も真冬には底冷えがしますので、小型ログでも居室となる場所には断熱材をお勧めしています。
フィットピンという断熱材受け金物も準備しましたが、棟梁の判断で注入角材が土台に設置されました。
土台空間に合わせて50mmミラフォーム断熱材がカットされ、取り付けられています。
根太となる階段状パネルは施主にクレオソートを塗ってもらい
4組が結合されて床板を支えます。
キット仕様ではパネルの上に床板設置でしたが、このログハウスの使用目的を考慮して、パネルの上に合板を張り補強致しました。



























































