バレンシア対エスパニョール戦 | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

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 代表戦に8人もの選手を送り出して、みんなへとへとになって帰ってきて、ろくに練習する時間もなかったということで、おまけにモリエンテスの怪我という不幸つきで、とっても不安な試合でした。もし負けたら、実質リーガ優勝の望みはまずなくなってしまうでしょう。負けられない試合でした。まあ、これからはずっと負けられない試合が続くことになりますけれど。


 序盤、試合の主導権を奪ったのはバレンシア。エスパニョールのディフェンスのプレスがちょっと弱いこともあって、11分にホアキンのパスを受けたビジャがゴール!リーガではほぼ2ヶ月ぶりのゴールで(CLや代表では決めていますが)、ビジャ自身もモヤモヤが吹っ切れるゴールだったのではないでしょうか。ところが、それからすぐ後14分にゴールを返され、やれやれ撃ち合いか?という様相になってしまいました。選手たちが疲れているのはわかる。おまけに、チェルシー戦は目前に迫っています。モレッティをセンターバックに使い、アルビオルをピボーテに使うなど、怪我人続出のおかげで相当苦しいローテーションを敷くしかない状態です。


 でも、今日の両翼は左ビセンテ、右ホアキン。バレンシアファンなら必ずや夢見たであろうこのコンビは、今日はかなり良い働きをしてくれたのでした。25分にビセンテのゴール!!思わずユニフォームを脱いでしまってイエローを貰ってしまいましたが(これ彼の癖でなかなか治らないんですね)、さすがビセンテというゴールでした。その後は、アングロとルイス・ガルシアが一点ずつ取って、結局3-2でバレンシアの勝ちでした(ちょっと端折ってすみません)。



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 正直、ホームで2点も獲られるというのは、バレンシアらしいゲームとは言えません。守備の強さを誇るバレンシアは、ホームでは出来れば1点も献上したくないところです。でもまあ、今日のゲームは勝てたし、メンバーも変えて新しいポジションも試した試合であることを考えれば、まずまずの試合だったのではないでしょうか。くどいですけれど、ホアキンがどんどんフィットしてきているのが嬉しいし、ビセンテは出れば必ず素晴らしい働きをします。怪我さえなければ、彼はどのくらい偉大なプレーヤーになるんでしょう。そして、ビジャが1得点、2アシストと大活躍。リーガでは今ひとつだったビジャにとっては大きな自信となったことでしょうし、ますます彼の活躍が楽しみです。


 一方、エスパニョールの選手として出場したルフェテは、昨シーズンまでバレンシアにいた選手。5年在籍し、ドブレテにも貢献した選手です。色々あって、今シーズンの始まる前に移籍しましたが、彼が下がる時はメスタージャで大きな拍手が湧きました。今も、彼は愛されているんですね。ジーンと来る光景でした。



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 リーガもいよいよ正念場に入ってきました。今季のバレンシアは悲しいくらいの怪我人リスト。酷い時は、一軍選手10人以上が怪我人リストに入っていて、カンテラから選手を引っ張ってきて何とか人数を揃えている状況でした。今も、またちょっとそんな状態になりつつあります。おまけに、代表戦で選手を根こそぎ引っこ抜かれるし、リーガとチャンピオンズリーグの2足のわらじはあるし、と、選手の疲労は如何ばかりかと思います。でも、プロの選手なら頑張るしかない。タイトルを獲ることで、彼らの苦労は報われるのですから。怪我をしている選手も、していない選手も、勿論スタッフもみんな一丸となって、リーガとチャンピオンズリーグのタイトル目指して猛進して下さい!まずは、チェルシー戦で頑張れ!!