銀幕と緑のピッチとインクの匂い

銀幕と緑のピッチとインクの匂い

映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。トラックバックは承認制を取らせて頂いておりますので、掲載まで少しお時間を下さい。

今シーズンも終わり。お疲れさま。チャンピオンズリーグ出場権獲得おめでとう!さあ、ワールドカップへ。そして、まずは主力買取に、頑張れ、バレンシア四つ葉


ピグ版「リーガと海外サッカーについて語る会」を作っています。サッカーファンの皆様の参加をお待ちしています。詳細は、2009年8月23日の記事に掲載しています。


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I, TONYA

2017年アメリカ映画 カラー 120分

監督 クレイグ・ギレスピー

出演 マーゴット・ロビー セバスチャン・スタン ジュリアンヌ・ニコルソン アリソン・ジャネイ ボビー・カナヴェイル ポール・ウォルター・ハウザー




40年前のオレゴン州ポートランド。幼い4歳のトーニャ・ハーディング(のちのマーゴット・ロビー)は、母親のラヴォナ(アリソン・ジャネイ)にスケートの才能を認められ、スケートを始める。貧しいハーディング家で、スケートの指導料をねん出するのは厳しい。ラヴォナは、大変厳しく、スケートに没頭させるために、遂に学校を辞めさせる。トーニャは、自分でスケートの衣装を縫う生活。そんな時、ジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)と出会ったトーニャは、恋に落ちる……。



トーニャ・ハーディングの現役時代は、良く覚えています。ジャンプをポンポン跳ぶ選手でした。トリプルアクセルも跳び、アメリカ人選手で初めてトリプルアクセルを跳んだ選手です。当時、トリプルアクセルを跳んだのは、伊藤みどりだけ。トーニャが跳んだ時は驚いたものです。間違いなく、スケートのセンスがある選手でした。だから、彼女がナンシー・ケリガン襲撃事件を起こした時、心底驚いたのです。彼女の力なら、ケリガン選手を襲撃などしなくても、代表に選ばれるだろう、と。あの当時、色々な噂が飛び交いました。どれが真相なのか、わからないままでした。暴力でライバルを陥れるなど、絶対にあってはいけないことです。でも、その理由が、私にはどうしてもわからなかったのです。



この映画を見て、初めて、真相がわかりました。結婚した相手が悪かった。ただ、それに尽きると思います。おまけに彼は、暴力も振るいます。どうして、そんな男と一緒にいたのか。お互いが駄目同士だったから。勿論、トーニャのスケートの才能は除いてのことです。



そもそも、トーニャの育ちが凄まじいです。母親のラヴォナのスパルタ教育が、半端ではないです。母親が求めるのは、ただ一つ。スケートで一流になること。その為に、幼い時から高い指導料を払ってきたのですから。しかし、この母親、それ以外は、愛情のかけらもないんじゃないかと思うとんでも親なんです。『ホワイトハウス』の知的な報道官アリソン・ジャネイが、知性や品性のかけらもない、こんな役を演じるとは。アリソン・ジャネイは、この演技で、アカデミー賞助演女優賞を受賞しました。それも、納得のとんでもない母親です。



ケリガン襲撃事件で、徹底的な悪役になったトーニャの、次に思い浮かぶ姿は、リレハンメル五輪で、靴の紐が切れたと、審判席に足を投げ出し、泣いていたシーン。結局、滑り直しになりました。これも、トーニャのイメージダウンになりました。ケリガンは銀メダルに輝きましたが、実はリレハンメル五輪で一番心に残るのが、トーニャのこのシーンだったりします。



技は勿論ですが、美しさを競うフィギュアスケートで、トーニャには美や品性が圧倒的に欠落していました。しかし、トリプルアクセルを跳ぶようになるまでには、血のにじむような努力をした筈です。あれから、20年以上経った今でも、トリプルアクセルを跳べるのは、一握りの選手に限られています。それを、あの時代に跳んだのですから。



もし、もっと彼女がもっと裕福な家に生まれていたら。母親が愛情をかけて育ててくれたら。あんな夫に出会わなかったら。彼女の人生は、きっと大きく変わっていたことでしょう。彼女が生きる全てだったフィギュアスケートを奪ったら、彼女に何が残るでしょう。



彼女の人生を知った時、私の脳裏にトリプルアクセルを跳んで、満願の笑みを浮かべていた彼女の姿が浮かびました。登るべき階段を間違えてしまったトーニャ。もっと、周りの人に恵まれていたなら。この映画を見ていたら、同情さえ湧いてきました。



とにかく、スラングがいっぱい。聞いているのは、きつい映画ではあります。



トレイラーです。











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O. HENRY'S FULL HOUSE

1952年アメリカ映画 20世紀フォックス 白黒 117分

監督 ヘンリー・コスター ヘンリー・ハサウェイ ジーン・ネグレスコ ハワード・ホークス ヘンリー・キング

出演 チャールズ・ロートン マリリン・モンロー デイル・ロバートソン リチャード・ウィドマーク アン・バクスター ジーン・ピータース グレゴリー・ラトフ フレッド・アレン オスカー・レヴァント ジーン・クレイン ファーリー・グレンジャー


短編小説の神様と言われるアメリカの作家O・ヘンリーの短編をオムニバス映画化したものです。O・ヘンリーは、私が大好きな作家です。最初に、アメリカ小説(少女小説を除いて)の面白さを教えてくれたのが、O・ヘンリーでした。新潮文庫のO・ヘンリー短編集全3冊。全部、持っています。



そして、この映画の最も凄い点が、ナレーションをジョン・スタインベックが担当しているということ。ナレーションだけではなく、各話が終わるたびに、本人が登場するのです。私が、最も敬愛する作家、ノーベル賞を貰ったあのジョン・スタインベックが、やはり私の大好きなO・ヘンリー原作の映画に登場する。もう夢のような映画です。



エピソードは、「警官と賛美歌」、「クラリオン・コール新聞」、「最後の一葉」、「赤酋長の身代金」、「賢者の贈物」の5本です。笑いあり、涙あり、哀愁あり。



この5本の監督陣が本当に凄い!この人には、このエピソードが合っているな、と思えるような適材適所

です。



俳優陣が、また凄い。20世紀フォックスは、どれぐらいお金をかけたんでしょう。この頃、リチャード・ウィドマークは、名が知られてきた頃。マリリン・モンローはまだ名が知られていない頃でした。そして、この作品、アン・バクスターをはじめ、美人ぞろい。目の保養にもなります。



何度読んだかわからない話がいくつもあって、結末はわかりすぎるぐらいにわかっているのに、それでも泣けてきます。いくら時が経っても、やはり人情話は、O・ヘンリーだな、と思います。



絶対、お勧めです。



オープニングとスタインベック様と「警官と賛美歌」の初めです。











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SIDEWAYS

2004年アメリカ・ハンガリー映画 20世紀フォックス カラー 130分

監督 アレクサンダー・ペイン

出演 ポール・ジアマッティ トーマス・ヘイデン・チャーチ ヴァージニア・マドセン サンドラ・オー メアリールイーズ・バーク ジェシカ・ヘクト


冴えない中年男のマイルス(ポール・ジアマッティ)は、中学の国語の教師。小説家になることが夢で、せっせと書いているのだが、出版社から拒否されてばかり。おまけに、離婚の痛手から抜け出せない。そんなマイルスの学生時代からの親友で俳優のジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)が、遂に結婚することになる。ジャックは色男だが、今は落ち目のスターだ。そこで、マイルスは、バチェラーパーティとして、ジャックをカリフォルニアワイナリー巡りの一週間の旅に連れていく。 ワインの蘊蓄なら誰にも負けない自信があるマイルスだが、旅の途中で知り合ったマヤ(ヴァージニア・マドセン)もまた、マイルスに負けないワインセンスの持ち主だった……。



中年男たちが、ワイナリーを巡るロードムービーです。この映画、ワイン好きの方には、堪えられないと思います。美味しそうなワインが次々に出てきて、芳醇な匂いが漂ってきそうです。もし、私がワインに詳しかったら、この映画の評価は、1段階も2段階も上がったと思います。



でも、ワインに詳しくなくても十分に楽しめる映画でした。主役は、中年男性二人組。昔からの夢を追い求めて、尚果たせず、後ろ向きなことばかり考えてしまう冴えない男マイルス。根っから陽気で、今でもルックスやボディに自信があり、恐らくは一度は夢を叶えたものの、その後は売れなくなってしまった俳優ジャック。そんな男ふたりのロードムービーですから、どんよりとしたものだと思ったら、大間違い。これが面白いのです。まず、ジャックは、女好きの本領発揮で好き放題。もうすぐ結婚するというのに!そして、マイルスは、その後始末ばかりさせられます。これで友人関係が成り立つのかと思うのですが、成り立つんですね。ふたりは、学生時代からの親友で、きっと学生時代も同じようなことをしていたのではないかと思うんです。言い換えてみれば、それから成長していない。



途中で、マヤやステファニーという女性たちと知り合い、一緒にワインを飲む仲になります。4人でのピクニックシーンは素敵ですね。ステファニーを演じたサンドラ・オーは、のちに『グレイズ・アナトミー』でブレイクしますが、そのクリスティーナの役を既に彷彿とさせるような気の強い女性役でした。彼女には、こういう役が合っています。一方のヴァージニア・マドセンは、マイルスと意気投合し、ワインの蘊蓄を語り合う仲に。どこかふんわりした、包容力のある女性です。



役者は揃いました。さて、4人の行きつく先は?



自虐的な男を演じるポール・ジアマッティのダメダメぶりが、非常に良いです。ずっと前に離婚したのに、まだ元妻に未練があるじめじめぶりも最高。一方のトーマス・ヘイデン・チャーチは、自分に自信があるのでしょう。というか、空元気に見えますが、とにかく好き放題をして、相棒を悩ませます。このコンビが実にユニーク。



ワインはボトルの中で熟成していき、飲み頃があるということですが、彼らの飲み頃はいつ訪れるのでしょう。女性目線では、ムッとするところもいくつかありましたが、映画自体は面白いです。そして、ラストがチャーミング。



トレイラーは張れなかったので、こちら でどうぞ。




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NETFLIXで、大好きなこのドラマの配信が始まりました!!


『LOST』の主役ジャックが長兄役で出演している ホームドラマです。両親を亡くした24歳から0歳までの5人きょうだいが、力を合わせて生きていく物語。


第4話まで見ましたが、大人が十分堪能できる楽しさです。NETFLIXに加入している方には、絶対にお勧めです!






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アメリカの俳優ジャン=マイケル・ヴィンセントが、2月10日に心不全で亡くなりました。享年74。若い、まだ若すぎる……。大ショックです。



ジャン=マイケル・ヴィンセントを初めて見たのは、TVで放映された77年の映画『世界が燃えつきる日』でした。世界が滅びて、数人が残った世界で生き延びたひとりでした。ジョージ・ペパードをリーダーに、彼らのグループが出来ます。あの日から、もう一度、この映画を見なくては!と思って幾年月。ドミニク・サンダをバイクの後ろに乗せて、バイクで疾走していく姿の格好良かったこと!!その時にファンになりました。



そして、78年に、俳優としての彼に、最大のビッグウェイブが来ます。『ビッグ・ウェンズデー 』。






1960年代初め、伝説のサーファー、マット・ジョンソンと、仲間のジャックとリロイは、水曜日にやってくるという最大の波「ビッグ・ウェンズデー」を待ち続けていました。でも、なかなかその波はやってこない。やってきたのは、ベトナム戦争という有り難くない戦争。年を取った彼らは、それでも「ビッグ・ウェンズデー」を待ち続けて……。格好良かったです。3人とも格好良かったけれど、特にジャン=マイケル・ヴィンセントは格好良かった!この映画で、彼は爆発的な人気が出ました。



1970年代後半から、「ロードショー」や「スクリーン」を買うようになりましたが、ほぼ必ず、ジャン=マイケル・ヴィンセントの写真が載っていました。それぐらい、凄い人気でした。それに、これは家人に聞いたことなんですが、ジャン=マイケル・ヴィンセントは、男が憧れる男だったそうです。家人も兄貴と慕っていたとか。彼は、ハンサムですし、女性ファンも多かったでしょうが、男が惚れる男というところが良かったですね。




アメリカンニューシネマ以降、ハンサムな俳優がぐっと減りましたが、彼は文句のないハンサムな俳優で、しつこいですが、格好良かったです。



『弾を噛め』も良かったです。アメリカ西部の賞金がかかった横断レースに出場する若者。主演のジーン・ハックマン以下、ジェームズ・コバーン、ベン・ジョンソンなど渋い俳優が集まった作品でした。紅一点が、キャンディス・バーゲン。これら御大の中では、ジャン=マイケル・ヴィンセントも若かったですね。



チャールズ・ブロンソンと共演した『メカニック』。『グレートスタントマン』『摩天楼ブルース』。



彼が大スターになった後に観たのが、68年の『テキサスの七人』です。主役のジェームズ・カーンを兄貴と慕う青年、少年たちが、南北戦争に参戦します。意気揚々と故郷を離れた彼らでしたが、戦争は彼らが夢見たヒーローを生み出すようなものではありませんでした。7人の中で、一番若かった、つまり末っ子役だったのが、ジャン=マイケル・ヴィンセントでした。ちなみに、次に若いのがハリソン・フォードでした。この映画、もう一度絶対見たい!!





そして、絶対に忘れらないのが、83年のミニシリーズ『戦争の嵐』です。名前が素敵で絶対忘れられないバイロン・ヘンリー役。ロバート・ミッチャムの次男でした。戦争に翻弄されるヘンリー家の中で、ユダヤ人のアリ・マッグローと恋に落ちるバイロンの役。これも格好良かったですね。





84年には、TVドラマ『超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』にトリングフェロー・ホーク役で主演しています。87年まで続く人気シリーズで、名優アーネスト・ボーグナインと共演しています。1話分の出演料は、20万ドルと言われ、当時のアメリカドラマ界の最高金額だったそうです。『エアウルフ』は、私も毎週見ていました。ボーグナインとのコンビが面白かったです。



1998年の『バッファロー'66』で再び注目されたそうですが、2002年に現役引退。



70年代の大スターだった彼も、その後は波瀾万丈の人生を送ったそうです。アルコール依存症や、ドラッグの問題も抱えました。96年には、交通事故で頸椎と声帯に損傷を負ってしまったそうです。そして、2012年には、感染症のために、右足切断……。何という人生だったのでしょう。



その後、色々あったけれど、間違いなく彼は70年代の大スターであり、格好良い兄貴でした。まだ、CGなどない時代、そして、サーフィンを扱った映画もなかった時代に登場した『ビッグ・ウェンズデー』は、サーフんの迫力を余すところなく描き、大きな波の凄さ、恐ろしさをも描き切った映画でした。間違いなく映画史に残る作品です。



ジャン=マイケル・ヴィンセント……ずっと親しんできた俳優なのに、本当にもういないんですね。淋しくて溜まりません。



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LETTER FROM AN UNKNOWN WOMAN

1948年アメリカ映画 白黒 87分

監督 マックス・オフュルス

出演 ジョーン・フォンテーン ルイ・ジュールダン メイデイ・クリスチャン アート・スミス




1900年頃のウィーン。決闘を明日に控えたステファン・ブラウン(ルイ・ジュールダン)は、前の晩のうちに逃げるつもりだった。その夜、彼は見知らぬ女性からの手紙を受け取る。貴方がこの手紙を読む頃には、私は亡くなっているでしょう、と書いてあった。ステファンは、思わず、手紙を熱心に読み入る……。



シュテファン・ツヴァイクの『未知の女の手紙』の映画化です。



ウィーンのアパート街。まだ少女だったリザ(ジョーン・フォンテーン)のアパートの隣室に、新進のピアニスト、ステファンが引っ越してきます。リザは、彼を見た途端に恋に落ちます。アパートの部屋では、彼が奏でるピアノ演奏が聞こえてきます。彼女の恋は深まるばかり。しかし、母親の再婚でウィーンを離れなくてはいけなくなり、何とかステファンに会おうと彼女は走りますが……。



人生たった一度の恋。激しい恋。忘れえぬ恋。そんな恋に出会えた人間は、恐らくは幸せなのでしょう。このリザの恋がまさしくそういう恋です。リザは、ステファンを遠くから見つめるだけで、自分をアピールしようとはしません。まだ、少女だったこともあるでしょう。でも、大人になってからも、リザは、少女の時に恋した人を忘れられないのです。



再びウィーンに出てきた彼女は、モデルをして暮らします。そしてある夜再会を果たすのです。このデートがとにかく素敵です。黒い毛皮のコートを着た美しいジョーン・フォンテーン。気障なハンサム、ルイ・ジュールダンの美男美女のコンビ。雪の積もった公園をゆっくり歩くふたり。あのウィーンの観覧車をバックに、遊園地で遊びに興じるふたり。特に、電車のコンパートメントに乗ったままで、色々な国に行った気になれるアトラクションが素敵です。ふたりは、これで何度同じ国を訪れたことでしょうか。この映画の中で、一番素敵なシーンです。



何と言っても素晴らしいのがジョーン・フォンテーン。おしゃまな少女時代から、大人の女性までを演じ切っています。あまり冴えない少女(とは言っても綺麗ですが)だったのが、社交界デビューして、素晴らしい美女に成長します。外面の美しさだけではありません。彼女は、少女の頃から、ステファンにふさわしい女性になろうと、お辞儀やダンスのレッスンに通ったり、音楽の知識を深めていきます。この内面を磨こうとする彼女の可愛らしさが、またいいのです。ジョーン・フォンテーンの撮り方も、とても素敵だと思います。ジュールダンのピアノに耳を傾けるジョーンの、涙さえ湛えたような笑顔はとても美しいです。



そして、全編を彩るのが、リストの『ため息』。この美しい映像に、美男美女に、命を賭けた恋と、これだけ揃うと、もうノックアウトされてしまいます。



幸いなことに、私はこの映画を、映画館で観ました。それから、私の中の忘れじの映画となっています。劇場では泣きました。年と共に、色々と思うところもありますが、それでも愛を知ったジョーン・フォンテーンの美しさは忘れられません。古き佳き恋愛映画の傑作です。是非、生きている間に一度はご覧ください。


トレイラーです。






 


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俳優のルーク・ペリーが、3月4日に逝去しました。享年52。


2月27日に、ロサンゼルスの自宅で重度の脳卒中で倒れ、そのまま救急搬送されましたが、意識が戻らないまま亡くなりました。


ルーク・ペリーといえば、『ビバリーヒルズ高校&青春白書』の、ディラン・マッケイ役で有名でした。お金持ちのお坊ちゃま、お嬢様たちの中で、どこかひねたところのある、クールでニヒルなところが魅力でした。当初、ブレンダと付き合っていましたが、あの頃のディランが一番好きかも。





ビバヒルといえば、先日オリジナルキャストが集まって、リブート版が作られることが決定したばかりです。

ブランドン、スティーブ、ケリー、アンドレア、ドナ、デビッドと6人が出演することが、既に決定していました。

すると、誰もが考えるのは、ブレンダとディランは?ブレンダは、現在、癌闘病中で、出演するのが難しい状態なのかもしれません。では、ディランは?出て欲しい!とファンたちが願う中、、飛びこんできたニュースが、彼の救急搬送でした。



重い脳卒中ということで、持ちこたえて欲しい!というファンの願いも虚しく、彼は星になりました。まだ、52歳。『ビバリーヒルズ高校&青春白書』を見てきた身としては、ドラマを見ながら同じように年を取ってきたわけですし、そうした俳優さんが逝ってしまうのは、酷く堪えます。





他にも、『バッフィ・ザ・バンパイア・キラー』『アメリカン・バイオレンス』『フィフス・エレメント』などに出演しています。



TVドラマにもゲスト出演していて、『クリミナル・マインド』では、狂気の教祖様の役で出ていました。ある建物に信者たちを集めて洗脳し、武器も揃えて、FBIに立ち向かう役でした。ああいう役は、ブランドンにも、スティーブにも出来なかったですね。ディランだからこそ、出来た役。印象に残るエピソードでした。



現在は、ドラマ『リバーデイル』に出演中でした。遺作は、『ワンス・アポン・タ・タイム・イン・ハリウッド』でした。



52歳。何度考えても、早すぎます。他のみんなと、『ビバリーヒルズ中年白書(勝手に命名)』に出演して、ワイワイやって欲しかったです。



彼が演じた役は、ディランだけではなかったけれど、でも、どうしてもディランのイメージが抜けません。



さらば、ディラン・マッケイ。貴方のことは忘れません。



安らかにお休みください。






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MESSAGE IN A BOTTLE

1999年アメリカ映画 WB カラー 131分

監督 ルイス・マンドーキ

出演 ケヴィン・コスナー ロビン・ライト・ペン ポール・ニューマン ジョン・サベージ イリアナ・ダグラス ロビー・コルトレーン



新聞社に勤めるシングルマザーのテリーサ(ロビン・ライト・ペン) は、休暇で訪れたマサチューセッツの海岸で手紙の入った瓶を拾う。手紙に書かれていたのは、キャサリンという女性への愛の言葉だった。それを、テリーサの上司であるコラムニスト、チャーリー(ロビー・コルトレーン)が記事にしたところ、大反響が巻き起こる。手紙に心打たれたテリーサは、手紙を書いた人物を探し求める。ノースカロライナ海辺に住むギャレット(ケヴィン・コスナー)がその人だった。テリーサは、ギャレットに会いに行くが……。



泣かせる話ならこの人、ニコラス・スパークス原作の映画化です。



海岸で拾った瓶に、一通の手紙が入っていた、というところから、とてもロマンティックです。そんな瓶を拾ったらワクワクしますよね。さらに、そこに書かれている内容が、キャサリンという女性への深い愛の言葉。あんな恋文を貰ったなら、多くの女性がそれだけでノックアウトされてしまうでしょう。何だかんだ言っても、女性はロマンティックな話が好きです。



新聞社に勤めるテリーサが、休暇から帰り、その話をしたところ、上司が勝手に記事にしてしまいます。テリーサは怒りますが、その反響が凄いんですね。キャサリンへの他の手紙を拾ったと、同封してきた人もいます。テリーサは、手紙を書いた男性に大きな興味を持ち、色々な手を使って、男性を探し出します。そして遂に見つけた男性ギャレットに、無謀にも会いに行くのです。ふたりは顔を合わせ、とんとん拍子に親しくなりますが、テレーサは、手紙が縁でギャレットに会いに来たことは伏せてあります。そして、ギャレットに近づけば近づくほど、彼の亡き妻キャサリンへの愛情の深さを感じるのです。



主な舞台は、海辺です。ギャレットとテリーサのセイリングのシーンが美しいです。優れた画家でもあったキャサリンの絵も素晴らしいんですね。特に、日が沈む頃のヨットの絵。真っ赤な夕日に映えるヨット。ギャレットは、こうしたキャサリンの絵をどうしても手放せません。



主演ふたりもいいのですが、やはり光っていたのは、ギャレットの父親役のポール・ニューマン。渋いです。息子への提言も朴訥ながら、実に素直なもので、父親自身も抱えていた苦慮がにじみ出ています。年取ってもいいですね、ニューマン。



それから、亡きキャサリンの弟、つまりギャレットの義弟役で、私の好きなジョン・サベージも出ています。いきなりダイナーで喧嘩を始めるし、困った奴かと思いきや……。実は、主人公二人の恋愛より、キャサリン号を作っているところにやってきたジョン・サベージが一番泣けました。でも、彼ほどの演技達者がこれだけの出演では勿体なかったです。



原作を読んでいないので何とも言えないのですが、原作を読んだ方は、原作の方が良いという意見が多いようです。確かに、映画では、えっ?というシーンがあるのも事実。まずは、映画を見てから、原作を読むといい作品かもしれませんね。ポール・ニューマンとジョン・サベージに注目です!



トレイラーです。








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監督のスタンリー・ドーネンが、2月21日逝去しました。享年94。



誠に失礼なことながら、ご存命ということを知りませんでした。というのも、こんなに若いとは知らなかったからです。



代表作の『雨に唄えば 』が1952年の映画です。ということは、彼はまだ20代だったということです。昔のハリウッドで、20代で監督。驚きです。それが、今でも残る名作中の名作なのですから。



ブロードウェイの舞台で、コーラスを務めていたところを、主演のジーン・ケリーに見いだされ、ケリーの助手としてハリウッドに進出します。ジーン・ケリーと共同で、『踊る大紐育』『雨に唄えば』を監督し、大ヒットを記録します。ふたつとも、ザ・ミュージカルと言いたくなるぐらい、素敵なミュージカルです。『踊る大紐育』で、上陸したジーン・ケリーたちが♪ニューヨーク、ニューヨーク、と歌うところも素敵だし、『雨に唄えば』は、名シーンの連続。同名曲を始め、「グッド・モーニング」の名シーン。そして、ドナルド・オコナーの壁登りシーンなど、素晴らしいシーンが満載です。



私が一番好きなのは、『掠奪された七人の花嫁 』です。特に納屋を造る時のアクロバティックダンス!数あるミュージカル映画でも、1、2を争う名ダンスシーンだと思っています。



オードリー・ヘプバーンの『パリの恋人』も素敵な映画です。



そのオードリーと組んだ『シャレード』や『いつも二人で』で、ミュージカル監督だけではないことを証明しました。他にも『アラベスク』などを監督しています。



とは言っても、やはり、私の中ではミュージカルの巨匠のイメージです。彼の監督作品は、80%ぐらい見ています。非常に身近な監督さんでした。



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ミニチュア模型、買ったことある?

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ありますよ~。自分ひとりで、というより、家人と一緒にですけれどね。




まずは、これ。スタートレックのUSSエンタープライズ。これは、ディアゴスティーニの分冊で買いました。エンタープライズも色々形が変わったけれど、シンプルなこれが一番かな。何でランプが赤いのかよくわからないけれど。



それから、これ。我が愛するバレンシアのホームスタジアム、メスタージャの模型です。これは、自分たちで作るものなんです。引っ越したら作ろう、と言って、まだ作っていません!今、建設延期中の新しいホームスタジアムがあるんですが、もし将来、そっちに引っ越すことになっても、メスタージャよ、永遠に、です。



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