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電車から見える家

ホタルの家。

上棟しました。またその様子は後日お伝えします。

現地まではじめて電車で行きました。
トンネルや連続したカーブを幾度もくぐり、都会から田舎に入っていくアプローチは楽しい。

電車の中から外を眺めていても飽きない。

車両もいい雰囲気。


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ここの電鉄は100年の歴史があって、大正2年4月13日の開業時に導入した1型車両がなんと木造で車体ができていたらしい。

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みてみたい。
現在は、阪急電鉄正雀工場内に保管・展示されているらしい。

電車の中は妙見山へ行く、登山の格好をしたおばちゃんで賑やかでした。

駅降りて、ケーブルに乗り継ぎ、さらにリフトに乗るコースになっていて、春は桜、菜の花、秋は紅葉とてもキレイなんだって。

イベントも満載で、桜のライトアップ見てみたい。

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仕事サボって行ってみたくなりました。
また行ってみよ。

駅間近のトンネルを抜けたところから、家が見えるんです。
これは少し感動。

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なんか帰宅途中の電車の中から家の灯りが見えるとホッとした安堵感みたいなものがありそう。

庭には綺麗なオレンジの柿が。

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汗をかきながら打ち合わせしたときが昨日のことのように思うのですが、もうすっかり秋ですね。

日々時間が経つのが早いもんです。

好きな建物 ゆすはら編

梼原で見た建物で一番のお気に入りがゆすはら役場の初代建物

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この時代の建てものはディティールがいい。
高さが抑えられていて、落ち着ちつく。

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無駄なものがなく、素朴な雰囲気で、照明も明るすぎない落ち着いた灯り。
木の色も年月を重ねた自然な色。

家って、長年住むところなんで、癒される空間で、年月が経つにつれても見劣りがしないようにする必要があるので、古くからあるいいものは勉強になります。 

茅葺きの建物も見学しました。
後頭部をバリカンで刈り上げした後頭部のような綺麗な茅。

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茅葺きは10年しかもたないみたいなんで、今の時代は難しいですが・・・美しい。

間取りも外と中が曖昧な縁が気持ちいい。

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いいものみました。





無垢板ケヤキの経年変化を楽しむ

吉野に行った際に材木屋さんに多樹種の木をサンプル用としてもらいました。

それぞれ色も木目も違います。

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左から欅(けやき)、タモ、トチ、チェリー、山桜です。

家具や、ちょっとしたっカウンターに樹種の違う木を使うと家がグッと引き締まります。

私としては赤身の木が好きなので、山桜、チェリーがいいかな。

チェリーの椅子がありました。
なんかかわいらしいですよね。

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もらった欅(けやき)のサンプルに自然系ワックス
AUROフロアー用ワックス【500ml】を塗ってみました。
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着色したわけではないのに、色が濃くなりました。
また、木の目もくっきりでていい感じになっています。

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マウスパットして使おうと思います。
経年変化を楽しみたいと思います。


構造骨組み 仮組

昔は梁や柱などの構造骨組は大工さんが手加工でしていましたが、現在では、プレカットといって、工場のラインで加工すること主流になっています。

通常加工であれば、機械の精度は高く、1~2週間で加工は終わり、現場で大工さんが組み立てていくのですが、

今回は丸太や太鼓梁(丸太の側面だけを垂直に切り落とす)があり、梁も松の曲がり材を使っているので、機械ラインでは加工できないんです。

松の梁の曲がりは数値では現すことができない自然の曲がりなので、いったん仮組をして、梁と梁、柱と梁などの取り合い部分を確認しながら、仕口を手加工してくれています。

仮組した写真を送ってもらいました。
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なかなかの迫力ですね。
三本の松の曲がり材が丸太の梁に架けられています。

整形された四角形の柱・梁ならそれほど手間掛らないのでしょう。

しかし、木は丸太の外側の部分の方が強度が高いので、四角に加工するよりも丸太のままで使う方が強度が高いんです。

ですので、今回可能なところは丸太、もしくは太鼓の梁を使うようにしています。
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上の写真は丸太の梁に太鼓梁が架かる部分の仕口で大工さんがノミを使って加工したものです。

さすがですよね。

まだまだ、大工さんの伝統技術は衰えていないなと思いました。



式台・カウンター材を見に吉野へ。

新築に使う材を見に吉野へ。

吉野の山はいつ来ても癒されます。

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目的は玄関に使う式台を選びにきたんですが、

構造には杉、桧、床には杉のフローリングといった針葉樹を使っているので、木目や色目が異なる広葉樹をアクセントとして、使おうと思いました。

赤味のきれいな山桜。

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表面が荒のままで仕上げていないので、色が霞んでますが、表面を薄く削ると鮮やかな色が出てくるんです。

家に取り付いた時にまたお見せします。

あと、書斎に使うテーブルの板も山桜にしました。
下にある写真の木を接いで、60cm幅の天板にします。

目を揃えて接いでくれるので、違和感がまったくありません。

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桜や欅などの広葉樹は杉・桧とくらべて希少なんですが、かなり安い値段で譲ってくれました。


木って樹種によって、経年変化が違うため、後に色んな表情を楽しめます。

これが自然のものの醍醐味。




環境先進地域 高知県ゆすはらへ行く

高知県梼原に行ってきました。

今回2棟の新築の構造材を提供してくれる、梼原森林組合さんの工場を見学し、その後、山に入り、実施に木を伐採しているところも見せてもらいました。

梼原森林組合さんの工場
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山を背景に、杉・桧の丸太の山。
とても絵になります。

この丸太たちが製材されて、私たち都会の家の柱や梁になるんです。

都会にいると、木って何十年育ってできた自然のものというのを忘れてしまいます。

みなさんも家を建てる際に自分たちの柱や梁の木の育った山をみると思い入れがまた大きくなるのかもしれませんね。

機械で構造材を仕上げている動画をとったのですが・・・

イマイチですね。

また、ゆすはらは環境に対してとても進んだ地域で、風力発電もされているのです。
風力発電は北欧などで盛んなのは知っていましたが、日本でも積極的に取り入れようとする地域があることは知りませんでした。

はじめてみたのですが、想像していたよりもとても大きなものでした。
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ちょっと風力発電は勉強してみようと改めて思いました。


昔懐かしの肘掛け手すり

昔の家でよく見ることができる、肘掛け手すり。

けっこう好きなんですよね。

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そこに腰掛けて、外を眺めたり、涼んだり、本を読んだり。

外でもなく、内でもないこの空間がとても居心地がよく贅沢な空間。


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今の都会では外を眺めることもあまりできない。

どこまで、贅沢で余裕のある空間をつくれるか。

建築士にとっても買い手にとっても心の余裕がいいものを生むんだと思う。





基礎工事 進行中

基礎工事 掘削工事が終わり、
引き続き、砕石を敷き並べ、地面からの湿気が上がらないように防湿シートを貼って、鉄筋の位置を出す捨てコンクリートを打ちました。

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外周部の土台がのるところの立ち上がり基礎のための型枠を組んで行きます。

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いよいよ鉄筋工事です。

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順序のよく進んでいますが、ちょっと台風の影響もあり、コンクリートを流すタイミングを慎重にしています。
晴れの日を狙いたいもんです。

設計図面がまだ残っていて、枠周りの納まり図を多数枚、早い目にやっつけたいと思います。

今月末に上棟です。
楽しみです。

地鎮祭 25坪の家

今月2回目の地鎮祭。

台風が接近しているということもあり、午前中は大雨。

地鎮祭って通常は朝にするんだけど、お子さんの小学校帰宅後の三時半位にしたのが功を奏して、晴れました。

足元はぬかるんでいるんで、神主さんも板の上にのってお祓い。

不謹慎かもしれませんが、ちょっと笑えます。

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地鎮祭後、お客さんに位置を確認してもらい、いよいよ着工です。

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計25坪の家なんですが、敷地に対してちょうどいい大きさだなと思いました。

道路挟んだ南には調整区域の畑なんで、家が建つことがありません。
すごく恵まれたところです。

南の畑の借景と北の坪庭を挟んだリビングが面積以上の広がりが出ることを期待しています。

家の広がりは開放的な外部でかなり変わってきます。

楽しみです。









基礎工事はじまる。 構造材もいよいよ ホタルの家

ホタルの家、杭工事も終わり基礎工事が始まりました。

周りに建物がないので職人さんもやりやすそう。

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構造材の打ち合わせもギリギリ終わりました。

土壁の貫の穴、左官壁が切れないようにする溝加工、FIXガラスの溝加工、丸太、太鼓梁の仕口・継手など、手加工が結構多いのでちょっと時間がかかりました。

大黒柱も乾燥機から出たみたいなので、早速メールで送ってもらいました。
杉の210角。

4面の写真を送ってもらったので、木目のいい方をリビングに向けたいと思います。

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なかなかいい色してますね。

この木が家の真ん中に何十年も大黒柱として立つんだから、責任重大です。

とても楽しみです。