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土地を買う前に

こんにちは、ミズタニです。

現在、ある土地に家を計画するにあたって,役所廻りをしています。

自分の土地に自由に建物を建てれるわけでもないのは、皆さんなんとなく分かっていることだと思います。

マイホームを検討するにあたって、不動産屋さんからの情報をだけで土地の購入を検討するには、ちょっと不安要素があるような気がします。

曲がった見解はよくないのですが、不動産屋さんはできれば土地を売りたい。
となると、あまりデメリットなことは伏せたいと思うのは必然のような・・・

また、建物に対してはプロではないので、建物を建てる際のことは情報としてない場合が多いです。

土地を購入し、建物を計画する際に予期せぬお金が発生することもけっこう多いんですよ。

よくあるケースとして、
田舎にいくと全面道路に水道管が入ってないこともあるんです。
その際に役所に水道管いれてくださいといっても無理なことが多く、自分で入れないといけないことに。
そうすると莫大な費用が・・・

また、昔に建てられた住まいの土地には、敷地内に引き込まれている水道管の経が細い場合が多く、太いものに入れ替えることも必要な場合があります。
全面道路を掘削して、管を交換し、また道路を舗装し直さなければいけないため、数十万円の費用が掛かってきます。

このように、買ってから予期せぬお金がいるとなると、計画を変更せざる負えません。

ですので、「住む」ために必要なことを事前に知っておくためには、建築士に土地購入前に相談し、第三者の見解をしてもらうのががいいと思うんです。

建物を建てる規模を制限した、建ぺい率、容積率。
建物の高さを制限する道路斜線・北側斜線etc

は皆さんもご存知だと思うのですが。

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それは建築基準法としての最低基準で、その他様々な公の決まりごとがあるんです。

また、「地区計画」「建築協定」などその地域だけの決まりごともある地域もあります。

敷地に対して、10%緑を植えることなどなど。

今回は調べている地域では、
川に隣接していている敷地で、河川保全地域に指定されているため、河川法の許可を得なければいけません。

市街化調整区域(建物を建てることを調整している地域)ということもあり、今の既存の建物と同等の規模の建物とし、敷地の土は現状のままで触ってはいけないとなってます。

その土地に埋蔵文化財が埋まってないか?
宅地造成法指定区域か?

などなど。

全て考慮し、望む家が建てれるのかどうか?調べるんです。

「自分の土地なのに、自由に建てれないなんて」
と思うかもしれませんが、皆が自由に建てると、街並みは潰れるし、建てたもの勝ちになってしまいます。

当たり前ですよね。

それにしても各規定ごとに莫大な申請書提出。さすが書類大国です。

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照明器具 ショウルームへ

こんにちは、水谷です。

先日、お客さんと京橋の松下のショールームに行ってきました。

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今回の目的は照明器具。

かなりたくさんの照明器具があり、実際に明るさも確認できるのいい感じです。

カタログで見て、いいなと思っても、実際に見ると質感が違ったり、大きさが思っているものと違う場合があります。

その反対で、カタログではピンとこなかったものが、実際みると、いい色の灯りだったり。

また、LDKや寝室にみたてた部屋があり、体感できるようになってて、面白いなと思いました。

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照明計画は光源をデザインするのであって、器具本体のデザインは目立たないシンプルなものがいい。

そろそろ照明器具をえらばないと。

楽しみです。


大阪から1時間で癒される場所

豊能町にいってきました。

大阪から車で約1時間のところだけど、のどかで田舎の匂いがするとてもいい場所。

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この景色を見ると、なぜか幼い頃のことを思い出す。
山に栗拾いにいったり、川でカニや魚を捕まえたり。
夏には花火をしたり。

幼い田舎でのこの経験が間違いなく、今に生きている。
おそらく、幼い頃のこの経験がなければ、「この風景いいな」とか「この古い建物いいな」とか
感受性豊かにはなっていないんだと思う。

勉強しても得ることができない、とても貴重なこと。
幼い頃の経験ってとても大事だったと今になって気づく。

この風景は都会に染まっている自分がリセットできるんじゃないかと思う。
都会にいると、見栄や体裁、常識などが何かと気になる。
沁みついて抜けなくなるとなんだか恐ろしい。

この町並み
この借景はとても贅沢なもの。

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素朴で何もないけど、なんだか落ち着く。


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都会の駅はすべて商業化されて高架に駅があるけど、阪急電車ってこんなところも走るんだ。

確認申請済書の価値

おはようございます。

今日2/9はたいへん寒いです。
家の室内温度は5℃でした。
昔の家なので、仕方ないですが、ガラスだけでもペアガラスにしたいもんです。

夜は湯たんぽで寝ているのですが、暖房をつけて寝ていた時と比べると、朝起きると体が快適です。

やっぱ自然熱がいいですね。

さて、今日は豊能町に現地調査に行ってきます。

大阪の都心から一時間くらいのところだけど、昭和の匂いがする田舎町。
風景が綺麗で、農地が多く癒される場所。

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農地が多いところでの家の計画って難しんです。

市街化調整区域といって、都会のような開発は原則として行わず、都市施設の整備も原則として行われない。つまり、新たに建築物を建てたり、増築することを極力抑える地域なんです。

ですので、その地域に家を建てることは色んなハードルがあります。

ですが、それは環境や自然を守る規則でもあるので、そのハードルを超えれば、いい景色が得れるということです。

都会のように、自分の家の近くに大きな建物が建ち、日照が得れなくなったり、景色が悪くなったりといった心配はないんです。

そのハードルというのは、その地域、土地によって違うのですが・・・

農地を宅地にすること「農地転用」は非常にハードルが高く、家を建てることが不可能な場合も多いのです。

また、その地が「宅地」だとしても、既存建物が確認申請済証がない場合、その土地には家が建てれません。
確認申請がない時代に建てられた建物と証明できれば、建てることは可能ですが。

確認申請済証は調整区域に限った話ではなく、持っておかなければいけないもの。

昔は違法建築が当たり前に存在し、確認申請済証(法的に証明された建物)の価値もないものでした。

しかし、今では、増築や新築でも済書がないと、建てれないもしくは、確認申請の受け直ししないと再建築できないのです。

決められた規則をくぐり抜けても、いずれ歪みは起こるということです。

ですから、皆さん、建築確認申請済書はその家の価値です。

ですので、大事に保管してくださいね。


祝上棟式

棟が上がって、ちょっと遅れて上棟式をしました。

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棟が上がり骨組みが完成した姿をみて、「これほんとに私が設計したのか?」と不思議な感じになることがあります。

毎回、縮尺の図面を書いて、家を造っていき、すべてを把握しているつもりが。

実際に建ってみるとスケールの大きさにびっくり。

今回も家のでかさにちょっとびっくりです。

もう何件も家の設計はしてるのに。

お客さんが毎日生活してく空間を設計してるんだと再度、実感しました。

たぶんお客さんも上棟式のこの瞬間に、ここに「住む」ことを実感してるんだと思う。

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お客さんのご厚意で、お寿司を頂きました。
うに・穴子・エビ・トロ・タイ・・・・ 普段は食べている回る寿司とは違いました。

かなり美味しかったです。

このご厚意に恥じないように頑張ろと思う一日でした。

お風呂

こんにちは、水谷です。

「ユニットバスにすれば、安くて、水の心配もないのでなぜ、ユニットバスにしないの?」
と現場サイドによくいわれます。

私の作業だけを考えると、ユニットバスだと仕様、図面などすべてメーカーがしてくれて、あてはめるだけなので手間いらずなのですが・・・

前もお話しましたが、私の田舎は京都の山奥にあるんですが、そこのお風呂は離れの薪風呂だったんです。

幼ながらにそこでのお風呂が居心地がよくて、癒されたイメージが大きいんです。

都会の住宅のおふろは温泉地のようにはいきませんが、壁に桧を張っり、温泉地のようなお風呂にはできます。

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ユニットバスは無機質で、ホテルにいるような落ち着かない感じがするんです。

私の家のお風呂は築40年で、ユニットバスがまだない時期のもので、浴槽はステンレス、壁・床はタイルといった古臭いものです。

決して見栄えは良くないけど、居心地はいいんです。
私は風呂で考え事や本を読むのが好きで、長くて2時間も入っていることもあります。

多分、ユニットバスなら2時間もいれないと思う。

機能性・コスト・メンテナンス性も当然大事なことですが、精神的な安らぎもすごく大事な要素だと思います。

今回「中庭のある家」では、
家のほとんどが奥さんの好みにしたいと懐の深い旦那さんが唯一こだわりを持つお風呂。

お風呂だけが唯一の楽しみ。
ホテルのようなユニットバスではなく、温泉にいるような空間にして欲しいとのご要望。

力が入ります。







木製建具やさん

最近は、アルミサッシやメーカの既製品ドアなどの普及に伴って、製作建具屋さんがめっきり少なくなったように思います。

私の知っている古くからされている木製建具屋さんは、息子さんへバトンタッチすると同時にアルミサッシ屋さんへ変わりました。

伝統を受け継ぐことは一筋縄ではいかないんだろう。


今回「中庭のある家」ではメインである中庭に全開口できる木製建具(ガラス戸・ルーバー網戸)があるため、力の入った建具屋さんにしてもらいたいと思い、京都まで行ってきました。

今時めずらしく、結構大きなところで楽しそうな無垢板がたくさん並んでいました。

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木を見るとテンションが自ずと上がり、
「これあそこに使うといいだろうな」とか想像してしまいます。

今回、一番目に止まったのが、吉野杉。
私は赤身がかかった材が特に好きで、桜・赤杉などがお気に入り。

ケヤキ・樫・栗とかもいいけどね。

革製品と同じで、年数が経ったときの光沢がなんともいえません。

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この杉は約2mくらいの長さがあるのですが、節がまったくありません。

私は無節信者じゃないですが、やっぱりきれい。
昔は無節となると、高価なものでしたが、今はそうでもないです。

「安くしとくよ」といわれたので、どこか使えるところあるなら使いたい・・・

上の写真の杉材は荒の状態なので、機械で表面磨いたり、カンナかけるともっときれいになります。

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杉の製作中の家具も見せてもらったのですが、木の目を合わせて扉をつくっているので、とてもいい感じ。

マニアックな話ですが、写真のように、建具の上や下を斜め加工して、手掛けをつくると取っ手がいらないのですっきり見えます。


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これは、テーブルや家具の天板に使う堅木ですね。

これだけ大きな一枚ものの無垢板って、どれだけ大きな木からとってるんだろう?

これも使いたいなー。

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檜・米檜・タイ檜。
見ただけでは違いはほとんど分かりません。

札がお寿司屋のネタみたいと口に出そうになりましたが、空気を読んで・・・

なかなか楽しい建具屋さんでした。

「中庭の家」での建具写真をまたUPするので、楽しみにしてください。







水は要注意。

こんにちは、水谷です。

先ほど書いたブログが消えてしまいショックです。

さておき、中庭のある家が上棟し、床下の配管工事がはじまりました。

給水・給湯の配管は近年では、サヤ管ヘッダー方式というものになっています。

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青と赤の管の中に樹脂系のポリブデン管が入っており、そこに水が流れます。

従来の配管は枝状に各水栓まで配管していたのですが、このヘッダー方式はヘッダーの部分から各水栓まで単独で配管しているので、水を同士に使用しても、均等に水が供給されます。

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また、継手を設けるのはヘッダーの部分だけなので、万が一水漏れとなると、この部分しか考えられないので、ヘッダーの上部に点検口を設けておけばOK。

今はほとんど水漏れってなくなりましたよね。

屋根工事も進んでいます。
屋根はよく使う、ガルバリウム鋼板。

最近よくガルバリウムのことを聞かれるのでうが、ガルバリウムとは、鉄板の表面に、アルミ55%と亜鉛45%を溶融メッキしたものです。

昔トタンってありましたよね。

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写真の古びた感じが好きなんですけど。
みなさんのトタンの印象は「錆びる」ですよね。
錆びて、建物に支障がでれば問題です。

トタンって、鉄に亜鉛メッキしたものなのです。
亜鉛メッキは酸化しにくいため、鉄の錆びやすさをカバーしてくれます。
しかし、亜鉛は水に溶ける性質のため、長く雨にさらされると亜鉛層が薄くなって鉄が錆びてしまいます。

ガルバリウム鋼板はその欠点を補うために、付着度の高いアルミとの合金とすることで、亜鉛層が流れにくくしてあるんです。

それでも、亜鉛層が薄くなるので、30年後にはやはりメンテナンスがいると思います。

私の近所にあるリニューアルした甲子園球場の屋根にも使われているみたいです。


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今回の屋根はガルバリウム鋼板立平葺きで、トップライトが3つついているのですが、これは半外部のバルコニーと北面の下屋の洗面所に明かり取りのために設けました。

屋根に窓って、雨大丈夫?って思いますよね。

そうなんです。家にとって一番怖いのが水で、
建物の内部に水が漏れると、早期に対応しないとカビは生えるし、いいことひとつもないんです。

水って針に糸を通すような小さい穴からでもどんどん入ってくるのでどこから漏っているのか確認するのもけっこう大変なんです。

ですので、トップライトをする際は何重にも防水対策をして、施工をしっかりとしないといけません。

できれば、メンテナンスが容易にできるところにだけ天窓を設けるといいでしょう。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

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天窓は壁に付ける窓の3倍の明るさがあり、方位関係なく明りを取ることができるためとてもいいものです。

夏になるととても熱くなるために、ガラスの性能を上げるか、できれば直射日光が入らない北面につけるといいと思います。

また、天窓を開閉式にすると、こもった空気がぬけ、風が通りやすいので、オススメです。






















構造現しの天井は断熱材がない?

こんにちは水谷です。

先日の休みに同級生とフットサルをしました。

フットサルはこれで4回目くらいかな?

だんだんと慣れてきて、前よりも走れるようになったんだけど、普段、体をまったく動かしていないので、ちょっと無理をするとすぐに息があがります。 

日頃から運動はしないといけませんね。

さておき、「中庭のある家」が上棟しました。
今回は二階の小屋組みが仕上げとして見えるようになっています。

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水平の天井を張らないと安くなりますか?
断熱材は入れれないですよね?


とご質問をうけることがあるのですが、

ただただ、水平の天井を張っていないというわけではないんです。

2重に天井を張っていたりするんです。

上の写真のように、梁を斜めに架けて、30mmの杉の板を上から張っています。
それが2階の天井になるんですが、

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これで屋根を架けて終わりではないんです。
この上に断熱材を入れるんです。

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断熱材の下には結露防止のために防湿シートを入れています。結露の話は長くなるのでまた今度。

今回の断熱材はA種押出法ポリスチレンフォーム3種のスタイロエース65mmを入れています。
下の表をみればわかるとおり、1.2.3種と数字が上がるにつれて、熱伝導率が低くなっています。
熱伝導率というのは、熱の伝わりやすさを示す数値ですので、低いほうが断熱性能が高くなります

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また、断熱材の厚さが暑いほど断熱性能が上がります。

熱抵抗(R)(m2・ K/W )
材料の厚み(d)(m)÷材料の熱伝導率(λ)( W/ m・ K )で計算できるので、

例えば、スタイロエース - Ⅱ 厚さ 65mm の熱抵抗は、
R= 0.065 (m)÷ 0.028 ( W/m ・ K )≒ 2.32 (m2・ K/W )となります。

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この数値は以前お話した 、室内の快適さを表すQ値を求めるのに使います。
この数値を求めれば、どのくらい冬暖かく、夏寒いのかが建てる前からわかるんですよ。

話がそれましたが、断熱材を敷並べたあとにまた、斜め材(垂木)を並べるんです。
そのあとは、またまた、この上に板を張って、防水シート後屋根が架かります。

けっこう手が凝ってるでしょ?

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屋根は特に夏に尋常ではないくらい温度があがるので、その熱が室内に入らないようにしったり断熱してあげる必要があるんです。

2階の水平の天井の上に断熱材を敷並べる一般的なやりかたでは、
屋根からの熱を家の中に入ってから断熱することになるので、小屋裏はとても熱くなります。

ですので、小屋裏の換気が必要になってくるんです。
今回は家の外側に断熱材を入れているので、家の中への影響がなく遮熱できます。

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勾配天井は開放感もあり、なかなかいいもんです。
また、構造の梁が見えるって何かと安心感があります。

今回のように家って隠れてしまうところに重要要素が盛りだくさんです。

このあたりをしっかり伝えていきたいと思います。








木組みのようす 大工の仕事

中庭のある家の構造材は高知県の檮原の材を使っています。





夜な夜なトレーラーで南港まで運んでもらいました。






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結構な量なので、直接現場には搬入できないため、南港へ一旦おろして、小運搬で現場へ。


結局4t車5台も必要だったことを考えると、材のボリュウムの大きさがわかります。


何立米の構造材をつかったんだろうか?また計算しときます。






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まず土台を敷き込むことから始まります。基礎に埋め込んだアンカーボルトと土台を締め固めます。




土台や床下廻りの材は湿気がこもりやすいので水に強い桧。シロアリにも強いため安心です。




国産の桧や杉の赤身以外の場合は、シロアリのえさになりうるので、薬剤で防蟻処理をしなければいけなんですよ。




フローリングの真下の木が薬剤処理してると思うと、寝転ぶのも抵抗ありますよね。





また、薬剤は何年かすると揮発されて効き目がなくなり、定期的にまた薬剤処理することを考えると、やっぱりシロアリが寄り付かない木を使う方が賢明ですよ。






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土台敷き込みが終わると、いよいよレッカーを使って木を組み立てて行きます。


昔はレッカーが動いているのを見たり、大きな材が吊るされているの見ると、怖かったのですが今ではワクワクします。






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上の写真は約6mの通し柱。1.階から桁まで「通して柱」を建てることから通し柱。建物の角や重要な箇所に使います。通し柱には強度ある桧を使ってます。






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柱を土台に入れ込む瞬間を捉えることができました。


地震などの外部から引っ張られる力がかかった時に柱が抜きでないように、柱と土合を凹凸にさせて入れ込むんです。






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この凸の長さが長いほうが抜けにくいのですが、最低70mm以上は欲しいところです。


通常45mm~60mmもところが多いので、注意が必要です。






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1本1本吊りながら、大工さんが組む立てて行きます。


レッカーを操縦する人と大工さんの「あうん」の呼吸が大切です。





1日で2階の梁まで組み立てることができました。


明日はいよいよ棟があがります。





楽しみです。





そうそう、いい写真がとれたので紹介。






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上の写真は何をしているかというと、梁が組み終わった時点で柱がまっすぐに立っているか確認してるんです。赤く見えるのが振り子です。





カケヤ(下の写真で大工さんがもっているもの)で上から振り下ろす豪快さと1mm~2mmの柱の立ちを確認する繊細さ





大工さんの仕事は奥が深いなと思う一日でした。






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