2番手は、東京女子医大の村垣教授による講演でした。

2.「ロボットによる精密誘導治療・外科医の新しい目・脳・手」

  21世紀の外科領域の新たな方向性として「脳腫瘍完全摘出システム 」が紹介されました。

  講演では、TV放送された最新医療施設「インテリジェント手術室 」で、実際の脳外科手術の模様がスクリーンに映し出され、それは驚きをもって見入ってしまいました。

特に、患者さんには部分麻酔を行って、手術中に話しかけながら、また手足を動かすことを指示しながら、手術を進めて行くところでした。

これは、脳内の腫瘍が神経部分と複雑に絡み合っているため、切除できる部分と残す部分を患者の意識と確認しながら進めて行く必要があるためです。

また、画像処理システムは、手術中に随時、脳の画像を撮影し、残っている腫瘍の部分を表示していきます。

術者は、この画像を見ながら摘出手術を勧めていきますので、より完全に近い形で腫瘍の摘出を行うことができます。

このシステムの開発の目的は、「普通の術者でもブラック・ジャックになれる。」ことを目指しているとのこと。

 このインテリジェント手術室は、現在全国に8箇所ほどですが、今後随時増えていくそうですので、期待したいと思います。

ちなみに、これらの施設や開発には、お国の予算が使われているため、医療費負担は、通常の手術費と同じだそうです。

税金も、いつもこのような良い使われ方をしていただきたいと願います。

2006年12月20日 PM14:00~PM18:00 秋葉UDXビルの4F 3Dシアター


「第1回次世代ロボット・インターフェースフォーラム」が開催されました。



UDXbiru

秋葉原UDXビル前のイルミネーション。




3Dシアター

※3Dシアターのスクリーンには大阪会場の様子が映し出されています。



これは、RooBo東京支局の主催で行われ、大阪のロボットラボラトリとTV会議システムでつながっての開催でした。


大阪のサテライト会場の様子が大画面に映し出され、大阪会場の臨場感が感じされました。


東京会場は、200名が入れる広い会場でしたが、参加者が30~40名でしたので、ちょっとさびしい感じがしました。


大阪会場は、参加者35名との事でしたが、ロボットラボラトリの狭い(ごめんなさい。)会場に35名がひしめいていましたので、かなりの熱気と盛り上がりが感じられました。


さて、内容ですが、


1.「ヒューマンインターフェースとしてのロボットテクノロジーの今後」

  横浜国立大学の長尾教授 の講演が始まりました。


  発表内容は、「ロボットの知能化」についてのお話から「知能情報処理の実例紹介」でした。

  ロボットの知能化については、昔は「人工知能」という言葉を使っていたが、現在は「知能情報処理」というそうです。


  知識情報処理には、いろんな手法(強化学習、ニューラルネットワーク、遺伝的アルゴリズム、etc)があり、みんなが研究しているそうです。


  その中で紹介されたのが、「進化計算法」。 これは大変おもしろい手法でした。


  これは、生物の進化プロセスから着想された最適化/探索法で、「与えられた問題の解」において、「最初にランダムな解の群」を作り、これを掛け合わせることによって進化させ、第N世代に進化後に「最適解」が得られる、というもの。


  実際にソフトが出来ていて、「進化的画像処理システム」と読んでいました。


  例では、源画像(見えにくい車の画像)のなかの一部(ここでは、ナンバープレート)を範囲指定します。


  そして、この画像について、各種の画像分析方法で計算をします。


  ここで得られた「それぞれの方法の解の群」を第1世代とし、これらの群の解について、さらに各種の分析を繰り返します。


  第N世代まで繰り返し、その結果として最終解が求められると、かなりはっきりしたナンバーが表示されていました。



  また、ロボットの知能化については、おもしろい観点のお話がありました。


  それは「人と同じように”もの”を見る」(色恒常性とカテゴリカル色知覚)との話でした。


  絵が出せないのが残念ですが、「錯視 の例」(リンクの例とは違います。)が紹介され、要は「色の錯覚」によって、人間の目には色や明るさが違って見える(不正確に認識する)が、ロボットが見ると絵の明るさや色を正確に認識する。


  なので、「ロボットも人間の知的特性(不正確な認識)を充分知っている必要がある、」ということなのだそうです。


  そうでないと、人間の意思(指示)がロボットに正確に伝わらない可能性が出てくる、これが問題であるとのこと


  昔「ロボット刑事」という漫画(ドラマ化されましたが)がありましたが、この中で、人間の「目の錯覚」や「指紋」、「発汗」、「瞳孔の開き具合」などから犯人を見つけ出す様子が描かれていましたが、人間のあいまいさも理解できるロボットとは凄いものです。


つづく

今日は、朝からオフィスが閑散としています。


当社では、毎年全社的な社員研修を行っています。


今回の研修内容は『オブジェクト指向及びUMLモデリング研修』です。


若手から中堅までの20名が研修に出ていますので、社内は閑散としています。それでも10数人はいるはずですが・・・


研修は、3日間に渡って行われ、今日が最終日です。


初日は入門レベルから始まるので、中堅どころには少々物足りないと思いますが、2日目、3日目と難易度を上げていただくように講師の方にお願いしていますので、最終日の今日当たりは手こずっていることと思います。(^_^)v


研修を受けたからといって、すぐ行かせるとは思いませんが、仕事を進める上で研修の内容を意識しながら進めて行くのと、何もしないのでは、あとで大きな差がついてくると思います。


研修の成果が出てくることを期待しています。

第2新卒として、9月に入社した新人3名が研修期間を終えて、来週から配属になることになりました。


4月入社の新卒とは別に、9月から3名の第2新卒の社員を採用しました。


第2新卒とは、大学や専門学校、高校などを卒業後、会社に就職したあと、数年後いろんな事情から別の道を進むことになった人たちです。


今回のメンバーは、情報系とはまったく関係の無い業種からの人、理系ではあるが情報系でないものなど、多彩な経歴を持っています。(それだけに個性豊かなメンバーです。)


9月からの3ヶ月間の研修は、大変だったと思います。本当に、ご苦労様でした。


来週から、各プロジェクトに配属になりますが、しっかりやってくれると思います。


これからの大活躍に期待しています。(*^ー^)ノ

朝、出勤したら、受付に「クリスマス飾り」が付けられていました。
経理の横村さん、いつもお心使いいただき、ありがとうございます。


クリスマス飾り



そういえば先日から、帰宅するとき、会社から池袋駅に行く途中、丸井の前の交差点のもみの木に、クリスマス・ツリーが飾られていました。



クリスマス・ツリー


この「もみの木」には毎年、この季節になるとクリスマス・ツリーの飾り付けが行われます。


年の瀬を実感します。


今年も、もう終り。


感慨深いものがあります。

 今月より「RSi(ロボット・サービス・イニシアチブ) 」に入会しました。

この会は、ソニー、富士通、三菱重工の3社が中心となって、2004年5月に設立されました。

設立の目的は、通信ネットワークとロボットを組合すことで生み出されるロボット・サービスを、家庭や職場など人々の生活に普及していくための通信仕様や技術検討、実証実験 などの普及活動を行うことです。

この会の存在を知ったのは、「ロボットウィーク2006」の「ロボット・ビジネス・シンポジウム 」でのRSiの発表からでした。

当社がロボット・ビジネスへの参入を考えたとき、当社の得意分野である「Webアプリケーション開発技術」を生かした形での取り組み方があるのでは、と考えていました。

そんなとき、RSiの公開した、ネットワークを介してコンピュータやロボット同士が通信を行える通信プロトコル「RSiプロトコル」の発表は、私の思い描いていたものと同じものでした。

そのサービス例 である、「ロボットの遠隔操作」、「ロボットを通じた情報提供」は、まさに「Webアプリケーションによるロボットサービスの具現化」と考えました。

今月、初めてのワークキングループに参加させていただきます。

今回は、ロボット・ビジネスについて考えていることをお話したいと思います。


「ロボット・ビジネス」と聞いて、すぐ「二足歩行のヒューマノイド・ロボット」を開発して販売しよう、と考えるのは早計です。(大変、魅力的ではありますが・・・)


現状では、技術的にも資本的にも、多額のコストが掛かります。また市場としても、人間が働く場合のコストに太刀打ちできません。


ちなみに、イベント用に貸し出されているロボットを見てみると、ホンダのASIMOは1日:200万円、産総研のHRP-2(プロメテ)は1年間の貸与契約額:4000万円となっています。(フェラーリが買えます。)


資本力のある大手企業や公的な研究機関であれば、コストを気にせずに開発に取り組むことが可能ですが、中小企業が取り組むには、あまりにもハードルが高すぎます。

「鉄腕アトムを作りたい!」という夢を多くの人たちが持っています。私もその一人です。


現在、産業用ロボットの生産で、日本が世界一の売上(約7000億円:平成17年度)を誇っていますが、その原動力は手塚治虫氏の「鉄腕アトム」の影響が大きいことは間違いありません。


しかし、鉄腕アトムのようなヒューマノイド・ロボットがモチベーションになっている企業家には、それ以外はロボット・ビジネスに見えなくなっています。


これを『アトムの呪縛』と呼び、多くの企業家や企業が事業に失敗しています。


特に、技術者に多く、「ロボットを作りました。これはすばらしいロボットです。だから売れるはずです。さあ売り方を考えてください。」


アントレプレナーに言わせると、このタイプが一番厄介だそうです。


「ロボット」を「インターネット・システム」や「発明品」と置き換えると、理解できると思います。


市場のニーズを無視した製品やシステムは、消費者には受け入れがたいものなのです。


「ビジネス」は「ビジネス」であり、それ自体に価値があり、利益を生まなければ事業としてなりたちません。


インターネットやロボットなどの高度な技術を使わなくても、ビジネスとして成り立ち、そのビジネスを行う上で必要なプロセスの一部を、インターネットやロボットのテクノロジーを使うことによって、効率化や差別化を図る。


これが、基本的な取り組み方であると考えています。


現在「次世代ロボット」について、取り組んでいますが、ここで注目されているのは、「人間とロボットが相互依存しながら仕事を進める。」形態です。

ヒューマノイド・ロボットにすべての仕事をさせるのではなく、ロボットにしてもらう仕事と人間がすべき仕事の役割を分担して、その相乗効果により、すべての作業を人間が行う場合よりも、高品質で低コストのサービスを提供する。


この取り組みによって、新しいビジネスの市場が創造できるものと考えています。


「鉄腕アトムを作りたい!」というのは、私の夢ではありますが、この夢の実現に着手するのは、もう少し「時を待つ」必要がある、と思っています。

JavaOpenRTM

ロボット開発は、ロボット本体を作るためのハードウェアの部分と動きを制御するためのソフトウェアの部分があります。


今まではハードウェアについてレポートしてきましたが、今回はソフトウェア部分について紹介したいと思います。


現在、NEDO、産総研、日本ロボット工業会の共同でロボット用ミドルウェアの開発 が進められています。


そして、この技術を国際標準にしようと活動しています。


上の写真は、RTミドルウェア として開発されたOpenRTM のデモの様子です。


画面しかないので、あまり面白くはありませんが、ロボット制御プログラムをJavaフレームワークを使って作成する開発環境を提供しています。


当社では、Java言語でのアプリケーション開発を得意としておりますので、ソフトウェア開発では得意分野を生かせるのでは、と考えています。


今回のつくば産総研・研究発表会の目玉の一つである「ユビキタス」と「ロボット制御」(ユビキタス・ロボテッィクス )に関する研究発表です。


研究発表の会場は、以下のようになっていました。(動画の人物は、大場教授です。)



家庭生活環境のロボット化ということで、家庭のリビングをイメージして作られています。


しかし、この床部分や本棚、食器などにもすべてセンサ・モジュールが埋め込まれています。


空間モジュール


上記の写真は床や本、食器に付けられているモジュール・チップです。



モジュール・チップの制御


この写真は、各モジュール(約100個)をネットワークでつなぎ、手前のパソコンで順次データ収集を行うデモの模様です。

このようにネットワークにつながったセンサ・モジュールの情報を収集管理することができます。




ロボットに何かをさせるとき、ロボットはまず、これから取り扱う対象物を認識することからはじめます。

対象物にICタグを取り付けることによって、ロボットはこのICタグから対象物の形状や重さを認識します。





上記は、ロボットアームが、本に取り付けられたICタグを読み込んで、本の形状や重さなどを認識し、本棚の空き場所に、本を収納するデモです。


・ロボットの定義

 ロボットとは、次の3つの要素によって定義されています。


 1.知能(CPU)を持つ。

 2.センサ機能を持つ。

 3.駆動機能を持つ。


 この定義で言うと、例えば今の「乗用車」は、40個ほどのCPUを持ち、車体にセンサを取り付け、走る機能を持っています。

 CMで自動で「縦列駐車」をする車を見ましたが、ロボットの動きそのものです。


この定義を広く考えると、部屋という環境空間にちりばめられたセンサ・モジュールもロボットの一部と考えると、今回のデモで行われた部屋を含めて、そのすべてをロボットとみなすことができます。


現在のロボットにとって、取り扱う対象物を認識することが難しいことが課題となっています。


そこで、都市の道路やビルの屋上や壁面に取り付けたセンサと、人工衛星からのGPSをネットワークに組み込み、ロボットにその情報を伝えることによって、ロボットの活動範囲を飛躍的に伸ばすことができるようになる、と大場教授は述べています。


つづく